でかいの日記帳

2011/6/26 Sunday

100,000年後の安全

Filed under: - dekaino @ 21:33 このエントリをはてなブックマークに追加 100,000綛翫絎┐里呂討Bookmark被リンク数

例年6月はあまり大した映画が公開されない梅雨枯れの月間なのですが、今年は大作話題作が集中しています。
それと言うのも、3月11日の震災によって公開が延期された作品や新たに公開が決まった作品の、もともと公開スケジュールがスカスカだった6月に押し込まれたからです。

今回観た100,000年後の安全もそのような震災企画のひとつ。
フィンランドに建設中の高放射能廃棄物の永年処理場オンカロのドキュメンタリー映画です。
施設の設計耐用年数は10万年。おそらく10万年後には現文明は影も形もないはず。事情を知らない未来人が掘り起こしたりしないのだろうか?
素朴な疑問をもってこの一大プロジェクトの関係者にインタビューします。

出来るだけ中立的な立場で制作するように努められた作品です。ただ、日本語版はちょっと危険厨に偏ってる感じ。だいたい原題の"INTO ETERNITY"に比べて邦題のキャッチーなことと言ったら。字幕もかなり意訳されて危険厨よりなセリフになってます。

たぶんこの手の設備は忘れ去られてしまえば勝ちで、一番の脅威は、施設の目的も構造も分かったうえで、プルトニウムなど有用な物質を得るために採掘しようとする企てでしょう。エジプトの大ピラミッドの化粧石だって後世のファラオたちが自分の墓の飾りにするためにどんどん剥ぎ取ってしまって、今はゴツゴツした基岩丸出しの丸裸状態になっているわけです。

BSとかで夜中に放送されてそうな作品。

2011/6/19 Sunday

映画ヤバい経済学

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映画ヤバい経済学を観ました。
同名のノンフィクションベストセラーの映画化です。原題はFREAKONOMICS。
雑多なテーマで短編と中編が複数あるオムニバス形式。中編は全部で4つ。1「子供の命名問題、名前は人生にどのように影響するか?」、2「神話の堕落、大相撲の八百長問題」、3「全米犯罪発生率減少の本当の要因は?」、4「高校一年生にアメを与えたら成績が上がる?」

経済学ってうさんくさい印象がありますが、それは未来を予測するとか金儲けをするとかを目的として場合の話で、過去の事象を統計データから説明したり、実験を行って仮説を検証したりする分には非常に為になる面白い学問なのです。本作でも豊富な統計データと、綿密な実験で得られたデータからくる、非常に意外な結論なのにものすごい説得力のある話に強引にへーと思わされてしまいます。

1は日本でも最近増えてきたいわゆるキラキラネーム(?)とかDQNネーム、震災被害報道でNHKのアナウンサーが読めない名前のような話がアメリカでもあるそうで、名前で富裕度や人種がなんとなくわかってしまうらしいです。追跡調査や、偽名を使って求職票を出す実験なので、きっちり検証していきます。

2は日本の大相撲の八百長の話。これも関係者にきっちり取材して検証します。もう有無も言わさない結論、間違いなく黒! が導き出されます。曙や小錦も取材を受けてます(やつら英語話せるしね)。

3はアメリカ社会のタブーみたいな話ですね。データは明らかな相関を示唆しているのにキリスト教をペースとする社会では受容しがたい結論「中絶合法化により望まれない出産が抑制されたことによる」がはっきりと証明されます。産めや殖やせやは、犯罪を助長する、つまり聖書の教えの中に原罪が刷り込まれているということ?

4はアメリカ人の高校生気質がわかる話。日本だとまた全然違った話になると思います。教育予算の効率のいい使い方とは何かと考えさせられます。

その他、細かい短編ネタも興味深いものが山盛り。たっぷり1時間半のボリュームまったく飽きずに楽しめます。

2011/6/18 Saturday

プリンセス トヨトミ

Filed under: - dekaino @ 0:21 このエントリをはてなブックマークに追加 潟祉 のはてなBookmark被リンク数

劇場版プリンセストヨトミを観ました。原作は万城目学の同名小説ですが、未読です。
大阪にある、とある財団法人OJOに会計検査院の実地検査が入るところから話が始まり、豊臣家の末裔が健在だとか、大阪国だとか、万城目らしい大風呂敷を広げた大ホラストーリーです。ただ、最後に浪花節的父子愛で誤魔化され、国の補助金の不正使用を認めてしまうところはまったくもってとんでもない話です。

いくら明治維新の時に資金援助を受けたからって延々と毎年5億を出さなきゃいけないってのはおかしい。腹黒い金貸しか?! 法定金利で引き直して再計算したらとっくに元本返済済みの過払い状態なんじゃないの? だいたいたった5億円くらい自分らで工面しろよと。財団法人じゃなくて社団法人にして会員から会費集めればよい。大阪国民がざっと1万人いたとして一人当たり5万円/年くらい都合つくでしょう。

「徳川はひどい。太閤さんかわいそう」とか言ってるけど、秀吉だって残虐非道の限りを尽くしています。石山本願寺を長期にわたり兵糧攻めにして、門徒の心が折れるまですりつぶして、和議を飲ませて追い出した、本願寺跡にぶっ建てたのが秀吉大阪城。大阪近隣の一向宗門徒からはものすごい恨みを買っており、少なくとも大阪冬の陣、夏の陣の敗因のひとつとなってるはず。徳川が大阪城を再建したぐらい何てことはないのですよ。

