でかいの日記帳

2010/3/7 Sunday

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦

Filed under: - dekaino @ 11:56 このエントリをはてなブックマークに追加 祉 喝お篋咲紊ф儀Δ里呂討Bookmark被リンク数

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦を観ました。
良くも悪くも新世代ドラえもん映画。鍵となる秘密道具の「架空水体感メガネ」って名前が直接的過ぎて、藤子Fセンスっぽくない。原作にもある秘密道具で初出は1990年の「深夜の町は海の底」。末期の作品は夢が薄れているのだよなぁ…

作画はすごいが、ストーリーにわくわく感が薄いのが残念。終わり方も「日が暮れたから帰りましょ、また明日」みたいなあっさりしたもので、恒例のお別れシーンの要素は皆無。テレビシリーズみたいな「その後どうなるの」を考えちゃダメみたいな不条理オチが、映画版としては斬新なオチかも知れません。

主題歌はmihimaruGT。中盤に武田鉄矢の挿入歌があるのが久作ファンへのサービスか?

ドラえもん2010 オマケおもちゃ
今年のオマケ。王冠をまわすと前に進むドラ。水陸両用。

猿ロック THE MOVIE

Filed under: - dekaino @ 11:28 このエントリをはてなブックマークに追加 帥 THE MOVIEのはてなBookmark被リンク数

猿ロック THE MOVIEを観ました。
腕利きの鍵師だがその実どこにでもいる童貞高校生が主人公。その主人公の前に現れるちょっとエッチな雰囲気ヒロインをどんど晴れの夏見さんこと比嘉愛未が演じます。
80年代後半から90年代前半に製作されたパンツの穴童貞物語などの学研系ちょっとエッチな童貞臭香る青春コメディを現代に復活させたような映画です。
ここまで男子向けのちょっとHなコメディって21世紀の今ではかえって新鮮かも?

比嘉愛未がまた微妙な役柄を巧く演じます。ちょっと落ち目なB級アイドルがこれもお仕事だからって無理な注文にも頑張って挑戦しますみたいな腰の引けた体当たり演技が秀逸。スケバン刑事3が終わってから数年後の大西結花っぽい!

鍵の技術のすごさは特に表現されず(しようとしても難しそう)、街中を逃げまったり、夜中に敵組織に潜入したりするアクションがメインですが、これはこれでかなりよい出来です。エロコメシーンとアクションシーンがいい具合に混ぜ合わさっていてなかなか面白いです。

芦名星も二番手ヒロインの役どころですがこちらはなんかパッとしません。脇の男キャラの方がコメディとしてなかなかキャラが立っていて面白かった。

男子高校生におすすめの映画。

2010/2/28 Sunday

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々を観ました。原題はPERCY JACKSON & THE OLYMPIANS: THE LIGHTNING THIEF、副題が全然違います。昭和テイストで訳すなら「電光石火の泥棒」あたりか? 手が早い(腕がいい)泥棒という慣用表現と、実際に稲妻(Lightening)を盗んだってのをカケたダジャレです。
そういえばライトニングカウントなんてキャラがガンダムWにいたなぁ…

監督がハリーポッターシリーズの1と2を監督したクリス=コロンバスで、確かにハリーポッターに似てます。
似ているというか、スノッブで衒学的なアメリカ人に嫌われそうな要素や、お金持ちしか入れなさそうな全寮制私立学校のような貧乏人のコンプレックスを刺激しそうな要素を切り落とし、教養がなくてもわかりやすく、ティーエイジャが喜びそうなお色気要素も付け加えたゆる〜い仕上がりの作品です。
なんたってギリシヤ神話の話なのにギリシャロケなしです。ギリシャ語も魔法の力でなぜか英語に訳されてしまう不思議。
ハリーとロンとハーマイオニーの♂2+♀1の3人組が協力して敵を打ち倒すシークェンスは確かに初期のハリーポッター映画そのものって気がします。学習する場が学校じゃなくてキャンプ(訓練所)なのがアメリカっぽいといえばアメリカっぽい。

劇中で、ヒドラという伝説の怪獣が出てきて、なぜか主人公の水芸にやられてしまうのですが、ヒドラ(Hydra)ってその名の通り水の化け物なんで、水にやられるのはおかしくないかなぁ。炎の魔人イフリートをさらに上回る高熱で降したダーク=シュナイダーみたいなことなのだろうか?
それから字幕でハイドラと呼ばれたりヒドラと呼ばれたり統一してないのは残念。さらにヒュードラも加えたらもっと混乱して楽しかったかも。

能天気なハリウッドアクション映画としてはよくできた作品。まだまだいくらでも続編が作れそうなエンディングはとらぬタヌキの皮算用なんだろうなぁ。

やさいのようせい N.Y.SALAD The Movie 3D

Filed under: - dekaino @ 22:42 このエントリをはてなブックマークに追加  N.Y.SALAD The Movie 3DのはてなBookmark被リンク数

やさいのようせい N.Y.SALAD The Movie 3Dを観ました。
NHKで放送されている番組の劇場版です。
3D料金を取りつつ、3Dなのはほぼ半分だけで残りはいつもの2Dという、きわどい興行をしています。
こんなんで+300円とっていいのかなぁ? 3D上映初期の今にこんな悪どいコトやったら3D上映というビジネスモデルそのものを潰しかねない。ほんと大丈夫!?

手描きアニメの3D化は、まるで立体アニメーション家なき子のような、セルの重ね合わせで奥行きがあるだけみたいな効果です。背景動画バリバリだし手間がかかってるのはわかるのですが、手間の割りに3Dの効果が出ているとはちょっと思えない。実験する意義はあったと思いますが、結果はいまいちでした。

ガンダムUCプレミアプレビュー

Filed under: - dekaino @ 22:09 このエントリをはてなブックマークに追加 潟UC≪ャ爾里呂討Bookmark被リンク数

新宿ピカデリーでガンダムUCプレミアプレビューを観てきました。
福井晴敏原作の宇宙世紀のガンダム小説を原作としたOVAのプレミアプレビューイベントです。小説が連載されていたガンダムエースは欠かさず買って読んでいますが、原作小説だけは全て読み飛ばしてたのでまったく予備知識なしです。

もともと福井原作の映画でストーリーが面白かったことはないのでたいした期待をしないで観ました。
まず第一印象は作画に気合が入ってる。大スクリーンで観てもまったくアラがみえないクオリティは素晴らしいです。ストーリーは可もなく不可もなく、ただちょっとそこが浅いかなという感じです。
逆シャアと閃光のハサウェイの間の時間軸を舞台にF91の人間ドラマをリメイクしようとしているのかなという感じです。サナリイの小型化がトレンドな時期のモビルスーツより、逆シャアのアナハイム・エレクトロニクス製の巨大化・半MA化指向のモビルスーツの方がかっこいい(というかずばり売れる)という判断なのでしょうか。
オモチャを売らんかな姿勢は初代ガンダムにも当然あって非難できる筋合いはないのですが、SF的センスオブワンダー要素が皆無なのが残念といえば残念です。いくらなんでもすでに人が住んでるコロニーを拡張とかありえないでしょう。高層ビルの増築するようなもので、実現可能性の机上検討や思考実験をまったくやっていないんでしょう。
まぁ最初からストーリーには期待していないのでどうでもいいんですけどね。

名前だけブライト=ノアが出てきますが、もうオリジナルの声優はなくなっているので出番はないのかな? 原作読んでないのでなんともわからない。

上映後の予告によると、続きのイベント上映もやる気満々らしいです。

2010/2/24 Wednesday

ベルリン映画祭最優秀女優賞

Filed under: - dekaino @ 7:32 このエントリをはてなブックマークに追加 恰紫キ腱絅喝莖のはてなBookmark被リンク数

寺島しのぶがベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞した
おそらくバンクーバーオリンピックが終わったら各テレビ局は競って寺島しのぶ出演作品を放送するのだろう。藤田まこと追悼も兼ねて剣客商売を放送できるフジテレビはウハウハに違いない。

しかし、私が薦める寺島しのぶ作品はズバリ劇場版アキハバラ@DEEPだ。あの余裕のゆうちゃんこと山田優がタイツ姿でリング上で寺島しのぶとキャットファイトする物凄いシーンがあるのだ。もはや内輪受けの罰ゲームとしか思えない珍シーン。必然性のある演技のためならどんなことにも真摯に取り組む寺島しのぶは最優秀女優にふさわしい女優バカ一代と言えるだろう(親も芸能人だけど)。

愛の流刑地も相当ヤバイらしいけどちょっとお茶の間に放送できる作品ではなさそう。やはりアキハバラ@DEEPで決まり。

2010/2/20 Saturday

コララインとボタンの魔女

Filed under: - dekaino @ 23:40 このエントリをはてなブックマークに追加 潟ゃ潟帥潟薛絅海里呂討Bookmark被リンク数

コララインとボタンの魔女を観ました。人形アニメの手法を使ったストップモーションアニメを3D映画に仕上げた作品です。

一部、合田経郎のこまねこに強く影響されたと思われるシーンがあります。そもそもボタンの目というモチーフがこまねこっぽい。しかし文学的な意味でメルヘン寓話として成立した構造を持ち、全然別の作品として完成しています。
かなりダークでおどろおどろしい演出で、実際に途中で観客の子供が泣き出してました。年少のお子様にはかなり刺激が強い作品です。

ゴールデンスランバー

Filed under: - dekaino @ 11:43 このエントリをはてなブックマークに追加 眼若潟鴻潟爾里呂討Bookmark被リンク数

ゴールデンスランバーを観ました。同名のベストセラー小説の映画化らしいですが、原作小説は読んでいません。

「お前オズワルドにされるぞ」というセリフで始まり、総理大臣場草津事件の犯人の濡れ衣を着せられた主人公の逃走劇というお話。全てのシーンが仙台ロケで、仙台市ご当地映画としてよく出来ています。

基本ストーリーは現実的にはまったくありえないような話で、大局的な視点でのリアリティはないです。
でもディテールについては非常にリアルな描写がたたみかけられ、たしかにこういう状況だとこうなるよねって納得させられるシーンが多いです。漫画にたとえると星里もちる的というか、破天荒なSF設定の上にリアルにキャラ心情の綾の表現を積み重ねていく手法が巧いです。

笑う警官のように、なぜ犯人にされたとか国家組織の腐敗/巨悪などの説明はまったくされません。社会派的要素は皆無。ただ、何らかの都合でこういう状況になったという事実だけが提示され、謎は投げっ放し状態のまま最後までいってしまいます。

「とにかく逃げろ、生き延びろ」という命題が中心テーマであって、「なぜ逃げなくてはいけないのか?」という問いには誰も答えてくれません。まぁ現実もそういうもの、疑問のすべてに答えが与えられるわけではないのです。
土地勘に優れた宅配便のトラック運転手 vs 東京から来た怪しい警察官僚 というわかりやすい構図での闘争ならぬ逃走を繰り広げていく、ただそれだけの映画です。

仙台とセガが好きな人におすすめ

2010/2/14 Sunday

ディア・ドクター

Filed under: - dekaino @ 0:29 このエントリをはてなブックマークに追加 c≪祉帥爾里呂討Bookmark被リンク数

ディア・ドクターを観ました。
笑福亭鶴瓶主演の寒村の無免許医師の物語。たしか昭和の頃の実話で似たような話があったはず。
ただし、本作は実話の映画化というわけでもなく、リアリティよりは笑いやドラマの展開を優先させたシナリオになっています。実際の無医村にはあんなに子供いないだろうし、臨月の妊婦がいるなんてありえないでしょう。
そういう細かいことを気にせず、ゆるーい過疎地の老人医療のお話と思って観る分には良い作品です。

2010/2/12 Friday

マッハ!弐

Filed under: - dekaino @ 9:46 このエントリをはてなブックマークに追加 !綣のはてなBookmark被リンク数

マッハ!弐を観ました。
マッハ!、トムヤンクン!に続くトニー=ジャー主演のノーCG・ノーワイヤーアクション・ノースタントのリアル志向アクション映画第3弾です。

今回は主演のトニー=ジャーが監督も兼ねています。前作と異なるのは予算規模が戦前違うこと、脚本もよく練られていて一本調子ではありません。また前作マッハ!とはストーリー的にはほとんど関連がない時代劇なのがビックリ。アユタヤ王朝時代の話なのです。
ただオン=バクと呼ばれる仏像だけが象徴的に出てくるところが九通しています。ここら辺は手塚治虫の火の鳥の各編の関連性みたいな、まったく別個の物語なんだけどなんとなく関連があるようなそういうつくりです。

ストーリー的にはまったくハリウッド受けしない話(おそらく日本のメジャー層にも受けない)ですが、アクションは本物です。今回はムエタイなどの拳法だけでなく武器を使った武道がたくさん出てくるのがウリです。日本の居合いもあるしモンゴル相撲もあります。イスラームの三日月刀(アサシン?)も出てきます。メインは剣と象かな?
タイの人は象好きといいますが、とにかく象が大活躍です。CGなしで象をあそこまで使えるのは世界でもタイだけだと思います。象を足場にした三角蹴りとかバキ世界でもありえない!!

いちおう女性の綺麗どころも少し出てきて踊ったりしますが、まぁつけたし程度。でも巧みにストーリーのアクセント付けに使ってて、脚本家のエック・イエムチーンはかなりの達人です。

アクション好きには必見。そしてまさかのラストシーンにたまにはこういうの映画もありかと寛容の心を培うよい機会となるでしょう。

2010/2/11 Thursday

オーシャンズ

Filed under: - dekaino @ 17:06 このエントリをはてなブックマークに追加 若激c潟困里呂討Bookmark被リンク数

オーシャンズを観ました。
海洋生物を中心としたドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーというよりエコ思想の宣伝映画です。
もちろん反捕鯨、反自然破壊。流血するような残酷シーンは映さないどころか特撮で合成しちゃったり。

日本版の主題歌は平原綾香。耕作された畑を見て「豊かな自然って素晴らしい」と思える方向けに、きっちりマーケティングされた作品です。 →畑は自然じゃないよ 人工的に耕作されてるんだよ

2010/2/7 Sunday

かいじゅうたちのいるところ

Filed under: - dekaino @ 11:00 このエントリをはてなブックマークに追加 <のはてなBookmark被リンク数

かいじゅうたちのいるところを観ました。同名の有名な絵本の映画化だそうです。
私は原作の絵本は読んでおらず、予備知識なしに本作を観ました。

主人公はマックスという男の子。こいつがとんでもない悪ガキ。赤毛のアンの男版みたいな妄想垂れ流しな少年です。しかも男の子だから赤毛のアンよりもずっと暴力的で、ヤンチャぶりはアニーに匹敵します。背景に育った環境が悪いという設定があるのもアンに通じるものがあります。

ある日、姉や母とけんかしたマックスは船に乗って海に出て、いつのまにかかいじゅう達が住む不思議な島にたどり着きました…なんていかにも絵本らしいストーリーです。
かいじゅう達は基本は着ぐるみで、ブースカとかガチャピン、ムック系の風貌をしています。
しかし日本産の着ぐるみ族とは異なり、本作のかいじゅうたちはマックスと同じくヤンチャで凶暴。ディズニーコード(人は死なない、流血しない)なんてまったく気にかけない危ないやつらです。
なんとか人語を話せるのが救いです。しかも意外と頭が弱かったため、マックスは彼らを巧みに欺いて島の王様に成り上がってしまいます。詐欺行為までやってのけ、ダークヒーローに値する悪道ぶり。

しかし、悪が栄えたためしはない! マックスの命運はいかに!? という流れで話は進みます。
説教臭い教訓めいたものは何もなく、悪ガキが本能のまま行動する爽快感が同年代の男子の共感を呼ぶ作品です。

スイーツ要素はまったくないので要注意です。

2010/2/5 Friday

彼岸島

Filed under: - dekaino @ 7:34 このエントリをはてなブックマークに追加 綵弱恩絣兇里呂討Bookmark被リンク数

映画 彼岸島を観ました。ヤングマガジン連載中の同名漫画を映画化した作品です。
講談社のマンガの映画化はアジアンテイストあふれたものが多いです。たとえぱ頭文字D the Movieとか。
本作も韓国の監督を起用し、邦画とは異なるアジア映画テイストに仕上がっています。わざわざあえて日本っぽい服装や小道具を使って、アジア人が思う日本的エキゾチック感を出しているあたり、はなから国内市場ではなくアジア市場をねらった企画の映画なのでしょう。
旧日本軍の秘密研究が発端という設定は60〜70年代のアメリカ映画に良くある敵はナチス残党という設定に通じるものがあります。アジア圏では日本を含めて旧日本軍は共通の敵という便利な存在なのです。

原作はまだ連載中で決着がついていないのですが、映画ではラスボスの雅様との最終バトルが描かれ、いわゆるパラレルワールド的な作品になっています。終盤のバトルのワイヤーやCGを使いまくったアクションシーンも素晴らしいのですが、本作の見所は冒頭の学園ドラマパートです。さほど必要があるとも思えない主人公達の日常生活の表現に結構なコストと尺を使って、見事な学園ものシーンが描かれています。
ガクラン&セーラー服の学園ものって古きよき日本の昭和って感じがしてなかなかよいです。

ただ国内では宣伝が足りないのか、興行的には不振みたいです。いい作品なのに残念。

2010/1/30 Saturday

クヒオ大佐

Filed under: - dekaino @ 22:18 このエントリをはてなブックマークに追加 紊тのはてなBookmark被リンク数

クヒオ大佐を観ました。
実在した有名な詐欺師を元にしたコメディ映画です。
元ネタ単体で面白いネタなので、どう料理しても面白くなるはずと思い期待していましたが、本作はその期待に違わず面白かったです。

