でかいの日記帳

2010/1/10 Sunday

ティンカー・ベルと月の石

Filed under: - dekaino @ 23:03 このエントリをはてなブックマークに追加 c潟若祉海里呂討Bookmark被リンク数

ティンカー・ベルと月の石を観ました。ディズニーの3D CGアニメティンカー・ベルの続編、第二弾です。
通常ディズニーの劇場作品は必ず中編の続編を製作しDVDを販売するのが通例なのですが、本作もその手の続編中編です。ただ日本市場で前作がとても好調だったため、日本でのみ2作目中編も劇場公開することになったそうです。(米国ではDVD販売のみらしい)

キャラクターはだいたい前作に出てきた妖精たちに加えて、ホタルのBlazeが新たに参加。虫なので言葉はしゃべれません。ペット的扱い。
本作と前作の一番の違いは主役のティンカー・ベルの服装です。前作では肩出し、背中出し、生脚ミニスカートという派手な格好でした。本作も前半は前作と同じ格好なのですが、後半冒険に旅立った以降は旅装束のつもりなのか、全身タイツの上に服を着たような衣装に替わり、もちろん肩も脚もタイツでカバーされました。すごい短いスカートで派手なアクションやっても決してスカートの中身が見えない奇跡のCG技術をいちいち発揮しないで済ませる省力化策なのか、それともティンカーベル本人が年齢的に生脚みせるのはもう許されないと思ってしまったのか? とにかく地味目になってしまいました。
本作は前作以上に女児にターゲットを絞っているので露出度は低い方が有利と判断したのでしょうか? とにかく謎です。

ストーリーは秋を迎えるための儀式に必要なアイテムを修復するため伝説の魔法の鏡を探しにいくという、典型的な宝探しもの。テーマは友情と過干渉。女子の人間関係の問題要因のほとんどは過干渉。嫁姑問題も過干渉が根源。意外と深いテーマです。
ただし、もともとDVD向け作品なので予算も前作ほどかけられるわけでなく、映像的にはちょっと大人し目になってしまっています。それでも子供向けアニメとしてはいい出来だと思います。

TOHOマナームービー 2010

Filed under: - dekaino @ 22:45 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO若若 2010のはてなBookmark被リンク数

キャピタリズムをTOHOシネマズに観にいったとき、マナームービーが新しくなったのに気づきました。
おそらく2010年1月に新作に切り替わったらしい。いわば初マナームービーです。
まずは鷹の爪団のマナームービー。来週に新作映画の封切が控えているのもあって、短期間での新作登場。今回は総統が吉田君にイジられる王道のパターンです。

次に紙兎ロペの新作ムービー。タイトルは「赤白帽」
今回も迷作というか困った子。先輩が後輩をイジめる様子で笑いをとろうという方向性があまりにも陰湿で、小うるさいオバさん連中に見つかったら猛烈抗議が必至なレベル。ジャイアンの比ではない陰湿なイジメが痛々しい。ほんと東宝の品格が疑われる映像です。なんとかならんのだろうか? 東宝さんは何をそこまでROBOTにキン玉握られているのかね?

キャピタリズム マネーは踊る

Filed under: - dekaino @ 12:22 このエントリをはてなブックマークに追加 c帥冴 若荼のはてなBookmark被リンク数

マイケルムーア監督の最新作、キャピタリズム マネーは踊るを観ました。原題はCAPITALISM: A LOVE STORY。

今回はアメリカ人がアメリカ人に向けたメッセージであり、アメリカの内輪ネタしかでてきません。国外の話はドイツや日本がアメリカの商売敵として出てくる程度。

米国経済の暗黒面の実例をリアルに解説しながら、民主主義と資本主義の整合性、キリスト教と資本主義との整合性について疑問を指摘し、アメリカ建国精神から乖離しているのではないか? もしイエスが現代にいたらアメリカの資本主義についてなんといっただろうか? フランクリン=ルーズベルト大統領はこのような未来を作ろうとしていたのだろうか? などのメッセージをムーア監督は観客に向けて発信します。

サブプライムによる住宅差押え問題は日本でも広く報道されたのでそれほどの驚きはなかったのですが、アメリカ国内路線の旅客機パイロットのワーキングプアぶりには驚かされました。
職歴数年の若いパイロットの年収が150万から200万円以下と異様な薄給。もちろんそれで満足な生活ができるわけもなく、福祉窓口に並んでフードチケット(要は現物支給の生活保護制度)をもらったり、夜の副業したり、はたまた売血したり、困窮しています。
これは日本の若いアニメータと同じ職業構造のためで、カネのためというよりは夢のためにパイロットという職に就きたい若者が多数いるため、薄給でも人が集められるためだそうです。若者の夢を食い物にして適正な報酬を出し渋っている状況です。
無理を重ねるともちろんミスが多発するわけで、これがアニメだったら作画崩壊や総集編連発で済む話ですが、旅客機パイロットともなると当然墜落事故につながり多数の人命が失われます。日本の長距離高速バスドライバーの過酷な労働条件にもつながる人命の危機です。本作を観た後は米国内線に乗るのが恐くなります。
国際線も途上国の安い給料のパイロットとの価格競争に晒されてかなり厳しい状況にあるようです。

ムーア監督本人はGM労働者の家庭で生まれ育っており、在米自動車産業や労働組合についても強い関心を示し、現状の打開策としての労組の活用について強いメッセージを発信しています。
たしかに近年の西側諸国の労組嫌悪・忌避を促すイメージ操作戦略はかなりのもので、危機感を持っているのでしょう。

アメリカ人以外にとってもためになる作品だと思います。

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