それより国からの補助金をまるで既得権益のようにしがみつく態度が、父子愛では誤魔化せないほどに見苦しい。本作にシンパシーを感じる人が多いということは、地方の財団法人ってどこも、補助金は空から降ってくるくらいの意識なんでしょうか? 国民が自腹を切らない国ってろくでもないよ。

話は変わって豊臣家の末裔(家督?)が女系相続になってるのはなぜなんでしょう? 本人には知らせないシステムだから、確実に子孫であることを証明できる母→娘という受け継ぎ方をするようになったんだろうか?? ここらへんまったく説明不足な気がします。

なんだかんだいって、本作見どころは、綾瀬はるかの大食いと乳揺れくらいなものらしい。

2011/6/12 Sunday

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

Filed under: - dekaino @ 17:20 このエントリをはてなブックマークに追加 X-MEN:<若鴻祉吾с若激с のはてなBookmark被リンク数

X-MEN:ファースト・ジェネレーションを観ました。
X-MENの結成の秘密の話です。バットマンビギンズみたいに、人気シリーズの誕生秘話ものは、だいたい面白いんですが、本作はかなりいけてます。
おなじみのキャラが若かった頃がかなり違った印象なのがよいです。
ビーストはやはり若い頃はオタクっぽかったし、プロフェッサーには髪の毛が生えていた!!! (当然か?
とにかくプロフェッサーの頭髪ネタはこれでもかこれでもかと何回も念を押されます。X-MENファンにとってここんとこ重要なんでしょうね。

マグニートとプロフェッサーって戦前生まれって設定、じゃ21世紀には80近いのか? ゴルゴ13みたいな時間が止まった系の設定です。まぁミュータントなんだから老化しないって設定にするだけでいいんだけど。
キューバ危機と絡ませているところもいいですね。でもそうなるとベトナム戦争ではミュータントたちはどう関わってたんだろう? 人類は確かに愚かだけど、X-MEN達もそんな賢いわけでもないようです。

噂ではFOXは、本作を1作目とする三部作構想があるらしいです。しかしこの手の人気シリーズの知られざる過去ストーリーは結果がわかってるだけあって、後になればなるほど辛いんだ。スターウォーズEpi3とかがんばってたけど、本当に辛かったもんね。

それよりはやくX-MEN:ファイナルディシジョンの続編作ってほしいです。サイクロプスもう要らないでしょ!!

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉

Filed under: - dekaino @ 16:54 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ若祉祉≪/()羈のはてなBookmark被リンク数

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉を観ました。
言わずと知れたカリブ海の海賊シリーズの第4作。4作目はちょっと外伝的扱いです。
ジョニー=デップが演じるジャック=スパローが相変わらず出てきますが、今回は船長ではありません。船もクルーもいません。あくまでも他人の船やクルーと絡んだ冒険。本作ではバルボッサとその娘アンジェリカが主役でスパローは狂言回しの立ち位置です。
アクションは今回も派手で面白く、あまり整合性を考えないゆるい設定も含めて、シリーズの世界観を壊すことがなく、シリーズ作品としてはよくできています。
ゾンビの魔法が使えるなら不老不死なんて要らないよね、とかツッコんではいけないのです。

あくまでも外伝なので、まだまだいくらでもシリーズが続けられそう。
しかしさすがにジョニー=デップの年なので、あのハイテンションで子供じみたジャック=スパローを演ずるのはキツいんじゃないだろうか。
そろそろ役者の代替わりを考える頃合いかも?

今の時期に公開するにはもったいない、なんでゴールデンウィークか夏休みに公開にしなかったのか、謎なくらいよくできた娯楽作です。

2011/6/5 Sunday

アジャストメント

Filed under: - dekaino @ 0:15 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪吾c鴻<潟のはてなBookmark被リンク数

アジャストメントを観ました。原題はTHE ADJUSTMENT BUREAU。直訳すると調整局? 原作はフィリップKディックの短編小説Adjustment team(邦訳では調整班)で、初出は1954年という古い作品です(米国内ではもうパブリックドメインとなってるくらい古い)。

映画の方はTEAMからBUREAUに格上げになっているように、謎の組織のスケールが大きくなっています。キリスト教の一大命題「自由意志とは?」に絡む話なので当然のようにキリスト教くさい組織で、なんかコードウェイナースミスの人類補完機構のような怪しい組織っぽい描写です。
ストーリーそのものは単純でまさに短編なのですが、演出的に、電王みたいにドアを開けると違う空間につながってる映像表現を使ってて飽きが来ません。なぜこのようなことができるのかは全く種明かし無し、または組織のオーナーは全知全能だからって当然の答えがあるのみ。

初期の作品なのでまだドラッグネタも薄く、ライトなSFとして楽しめる作品になっています。
原作では、戦時下の統制経済にあったアメリカが、戦後に自由主義を突っ走る(反共バリバリ)になっていく時代の空気を、再び世界は自由意志に委ねられたって表現したのでしょうが、21世紀の今となってはどう解釈すればよいものやら?

ディック原作にしては、単純な娯楽作としてシンプルに楽しめる一品。

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