主役の堺雅人ももちろん、3人の女達もいい演技をしてます。特に満島ひかりがいいです。
時代は平成一桁という設定で、特に小道具を使うでもなく土産物屋の値段が5箱で4625円(1個で927円)つまり消費税が3%という細かいシーンの挿入で表現されていて面白いです。また東海道線の車内で、PETボトルではない昔のプラスチック容器のお茶が出てきたり、低予算で工夫しています。

満島ひかりが演じる学芸員が勤める小田山自然科学館は、男1人女2人しかいない職場なのに男女関係ドロドロというとても嫌な状況がもうバカらしくて騙す方も騙される方もどっちもどっちという感覚が、本作全編に通して流れています。

コメディタッチにするためか本作中のクヒオの嘘があまりにもダメダメでどうしようもないのですが、実在のクヒオは、日本人の戸籍をCIAに用意してもらったとか上手く丸め込んで、本当の戸籍を使って結婚までしていたらしい。本物の詐欺の腕は堺クヒオよりずっと上だったようです。

最後のオチシーンが無駄に予算を使ったハリウッドロケなのが、また馬鹿らしくていいです。

2010/1/27 Wednesday

Dr.パルナサスの鏡

Filed under: - dekaino @ 22:15 このエントリをはてなブックマークに追加 Dr.泣鴻,里呂討Bookmark被リンク数

Dr.パルナサスの鏡を観ました。
テリー・ギリアム監督のファンタジー映画。
そこそこ宣伝に金をかけているので周知度は高いと思います。ですが本作はA級作品ではありません。マニアックな客にだけ受ける単館系作品です。
確かに予告編にあるような派手な幻想的シーンもあるのですが、ほとんど予告編に出ているものだけで、長い時間は地味な映像です。話も難解というかオチがついているのかいないのか。ギリアム監督の隠喩を理解できないと面白くないと思われます。

岡野玲子のイナンナが理解できて、面白く感じられる人にだけにすすめられる作品。

2010/1/24 Sunday

KYLE XY シーズン4

Filed under: - dekaino @ 12:55 このエントリをはてなブックマークに追加 KYLE XY 激若冴4のはてなBookmark被リンク数

こっそりSci-FiチャンネルでKYLE XY シーズン4の放送が今週から始まってます。吹替なしの字幕版。
なぜか公式サイトにはシーズン3で完結みたいな表示になっているけど騙されてはいけません。

Sci-Fiチャンネル開局の時もなかなか公式WEBサイトが立ち上がらなかったし、いまどきの放送局らしからぬなってないWEB広報体制。おそらく新年度になって予算つけてから外部下請けに修正させるパターンで4月以降にならないと直らないと思われます。

新シリーズで、カイルとジェシーの超人ぶりも際立ってきました。第1シーズンの異能は学習が速いのとヘソがないだけだったのに。そしてレギュラーキャラがどんどん発情しまくりです。
それにしてもアメリカ人のプロムに対する執着は異常。アメリカの高校生は発情しすぎだ!

2010/1/23 Saturday

サロゲート

Filed under: - dekaino @ 18:41 このエントリをはてなブックマークに追加 泣蚊若のはてなBookmark被リンク数

サロゲートを観ました。
アバターのように遠隔操作で自分の代理ボディ(サロゲートマシンと呼ばれます)を操作する設定の近未来SFものです。ただし舞台は何光年も離れた惑星ではなく普通の街です。ちょっと攻殻機動隊の世界観にも似てます。ただしバーチャルリアリティとか個々人の脳が直接ネットワークで接続されているようなサイバー方向の話はありません。あくまでも安全かつファッション感覚でいろんな外見を楽しめるという、服やクルマを選んで楽しむように身体も楽しむみたいな、わかりやすいノリです。

劇中の世界ではほとんどの人間が自分の好みの容貌のサロゲートを持っています。
笑えたのがブルース=ウィリス演じる主役が操るサロゲートは髪が生えているところ! しかも金髪だぜ。そうかそうかやっぱり髪が欲しいかウィリス… もちろん本人(中の人)はハゲです。
金髪(サロゲート)
ハゲ(中の人)
FBIのエージェントという設定からか、操るサロゲートはすこし人間よりも強化されている身体能力をもつようですが、そんなのよりセンサ方向(視力、聴力、その他)を強化した方が操作に役立つんではないのかな? ゼロゼロナンバーサイボーグでいえば003に当たる能力なら簡単に組み込めると思うのだがどうなんだろう?
加速装置とか空を飛べとまでは言わないから、なんとかしてやってほしい。

どうも発想の原点はマルチユーザのオンラインゲームとかセカンドライフ的な世界みたいで、操作する人がトイレいったり食事して操作席からはずしていると、サロゲートはその場で立ち尽くしたままになるところが面白い。ネトゲ世界のシュールさがよく表現できてます。また街中にサロゲートの充電ステーションがそこかしこにあるのも面白い。なんと地下鉄の中にまである。この充電ステーションがバービー人形が入ってるパッケージみたいな形をしているのも笑えました。

設定ではサロゲート技術が開発されてからたった14年で人類の習慣を変えるに至ったとされてますが、さすがに14年間ではむりなんじゃないかなぁ。Win95が発売されてインターネット/WWWが使えるようになって今がちょうど14年余りですが、インタネット技術はひろく利用はされているが不可欠のものにまでは至ってない気がします。

SFとしては2流。映像もアバターにはまったく勝てず、でもブルース=ウィリスのハゲネタにちょっと癒されるそんな作品です。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 〜http://鷹の爪.jp は永遠に〜

Filed under: - dekaino @ 18:18 このエントリをはてなブックマークに追加 腱絲腟腓 薹鴻 THE MOVIE3 http://薹鴻.jp 羂檎のはてなBookmark被リンク数

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 〜http://鷹の爪.jp は永遠に〜を観ました。
回を重ねるたびにどんどんタイトルが長くなる!
そして今回も古墳ギャルのコフィー 〜コフンデレラ〜が同時上映。コフィちゃんの方は劇場版というよりテレビシリーズのお蔵入りエピソードを出してきたような軽い扱いです。フォーマットもテレビシリーズそのまま。尺は10分ちょっとしかありません。今回の予算はほとんど鷹の爪に費やされたようです。

謎のコックピット
鷹の爪の方は今回も面白い。無茶な発想がとにかく楽しいです。上の絵は鷹の爪の乗り物のコックピットなのですが、いったいどういう構造になっているかわかりますか? こんなくだらない発想が連発できるFROGMANは天才だなぁとおもいます。
川村ゆきえがかなりお馬鹿な役どころなキャラの声をやってます。どんど晴れの頃はここまでお馬鹿キャラじゃなかった気がする…

白組のCGも台無しなナンセンスさが楽しいフラッシュアニメ映画です。

2010/1/16 Saturday

仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010

Filed under: - dekaino @ 22:06 このエントリをはてなブックマークに追加 篁≪ゃ蔀篁≪ゃ W()&c宴ゃ MOVIE紊ф2010のはてなBookmark被リンク数

仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010を観ました。タイトル長い!!
テレビシリーズで最終回なのに残りは劇場でという特撮番組としては驚異の終わり方をした(アニメでは別に普通?)ディケイドの完結編と、いま放送されている仮面ライダーダブルのプロローグ的作品の同時上映です。
従来の夏のライダー映画とは違い十分に余裕があるスケジュールで作成されたようで、大変に見ごたえがある作品になっています。
なつみかん(森カンナ)がライダーに変身してしまうのは悪乗りしすぎかな?と思いますが、ディケイドの締めくくりとして、いい終わり方をしています。誰かが覚えている限り新しい別の話が存在するのです。怪人蜂女と電波人間タックルもきっと…

またダブルの誕生秘話もなかなかの出来。渋谷飛鳥を劇場スクリーンで観られるのは眼福です。悪評高いデビルマン以来か? あの作品は実質渋谷飛鳥プロモーション映画だった。
また、実写セーラームーンのうさぎ役をやっていた沢井美優も依頼者(渋谷飛鳥)の姉(故人)役としてちょっとだけ出てきます。東映特撮人脈って幅広い!

今後の劇場版仮面ライダーは正月映画として定着するんでしょうか?

2010/1/10 Sunday

ティンカー・ベルと月の石

Filed under: - dekaino @ 23:03 このエントリをはてなブックマークに追加 c潟若祉海里呂討Bookmark被リンク数

ティンカー・ベルと月の石を観ました。ディズニーの3D CGアニメティンカー・ベルの続編、第二弾です。
通常ディズニーの劇場作品は必ず中編の続編を製作しDVDを販売するのが通例なのですが、本作もその手の続編中編です。ただ日本市場で前作がとても好調だったため、日本でのみ2作目中編も劇場公開することになったそうです。(米国ではDVD販売のみらしい)

キャラクターはだいたい前作に出てきた妖精たちに加えて、ホタルのBlazeが新たに参加。虫なので言葉はしゃべれません。ペット的扱い。
本作と前作の一番の違いは主役のティンカー・ベルの服装です。前作では肩出し、背中出し、生脚ミニスカートという派手な格好でした。本作も前半は前作と同じ格好なのですが、後半冒険に旅立った以降は旅装束のつもりなのか、全身タイツの上に服を着たような衣装に替わり、もちろん肩も脚もタイツでカバーされました。すごい短いスカートで派手なアクションやっても決してスカートの中身が見えない奇跡のCG技術をいちいち発揮しないで済ませる省力化策なのか、それともティンカーベル本人が年齢的に生脚みせるのはもう許されないと思ってしまったのか? とにかく地味目になってしまいました。
本作は前作以上に女児にターゲットを絞っているので露出度は低い方が有利と判断したのでしょうか? とにかく謎です。

ストーリーは秋を迎えるための儀式に必要なアイテムを修復するため伝説の魔法の鏡を探しにいくという、典型的な宝探しもの。テーマは友情と過干渉。女子の人間関係の問題要因のほとんどは過干渉。嫁姑問題も過干渉が根源。意外と深いテーマです。
ただし、もともとDVD向け作品なので予算も前作ほどかけられるわけでなく、映像的にはちょっと大人し目になってしまっています。それでも子供向けアニメとしてはいい出来だと思います。

TOHOマナームービー 2010

Filed under: - dekaino @ 22:45 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO若若 2010のはてなBookmark被リンク数

キャピタリズムをTOHOシネマズに観にいったとき、マナームービーが新しくなったのに気づきました。
おそらく2010年1月に新作に切り替わったらしい。いわば初マナームービーです。
まずは鷹の爪団のマナームービー。来週に新作映画の封切が控えているのもあって、短期間での新作登場。今回は総統が吉田君にイジられる王道のパターンです。

次に紙兎ロペの新作ムービー。タイトルは「赤白帽」
今回も迷作というか困った子。先輩が後輩をイジめる様子で笑いをとろうという方向性があまりにも陰湿で、小うるさいオバさん連中に見つかったら猛烈抗議が必至なレベル。ジャイアンの比ではない陰湿なイジメが痛々しい。ほんと東宝の品格が疑われる映像です。なんとかならんのだろうか? 東宝さんは何をそこまでROBOTにキン玉握られているのかね?

キャピタリズム マネーは踊る

Filed under: - dekaino @ 12:22 このエントリをはてなブックマークに追加 c帥冴 若荼のはてなBookmark被リンク数

マイケルムーア監督の最新作、キャピタリズム マネーは踊るを観ました。原題はCAPITALISM: A LOVE STORY。

今回はアメリカ人がアメリカ人に向けたメッセージであり、アメリカの内輪ネタしかでてきません。国外の話はドイツや日本がアメリカの商売敵として出てくる程度。

米国経済の暗黒面の実例をリアルに解説しながら、民主主義と資本主義の整合性、キリスト教と資本主義との整合性について疑問を指摘し、アメリカ建国精神から乖離しているのではないか? もしイエスが現代にいたらアメリカの資本主義についてなんといっただろうか? フランクリン=ルーズベルト大統領はこのような未来を作ろうとしていたのだろうか? などのメッセージをムーア監督は観客に向けて発信します。

サブプライムによる住宅差押え問題は日本でも広く報道されたのでそれほどの驚きはなかったのですが、アメリカ国内路線の旅客機パイロットのワーキングプアぶりには驚かされました。
職歴数年の若いパイロットの年収が150万から200万円以下と異様な薄給。もちろんそれで満足な生活ができるわけもなく、福祉窓口に並んでフードチケット(要は現物支給の生活保護制度)をもらったり、夜の副業したり、はたまた売血したり、困窮しています。
これは日本の若いアニメータと同じ職業構造のためで、カネのためというよりは夢のためにパイロットという職に就きたい若者が多数いるため、薄給でも人が集められるためだそうです。若者の夢を食い物にして適正な報酬を出し渋っている状況です。
無理を重ねるともちろんミスが多発するわけで、これがアニメだったら作画崩壊や総集編連発で済む話ですが、旅客機パイロットともなると当然墜落事故につながり多数の人命が失われます。日本の長距離高速バスドライバーの過酷な労働条件にもつながる人命の危機です。本作を観た後は米国内線に乗るのが恐くなります。
国際線も途上国の安い給料のパイロットとの価格競争に晒されてかなり厳しい状況にあるようです。

ムーア監督本人はGM労働者の家庭で生まれ育っており、在米自動車産業や労働組合についても強い関心を示し、現状の打開策としての労組の活用について強いメッセージを発信しています。
たしかに近年の西側諸国の労組嫌悪・忌避を促すイメージ操作戦略はかなりのもので、危機感を持っているのでしょう。

アメリカ人以外にとってもためになる作品だと思います。

2010/1/9 Saturday

アバター

Filed under: - dekaino @ 20:52 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪帥爾里呂討Bookmark被リンク数

アバターを観ました。
前評判通りの傑作でした。予想よりもSFしてて、70〜80年代の脚本に最新のCG技術を駆使して作った映画という印象でした。

世界観は過去の有名作の美味しいところをちゃんぽんにしたような感じ。
有毒ガスの森というのはナウシカの腐海のようで、森に棲む巨大生物が軍団で襲ってくるあたりはまさに王蟲の暴走そのもの。
アバターが生物工学で作られたボディで適合するDNAの持ち主しかリンクできないあたりは明らかにエヴァンゲリオンっぽいです。
二つの文明の衝突はマクロスの人類とゼントラーディみたいな関係か? 日本のマクロスは異星人が圧倒的軍事力で攻めてきて人類滅亡寸前までいってしまうのに対し、本作は地球人側が異星人を攻めるあたりがアメリカ的。インディアンを駆逐する白人のようです。

決着は続編が作れそうな終わり方でしたが、続編作るんでしょうか?
本作の世界観だと地球に統一政府ができおらずアメリカに対抗する大国も存在している感じなので、地球上の覇権争いがパンドラ星に飛び火してベトナムや朝鮮半島のような代理戦争になるみたいな展開も考えられます。

制作費に見合った良質なA級作品。

2010/1/1 Friday

よなよなペンギン

Filed under: - dekaino @ 8:28 このエントリをはてなブックマークに追加 潟海里呂討Bookmark被リンク数

よなよなペンギンを観ました。
りんたろう監督、マッドハウス製作という豪華なスタッフ。
3D CGアニメですが顔の表情がかなり2次元っぽいです。アジア系ののっぺりした顔にマッチした技法。

亡き父親のプレゼントのペンギンコートを着て夜中に街に出歩く少女が主人公。ドラえもん映画のように、異世界に冒険に出てその後また実世界に戻ってくるという王道の子供向けアクション映画フォーマットです。
主要キャラが少ないので幼児にも理解しやすいストーリーになっています。少ないキャラで飽きさせないようがんばって工夫している脚本のできは悪くありません。
見所はやはり作画とキャラ達のダンス。そしてりんたろう監督らしい故人の父と娘のつながり(999と同じテーマ)の描写にあります。完全に子供向けなので流血沙汰はまったくなし。安心してお子様に見せられます。

2009/12/31 Thursday

バッタ君町に行く

Filed under: - dekaino @ 10:27 このエントリをはてなブックマークに追加 水冴茵のはてなBookmark被リンク数

バッタ君町に行くを観ました。
フライシャー兄弟の会社フライシャー・スタジオの集大成とも言える長編アニメ映画。公開は1941年、日本が対米開戦した直後です。
ディズニーアニメとは異な斬新な映像技術と発想で作られた作品で、今の時代に見ても十分に楽しめます。
主要キャラはすべて街中に住む虫たちで、人間は虫たちにとって災厄ともなれば恩恵ともなるいわばあらぶる神のような存在として描かれます。描画技術も使い分けており虫たちは手描きアニメ、人間や人間の乗り物はロトスコープという技法で描かれています。今風にやるなら手描きアニメと3DCGアニメをうまく合成、使い分けているようなもの。このおかげで人間と虫たちの間に超えられない隔絶がある世界観が巧く表現できています。

本作の原題はHOPPITY GOES TO TOWN。HOPPITYは主人公のバッタの名前です。しかしタイトルとは異なりストーリーはHOPPITYが生まれ故郷の街に帰ってくるのであって街に行くわけではありません。この時代は内容とタイトルが食い違っててもあまり気にしなかったのでしょうか? それとも配給会社が適当につけたタイトル名なんだろうか?
とにかくHOPPITYという名のバッタが主人公なのですが、こいつがどうにも主役らしくないんですね。取得といったらダンスが上手くて女子にモテるだけで、キホンいい加減なC調キャラ。特に何かをなしとげようという意思があるわけでもなく、ただ面白おかしく女の子と遊んでいるだけで、ハッピーエンドになってしまう。今風の日本アニメの何の努力もしないのに幸運が空から降ってくるみたいな非常に受身な話です。

世界大恐慌から大不況の10年を過ごした当時のアメリカはこのような話が受けたのだろうか? 今のアメリカ人のマッチョ思想とはかなり違う雰囲気です。
また、高層ビルの建築現場の様子が事細かに描写されるのですが、さすが1940年代だけあって建築技法がかなり違います。溶接はなし、すべての鉄骨はリベット錠で連接。なんと壁はレンガ! 高層ビルにレンガにモルタル。同時期の高層建築の代表格のエンパイアステートビルもレンガが大量に使われているそうです。

不況の時代だからこそ為し得たものすごい人海戦術的物量で作られたアニメ長編映画です。

2009/12/29 Tuesday

TOHOシネマズの年賀状割引

Filed under: - dekaino @ 12:41 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO激冴綛頑九峨のはてなBookmark被リンク数

ワーナーマイカル海老名が全日1000円キャンペーンをやると前に書きましたが、TOHOシネマズも負けてはいられないと、年賀状で1000円割引を始めるらしいです。

題して、TOHOシネマズお年玉プレゼントキャペーン
1月9日〜2月28日、末尾が1もしくは4のお年玉付き年賀はがきを持っていくと1000円で鑑賞できるというキャンペーン。1と4という数字はトーホー→14というモジリだと思われます。
しかもこのキャンペーンは海老名だけではなくTOHOシネマズ全店で実施するとのこと。

いやぁデフレだなぁ!

