でかいの日記帳

2012/10/26 Friday

ホテル トランシルヴァニア

Filed under: - dekaino @ 0:30 このエントリをはてなブックマークに追加  潟激眼<△里呂討Bookmark被リンク数

HOTEL TRANSILVANIAを観ました。邦題はモンスター・ホテル、かなりダサイ。そのままカタカナ化でいいのに。
上から目線のメイヴィス
手塚治虫のドン・ドラキュラを鳥山明が描いたような作品。
ヒロインはドラキュラ伯爵の娘のメイヴィス。この瞳と上から目線の笑顔がいかにも鳥山風です。

モンスター・ホテル(2012) ポスター
日本公開時のポスター

メイヴィスの父のドラキュラの立派なアゴも鳥山風の造形です。

キャラクターデザインをしたフランス人のイラストレーターAnnette Marnatが描いたメイヴィス
Mavis and slimes by Annette Marnat
単に鳥山明なだけではなく、ドラクエっぽいんですな。鳥山デザインの頭とんがりスライムもいるし。

デクスターズラボやSTARWARSクローン戦争、サムライジャックで有名なゲンディ=タルタコフスキーが初めて劇場作品を監督したのが本作です。
タルコフスキーは作画枚数が少なく、描線も少ない、いきにもなリミテッド手描きアニメを得意とします。彼の代表作の一つSWクローン戦争も3D版より2D版の方が出来がいいと思います。
そのタルコフスキーが3Dアニメの長編を作るなんてちょっと驚きました。

でも心配は杞憂でした。いちいち手が伸びたり足が膨らんだりして、3Dアニメというより2D手描きアニメを3D化したような作りだからです。そもそも吸血鬼がコウモリに変身する時にせっかく3Dアニメで簡単にモーフィングできるというのに、わざわざケムリを出してボンと変身ですよ。なんというアナログなテクノロジーの無駄遣い! だがそれがいいのだ。

脚本もかなり泣けるいいお話です。
北米では大ヒットしたそうですが、日本ではあまり興行成績はよくないらしい。宣伝が下手だからなぁ。邦題もなんか手抜きだし。でも日本語版製作は結構がんばってます。ミュージカルの歌唱シーンもちゃんと歌ってるし、メイヴィスは川島海荷だし。人間の青年を演じるオリラジのメガネもまぁまぁ巧いです。チャラいです。ちょりーす。
日本語版の役者の舞台挨拶

なお吸血鬼ものなのに本作には流血シーンはありません。いいのかそれで?

2012/10/22 Monday

琉神マブヤー

Filed under: - dekaino @ 23:30 このエントリをはてなブックマークに追加 腑ゃ爾里呂討Bookmark被リンク数

今期の朝ドラも沖縄(+大阪?)の話らしいですが、沖縄ローカル特撮といえば琉神マブヤー
先週からスカバーのエンタメ〜テレch (SD720ch HD618ch)で、全国放送始まってます

まるごとパック内なので追加契約なしで視聴可能だった。ラッキー。
再放送もあるようだ。

2012/10/21 Sunday

ロラックスおじさんの秘密の種

Filed under: - dekaino @ 9:21 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻腱絲腮のはてなBookmark被リンク数

ロラックスおじさんの秘密の種を観ました。
原作は、Dr. Seussが書いた有名な児童文学らしいのですが読んだことはありません。

ロラックスおじさんというのは、髭の生えた精霊で見た目は変なおじさん。だから志村けんが声をやっている? 志村けんは当然のように声優も上手にこなしますが、志村けんらしさはまったくなし。もちろん持ちネタのギャグのやらないし、アドリブはほとんど入っていないと思われます。

ワンスラーという緑色の人が主人公のひとりで、トータス松本が関西弁丸出しで、資本主義の素晴らしさを謳歌しそして没落します。そういういみで本作は資本主義を批判するアカい映画であります。まぁ環境保護系ってそうなりがちだよね。トータス松本の演技はトータス丸出しです。