フォース・カインド

Filed under: - dekaino @ 12:22 このエントリをはてなブックマークに追加 若鴻祉ゃ潟のはてなBookmark被リンク数

フォース・カインドを観ました。原題はThe Forth Kind。未知との遭遇の原題"Close Encounters of the Forth Kind"の次の種類、いわば第四種接近遭遇の略というところか。
未知との遭遇では…
第一種接近遭遇 異星人の乗り物(UFO)を目撃
第二種接近遭遇 異星人か来訪した痕跡・証拠が残される (ミステリーサークルなど)
第三種接近遭遇 異星人と直接接触する (コンタクト)
という分類だったのですが、更にその先を行く第四種というものがあるそうで

第四種接近遭遇 異星人に拉致され、その後記憶を消去されて戻される (アブダクション!!)
他の派生パターンとして謎のインプラントを埋め込まれるというのもあり

本作はアラスカの寒村で発生した第四種接近遭遇の話です。
構成がこっていて、いわゆるテレビでやるオカルト・ミステリー物番組の再現ドラマを交えたドキュメンタリーという形式をとっています。つまりほとんどのシーンは再現ドラマで役者が演じるがところどころのポイントで「実際の映像」というキャプション入りで別の画質の悪い映像が挿入されたりします。
アメリカのオカルト系テレビ番組の豪華版みたいなつくり。

本作をどう楽しむのかは学研ムーの楽しみ方と同じ。本気で信じるのもよし、よくまぁこんなことでっち上げるぜと斜にかまえて笑い飛ばすのもよし。あくまではフィクションという立場をとりつつ真実を告発するというフォーマットは陰謀論好きな人にはたまらないと思います。なぜか異星人がシュメール語を話すところは笑うところなのか?

ちょっと心臓に悪いホラー要素シーンもあるUFO映画。矢追純一が好きな人にお勧めです。

2009/12/27 Sunday

桜木町駅前に新シネコン開業予定

Filed under: - dekaino @ 0:07 このエントリをはてなブックマークに追加 罅咲違激潟渇罐篋絎のはてなBookmark被リンク数

桜木町駅前に東映系のシネコンが2010年3月より開業予定らしい。
ヨコハマ経済新聞
横浜近辺も過当競争になりそうな予感。

コロナワールドに路線バスが

Filed under: - dekaino @ 0:04 このエントリをはてなブックマークに追加 潟若莊膩鴻のはてなBookmark被リンク数

パブリック・エネミーズコロナワールド小田原で観たのですが、構内に箱根登山バスが止まっているのを目撃してビックリ。
なんと、バス路線が新設されて、1日3往復路線バスが止まるようになったらしい。
これでクルマの運転ができない子供や老人も来やすくなり、少なくともダイナシティと同等レベルにはなったと言えるか?

2009/12/26 Saturday

パブリック・エネミーズ

Filed under: - dekaino @ 23:08 このエントリをはてなブックマークに追加 祉若困里呂討Bookmark被リンク数

パブリック・エネミーズを観ました。
大恐慌のため国力が落ちていた1930年代のアメリカで、銀行強盗を繰り返しやっていたデリンジャーという実在のギャングが主人公で、ジョニー=デップが演じます。
基本的に史実に忠実で、何か誇張することもなくヒストリーチャンネルの再現ドラマのように淡々とデリンジャー一味の悪行と連邦捜査機関(FBIの前身)との戦いが描写されます。それに加えてメロドラマ的恋愛要素をプラスした感じのストーリー。

映像的には1930年代の暗い時代のアメリカを映像資料やCGを駆使して再現しているところが見どころか?
アメリカの老人にはたまらない懐かしい風景なのかも知れません。この頃の世界の覇権国は間違いなくソビエト連邦、そしてナチスの元で台頭しつつあったドイツを中心とするヨーロッパであり、アメリカはかなり弱体化してました。なんたって数年後に東洋の小国に宣戦布告されちゃうくらいに弱ってたんだから相当のもの。
そのような時代に連邦政府が州政府の権限を抑圧して中央集権化を強めていく重苦しい時代の雰囲気をうまく表現しているとは思うのですが、ドラマ要素はせいぜい恋愛くらいしかなく、いわゆるハリウッド映画的な大味な映画ではありません。もちろんアクションシーンはかなりド派手なのですが。

変装のためチョビ髭をつけたデリンジャーを演ずるジョニー=デップがどう見てもジャック=スパロウにしか見えないのは笑うところなのか?

アメリカ版「その時歴史は動いた」みたいな作品です。

2009/12/23 Wednesday

ワーナーマイカル海老名 とうとう全日全時間帯1000円に

Filed under: - dekaino @ 10:11 このエントリをはてなブックマークに追加 若若ゃ羌決 ュ絽1000のはてなBookmark被リンク数

ワーナーマイカル海老名が2010年1月9日から日付曜日時間帯に関わらず常時1000円になるそうだ。→告知サイト
ワーナーマイカル全店ではなく海老名と釧路の2店だけの特別キャンペーン。おそらくこの2店は相当業績が悪く、そのためのてこ入れ策なのでしょう。海老名はすぐ隣にTOHOシネマズ海老名があるのが痛い。
一応期間限定で2010年1月9日から4月9日の3ヶ月間だけとなっているが、この手のサービスは始めてしまったら止められないのが普通なので当分1000円が続くでしょう。ちなみにセンター南駅にある109シネマズ港北も同じ状態にあります。

デフレ化はどんどん進む。
以前に作った1000円で見られる条件リストを更新しました。

常時系
全日全時間帯 ワーナーマイカル海老名(海老名店のみ)

日付系
毎月1日 全系列
毎月5日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月10日 109シネマズ
毎月14日 TOHOシネマズ
毎月16日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月19日 109シネマズ (ポイント会員のみ)
毎月20日 シネプレックス MOVIX ワーナーマイカル
毎月22日 109シネマズ(男女ペア)
毎月27日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)

曜日系
月曜 シネプレックス(メンバーズカード所持者のみ) コロナシネマ(男性) ワーナーマイカル(女性)
火曜 MOVIX(女性)
水曜 シネプレックス(女性) 109シネマズ(女性) TOHOシネマズ(女性) ワーナーマイカル(2人組)
木曜 MOVIX (男性) コロナシネマ(男女ペア)
金曜 コロナシネマ(女性)

時間帯系
午前初回 コロナシネマ

アサルトガールズ

Filed under: - dekaino @ 9:57 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪泣若困里呂討Bookmark被リンク数

アサルトガールズを観ました。
監督は押井守、主演は黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子。
真・女立喰師列伝の1エピソード(主演佐伯日菜子)の世界観をそのまま引き継いだようなアクションものです。ただし設定はAvalon(F)という仮想空間娯楽世界で起きた出来事の話と言う風に変えられています。

話はまんま押井守ワールドそのもの。もともと短編のために作られた映像素材を無理やり引き伸ばしたようなダレるシーン満載の観ている時間が長く感じられる作品です。実際の尺は正味1時間ないくらいなのに観ているとかなりグッタリします。

個性派ぞろいの主演の演技を楽しむのが本作の正しい楽しみ方だと思います。
二宮金次郎の銅像が好きな人にもおすすめ。

2009/12/21 Monday

宇宙戦艦ヤマト 復活篇

Filed under: - dekaino @ 23:03 このエントリをはてなブックマークに追加 絎絎ゃ 緇羇紫のはてなBookmark被リンク数

宇宙戦艦ヤマト復活篇を観ました。
おそらく興行的にはパッとしないだろうけど、これは名作です。80年代前半のヤマトファンは新作ヤマト映画を観るたびにガッカリさせられ、しかしそれにも懲りずまた観にいくという苦行僧のような存在でしたが、とうとうその苦行が必要ないヤマト新作が登場です。
よくあるリメイクものにありがちな表面だけ真似ていて中身がまったく違うニセモノなんて映画ではないのです。これはホンモノ! なんたってしょっぱなから例のスキャット「あーあー ああああ あーあぁぁー」から始まり、渦状銀河の絵を出しながら「無限に広がる大宇宙…」のナレーション。さすが本家本元が脚本監督だけあります。
もちろんデスラー総統とか沖田艦長とかの復活という禁じ手もなし! 安心してみていられます。

キャラクターデザインは松本零士から国友やすゆき(なんで!?)にバトンタッチ。でも作画監督が湖川さんなのでちゃんと必要以上に立体的にアレンジされているので安心です。そして原案は石原慎太郎(これまたなんで!?) いろいろトンデモ要素があるのですが、本作は間違いなくヤマトそのものなのです。
なにやら中東を武力で支配するアメリカを日本が救ってやるんだぜみたいな石原流反米思想を正面に打ち出しつつ、地球の危機を決死の覚悟で救うヤマトを華麗に描きます。

演出もなにやら懐かしさを覚える昔風なものです。いちいちキャラに艦内の廊下を歩かせたり、髭を剃らせたり、意味もなく手間ばかりかかる演技やらせるアニメって今時ほとんどないです。とにかく物量で意味のないところに神作画をもってくる! これぞヤマト魂 昔はCGなしでヤマトの回頭シーンを誤魔化しなしで手描きで描いたものです。

スポンサーのパチンコ台メーカーに媚びて波動砲が連発できるようなギミックが加えられたのはちょっと残念。しかしスポンサーには感謝しなくてはいけません。

たぶん早目に上映は終わってしまうと思われるので、かつてヤマトが好きだった諸君は急いで映画館に走るべし。括目して冒頭の古代雪(旧姓 森)の爆風で服が脱げて全裸になる(どういう理屈で!?)シーンを観るのだ!

2009/12/20 Sunday

映画 レイトン教授と永遠の歌姫

Filed under: - dekaino @ 11:09 このエントリをはてなブックマークに追加  ゃ恰羂檎罩紮のはてなBookmark被リンク数

映画レイトン教授と永遠の歌姫を観ました。
ニンテンドーDSゲームの同名ヒット作をアニメ映画化した作品らしいのですが、原作のゲームをやったことはありません。ロンドンに住む大学教授でもあるレイトン教授が探偵として事件の謎を解くというありがちな設定の話です。
なぜか宣伝ポスターにキャラだけではなく声優の写真までも出ているのも不思議。確かに豪華なキャスティングですが、本作の対象となる子供たちは声優で観る映画を選んだりしないでしょう。まぁいろいろと大人の事情があるのかな。声優業界では若手のはずの水樹奈々(紅白にも出場!)も、若手女優の堀北真希や相武紗季と並んでしまうと若手…?というのはちょっと問題か?

子供向けらしく、流血したり人が死んだりすることはなく、わかりやすいギャグを交えたゆるいアクションアドベンチャーモノに仕上がっています。そういう意味で安心して子供に見せられる作品。だからといって大人にとって退屈というわけでもありません。確かに前半は謎の難易度があまりにもヌルく、謎解きと言う意味では子供騙しなのですが、それなりの伏線とどんでん返しがあるので大人でも楽しめます。
ところどころどこかで見たようなシーンが多く、有名な映画のパクリの集大成ともいえますが、器用にまとめられていてまぁこれはこれで悪くない感じ。最後のオチもまぁこうなるよねって予定調和的です。

冬休み子供映画としておすすめできる作品。ただ本作を観たからって原作のゲームをやりたいとは思えなかったかも…

2009/12/16 Wednesday

カールじいさんの空飛ぶ家

Filed under: - dekaino @ 6:46 このエントリをはてなブックマークに追加 若腥咲九兇里呂討Bookmark被リンク数

ピクサーの新作アニメカールじいさんの空飛ぶ家を観ました。今回は3Dで鑑賞しました。
いまCGアニメは3Dで上映することが多いのだけれども、料金が高いのはともかく、目が疲れる割には迫力が増してるとも思えないので出来ればやめてほしい。字幕との相性が悪いせいか吹替ばかりなのもつまらないです。

大胆に要約すると、妻と死別した独居老人が、ボーイスカウトの老人を手助けする課題のために訪問してきた少年と2人で南米の秘境まで冒険旅行するお話。老人向けに第二の人生を説く作品です。
マンガ誌で言えば小学館のビッグコミック的加齢臭がするマーケティングです。

夫に先立たれた老妻の場合はあまり社会問題にならないのですが、妻に先立たれた爺さんの場合は米国でも大きな社会問題のようです。やっぱり年を取った男は頑固になりがちで社会性が低い上に、アメリカは銃が持てる国なので関わる人たちも命がけです。

本作では老人の第二の人生というテーマに主眼が置かれ、まったく色恋沙汰がありません。なんたって女性がほとんど出てこない。故人である妻のエリーが回想シーンで出てくる他は、珍らしい新種の鳥のケビンしかメスはいません。人語を話す犬がたくさん出てくるのですが彼らの中にもメスはいないくらい徹底しています。
それにしても最近のディズニーアニメは擬人化されていない犬なのに人語を話す作品が多いですね。ボルトもそうだったし。高橋よしひろってものすごく時代を先取りしていたと思わざるを得ない。

さすがピクサー作品、作画は素晴らしいです。しかしマーケティング的に少し損をしてる感じがします。もう少し老人をターゲットにした宣伝をすればいいのに。惜しいなぁ。

2009/12/13 Sunday

イングロリアス・バスターズ

Filed under: - dekaino @ 18:07 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ潟違≪鴻祉鴻帥若困里呂討Bookmark被リンク数

イングロリアス・バスターズを観ました。原題はINGLOURIOUS BASTERDS。バスターズはゴーストバスターズのBusters(破壊者)ではなく、ろくでなしの意味のバスタードの複数形でバスターズ(Bastards)です。いや正確にはそれをわざとスペリングミスしてINGLOURIOUS BASTERDS。余計なUが入り、AがEに化けています。こういう工夫をすると検索エンジンで一発で引けるようになり、そういう意味で賢い題名です。邦題はここらのニュアンスが全然活かせてなくてつまらない。

クエンティン=タランティーノ監督、ブラッド=ピット主演と言う以外特に何の予備知識もなく観ました。ああポスターからなんとなくナチスをやっつける話なのかな? くらいは知っていたかも…
なんというかまったく予想外の映画でした。妙に昔のヨーロッパ映画臭い演出で、露悪趣味と年寄りが好みそうな仮想戦記っぽい歴史のifのストーリー。
酒でも飲みながらバカでーと笑いつつ鑑賞するのが正しい楽しみ方かも。そういう文脈でB級ホラーに通じる作品で、アメリカ映画なのにヨーロピアンなイメージです。

正直、誰がこの映画を観て喜ぶ人間はかなりマニアックなんだろうと思わせる珍作。
もっとこじんまりと単館系公開の方が口コミで噂になって結果的に売れたかも知れません。
面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンは野暮でしたね。

2009/12/10 Thursday

東京の空の下

Filed under: - dekaino @ 8:03 このエントリをはてなブックマークに追加 延根腥冴筝のはてなBookmark被リンク数

最近気になっているCS番組があります。
テレ朝チャンネルの「東京の空の下
今週から始まった毎朝06:55からやっている5分間の帯番組

番組説明を引用
約40年前に日本教育テレビ(現テレビ朝日)にて、東京の様々の場所をヘリコプターで空撮した映像をほぼ毎日のペースで放送。
今はもう見ることのできなくなった懐かしい風景をお届けします。

NET時代の番組で東京オリンピック直後の東京の空撮映像をナレーションも無しにただ垂れ流すだけの番組です。
これがまた六本木にまだ畑が残ってたりしてなかなか興味深いのです。

2009/12/6 Sunday

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

Filed under: - dekaino @ 0:17 このエントリをはてなブックマークに追加 篌腓障ゃ篆冴のはてなBookmark被リンク数

劇場版ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないを観ました。2chに投稿された暴露話っぽい創作文の映画化です。要は電車男みたいなモノ。

本作はリアリティという点ではまったくダメダメです。フツーの仕事がしたいの足元にも及びません。たぶんサラリーマンの経験がない人が脚本書いてます。釣りバカ日誌や山口六平太のようにサラリーマンの経験がない人がサラリーマンを題材にした映画やマンガを参考にしてでっち上げたサラリーマン話のように、ありえないトンデモ展開が満載です。

たとえば、派遣さん(♀)を連日徹夜させたりします。派遣会社にそれだけの金が払えるなら、自分とこの社員に残業代出せるだろうし、そもそもそれだけ金に困ってないならブラック会社にならないはず。
ただ、役者たちはノリノリで演じてます。ほとんどのシーンが室内なので舞台っぽい雰囲気です。

ブラック会社がある設定の建物は、妙に古い茅場町にある昭和初期の建物第二井上ビルを使っています。なぜこんなレトロな設定にしたのか謎です。監督の趣味?

劇中でガンダムの有名なセリフ、たとえば「認めたくないものだな 若さゆえの…」などが出てくるのですが、巻末のクレジットでは初代ガンダムの脚本家の星山氏などの名前はありましたが、富野の名前は出てませんでした。これらのセリフは富野監督が演出として考案したもので星山氏は関係ないのは関係者の証言で間違いないわけですが、版権の扱いとしてはやはり脚本としてクレジットされた脚本家が総取りってことのようです。監督と比べて脚本家は美味しいなぁ

最後のオチは、ブラック会社全肯定のとても寒い展開となってしまいました。まぁ2chに投稿された原作のオチに沿っているのでしょうがないのですが、もう少し労働環境を改善する方向に努力した方がいいと思います。

こんなのアリエネーって笑い飛ばす目的でみるなら楽しめますが、真面目に観るにはトンデモなくダメな映画です。

2009/12/2 Wednesday

紙兎ロペ 2009年12月版

Filed under: - dekaino @ 23:50 このエントリをはてなブックマークに追加 膣 2009綛12のはてなBookmark被リンク数

2012TOHOシネマズ海老名で観たとき、本編前に上映された紙兎ロペの3作目を観ました。2009年12月から上映しているようです。

やはりつまらない。新キャラの先輩の先輩にあたるらしい闘牛もイマイチなんだか。
東宝はRobotにキンタマ握られているのか、どうしてこんなつまらない動画を垂れ流しするような罰ゲームを甘んじて受けているのか? 謎です。

2012

Filed under: - dekaino @ 23:36 このエントリをはてなブックマークに追加 2012のはてなBookmark被リンク数

映画2012を観ました。
本作は王道の災害パニック映画です。マヤ暦とかオカルト要素はただの設定に過ぎません。別に未来少年コナンの超磁力兵器で地軸がねじ曲がったでも何でも構いません。要は世界各地は海に沈んじゃうよ!って危機の話です。いわば日本沈没ならぬ世界沈没。とにかく世界各地がどんどん海に飲み込まれていくCGはものすごい迫力です。2006年版日本沈没など足元にも及びません。

やはりアメリカ映画らしく聖書の洪水伝説(ノアの方舟)っぽい話になってしまいます。
しかしこの程度の災害だったら、各国の原潜は100%は無理としても大部分は生き残れるんじゃないかと思ったりして。人類を滅ぼすにはちょっとパワー不足かもしれません。
少なくとも、件の船団には間違いなく原子炉が積まれていそうだし、科学技術文明がある程度のダメージを受けこそはすれ、大幅に後退することもなさそう。

SF考証的にトンデモっぽさはないのでむしろつまらないというか、やはりSF的考証よりCGのすごさを堪能するのが本作の正しい鑑賞方法だと思います。

2009/11/29 Sunday

劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜

Filed under: - dekaino @ 22:35 このエントリをはてなブックマークに追加 雁Fゃ帥<のはてなBookmark被リンク数

劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜を観ました。
テレビ版のマクロスFは観ましたが、劇場版については何の予備知識もなしで鑑賞。
見終わったから気がついたのですが、これ二部構成の前編なんですね。えらい中途半端なところで終わりました。

ストーリーは基本的にテレビ版の焼き直し。初代マクロスのテレビシリーズと劇場版愛覚えてますかの関係に近く、ほとんどが新作画でクオリティアップかつストーリーを高密度に圧縮という感じなのですが、まさか前半だけとは思いませんでした。
人気歌手シェリルがフロンティアに来る→最初のライブ中にバジュラ襲撃→なんとか撃退→数週間後にリベンジライブ→バジュラ再来襲→またまた撃退 ということろで終了。完結編の予告ムービーが流れておしまい。要は人間関係の説明と謎を提示しただけなので、すっきりしないことはなはだしい。

パチンコ台向けの映像素材をたくさん作るというのが主目的で、せっかく作ったんだから適当に編集して劇場公開すれば少しは資金を回収できるかもって企画として思えません。上映館の数が単館系並みなのも、フイルムをダビングする経費も惜しいからと思ってしまうのは考えすぎ? 私が観た109シネマズMM横浜ではそれなりに人が入ってましたが、だからといって口コミで大ヒットするとも思えない出来だと思います。
きっと完結編のロードショー直前か同時期にまた再上映されると思うので、それまで待つのもアリかも知れません。

2009/11/28 Saturday

PUSH 光と闇の能力者

Filed under: - dekaino @ 23:16 このエントリをはてなブックマークに追加 PUSH 遵のはてなBookmark被リンク数

PUSH光と闇の能力者を観ました。
アメリカ資本で作られたアメリカ映画ですが、香港で撮影されたワイヤーアクション満載の香港テイスト満点の映画です。

アメリカ政府の出先機関(通称Divisions)と中華マフィア(通称Bleeders)と逃亡している超能力者達の三つ巴の戦いです。どの勢力にも超能力を持った人間がいて、超能力で戦ういかにもなアクションものです。
超能力者にはいくつかのカテゴリがあり、Mover(念動力)やSnifer(持ち物から持ち主の居場所を検知)、Watcher(未来予言)、Shadow(Sniferの力から防御)、Wiper(選択的に記憶を消去)などの他に、タイトルにもなっているPusher(偽の記憶を植え付ける)があります。
記憶操作系のディックっぽい話かと言えばそうでもなく、ひたすらアクションアクションの展開は香港映画らしいといえばらしいです。せっかく記憶を操作する力がでてきているのに、自分の記憶は本当の記憶なんだろうかって悩んだりしないところが単純です。スーパーボイスで気絶させる超能力とか安易過ぎないか?

ストーリーははっきりいって陳腐。アクションは派手だけどありがちな感じ。この映画を楽しもうと思ったら香港映画にしては豪華なキャストを楽しむしかないと思います。
天才子役として名高いダコタ=ファニングは背伸びしたがる金髪ロリ少女を天才的なうまさで演じ、カミーラ=ベルは優木まおみ級のタレ目なタヌキ顔で一番美味しいところをゲット。リー=シャオルー(李小[王路])はキルビルの栗山千秋をそのまんまぱっくたようなアジアンビューティー。

はっきり言って劇場はガラガラ。不入りにも程があるくらい日本での興行は失敗してます。確かにどうひいき目に見ても日本人受けしないのは確実。本作の日本配給を企画した人はよほど見る目がないかすごい漢気あふれる人です。
ある意味で、ダメ映画ファンにはたまらない一品

2009/11/27 Friday

マイマイ新子と千年の魔法

Filed under: - dekaino @ 6:43 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃゆ医綛眼薛羈のはてなBookmark被リンク数

マイマイ新子と千年の魔法を観ました。高樹のぶ子の小説が原作のアニメ映画です。

昭和30年の防府の国衙跡に住む小学生たちの生活を生き生きと描いた作品。
淡々と進むストーリーはお子様にはちょっと退屈かも。宣伝やポスターではまるで子供向けのような本作ですが、実は三丁目の夕日的な老人向けのノスタルジー作品です。三丁目の夕日では楽園のようなノスタルジー世界でしたが、本作ではリアルにまだまだ不穏な空気が残る昭和30年代を子供の視点だけで描写するというかなり難易度の高いことをやっています。

ほのぼのとした子供の生活の描写の陰で、学校の先生は不倫してたり、真面目そうな警官は賭博にはまってたり、大人の黒い生活がチラホラと見えます。最後に主人公の祖父が亡くなって主人公一家が引っ越していくんだけど、これも家計の主要部分は祖父の恩給・年金で賄われていたんだって大人の事情が見えてしまうあたりが渋い。
こういう世知辛い世相表現をストレートに出さず、子供の視点の風俗描写でキチンと伝えられているのが本作のすごいところです。もちろん観客がそれなりに人生経験がなくてはならないわけで、これこそが本作は老人向け映画であるとする所以です。

主人公とその親友の妄想である1000年前の防府の清少納言のシーンもなかなか面白いです、妄想好きな少女というと赤毛のアンみたいなウザい女になってしまう可能性がありますが、新子はアンみたいに押し付けがましくなく、内輪でだけ空想を楽しむタイプなので大丈夫でした。

時代考証をきっちりやった描写と淡々とした脚本が最近では珍しい異色作です。

2009/11/23 Monday

なくもんか

Filed under: - dekaino @ 11:17 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

クドカン脚本の喜劇映画なくもんかを観ました。
落語の人情噺のような泣かせる話の中に笑いをおりまぜた喜劇です。
テレビに出てくるお笑い芸人シーンに詳しくないとよくわからないかも。良くも悪くもテレビ世代向けの映画です。
いしだあゆみのボケ(つっこまれる方ではなくて認知症の方)の演技が秀逸。彼女の存在がなくしてこの作品はなかったと思います。竹内結子も二児の母の肝っ玉母さん役をがんばってました。

ストーリー展開が速いので退屈することはないですが、だからといって重くはなく暇つぶしに最適な映画です。

2009/11/22 Sunday

こまねこのクリスマス 〜迷子になったプレゼント〜

Filed under: - dekaino @ 19:57 このエントリをはてなブックマークに追加 障鴻 菴桁c若潟のはてなBookmark被リンク数

こまねこのクリスマス〜迷子になったプレゼント〜を観ました。2007年に公開された劇場版の続き…と言ってよいのか?
どーもくん、うぇるカメのOPアニメなどNHKに縁深い人形アニメ作家の合田経郎作品です。
こま&らじぼー
「にゃにゃー」とか「にゃっ」鳴き声以外はまったく人語を発しないのに、ストーリーがちゃんとわかる作劇の巧みさはすごいと思います。雪が降るシーンのCG合成も綺麗でした。
でも後半いきなりほとんど夢落ちのような強引な終わり方をしたのはちょっとビックリ。まるで学校のアニメーションサークルが文化祭に出すためにつくったフイルムのような、途中まできっちりていねいに作っているのにある時点から急に雑に急ぎ足になったような、ああ時間が足りなくなったんだなって急展開になっていたのが残念。

正直これだと前作のようにメジャー配給するのは無理っぽいです。出来のいい短編と思うくらいがちょうどいいのかも?

フツーの仕事がしたい

Filed under: - dekaino @ 17:23 このエントリをはてなブックマークに追加 若篁篋のはてなBookmark被リンク数

ドキュメンタリー映画 フツーの仕事がしたいの上映会に行きました。会場は溝ノ口の高津市民館。
ブラック会社なんとかって作品も今週封切されたようですが、本作はリアルなブラック会社の話です。映像素材はすべて本物。編集されてはいるものの、ノンフィクションしかもすべて実名のドキュメンタリーです。
主人公の皆倉氏は住友大阪セメントの孫請け会社でセメント運送をするトラックドライバー。なんと1ヶ月に552時間も働いていました。固定給も有給休暇もなく給与は完全歩合制で運んだトン数で決まるという完全に違法なブラック就業環境にあった皆倉氏が1人でも加入できる労働組合連帯ユニオン(全日本建設運輸連帯労働組合)を訪れたことから話が始まります。ヤクザ(企業舎弟?)が葬式斎場に乱入して大暴れするシーンもまったく役者を使っていないドキュメンタリー素材。真実は小説より奇なりを地で行くような作品です。

完全歩合制の次には、トラックの運用経費分をドライバーに負担させる償却制を強要されます。償却制は負担経費分のマイナスからスタート。何も仕事をしないと給料をもらうどころか逆に支払いをしないといけない過酷な条件です。本当にここは日本かという酷い世界。

最後には親会社が折れて大団円となるのですが、労働問題でこううまく行くのはレアケースだとのこと。

本作の監督の土屋トカチ氏は富士通ゼネラルで働いていたこともあり、溝ノ口は通勤によく使っていた駅だそうです。また、上映会を行った溝ノ口NOCTY2の12Fホールは富士通ゼネラルを辞めた(辞めさせられた)時に失業給付を受け取る前の説明ムービーを観た会場で、何かの縁かも知れません。

編集も変にフィルタされてなくそのまま事実を垂れ流している感じです。皆倉氏が仕事中にトラックドライバー仲間と違法無線使ってるところまでばっちり撮影されてて脇の甘さも感じられますが、これが嘘偽りのない事実の映像ってことなのでしょう。

あらゆる意味でリアルな作品 →公式サイト

田原俊彦の課長島耕作

Filed under: - dekaino @ 7:31 このエントリをはてなブックマークに追加 医篆綵茯臥桁涯篏のはてなBookmark被リンク数

チャンネルNECOで、1992制作の劇場版課長島耕作を観ました。主演は田原俊彦!
田原俊彦の島耕作
原作の島耕作サーガと違って、バブル真っ盛りの1992年に課長になったばかりという設定の島耕作が活躍(?)する映画です。もう画面全体がバブル臭い!

島の部下には渡辺満里奈! 宣伝部の総合職OLという設定らしく、OL制服ではなく私服で働いているのですが…
バブリー満里奈1バブリー満里奈2
バブリー満里奈3
この格好はあまりにもバブル臭すぎる! 職場でカチューシャってどうなの? 肩パッドすごいし!
島耕作の法則によるとこの手のキャラは美味しく島に喰われてしまうのですが、そこは大人のルールで満里奈さんは島の毒牙にかかることはありません。
オフィスにPCが1台も置いてないのが時代を感じさせます。

初芝のカリスマ会長が亡くなることから始まる社内権力抗争に巻き込まれる新任課長島耕作というのがメインストーリーです。カリスマ会長を三木のり平が演じます。
のり平会長
当時はまだ生きてたんだ!のり平。あの江戸むらさきとかごはんですよ!の元キャラです。
のり平がぽっくり死ぬ演技をしている場面はリアルすぎてある意味怖いです。
お台場
おしゃれスポットとして出てくるお台場のシーン。なんとレインボーブリッジは建設中! まだゆりかもめもりんかい線もなかったんですね。

一番の驚き画像。当時最先端の携帯電話
最先端のクラムシェル型携帯電話端末
で、でかい。でかいの一族もびっくり。しかもアンテナをいちいち手で伸ばすタイプ。当時は高額料金の高嶺の花アイテムだったんですよね。学生はポケベル(死語)で我慢してろって時代。

当時はなんてこともない駄作映画だったのだろうけど、いま観るとツッコミどころ満載の新鮮な作品です。

2009/11/15 Sunday

笑う警官

Filed under: - dekaino @ 7:58 このエントリをはてなブックマークに追加 膃茘絎のはてなBookmark被リンク数

笑う警官を観ました。

久々の角川春樹監督の大手配給映画。恐竜物語REX以来だから15年以上経ってます。思えばREXは封切日に見に行って映画館で観ることができてラッキーだった。次週には大麻で角川春樹が逮捕されて上映自粛になってしまったのです。
今回大手配給といっても角川映画じゃなくて東映が配給です。だって角川映画は春樹の敵だから(角川映画は実弟の会社。要は大麻事件も含めて角川家のお家騒動)

さて、笑う警官ですが、佐々木譲の北海道警裏金疑惑事件を元にした警察小説「うたう警官」が原作ですが、本作はかなり原作とは違った味付けとなっています。
演出はかなり古い。古いというのは悪い意味ではなくて、良い意味で古いのです。今風の主演キャストの名前だけで人を呼ぶスタイル(ゼロの焦点の広末とか)ではなく、ちゃんと演技ができる俳優を集め、長回しカットを多用したクラシカルな雰囲気の演出です。しかも長回しであることがまったく鼻につかない、もしかしたら長回し演出に気づかない観客がいるんではないかと思わせるくらいです。アクションは極力少なく、ひたすら登場人物同士のセリフ劇をメインに押し立ててストーリーを進めていきます。
BGMも作劇を盛り上げる方向ではなく淡々とジャズを流すのみ。ここは監督の美学なんだろうけど私はあまり好きではない。ジャズかぶれの年代の人にはたまらないのだろうけど。

話はどんでん返しがいくつもあり、巨悪というよりは小悪党ばかりが絡み合う構図が、警察腐敗モノにありがちな勧善懲悪でも諦観でもない、別の形の決着となり、なんか角川春樹は老いてなお盛んという感じです。
娯楽映画としてまぁまぁ見られるレベル。でも見所は役者の演技の映画だと思います。

2009/11/8 Sunday

沈まぬ太陽

Filed under: - dekaino @ 23:28 このエントリをはてなブックマークに追加 羃障紊修里呂討Bookmark被リンク数

沈まぬ太陽を観ました。
山崎豊子の日航をモデルにした小説の映画化です。

主役の渡辺謙が演じる恩地は正義の人として描かれ、敵役は三浦友和が演ずる行天(ぎょうてん)。
渡辺謙が画面でかっこいいのは善玉として当然として、三浦演ずる行天がこれまた渋いのです。三浦友和の地味な演技がすごい。