子供が共感できる役として配置されたもう一人の主人公テッドの声は、プロ声優の宮野真守。悪役のオヘアはベテランの山ちゃんこと山寺宏一。芸達者をそろえています。

本作はミュージカル仕立てで歌曲がたくさん出てくるのですが、日本語版はすべて歌曲を葺き替えてます。かなり気合が入ったつくりで、すごいお金かかってそう。この手のミュージカルアニメでは、歌曲の部分だけ原音つまり英語になってしまうものも少なくないのに、頑張っております。

そういう意味でも声のキャストは巧い人を集めたんでしょうね。
テッドの母ちゃんとか婆ちゃんもいい味だしてます。

それにしても、植えるならもうちょっと緑が多い木を植えればいいのになぁと思ってしまうのは野暮でしょうか? 空気とか光合成のことだけ考えるなら、地球の光合成の多くは地上ではなくて海中で行われてるんで、木を植えるより海洋汚染を防いだ方が効果的だよ。

神秘の法

Filed under: - dekaino @ 8:49 このエントリをはてなブックマークに追加 腑腱羈のはてなBookmark被リンク数

神秘の法を観ました。いわずとしれた幸福の科学のプロパガンダアニメです。
いままで、永遠の法仏陀再誕ファイナル・ジャッジメントの3つの幸福の科学映画を観ましたが、本作は一番つまらないです。

何がつまらないって、本題のストーリーをだらだら直球で語るだけで何のケレン味もないんです。
毎回、無神論者に対するディスりっぷりが幸福の科学映画の見どころなわけですが、本作でも無神論者を叩くシーンはあるのですが、ただセリフでたたくだけ。悪魔の化身である無神論者も止め絵のの似顔絵が背景に流れるだけ。何の芸もありません。

おそらく大川隆法の意向が強すぎたきらいがあります。隆法の書いたシナリオをそのまま表現せざるを得ない、時間的か予算的な制約があったように思えます。
はっきりいって歴史教養番組の中の再現ドラマみたいな演出なんですよ。だらだらとストーリーを消化しているような絵作り。
もしかしたら、本作の一部カットを抜き出して、その時歴史は動いた! みたいな教義解説番組の素材として使えばまだ面白味があるかもしれません。

少なくともパチンコ/パチスロ台の素材にはしようがないです。盛り上がらないし、敵の正体も陳腐だし。ガッチャマンや地球へ…などで30年以上前から使い古されたネタですね。

もうちょっとお金を有効に使ってほしい。さすがの幸福の科学もいろいろと余裕がなくなってきたのかなぁ?

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ

Filed under: - dekaino @ 8:34 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 薛羈絨絅潟障のはてなBookmark被リンク数

劇場版 魔法少女まどか☆マギカの前編:始まりの物語後編:永遠の物語を観ました。
テレビ版の再編集版+新作画少々といった感じ。前編はいわば接触編でストーリー導入を詰め込み、後半の発動編で新しい作画をつぎ込み、因果地平の彼方へ…
そして最後に、新作の叛逆の物語の予告編。

もともと1クール13話のシリーズを前後編にしたのでそんなに詰め込み過ぎとかスカスカしてる感じはありません。0083ジオンの残光ほどスカスカはしてないよん。

2012/10/7 Sunday

鍵泥棒のメソッド

Filed under: - dekaino @ 17:49 このエントリをはてなブックマークに追加 究灰罍<純のはてなBookmark被リンク数

鍵泥棒のメソッドを観ました。
香川照之がスーパーマン過ぎて笑えます。ゴルゴ13みたいになんでも努力でこなしてしまう奇跡の人。目的のためには違法行為も辞さない。それでいて本人は犯罪者の自覚なし。辞書的に正しい意味での確信犯でございます。
偽造警察手帳作っておいて「人の道に外れたことをした覚えはない」はないよなー。