行天は悪玉という位置づけなのですが、本当にそんなに悪い人間だったのだろうか? 私には正直言って昭和のサラリーマンとして行天は出世は目指す人間が当然やるべきことをやっただけと思えます。むしろこうあるべきという模範的な昭和のサラリーマン像として思えません。
もちろん法律違反はするし不正もするのですが、昭和の時代は清濁併せ呑む度量があってこそ人の上に立てる雰囲気があったのも事実です。
行天は組合や遺族会を分断工作し、国民航空に有利な形で解決しようと動きます。そして恩地はそれに抵抗します。しかし、安全な航空会社を目指すのであれば実は行天のやり方のほうが正しいのではないかと思えるのです。行天は劇中で「俺は過去には興味がない 未来だけを見ている」と恩地に言います。これはある意味とても正しい現実的な姿勢です。
変に遺族補償に時間と金をかけるよりも、さっさと示談し浮いた分の時間と金を安全向上の目的に使った方が絶対にいいはずです。いくら遺族の心を慰め多めに慰謝料を支払っても亡くなった犠牲者は生き返りはしないのだから、
また組合分断も安全向上の面から見て正しいのかもしれません。労働組合の論理としては賃金を上げることで安全が確保できるといいますが、これは正直うそっぽい。
たとえば、80人の整備員が1日10時間働くより、20人増員して100人それぞれが1日8時間働いた方が、不足の休業(風邪など)への対応や各人の疲労度を考えると絶対に安全度が高まるはずです。しかも時間当たりの労働単価が同じならば人件費は増やさずに済む。しかし、これだと個々人は10時間労働から8時間に減少するわけで、当然個々人の給料もその分低下してしまう。つまり労組としては飲める話ではなくなり抵抗するのは必至です。
安全にはコストがかかるという事実から考えると、強すぎる組合は当然にして安全を損なう方向に機能するのも事実。行天の組合弱体化政策も絶対悪ではないのです。
行天の悪事は決して私服を肥やすためではないのです。そして善玉であるはずの恩地は会社の金でナイロビのどでかい邸宅に済み、サバンナで像狩りにシャレこむだりしてアフリカ生活を堪能していながら、つらいフリして被害者面なんて、むしろ恩地の方があくどいようにも思えます。

ガンダムオタク的にたとえると、行天はギレン総帥のような人物です。最後の最後で信用していた腹心に裏切られて失脚するあたりも似ています。
彼は物語で悪役として描写されますが、それでもファンからの人気は高く、客観的に分析しても彼の政治判断は絶対悪かというとそうではないわけです。
本作の登場人物はそれぞれ実在人物のモデルがいるとされていますが、行天四郎についてはそのようなモデルは存在せず、完全な創作キャラクターだとされています。だからこそこのような完全無欠の不遇な悪玉キャラを作ることができたのでしょう。行天の家族の描写がまったく出てこないところもギレンっぽいのです。愛人だけ少し出てくるのも美人秘書がいるギレンに通じると思うのは深読みしすぎか?

本作では御巣鷹山の墜落事故の描写が多々出てくるのですが、この事故は結局ボーイング社の修理ミスが原因で運用・操縦に責任はなかったのだから本作のテーマにはそぐわない気がします。なぜここで羽田沖墜落事故、いわゆる逆噴射! 「機長やめてください」事件を持ってこないのか? こちらの方が航空会社の管理責任は大きいはず。まさに会社の人事管理の問題なわけで、この論点を持ってこないあたり、やはり日航に遠慮している部分がかなりあると思わざるを得ません。

等といろいろ苦言は尽きないのですが、本作は見ごたえのある大作でした。
久しぶりに途中で休憩が入る映画でしたが大満足です。

転校生 -さよなら あなた-

Filed under: - dekaino @ 22:38 このエントリをはてなブックマークに追加 荵∽∞ - -のはてなBookmark被リンク数

スカパーのチャンネルNecoで、大林宣彦監督が自らリメイクした2007年公開の転校生 -さよなら あなた-を観ました。
監督本人が手がけるリメイクものってだいたい失敗が多いのですが、本作は結構面白かったです。
ストーリーが前作とかなり変わっている上、前作を知っているとニヤリと楽しめる部分もあります。前半のストーリーは土地と時代が違うだけで前作とほぼ一対一で対応するのですが、後半はかなり違う展開となります。要は脚本がちゃんと練られているということ。
昔の話を現代にリメイクすると携帯電話の存在が邪魔になるんですが、入れ替わりの場面を神社の石段からの転落から、神社の湧き水に落ちると変更し、水没により携帯電話が故障するという芸の細かい設定で、一時的に携帯電話の使用を封じることでうまく処理しています。ココは本当にうまい! 感心しました。

また素晴らしいのは主演にちゃんと新人を起用しているところ。しかもその新人の蓮佛美沙子がかなり巧い。いわゆる美人ではないけど小林聡美よりはかなりマシなのも今風でよいです。

後半は、主人公2人の彼氏と彼女にあっさり入れ替わりの秘密を打ち明けてしまい、しかも彼氏/彼女がすんなり納得してしまい先の流れが読めなくなります。加えて一美の身体(心は一夫)が不治の病になってしまい余命数ヶ月。このままだと一美の身体と一夫の心が失われてしまうピンチという展開。
前作を知っている人でも決着が読めないストーリーとなっています。

一番の違いは大林監督も年をとったというところ。かなり年寄りの説教くさい話となっています。
それでも過去の栄光もう一度みたいな老醜というほどでもなく、十分に楽しめる良作に仕上がっていました。

2009/10/17 Saturday

ATOM

Filed under: - dekaino @ 22:16 このエントリをはてなブックマークに追加 ATOMのはてなBookmark被リンク数

ATOMを観ました。原題はもちろんASTRO BOY。
ATOM
CGモデリングされたアトムは原作からはかなり遠いですが、実際に3Dアニメで動かしてみるとさほど違和感はありません。原作に近い造形のままだとむしろ不自然だったと思うので、これはこれでよい判断だったと思います。

ハリウッドが日本マンガをアニメ化すると高い確率でアチャーとなる作品になってしまうのですが、本作はそういうことはありません。正確にはアメリカでテレビ放送されていたアニメの3D CG映画化とみた方が正しいでしょう。ちゃんとアトムという作品に仕上がっています。
脇役キャラもいい感じ。ハムエッグは本作ではかなり美味しい役どころです。
動力は原子力ではなくブルーコアという新設定が入ってますが、この新設計も巧いです。ちょっとご都合主義かもしれませんが。

私が観たのは日本語吹替版。吹替もいいです。アトム役の上戸彩はまったく違和感がありません。
日本で映画化するよりずっといい出来になったと思います。手塚眞あたりに口出しさせなかったのが成功のポイントでしょう。吹替版にはカメオ出演しているようですが。

仏陀再誕

Filed under: - dekaino @ 21:40 このエントリをはてなブックマークに追加 篁茯のはてなBookmark被リンク数

仏陀再誕を観ました。
幸福の科学製作の宗教アニメです。前に類似作の永遠の法も観ています。

前作と比べて、宗教抜きでも結構面白く楽しめるようなつくりになっています。
永遠の法は、無駄にすごい作画をしているのに演出的にはまったく無意味だったりして、お役所的に潤沢な予算を無理やり使い切っているようなところがありましたが、本作ではうまくスポンサーを騙して自分達の作りたいものを作ってしまったような詐欺的要素があります。たとえるならオモチャ屋を騙して作ったガンダムとか、パチンコ屋を騙して作ったアクエリオンやらグレンラガンのようなものです。または濡れ場さえ出しておけば何でも撮れた日活ロマンポルノみたいな路線。とにかく作りたいように作るんだという作り手の叫びが聞こえてくるようです。

演出、作画、声優がかなり豪華でしかも意味のある使い方をされています。
特に銀河万丈が演じる悪の教祖の演説はアツい。ギレン総帥の演説級です。これだけ聞いても元はとれます。

コロナ小田原で土曜日の朝イチの回で観たのですが、劇場はほぼ満席でした。しかも観客同士が顔見知りのようで、劇中の仏陀の生まれ変わりである空野太陽が法を説いているシーンでは手を合わせて感動しながら見ている観客が多数。宗教的にものすごい盛り上がった雰囲気の中での鑑賞となってしまいました。

ストーリーも永遠の法のように、アインシュタインは悪魔の手先だ! みたいな噴飯話はでてこず、幻魔大戦的に、日常からいきなりUFOが攻めてくるとか大津波が来るとか、80年代SF戦争映画のノリで宗教風味の超能力バトルものとしても楽しめます。

まぁそれでも幸福の科学の教義についてはきっちり説かれるのですが…

  1. 無神論/唯物論は間違い → 霊魂や死後の成果は存在する
  2. 宗教といっても悪魔の手先の団体もある (敵対教団
  3. むさぼる欲 怒り 愚かさ の3つをなくそう

上に列挙した話が繰り返し繰り返し出てきます。ここだけは非信者にとっては あーそー と流すしかないです。
そもそも「仏陀」って悟りを得て解脱を実現した者。解脱とは輪廻の牢獄から解放されることで、もうこれ以上転生しないで済み現世の苦難から脱することに成功した人を仏と呼ぶわけで、仏陀が再誕するって矛盾もいいとこ。もし再誕したら実は仏陀ではなかったということになり、もう何が何だか。

ネタとして観るには面白い作品。

カイジ 人生逆転ゲーム

Filed under: - dekaino @ 19:51 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ 篋榊荵≪蚊若のはてなBookmark被リンク数

劇場版カイジ人生逆転ゲームを観ました。
あのカイジの映画版です。原作はかなり長いというか未完作品なので、かなり簡略化して一本の映画に仕上げています。劇中のギャンブル対決は、ジャンケンカード、ブレイブメンロード(高層ビル鉄骨渡り)、Eカード(皇帝、市民、奴隷のカード)の3本。
最初のジャンケンカードは原作をものすごく単純化したものでまったく単調。現金を貸し付けたり、カードや星の売買など肝心な部分を丸ごとカットしているのでつまらないです。序盤でかなり不安を感じさせる出来。
そのあと地下坑道での強制労働。もちろん報酬はペリカという流れ。ただし班長たちとのチンチロリン対決はなし。残念。
2本目の鉄骨渡りは、まぁ原作に近いノリ。原作では福本の画力のため高所の恐怖感が余りよく表現できていなかったのに対し、さすが映画だけあってものすごい緊張感です。科学考証的には鉄骨に手が触れるとビビビとくる高圧電流というのが謎なんですが… あんな豪雨の中でも漏電しないし、そもそも地面に触れていないからアース電位との電位差で感電するわけでもないし(高圧線に止まる鳥が感電しない理屈)、深く考えてはいけないのでしょうが謎です。ただし、原作にあった透明階段はなし。それでもジャンケンカードよりはよい出来でした。

最後の対決のEカードは、香川照之が演ずる利根川とのタイマン勝負。遠藤役の天海祐希が原作にはない味付け。どっちかっていうとカバチタレとか極悪がんぼに出てきそうな一見悪辣だが実は情が深い、福本作品にはいないキャラクターとなっています。

本作品は日本テレビ資本で製作されており、テレビ業界の大人の事情でいろいろ規制がかかっているようです。パチンコ業界はカイジの台があるくらいなので決して悪くは描かれません。反面サラ金業界は結構悪いヤツ的な表現。一昔前のサラ金はテレビ業界にとって大得意先だってのに、最近の規制強化によりたいして影響力がなくなったということでしょうか? 確かに一時期よりサラ金CMって目立たなくなっている気もします。

映画を観終わった後、なぜか冷たいビールが飲みたくなる作品。結構よかったです。

2009/9/28 Monday

築城せよ!

Filed under: - dekaino @ 22:49 このエントリをはてなブックマークに追加 膀!のはてなBookmark被リンク数

小田原映画祭の企画、小田原城銅門(あかがねもん)野外上映会で、築城せよ!を観ました。

小田原城銅門の前で行列をしている様子。
小田原城銅門 門前

小田原城銅門野外上映会 会場
会場の様子

小田原城銅門野外上映会 映写機
映写機。ビデオ/HDDプロジェクタではなくてフイルム映写なのです。

開場は17時から。上映前にゲストとして呼ばれた阿藤快(主人公の父)、藤田朋子(主人公が通う大学の教員)、古波津陽(監督)の3人のトークショーがありました。日が沈み暗くなった頃合、18時半頃に上映が開始されました。

築城せよ! のストーリーは、戦国時代に自分の城を持つ未練を持ったまま非業の死を迎えた領主と家来2人が、無能な役人(豆腐屋の息子)と大工の棟梁とホームレスに憑依して、現代の世で城を築こうとするというもの。本作の見所はCGではないホンモノの城を作ってしまうところです。ホンモノといっても材料はダンボール。ホームレスのダンボールハウスのごとく器用にダンボールを使って城を築き上げてしまうのです。
ダンボールといっても高さ25mもある本格的な城で見事な造形です。ぜひ大きい画面で見てほしい。

主役の女学生(海老瀬ハナ)がかなりいいです。主役っぽく印象に残ります。比較的無名な役者ばかり使っているのに、その他の脇役も含めて印象に残るキャラが多く、素晴らしいキャスティングです。
恋愛要素がありそうでまったくないのも楽しい。ウェディングトレスを着て恋愛が絡まない映画ってかなりレアなんじゃないだろうか?

城の庭で城を作る映画を観るという貴重な体験ができました。

2009/9/27 Sunday

空気人形

Filed under: - dekaino @ 11:49 このエントリをはてなブックマークに追加 腥堺篋阪就のはてなBookmark被リンク数

空気人形を観ました。
業田良家の短編マンガが原作の映画です。
心を持ってしまったダッチワイフ(ただし知恵の方はちょった足りないかも)の日々の生活を淡々と描写するSFタッチ+エロ+哲学などの要素を盛り込んだファンタジー物語です。
空気人形

一言でいうと豪華キャストで日活ロマンポルノをやってみた作品です。
主役のペドゥナの演技はすごいです。露出もすごいが片言の日本語もまたいい味出しています。
他の脇役も名のある役者ばかりで不安なところはまったくありません。

逆に言うととにかくキャスティング優先な企画に思えます。
作品自体は決して悪くはないのですが、できることならもっと新人とか下積みが長い無名の役者などを抜擢することはできなかったのか、そこが残念です。もちろん目玉として少数の有名役者を起用することは否定しないのですが、監督から役者、スタッフまで過去に十分に実績がある者ばかり集めているのが鼻につきます。今の時代らしいキャストさえそろえば企画に資金がつくみたいな風潮が見え隠れしていて萎えてしまう。
主役は無名のグラビアアイドルとかAV女優だけど演技に花があるような人を起用した方がよりよかったんじゃないかと思います。企画が冒険なのにキャスティングだけ守りに入っていてチグハグな印象がぬぐいきれません。

本作品の製作会社はテレビマンユニオンというテレビ番組製作を主にやっているプロダクションです。簡単に言うとテレビ屋。つまり、いかにもテレビ屋の企画ということか。本作品のプロモーションもテレビ屋的で、作られたブームというか、ブームを仕掛けている側の意図が透けてみえるような陳腐なプロモーション戦略です。メディアミクス展開もバブル臭い小学館の臭いもしてかなりダメダメっぽい。

前評判を真に受けるといい意味でも悪い意味でもサプライズな作品です。

2009/9/26 Saturday

ウルヴァリン:X-MEN ZERO

Filed under: - dekaino @ 19:31 このエントリをはてなブックマークに追加 眼<:X-MEN ZEROのはてなBookmark被リンク数

ウルヴァリン:X-MEN ZEROを観ました。X-MENシリーズで一番人気があるキャラクター、自慢の爪で何でも切り刻むマッチョ男のウルヴァリンの出生の秘密のお話です。
原作を詳しく読んだことがないので知らなかったのですが、カナダ出身で元々不老不死の能力を持つミュータントがアダマンタイト骨格の移植を受けてさらに超人化したという、ドラゴンボールみたいなインフレ能力戦士だったようです。
とにかくウルヴァリンは渋い。そして原作とは違って決して黄色いパジャマを着ない。何があってもそれだけはしない。だって、カナディアン山男を地で行く漢なのだから。
しかし、なぜか幼少の頃はいいとこのお坊ちゃまとして育っているのが意外でした。それに対してサイクロプスの方は予想通りのオタッキーな高校生で笑えました。

血のつながった兄との因縁をメインの軸にして、ミュータント能力を利用しようとする組織の陰謀などが絡んでなかなか面白くみられるアクション映画に仕上がっています。最後に記憶を失うあたりがご都合主義でよろしい。

スペシャルゲストキャラとしてハゲ艦長ハゲ教授役のパトリック=スチュワートが登場! しかも少ないですがセリフ付です。うれしいサプライズでした。まだこの頃のプロフェッサーXは車椅子ではなくて歩けるという設定のようです。

X-MENファンなら必見のアクション映画。X-MENについて何の知識もない人でも楽しめます。

2009/9/21 Monday

カムイ外伝

Filed under: - dekaino @ 20:02 このエントリをはてなブックマークに追加 ゅ篌のはてなBookmark被リンク数

劇場版カムイ外伝を観ました。
超有名な忍者マンガの原作を元に宮藤官九郎が脚本、崔洋一が監督した映画です。

重要な事前情報として、本作は木下工務店が出資していることが挙げられます。
参考 映画界に進出する謎の企業:木下工務店
キノシタ出資+クドカン脚本なのでもっとおちゃらけたB級テイストの作品かと思ったのですが、以外にマトモ。王道のA級映画に仕上がっています。初めてアタリをひけたかキノシタコーポレーション!

ストーリーはカムイ外伝おなじみの抜け忍カムイが追忍に追われて諸国を流浪する逃走劇。原作にあるスガルの島編に大幅に脚色を加えてあります。
ワイヤーアクションを駆使したアクションが素晴らしいです。漁師が住む島が主な舞台になるため、海のシーンがたくさん出てきます。これがまた美しい海原の風景です。
このあたり興行の視点で見ると、中国市場を本気で取りに行ったかと思わせます。中国人は海とワイヤーアクション大好きだし。国内で中ヒットレベルだとしても、アジア市場で大きく当てて元を取る作戦かもしれません。

宮藤官九郎の脚本は巧みにカムイ外伝の世界を再現していると思います。カムイ伝ではなくてあくまでもカムイ外伝であるところがミソ。登場人物に根っからの悪人はいません。みなそれぞれの掟や価値観に基づき行動しているだけで、人を殺めるのも手段であって目的ではない。
カムイ本人は当然として、独裁的な藩主である軍兵衛も幕藩体制の大名当主としては立派な人物。目的意識を正しく家臣に伝え、きっちりと遂行する能力の高さ、決して家臣団に丸め込まれず自分の意思で決断を行い、たとえ家臣を打ち首にしてもそれは家中の掟に従った結果であるため、家臣の反抗心を煽ることはありません。はっきりいって家臣の中精度は高く、むしろ名君といえる人物。ただし残念なことに領民の立場からみたら残虐な殿様であるだけなのです。
伊賀の大頭だって忍者の厳しい掟にしたがって抜け忍狩りをしているだけで、決して趣味で殺しているわけではなく、漁師の半兵衛もその妻も娘も、フカ狩のワタリ衆もそれぞれの信念や正義に従った結果、他者を傷つけることはあっても悪人ではない、そういう世界観です。
そして多くの人が死ぬのに、何も状況が変わらず、カムイは抜け忍として逃げ続け、追忍は追い続ける。この虚無さが正にカムイ外伝の真髄であり、それの表現に成功しているといえます。

各キャストもビッグネームだけ集めたわけではなく、名前に見合うだけの演技を見せてくれます。大後寿々花はやっぱり素晴らしいし、小雪もアクションをがんばっている。やられ役の元仲間のくノ一の芦名星はちょっとよくわからなかったけど。

ここ数年の忍者モノ映画の中ではピカイチの出来。

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗

Filed under: - dekaino @ 9:19 このエントリをはてなブックマークに追加 20筝膣絨綛器腟腴鐚 若のはてなBookmark被リンク数

20世紀少年< 最終章> ぼくらの旗を観ました。
なんかだかんだいって完結しました。話は壊れたまま強引に決着をつけた感じ。
殺人ウイルスは潜伏期間が24時間のはずなのに、ウイルスが街中に噴霧された途端にバタバタと吐血して倒れる群衆。たった数時間の間も整合性を保てないくらい話が壊れています。トモダチが誰かなんともはやどうでもいい勢い。
正直原作ファン以外はトモダチの正体に興味なんてわかないでしょう。単純に狂った悪いヤツ以上でも以下でもない「わるもん」です

いろいろとシナリオを練るのに苦労したのでしょう。結局、トモダチの正体探りのストーリーはメインからはずし、旧万博会場でのケンジのライブコンサートを最後のクライマックスにしています。トモダチの正体や過去の経緯に興味がない人はライブ映像をバックに流されるエンディングクレジットの間に退席できるようになっている親切なつくり。
映画館ではクレジットの後にも話が続くから帰るなって注意書きがあったけど、余計なお世話です。ここで帰りたい人はさっさと帰った方が幸福になれます。

クレジット後に流されるトモダチの正体の過去編も微妙な感じ。
バーチャルリアリティ装置ははっきりいって禁止した方がよかった。過去を体験できるけど、ここで何かをしたからって現実世界には何の影響もないというバーチャル世界。これのせいで緊張感も何もないまったくつまらない話になってしまった。最後の最後までダメっぽいのが本作らしいです。

そして、平愛梨は本作シリーズに出演したことが芸歴にプラスだったのかマイナスになったのか。
これもかなり微妙です。

結局、原作マンガのキャラにどれだけ似せてくるかだけが見所の作品でした。完結おめでとう。

2009/9/20 Sunday

ベアシクルGT670キャノンボール

Filed under: - dekaino @ 9:04 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪激GT670c潟若のはてなBookmark被リンク数

ハマの蛙男祭り-蛙男商会5年間の軌跡 頑張れオレ!- 赤の蛙男/青の蛙男 緑の蛙男/黄色い蛙男を観たときの半券を専用応募ハガキに貼って、応募したところ当選しました!

レオナルド博士セット
これが送られてきたセットの全容

ベアシクルGT670キャノンボール 前から
これがベアシクルGT670キャノンボールだ!

ベアシクルGT670キャノンボール 横から
博士の頭の上にはリーゼント風ウンコもといウンコ風リーゼントが!

デコシール
ドレスアップ用のデコ・シールも完備です。

博士の免許証
うれしいオマケのなめ猫風博士の免許証。生意気にもゴールド免許だ。
しかし、昭和42年生まれだったのか。博士ってけっこう年配の熊だったのね。

2009/9/13 Sunday

BALLAD 名もなき恋のうた

Filed under: - dekaino @ 11:05 このエントリをはてなブックマークに追加 BALLAD のはてなBookmark被リンク数

BALLAD 名もなき恋のうたを観ました。
三丁目の夕日続・三丁目の夕日でヒットを飛ばした山崎貴が映画版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦を翻案して実写映画にしたのが本作です。

正直、原作のクレしん映画に負けてます。ダラダラと遅い展開が退屈だし、しんちゃんに比べて子役のキャラが全然立っていません。特にしゃんちゃんのパパはカッコよさと哀愁が両立する名ワキ役なのに、父役の筒井道隆は全然ダメです。カメラマンが過去にタイムスリップしたのにのほほーんと過ごして、カメラを他人に貸してしまうなんて、不自然すぎ。脚本も役者もかなりダメダメ。

歴史考証もかなりゆるく、三丁目の夕日みたいにリアルな風景と風俗の再現でシニア層に受けるという要素も欠落しています。侍や浪人は出てくるけど庶民、特に農民の描写も皆無で、尺が長い割には穴だらけです。戦になったら田畑が荒らされるなんて定番の話もまったく出てこないところが寂しい。

主演の新垣結衣のファンならは観る価値あり、というかそこにしか価値はない映画です。

2009/9/6 Sunday

サブウェイ123激突

Filed under: - dekaino @ 21:27 このエントリをはてなブックマークに追加 泣с123羶腦のはてなBookmark被リンク数

サブウェイ123激突を観ました。
原題はTHE TAKING OF PELHAM123です。PELHAM123は乗っ取られたNY地下鉄の編成番号。PELHAM駅を1:23PMに出発する列車だかららしい。

かなりテンポがよいアクション映画。ニューヨークの地下鉄がジャックされるストーリーで、24のように実時間と上映時間が同期している感じ。本作の上映時間は105分なので、105分の間に事件が発生して決着がつくという具合。
とにかく余計な要素を織り込まずシンプルに徹しているのでわかりやすいです。近年の流行のリアリティ番組調というわけでもなく、変にグラグラ揺れるハンドカメラで撮ったような絵はなく、きっちりかっこいい構図の絵が楽しめます。

今は使われていない古い駅施設やらなにやらニューヨーク地下鉄のいろいろな部分がみられるので、アメリカにも鉄道マニアがいるなら大喜び間違いなし。24時間終日運行しているので、こういうイレギュラーな事件が起きると大変なんだろうなと余計なことまで考えてしまいます。

主犯が何を目的としてこんな事件を起こしたのかいまひとつハッキリしないところが、またリアルといえばリアルなのでしょうか? アクション映画としてはよく出来た作品。

女の子ものがたり

Filed under: - dekaino @ 17:59 このエントリをはてなブックマークに追加 絅潟絖のはてなBookmark被リンク数

女の子ものがたりを観ました。西原理恵子の漫画の映画化作品です。

この映画、宣伝が下手過ぎ、全然なってません。
女の子ものがたり 宣材
これがチラシやパンフレットなのですが、深津絵里だけをババーン出しているだけ。
年甲斐もなくはにかんでるオバさんが独りだけ出てても、アラフォー女しか反応しないでしょ。あまりにもひどい宣伝です。

実際には深津絵里は大して重要な役割ではありません。出番も少ない。
最後のまとめには出てきますが、演じるのが深津絵里である必然性が感じられないです。

本作では3つの時代が語られます。小学生時代と高校生時代と現代。
小学生時代
これが小学生時代のキャスト。左から、三吉彩花、佐藤初、森迫永依。
右の子が後に深津絵里となる主人公。実写版ちびまる子ちゃんで有名な子役です。

高校生時代
そして特に出番が多い高校生時代は、左から波瑠大後寿々花高山侑子と豪華キャストが演じます。真ん中の大後寿々花が後に深津絵里になる主人公。
こんな贅沢なガールズストーリー映画はそうそうありません。つまり、深津絵里のポスターに騙されてはいけないのです。本作は大後寿々花が主演なのです。波瑠と高山侑子が助演で、深津絵里は友情出演レベル。

小学生・高校生時代の舞台は愛媛県大洲。風光明媚で自然あふれる風景はこころが洗われます。高知県とはまた違った感じです。
バイオレンスばりばりでさすが西原理恵子原作という感じ、容赦ありません。でも面白い作品です。

2009/9/5 Saturday

南極料理人

Filed under: - dekaino @ 22:15 このエントリをはてなブックマークに追加 罐究篋困里呂討Bookmark被リンク数

南極料理人を観ました。
実際に南極観測隊に参加していた料理人が書いたエッセイ本を映画化したものです。
海保で料理を作る任務(昔でいえば海軍主計兵に当たるのかな?)をしていた主人公が業務命令で南極観測隊に同行させられるという話です。それも昭和基地ではなくて、さらに奥地のドームふじ基地。人口はたった8人の基地生活を淡々と描写します。

料理人の視点から見た極地観測隊の生活エピソードを積み重ねていくほのぼの系演出。なぜか軽薄なコメディタッチですが、家族愛のようなものも描かれます。

きたろうが演じる隊長がラーメン大好き。
ラーメン大好き きたろうさん
この映画を観るとなぜかラーメンが食べたくなります。

特に盛り上がりもなく淡々とした映画ですが、観終わった後はなぜかちょっと幸福な気分になっている不思議な作品です。

2009/8/30 Sunday

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

Filed under: - dekaino @ 16:18 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 篁≪ゃ若c宴ゃ 若ゃ弱上ぇ激с爾里呂討Bookmark被リンク数

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカーを観ました。侍戦隊シンケンジャー銀幕版の併映です。

本日8月30日に最終回を迎えた仮面ライダーディケイドのテレビ放送版も大変面白かったのですが、映画版の方も面白いです。テレビ版は未完結という形で12月公開予定の映画に続くようですが、本作の8月公開映画版はもうひとつの決着という形になっています。
平成ライダーおよび昭和ライダーがすべて勢ぞろい。敵も懐かしい面々が出てきておじさんにはたまらない。そしてライダーカード収集にはまっているお子様にもたまらない作品です。
戦闘シーンは由緒正しく石切り場が戦場。CGではないリアルな煙火を使った爆発シーンは迫力満点です。
歴代ライダーの中で鬼っ子的扱いの仮面ライダーJも登場。とにかくマニアックです。

テレビ版には出てこない主人公の妹役の荒井萌(ミスヤングマガジン2009)がかわいくでGOOD。来週から始まる仮面ライダーダブルもお約束で顔見せ。

サービス精神満点のライダー映画です。

侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦

Filed under: - dekaino @ 16:14 このエントリをはてなブックマークに追加 箴激潟宴潟吾c守綛 紊筝Δ里呂討Bookmark被リンク数

侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦を観ました。劇場版仮面ライダーディケイドの併映です。
普段の敵の外道衆より格上の映画版の敵、腐れ外道衆と戦うシンケンジャー達。お約束どおり新しい武器やら変身形態やら巨大ロボットが出てきます。
いつもどおりの出来上がり。ただし今回はゲストキャラがおっさんばっかりという渋さ。意味も無くでてくる若いアイドルのキャスティングはありません。残念(なのか?)

ホッタラケの島 遥と魔法の鏡

Filed under: - dekaino @ 15:33 このエントリをはてなブックマークに追加 帥宴絣 ャ薛羈,里呂討Bookmark被リンク数

ホッタラケの島 遥と魔法の鏡を観ました。フジテレビ資本の3Dアニメ映画で、製作はProductionI.G.が担当しています。

技術的にはかなりチャレンジしています。カートゥーン調ではないリアルの頭身の3Dキャラはなかなか目に慣れません。特に冒頭の現実世界は浮きまくりです。中盤以降の魔法の世界(?)ではさほど気にならないのですが、背景がリアルな現実世界だとかなり違和感があります。
ハリウッドならアーサーとミニモイ形式(または、まんがはじめて物語形式)を選択して、現実世界では実写、ファンタジー世界ではCGキャラというように使い分けをするところです。しかし、本作では果敢に全編CGキャラという構成に挑戦しています。
その結果、成功したかどうか、ちょっと微妙なところです。

主人公の遥の表情の演出はかなり手間と時間を費やすようで、中盤ではずっと仮面をかぶらせて誤魔化しているのが見え見えです。ストーリーとしてうまく仮面の理由付けがしてありますが、やはり萎えます。同じ理由でカメラが主人公の後ろ側から撮っている構図も不自然に多いです。顔出しはかなり高コストのようです。
また、主人公の服装も1種類だけ、学校の制服(夏服)しか着用しません。16才の女子にしてはおしゃれ心が薄すぎです。これがまた妙に短いスカートにもかかわらず遥はバカバカ足を広げるもので、遥の側にいる他キャラに対してパンツを披露しまくりです。幸運にも奇跡的に決して画面にはパンツが見えないのですが。これが大人の事情というものか! 遥は、どうにもオトコの影をまったく感じさせないモ女のようです。

キャラの造形はともかく、世界観や背景は素晴らしい出来となっています。特に魔法の世界の雑多な廃物利用で作られた世界はとても面白く魅力的です。キャラより背景の方に視線が奪われます。背景美術は必見です。

ストーリーもお涙頂戴系ですがよくできています。安心してお子様にみせられる作品。

2009/8/22 Saturday

G.I.ジョー

Filed under: - dekaino @ 22:50 このエントリをはてなブックマークに追加 G.I.吾с爾里呂討Bookmark被リンク数

G.I.ジョーを観ました。
なかなかの傑作。
秘密特殊部隊 G.I.ジョーと悪の秘密結社が戦うというお決まりのアクション物なのですが、悪役側の各キャラが深く描かれており魅力的です。敵が魅力的だと話も面白くなります。
サイボーグ009のブラックゴーストのような国際的死の商人が基本ラインの敵ですが、ただそれだけではありません。各キャラの過去の描写もあり、謎の忍者が日本で修行してたり、その東京がなぜかかなり中華風だったり、妙なところも多いです。

戦闘シーンはかなりよく出来ています。海中のドッグファイトはなかなか新しい表現。そして弾道弾でない大陸間ミサイルなどオーバーテクノロジー兵器が山のように出てきます。

一般戦闘員もアニメ版みたいに「コーブラー ヒャッハァー」なんて叫ぶヤンキー風チンピラではなく、かっこいいのです。ガッチャマンの敵のギャラクターの一般戦闘員くらいスタイリッシュ。なんたって圧倒的に強い。なんとか対抗できるのはG.I.ジョーだけ、それもジョーの方が分が悪いくらいです。

最後に、敵の秘密結社も内部でごたごたが発生し悪の組織コブラが誕生します。つまり本作はコブラの誕生の話なのです。

もしかしたらこの映画を見た子供はG.I.ジョーよりコブラに入隊したくなるかも? でも自由意志が奪われるのはちょっとイヤかな。

ナイトミュージアム2

Filed under: - dekaino @ 7:42 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃャ若吾≪2のはてなBookmark被リンク数

ナイトミュージアム2を観ました。
こんどはワシントンDCのスミソニアン博物館を舞台にした騒動。3次元のものだけではなく、2次元の絵画まで命を吹き込まれて動き出す表現がなかなか面白い映画です。
ストーリーは正直スカスカで見るべきところはなく、悪乗りが楽しいギャグベースの子供向けで、たとえていうならヤッターマン的な作品です。もちろん流血したり人が死んだりすることもなく、お子様に安心。でも大人がみてもそこそこ楽しめます。

アメリカ人がよく知っている歴史上の人物が何人が出てきます。その中でもリンカーンは大活躍。
やっぱりリンカーンは偉大らしい。もし彼が21世紀の世界で同じコトやったら間違いなく極悪人扱いなんだろうけど(当時も相当恨みを買った末に暗殺されてしまうわけで)、もう神と子と精霊は同じモノ、ゆめゆめ疑うことなかれみたいに、リンカーンはとにかく英雄扱いされているところが、アメリカ的無邪気さの裏に毒を感じると言ったら考えすぎだろうか?