堺雅人のダメ人間っぷりもよいです。彼は役者だけど、これにミュージシャンも混ぜるとさらによかったかも。まだ親元を出て独り暮らししてるだけ、今時のダメ人間よりはまだマシなのかも。でもやっぱダメダメだよなー。区民税を払わないなら、納税督促状を捨てるんじゃなくて、香川照之のように収入を捕捉されずに脱税する方がクールだよね。

広末涼子の女編集長もまたキャラがたってます。でも都内の社長の娘って設定がちょっとな。ああいう無駄にモチベーションが高い女って100%お上りさんだよね。地方の寂れた元城下町とかの出身で、高校の同級生の9割以上は地元に就職しちゃう特に産業もない片田舎。でも歴史だけはあるから地場の書店だけは細々と生き残ってて、マニアックな雑誌を出してる東京の出版社にあこがれちゃって、周囲の反対を押し切って上京してしまう系ですよね。マガジンハウスとか昔のリクルートの出版部にたくさんいそうなタイプ。

この3人が演じるラブコメアクション映画、それが本作です。思いっきり笑えます。

アイアン・スカイ

Filed under: - dekaino @ 17:06 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪ゃ≪潟祉鴻い里呂討Bookmark被リンク数

アイアン・スカイを観ました。1945年に月の裏側に避難していたナチスの残党が地球に攻めてくる! といういかにもなストーリーのお馬鹿映画であります。

とにかくナチスドイツの兵器がかっこいい。かなりのミリオタが作り込んでるね。ガスマスクがそのまま宇宙服になってるのがシビれる。サイドカー付バイク型の月面ビークルも素晴らしいですよ。
しかも、ヘリウム3を原料とした核融合炉の実用化に成功しているらしい。地球に降り立った時に重力に不都合を感じていなかったことから、重力場の制御もお手の物っぽい。円盤型宇宙船の挙動は重力場制御による慣性駆動そのものだし。
まさに「ナチス・ドイツの科学力は世界一ィィィィーーーーッ」
できることならUボート型の葉巻型宇宙船も出してほしかった。

話はかなりブラックユーモアが入った皮肉系のストーリー。ノリはギララの逆襲とか日本以外全部沈没と同じ。ギャグの蔭にセンスオブワンダーがあります。

それにしてもナチスの人たちはどうして父祖の土地であるドイッチュラントに行かなかったのかなぁ? 事実上発禁本の「わが闘争」を空からドイツ全土にバラまくとか想像するだけで楽しそうだけどいろいろと興行的にまずいんだろうね。ドイツの法律だとナチスの後継者を名乗る存在ってだけで違法だし。

人類は愚かであることを知るためにも本作は必見なのであります。

2012/10/5 Friday

天地明察

Filed under: - dekaino @ 8:07 このエントリをはてなブックマークに追加 紊井絲のはてなBookmark被リンク数

映画 天地明察を観ました。
冲方丁の小説が原作ですが未読。暦学者 渋川春海を軸に、日本独自の暦、貞享暦を作り上げるまでの史実をもとにした歴史ドラマです。

史実に基づく部分はもちろん面白いのですが、残念ながら人間ドラマ部はスッカスカです。なんたって♀キャラが宮崎あおい独りしか出てこないんだから、ドラマになりようがない。淡々と史実を単純化したサクセスストーリーを追うだけ。ドラマの出来としてはNHKのプロジェクトXを下回るかも?

でも、それなりにお金をかけた時代劇セットはよくできてます。それにしてもいきなり宮崎あおいが江戸から京都にワープして「来ちゃった」は驚いた。入鉄砲に出女って知らんのか?!

それから、関和孝は元は甲府の下級武士だけど将軍家の勘定吟味方まで上り詰めて500石ぐらいの録をもらってたはずなので、あんな貧乏浪人みたいな演出はひどすぎ。それなりのお屋敷に住んでて家来もいる生活をしていたはずです。弟子もたくさんとっていたんだろうし。

さいごに「これは史実に基づくけど一部事実に反するフイクションなんだからねっ」と念を押すテロップが入る始末。開き直りっぷりがすがすがしい時代劇映画です。

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