そこまで裏を読まないと毒の香りもしないくらい能天気な子供向け映画です。
特撮表現を楽しむには良作。

2009/8/15 Saturday

アマルフィ 女神の報酬

Filed under: - dekaino @ 19:58 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪ 絅括演のはてなBookmark被リンク数

アマルフィ女神の報酬を観ました。
どうせいつものフジテレビ映画かと思って舐めてかかってましたが、案外面白い。天使と悪魔(ダビンチコードの続編)の焼き直しみたいな話ですが、本家よりずっと出来がよかったです。観光地案内ムービーとしてもよく出来ているし、なぜ観光地ばかり巡るのかストーリー上の理由も抜け目なく設定されていて感心します。

ただひとつ難点を言えば、ヒロインの天海祐希は全然ダメ。演技が大根過ぎます。だったらもっとキレイな女優使えばいいのに。大人の事情によるキャスティングなのでしょうが残念です。
その反面、脇役の戸田恵梨香はかなりよかったです。天海は戸田にすら負けてると言える。

また、劇中では2009年のクリスマス直前から始まり2010の元旦で終わるあたりで、本作はクリスマス映画として企画されたことを伺わせるのですが、なんでまた夏休み公開なのか謎すぎます。一刻も早く資金回収しないといけない事情があったのか? それとも劇場公開は箔付けに過ぎず、TV放送/DVD販売・レンタルが本番という考えなのでしょうか? どちらにしても真夏にコートで厚着した人々の話はちょっとつらいです。

タイトルにアマルフィとありますが、アマルフィはちょっと出てくるだけでほとんどはローマ市内だけで話が進みます。さすがにアマルフィでアクションシーンをロケするのはつらかったようです。アマルフィの風景が見られるシーンはかなりレアなので見逃さないようにすべし。

アクション&観光地紹介映画としてはよくできています。お金のかけ方のそれなりに成功している。天海の演技に耐性があるならおすすめの映画です。

メーターの東京レース

Filed under: - dekaino @ 18:12 このエントリをはてなブックマークに追加 <若帥若延根若垢里呂討Bookmark被リンク数

ボルトはPIXAR作品ではないのに、なぜかボルトの前座としてメーターの東京レースという短編が併映されました。本作品はPIXARの3Dアニメ映画カーズに出てきたメーターという名前のレッカー車が主人公のスピンオフ短編作品です。

題名の通りメーターが東京の公道でドリフトレースをするという話。なんとゴールは東京タワーのてっぺん! そして和製ユーロビート風BGMが流れます。頭文字DやマッハGoGoGoの観すぎなんじゃないのってノリです。能天気というか馬鹿馬鹿しいノリがカーズっぽくて楽しいです。

この短編を観るためだけでもボルトを観る価値があります。

ボルト

Filed under: - dekaino @ 17:42 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

ディズニーの3Dアニメ映画ボルトを観ました。ディズニーといってもPIXARではありません。しかしPIXARに匹敵するクオリティです。
もはや今の時代は、3Dアニメは限られた高い技術を持つスタジオの独占ではなく、よい脚本と演出さえあればよい作品が作れる程度に技術が広い範囲に伝播した時代と言えるでしょう。

ストーリーはトゥルーマンショーの犬版のような話。虚構の世界から現実の世界に出た主人公(犬)がギャップに戸惑うという筋ですが、現実界に慣れた後からが本番です。ニューヨークからハリウッドまでアメリカ横断(ウルトラクイズとは逆方向)するというロードムービーとなります。
ハムスターなのにライノ(犀)というキャラがとぼけてて面白い。
上映時間は96分と結構長めですが、怒涛のストーリーであっという間に終わってしまいます。といってアクションばかりではなく、笑いあり涙ありの上質のファミリー向け作品に仕上がっています。
特に犬好きの人には、ああ犬ってこういうコトやるよねってアルアルネタがたくさん出てきて楽しめること間違いなしです。

2009/8/10 Monday

MW-ムウ-

Filed under: - dekaino @ 8:18 このエントリをはてなブックマークに追加 MW--のはてなBookmark被リンク数

MW-ムウ-を観ました。
劇場上映が終わるギリギリ、最後の回での鑑賞。

アクション映画としてはかなりよくできています。タイまでロケしていて走ってカーチェースして銃撃して、なかなかのアクションです。
しかし、原作からはかなり乖離した味付けになっているので、原作原理主義の人には受け入れ難い作品になっています。

もう原作が冷戦構造やベトナム戦争で米軍が大量に使った化学兵器などを機軸にしたストーリーなので、21世紀において時代遅れになっているのは否めません。それをそのまま今の時代に映像化するのは無理なのは確か。それにしても大胆すぎるアクション偏重な作り。ピカレスクものとして悪くない出来ですが、原作にある宗教(カトリック)の胡散臭さや教会内の男色趣味などのアダルトな悪の要素はすべてカットされています。ルパン三世的な子供が安心してみられる犯罪映画となっています。

ある意味でストーリーはアクションのための設定に過ぎない扱いなので、何も考えずにアクションを楽しむべき映画。

2009/8/7 Friday

サマーウォーズ

Filed under: - dekaino @ 7:56 このエントリをはてなブックマークに追加 泣若若困里呂討Bookmark被リンク数

サマーウォーズを観ました。映画館でみた予告編とヒロインの声を桜庭ななみ(80年代懐古風味のミスマガジン2008グランプリ) がやっている以外の予備知識なしで鑑賞。
信州上田市を舞台にリアルな夏の上田の風情とネットのバーチャル世界の両方が描写されるSF風味アクション映画です。

上田の話なのに真田の話が全然出てこなくて不自然だと思っていたのですが、ストーリーの中心となる陣内家そのものが真田家をモデルとした旧家ということのようです → 上田観光コンベンションのページ
だったら堂々と真田の名前を使えばいいのにと思いました。
真田家末裔のお許しが出なかったのだろうか? 真田十勇士モノなんて昔からたくさん出ているのだから、特に許可など不要なんでしょうが、あまりにも地元密着でタイアップしたため、真田宗家の意向を無視できないみたいな難しい大人の事情があるんでしょうか? いくらでも深読みできる製作事情です。

陣内家の面々も元は真田ということを考えると、これは真田十勇士がモチーフかとも思わせるのがチラホラいますね。これ元々は猿飛佐助のつもり? 霧隠才蔵はどれ? 三好入道っぽいでかい人そう言えばいるなぁ…
せっかく上田の話なのに真田の名前が使えなかったのは本当に残念です。

それから中学生男子のカズマ君。谷村美月が声を当ててますが完全な女声。声変わりしてない設定だとしてもかなり苦しいです。最初見た人はこいつをボク女って思うに違いない。これも大人の事情のキャスティングなんでしょうね。角川がプッシュしてるのかな? 桜庭ななみの起用も大人の事情だろうけど、彼女はかなり巧くこなしていたのに対し、谷村美月はちょっと浮いてました。普通にに男児声ができる声優使えばいいのにね。残念。

いろいろ気になった点を挙げましたが、基本的には大変よくできた面白い夏休み映画です。
ただ数学オリンピックって筆算や暗算の正確さや速さを競うものではないよね。そこだけは気になるのです。

2009/7/31 Friday

アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの

Filed under: - dekaino @ 22:04 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪ゃ鴻祉ゃ3 cのはてなBookmark被リンク数

アイス・エイジ3 ティラノのおとしものを観ました。
アイスエイジの第三弾。今度は氷の下に恐竜の世界があったという、もはや氷河期関係ないじゃんというストーリーです。CGは大変安定していて安心して見られるレベルで、いろいろな遊びを試みて成功しているといえます。第一作とは雲泥の差、技術の進歩とはすごいものです。

子供向け夏休み映画としてよくできています。

お台場ガンダム

Filed under: - dekaino @ 18:42 このエントリをはてなブックマークに追加 伾眼潟のはてなBookmark被リンク数

お台場潮風公園の等身大ガンダムを見てきました。
お台場ガンダム1
お台場ガンダム2
等身大ガンダムそのものは、ああ作ったのね程度の感想しかありません。目が光ったり首が動いたり、胸から白い煙(通称ハナイキ)が出たり、工夫はありますがロボットとして動くわけではありません。

ガンダムエースの富野&安彦インタビュー記事で、富野監督はこの企画立上げ時に知らされていたら全力で潰す気だったと述べています。でも完成した出来上がりをみたらこれはこれでいいんじゃないのって感想を述べており、なんか富野監督としては首尾一貫していないなって印象を持ちました。
しかし実物を見てなんとなく富野監督の言いたいことがわかった気がします。
そもそも、この企画はGREEN TOKYOプロジェクトの一環として東京都の外郭団体が主催するもので、東京都の緑化運動と東京オリンピック・パラリンピック招致計画の広報活動として企画されたものです。
しかしちょっと考えてください。エコとか緑化とガンダムって関係ないよね。それどころかガンダムは兵器なのでむしろ環境政策とは正反対の資源浪費のシンボルです。
要は製作現場がよくわかっていない自治体をうまく騙して、作りたいように等身大ガンダムを作ってしまったということ。まさにダイキャスト玩具メーカを騙してガンダムを作った富野監督が好きそうな話です。

これは会場の裏に目立たないように設置してある発電機。20台以上の発動発電機が稼動していました。
発動発電装置
この一時的イベントのために東京電力からの送電線を潮風公園に引いてくることはできなかったようで、発電機の出番ということらしいです。石油燃やしまくりCO2排出しまくりです。おそらく発電機が1kW供給するために排出するCO2は東京電力が1kW発電するために必要なCO2量より1ケタ以上多いはず。
つまりエコとか緑化とか言ってるのに実態は不必要にCO2を出しまくっているということです。なんという欺瞞! 「みてください これがティターンズのやり方です!」
人間の業は深い…

2009/7/27 Monday

モンスターVSエイリアン

Filed under: - dekaino @ 10:25 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪潟鴻帥VSゃ≪海里呂討Bookmark被リンク数

モンスターVSエイリアンを観ました。
3Dではなく2Dの方。でも面白さには大差ないです。

設定やシナリオはすごくマニアック。古い怪物映画ファンなら元ネタがすぐわかるはず。日本生まれのモスラも出ます。
元ネタがわからなくても、冒険活劇ものや異形となった葛藤などがちゃんと描かれていて子供だけではなく大人も楽しめる、いつものドリームワークス作品です。
ただ、結婚式シーンから始まるにしては恋愛要素はちょっと少ないかも。どっちかっていうとつまんない男は捨てて貴女の人生を楽しめってバブル時代に流行ったような女子応援系のノリです。

大統領が弾くキーボードがYAMAHA DX7なのがマニアックだなぁと思いました。

2009/7/25 Saturday

ハリー・ポッターと謎のプリンス

Filed under: - dekaino @ 11:49 このエントリをはてなブックマークに追加 若祉帥若茗潟垢里呂討Bookmark被リンク数

ハリー・ポッターと謎のプリンスを観ました。原題はHARRY POTTER AND THE HALF-BLOOD PRINCE。Half Bloodのところが訳されてませんが、邦訳本の題名にあわせたものと思われます。

本では最終巻のひとつ前に当たるクライマックスに至るまでの、必然的に状況説明が多くなりがちなストーリーです。しかも映画ではさらに圧縮されているので説明しなくてはいけないことを一通りこなしました感が強く全然遊びがない感じです。
主要キャラはみんな発情しまくってるし、対抗馬的キャラのルナ=ラブグッドは全然目立たないし、ひとつの映画作品としてみたらかなりひどい出来。ただしCGは気合入っています。ハリーポッターサーガの一連の流れで中だるみしている作品です。

ドラコ=マルフォイのおつきの2人の方がカッコよくなってる現象を再確認できるかと思ったのですが、劇中でマルフォイ家は没落しており、ドラコは学園でも孤立しているため、おつきの2人の出番は無し。残念!

次回でやっと完結かと思ったら、最終巻は2つに分けて映画化されると、本編後に予告してました。なんか小学館の漫画誌のだらだら連載みたいな引き延ばしにちょっと萎えます。

ここまで全作つきあったのなら、しょうがなく付き合ってもいいかな程度の作品。

2009/7/20 Monday

ハマの蛙男祭り 緑の蛙男/黄色い蛙男

Filed under: - dekaino @ 12:17 このエントリをはてなブックマークに追加 欠キ 膩/藥蚊靴里呂討Bookmark被リンク数

ハマの蛙男祭り 緑の蛙男/黄色い蛙男を観ました。
今月上旬に観たハマの蛙男祭り 赤い蛙男/青い蛙男に続く作品です。

緑は大人向けファミリーもので、京浜家族と「菅井君と家族石」から選んだエピソード。黄色は子供も楽しめるファミリーもので、同じく京浜家族と土管くんシリーズからいくつかエピソードが選ばれています。
どちらも上映時間は1時間。やはり大人が観るなら大人向けの緑の方が面白いかも。

レオナルド博士とでかいの
映画館にあるレオナルド博士の等身大ぬいぐるみ。左側にいるでかいのと負けず劣らずのでかさ。

2009/7/17 Friday

TOHOシネマズ ギフトムービー

Filed under: - dekaino @ 8:48 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO激 若爾里呂討Bookmark被リンク数

ノウイングTOHOシネマズ海老名で観たのですが、本編開始前の上映についていくつか変化がありました。

まず、鷹の爪のマナームービーが新作に。今度はレオナルド博士(白衣の熊)がメイン。ガールフレンドのメス熊も競演です。
そして、TOHOシネポイントカードの宣伝はトムスのCGアニメ、スケアクロウマンが宣伝する新フイルムに替わりました。これもなかなか面白かったです。

最後に、ギフトムービー。これは本編の前に無料でショートムービーを上映するというサービス企画のようです。もう料金値下げでの競争はきついので、こういう企画で他映画館と差別化していく戦略なんでしょう。眼の付け所はいい。
しかし、これがつまらない。紙兎ロペという作品なのですが、解像度が高いだけで動きもないしシナリオもスカスカ、どうにもなりません。どうやら数年前に個人的に作った動画をWebで公開していたものらしいです。→blogの残骸
いくらなんでも初手でこの低クオリティはヤバいです。正直、MOVIX(松竹系シネコン)で同じように本編前に上映していたノラビッツ・ミニッツの足元にも及びません。奇しくも同じウサギのキャラなのにこの差はどうよ?
TOHOシネマズさん、もうちょっとお金出してまともな作品をキッチリ作ってはいかがでしょうか?

ノウイング

Filed under: - dekaino @ 8:29 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ潟阿里呂討Bookmark被リンク数

ノウイングを観ました。
CGバリバリの世界の終末を扱った映画です。

とにかく世界観が古きよきアメリカの主流派、東海岸の白人でプロテスタントの中産階級にコビまくりな映画です。日本でいう三丁目の夕日が団塊世代にコビまくっているようなもの。老人向けかつキリスト教くさいストーリーです。

MITで宇宙物理学を教えている大学教授のジョンが主人公。彼は妻と死別し一人息子のケレイブと二人で暮らしています。
おそらくカール・セーガンあたりがモデル。しかしジョンは、古いキリスト教信者がもつ科学者のイメージ、無神論に近い人物像を体現しているだけで、セーガンとは違ってぜんぜん科学者らしくないです。

雑賀に自分が救われないとわかったとき、ただ嘆くだけ。いやセーガンだったらそこで人類の文化を記録したメモリデバイスなりなんなりを託すでしょう。ボイジャーに積み込んだ異星人へのメッセージみたいに。
そういう発想が出てこないあたりがそこが浅いです。無神論者が超越存在に遭遇して右往左往するような、老人たちは溜飲を下せるシーンさえあればいいというところか?

ストーリーとしてはまったく感情移入できないしリアリティを感じさせませんが、特撮はすごいです。とにかく大規模災害のシーンがすごい。飛行機は墜落して地表に激突するし、地下鉄が脱線して大惨事。見所です。
それから子役たちも巧いです。

救われるのは白人だけ。ポリティカルコレクトをここまで堂々と無視する潔さにしびれる映画です。
(一応逃げ道として方舟は一つだけじゃないことを示して、あっちには白人以外も乗ってるといいわけできるようにはなってます)

2009/7/12 Sunday

ハマの蛙男祭り-蛙男商会5年間の軌跡 頑張れオレ!-

Filed under: - dekaino @ 11:48 このエントリをはてなブックマークに追加 欠キ-桁篌5綛顔荵莊 綣泣!-のはてなBookmark被リンク数

横浜みなとみらい地区にあるBrillia SHORTS SHORT THEATERで上映されているハマの蛙男祭り-蛙男商会5年間の軌跡 頑張れオレ!-を観に行きました。正確には赤、青、緑、黄と4部あるうちの赤と青だけ観ました。残る2つは7月下旬に上映される予定です。

最新作の京浜家族を冒頭に上映し、続いて過去の作品の蔵出しという構成です。各色でテーマがあり、赤が社会風刺、青がサラリーマンの悲哀というテーマ。ちなみに残る2つはファミリーものらしい。

京浜家族はさすがに最新作で画質もバッチリ。クレジットによると投影アニメーションも絡んでいるようでまったく安心して見られます。しかし過去の蔵出し作品の中にはPCフラッシュ画像そのままのレベルの画質のものもありちょっと大画面で見るにはキツいかも? まぁDVDを買って観るなら問題ない程度です。

京浜家族に出てくる主人公が勤務する京浜広告での同僚の女性社員の宮崎さん。最近流行の森ガールというんでしょうか? いかにも森にいそうな女性です。森といっても「ここはお前の住む所じゃないの。森にお帰り」的な瘴気マスクなしで入ると肺が焼けてしまう森です。
京浜広告の宮崎さん
蒼井優を森に強制移住させても生活に困りそうだけどナウシカだったらむしろ森じゃなきゃ生きていけない感じだから、宮崎さんこそ真の森ガールに違いない。ファッションは地味なOLっぽいですが…

2009/7/7 Tuesday

トランスフォーマー/リベンジ

Filed under: - dekaino @ 8:16 このエントリをはてなブックマークに追加 潟鴻若/潟犬里呂討Bookmark被リンク数

トランスフォーマー/リベンジを観ました。原題はTRANSFORMERS: REVENGE OF THE FALLEN、直訳すればFALLENの逆襲です。FALLENとは今回の敵ボス。

前作と同様マイケル=ベイ監督で、世界観やキャラも前作から引き継がれています。
今回は、主人公のサムが大学に入るあたりから始まります。高校時代からワンランク上がったお色気エピソード満載、とてつもなく永井豪テイストです。キューティーハニーとかけっこう仮面系。

予告編で流されていた空母とか大ピラミッドに隕石が落ちてくるシーンは序盤かと思ったらかなり終盤のシーンで驚きました。予告編とはだいぶ違う印象です。

前作では地球の軍事力ではディセプティコンにはまったく歯が立たない感じでしたが、本作では戦車とか攻撃機で普通に戦えています。敵は弱体化しているかも?
主な舞台はアメリカ人が大好きなエジプト。なぜかエジプトに米軍の空挺団とかヨルダン空軍がきてディセプティコン(敵)軍団と戦ってしまいます。エジプト・アラブ共和国の主権は完全無視です。アメリカ人のエジプト感がよくわかる(笑

ド派手なアクション満載の娯楽作としてはよい出来です。

2009/7/4 Saturday

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

Filed under: - dekaino @ 23:44 このエントリをはてなブックマークに追加 宴眼<潟蚊蚊恰医雁:瓦里呂討Bookmark被リンク数

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を観ました。2007に上映されたヱヴァンゲリヲン新劇場版:序の続編です。
前作の序は単なるテレビ版の焼き直しであり新味はまるでなかったのですが、本作はほとんどが新作カットで、ストーリーもプロットはテレビ版をなぞってはいるもののまったくのオリジナルです。
映像もかなり派手で見応えがあります。前作と同様に冒頭は夜間の暗い画面で映画フイルムでみないとよくわからないと思います。おそらく次回作のQの公開時に放送されるであろう金曜ロードショーをテレビで観ると暗くてよくわからない絵になるはず。

アスカはなぜかドイツ語を話しません。というかドイツという国名すら出てきません。まぁ宮村優子のドイツ語はHEROESのアンドー君の日本語よりひどい代物だったので、これはこれでヨシでしょう。
また、よくひとりでワンダースワン(グンペイか?)を遊びます。

ネタバレにならないようにというよりは、ストーリーの解説は一朝一夕には無理なのでストーリーの詳細は書けません。何回か繰り返し観ても、観るたびに新発見がありそうな雰囲気です。

ただ、シンジの性格がだいぶ熱血ヒーローっぽくなっている印象はあります。
岡崎優版ガンダムの熱いアムロ
ガンダムでたとえればテレビ版のシンジはテレビ版のアムロで、本作のシンジは岡崎優版のアムロです(ギレンの演説聴いただけで鉄拳でテレビを打ち砕く熱血漢!)。

新キャラのメガネ女は今回はキャラの深堀りはありません。アクションはたくさんするけど名前はほとんど呼ばれない程度。

前作とはうってかわり、かなり面白くできています。

2009/6/28 Sunday

7月の注目スカパー番組

Filed under: - dekaino @ 23:30 このエントリをはてなブックマークに追加 7羈鴻主腟のはてなBookmark被リンク数

7/2(木) 23:30 mondo21 田代まさしのいらっしゃいマーシー
7/5(日) 13:00 Animax アニメドキュメンタリー2009
7/11(土) 24:30 テレ朝ch 拝啓!!鉄道人
7/17(金) 17:25 ディズニーch ファイアボール
7/20(月) ザ・シネマ 24時間SF DAY
7/29(水) 22:55 AXN LOST Season5

いけちゃんとぼく

Filed under: - dekaino @ 12:24 このエントリをはてなブックマークに追加 <若のはてなBookmark被リンク数

いけちゃんとぼくを観ました。西原理恵子の絵本が原作です。
高知に住むあまり恵まれていない、急いで大人になろうとする少年ヨシオといつもヨシオと一緒にいてヨシオにしか見ることができない謎の存在いけちゃんの話です。

作品中に出てくる墓が海辺にありますが、たしかに高知県の海岸線は墓だらけです。しかもみんな海のほうを向けて安置されています。たぶん宗教的に死者の魂は海の向こうにいるとか、死後は毎日海を見て過ごしたいとか、そういう理由なのでしょう。
ほとんどの撮影は高知県のロケで風景はたいへん美しいです。
しかし表現はかなりえげつない。子供同士の喧嘩シーンははっきり描写しないでイメージで流してしまいがちですが、ガチで石つぶてを投げられて頭にドゴって結構でかい音で当たって「イテっ」。地味ですが見てて大変に痛々しい表現です。他にも木製の櫂で殴られたり小学生同士という設定でこの暴力表現は、絶対にテレビでは放送できないレベル。

とにかく本作に出演している子役達はみんなとても巧い。特に主役の深澤嵐はとんでもない。CGで後から合成されるいけちゃんと自然に会話する演技を難なくこなすあたり、天才的です。
またエピローグでちょっとだけ出てくる18才のヨシオ役を元子役だった池松壮亮が演じており、子役ファンには美味しい映画です。そういえば池松は実写版鉄人28号で、いけちゃんの声を当ててる蒼井優と競演してますね。

主役以外の子役もみんな巧くてよくぞここまで集めたなと感心します。

本作は、孫がいる老人向けファンタジーをねらったものだと個人的に思います。西原理恵子のさくらももこより売れてやるぜって執念の計画のひとつなのでしょうか? 確かに同系の老人向けファンタジー黄昏流星群より出来がいいかも。少なくとも黄昏は女性が引くけど本作はむしろ孫がいるお婆様方に受けそうです。封切り時の上映館が少ないですが、おくりびとみたいにクチコミでロングランや上映館を増やすのを狙っているのかもしれません。

小学生が観て面白いかどうかははっきりいってわかりません。子供向け要素はほとんどないけれど、子供っていかにも子供向けのものより大人対象のものを喜んだりするから結構楽しめたりするのかな?

傑作というか、異色の作品。こんな企画通してしまう角川は太っ腹です。

宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-

Filed under: - dekaino @ 12:21 このエントリをはてなブックマークに追加 絎罩 -c薤潟紊-のはてなBookmark被リンク数

押井守原案・脚本の宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-を観ました。監督は西久保瑞穂(西久保利彦)です。

立喰師列伝と同じようなウンチク垂れ流しまくり、巷間の武蔵像と歴史的武蔵との違いをコンコンと解説し、持論をとうとうと述べ、史跡めぐりをする作品です。映像的には手描きアニメと3D CGアニメ、そして実写パートが織り交ぜられ、あたかもNHKの歴史ドキュメンタリーのような作風です。
手描きアニメパートはなかなかよく出来てますが量は少ないです。

個人的にはまぁまぁ面白かったですが、歴史番組が嫌いな人には退屈でしょう。
ProductionI.G.のプログラムピクチャー的ポジションの作品。DVD売れて黒字になるといいね。

本作はテアトル新宿で観たのですが、上映前の予告編で、真・女立喰師列伝の黒木メイサや佐伯日菜子が出てた話だけ再構成して次の正月あたりに上映するって宣伝してました。独立作品にするくらい素材はあるってことなのか?

2009/6/21 Sunday

劔岳 点の記

Filed under: - dekaino @ 11:07 このエントリをはてなブックマークに追加 絏 鴻荐のはてなBookmark被リンク数

劔岳 点の記を観ました。
新田次郎の同名小説が原作。立山連峰にある劔岳の初登頂に関わる史実を元に構成された話ですが、たぶんに脚色があり、決して史実そのもののドキュメンタリーではありません。

本作の見所は、とにかくロケ、実際に役者を山に登らせ、できる限り特撮なしで再現しようとしたロケ撮影至上主義がすばらしい。やはりCGでは表現できない本物の山々の風景が素晴らしいです。
ただし、どうしても特撮的なフェイクが必要なところがあり、そこはかなり稚拙です。暗い空の下、猛吹雪の中を歩くシーンでなぜかクックリ人物の影が出てたりします。それを差し引いても素晴らしい映像です。
100年経ったら記録映像としての価値も出てくると思われます。

基本的に男ばっかり出てくるムサいストーリーですが、商業作品として成立させるためにちゃんと宮崎あおいを主人公の妻として出すなど、ちゃんと戦略的に綺麗どころが配置されています。ホンのチョイ役かと思いきや、けっこう宮崎あおいの出番が多いのがうれしい。

町おこし映画としてはよくできた作品。

2009/6/20 Saturday

TOHOシネマズ マナームービー

Filed under: - dekaino @ 16:40 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO激 若若爾里呂討Bookmark被リンク数

ターミネーター4TOHOシネマズ小田原で観た時のマナームービーで久々にヘルニアスクリーン…もとい、プレ美、アスク、リーンの美少女3人ユニットを観ました。
TOHOシネマズ海老名にはプレミアスクリーンがなくなってしまったのでマナームービーも一部カットされていたんですね。

懐かしかった!

TERMINATOR SALVATION

Filed under: - dekaino @ 11:27 このエントリをはてなブックマークに追加 TERMINATOR SALVATIONのはてなBookmark被リンク数

TERMINATOR SALVATIONを観ました。邦題はターミネイター4、かなり安直。SALVATIONは救済とか救いという意味です。
原題でわかるように、本作はターミネーターサーガの外伝的ストーリーです。
時代はジョンコナーが過去に自分の父になるはずのカイル=リースを送り込む数年前、まだシュワルツネッガーが演じたサイバーダインT800型より一つ前のモデルT600がスカイネット勢力の主力だった世界が作品舞台となります。
人型のT800以外にもバイク型や飛行機械型など多様なターミネータがいるのが面白い。またT800も新型として出てくるのですが、それをシュワルツネッガーによく似たボディビルダーのローランド=キッキンガーが演じます。ホントよく似てます。現役州知事本人が全裸で出てきたかと思ってしまった。

ストーリーは結構ハードな感じでよく練られたシナリオ。主人公はジョン=コナーではなく人間と機械のハーフのような存在である元死刑囚のマーカスです。マーカスはデーモン族と人間の中間的存在であるデビルマンのような立場にあり、自らのアイデンティティや宿命などに悩むというありがちといえばありがちなドラマをそつなくこなしつつ、最終的にはかなりカッコつけに成功します。アメリカ人だけではなく日本人にもウケがよさそうなキャラクターです。

最近のテレビシリーズであるサラ・コナー・クロニクルズとも連動しているらしいのですが、その作品はまだ未見なのでよくわかりません。日本ではスーパードラマTVで今月から放送開始らしいです。

2009/6/17 Wednesday

三國之見龍卸甲

Filed under: - dekaino @ 8:37 このエントリをはてなブックマークに追加 筝箙荀蘊悟欧里呂討Bookmark被リンク数

映画「三國之見龍卸甲」を観ました。邦題は「三国志」、英題は「Three Kingdoms: Resurrection of the Dragon」です。
レッドクリフのヒットに便乗して日本でも公開された香港映画です。それにしても邦題は安易すぎる。原題/英題にある龍/Dragonはの常勝将軍の趙雲のこと。趙雲のあざなの子龍からとった題名です。

三国時代の話ですが、決して三国志のメインの話ではなく趙雲子龍の半生を描いた作品です。
趙雲が劉備軍に参加した時に義兄弟となった羅平安という先輩兵士を語り部に、劉備の時代から二代皇帝劉禅の時代にかけての戦乱に明け暮れた趙雲の人生が描かれます。

蜀の将軍なので、劉備、関羽、張飛と諸葛亮が出てきますし、敵として曹操も出てきますが、呉の人物は出てきません。戦闘シーンの派手でバンバン流血するスプラッターな表現が多いです。

孔明が将棋の駒とか言ってますが、三国時代は駒を使うスゴロクのようなゲーム六博(りくはく)が流行していましたが、将棋はまだインドから中国に伝来していません。まぁそんな感じで結構歴史考証はいい加減です。それより先頭の派手さとか人間関係のドラマを徹底的に創作して盛り上げています。たとえば曹操の孫娘の曹嬰がまた面白いキャラ、もちろん彼女は架空の人物。幼女時代と大人時代、両方とも美人です。

三国志の知識がなくとも楽しめる作品。むしろ知識があって変に思い入れがあると関羽や張飛の活躍しなさっぷりにイライラするかも。もちろん諸葛亮は活躍しますのでご安心ください。

2009/6/10 Wednesday

スタートレック

Filed under: - dekaino @ 23:15 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻帥若のはてなBookmark被リンク数

JJエイブラムス監督のスタートレックを観ました。

劇場版スタートレックの11作目にあたる本作ですが、11という数字はつけず単にスタートレックだけのタイトルになっています。これは前作までとの連続性を断ち切り、まったく新しい新作映画として勝負するということでしょうか?
監督はLOSTHAKAISHAで有名なJJエイブラムス。脚本も書いています。

一番最初のThe Original Story(TOS)の直前、どうやってカークがエンタープライズの艦長(船長)になったかがわかるストーリーです。しかし、タイムパラドックスによりTOSやそれ以降のテレビシリーズ/劇場作品とは異なるパラレルワールド世界という設定なので、いい意味で大胆に設定を組み替えています。確かに本作はリック=バーマンには絶対作れないだろうなと思わせる大胆な設定変更は、個人的には大成功だと思います。

カーク誕生の秘話や幼少期のエピソードを語りながら、NCC1701 USSエンタープライズの初航海などのエピソードが順々に描かれていきます。TOSのレギュラー陣、カーク、スポック、Dr.マッコイ、スールー(Mr.加藤)、チェコフ、スコット(チャーリー)、ウフーラ(ウーラ)がみんな若い。そしてオリジナルキャラによく似ています。若いからアクションも派手で面白い。各キャラごとにそれぞれ見せ場があってキャラ紹介みたいになっています。
TOSで一番人気があるキャラは当然スポックでしょうが、本作の彼はいつにも増して過酷な運命が待ち受けています。スポックのオリジナルを演じたレナード=ニモイ(本作にも出演します)はユダヤ人で、バルカン人という種族の設定にユダヤの風習や思想を取り入れたことは有名です。本作のバルカン人はますますユダヤらしくなっています。詳細はネタバレになるので省略。

CGや背景画もかなりクオリティ高いです。バルカン星の都市の画はいかにも砂漠の中の街という感じがしてよかった。でもエンタープライズ建造を地球の地上基地でやってるのはぶっとびました。スタートレック世界のスターシップは周回軌道上(宇宙空間)で作ってたはずだけど、どうしてわざわざ地上でつくる設定に買えたのか、ちょっとよくわかりません。単にJJエイブラムスの趣味なのかも。趣味といえば巨大爬虫類系のモンスターはまた出てきます。こういうの本当に好きみたいですね。

字幕もパラレルワールドっぽく従来とはまったく違う訳語が多い。Captainが船長ではなく艦長になるのはまぁしょうがないとしても、First Officerはやはり副長と訳すべきでしょう。いくら何でもサブリーダーはないよなぁ。字数も多くなるしいいコトなし。

スタートレックの知識がなくてもかなり楽しめる作品です。知識があるならなおさら楽しめそう。続編映画またはテレビシリーズが十分に作れそうな勢いがあります。ただし旧作原理主義な人にはちょっとつらいかも知れません。

2009/6/4 Thursday

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第四回

Filed under: - dekaino @ 23:25 このエントリをはてなブックマークに追加 BBC若ャ若 筝蕋 激若冴2 膃のはてなBookmark被リンク数

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2の第五回「ベネズエラ・チャベス大統領とカピバラのディナー」を観ました。この回がシーズン2の最終回となります。
BBCワールド公式サイト
公式サイトから紹介文を引用します。

第5話 ベネズエラ・チャベス大統領とカピバラのディナー 
– Cooking with El Presidente –

貧富の差が拡がり、情勢不安に陥っている南米ベネズエラを訪問する。チャベス大統領が食糧確保を政治の道具として利用する様子を目の当たりにするが、貧しい人たちの暮らしは改善されているのだろうか。ステファンは大統領のテレビ番組「こんにちは大統領」に出演し、大統領に直接会って世界最大のげっ歯類カピバラを食べることに……。

あの反米のカリスマであるチャベス大統領と食事。しかも癒やし系齧歯類を食べてしまうのです。これはかなり期待できそう!

演説するチャベス大統領
チャベス大統領の合同記者会見テレビ番組に参加するのですが、記者が大統領に質問できる機会は全部で6回。これを集まった報道陣の中で誰が発問するかクジ引きで決めます。
もちろんステファンもクジ引きに参加するのですが、当然のようにハズレ。
フテ寝するステファン
しょうがないのでチャベス大統領の長い演説を聴くのですが、スペイン語はわからないし話は長いしで、あっという間に居眠りモードに移行。いったい何をしにベネズエラまで言ったのか?

一言もチャベスと会話しないまま終了。これでチャベス大統領の出番は終わりです。アレレ?

しょうがないので街に出て貧乏人と金持ちに取材。
牧場を持っている大地主のところに取材した時は馬に載せてもらって大はしゃぎ
ステファンon馬
その牧場で野生のカピバラを発見。
野生のカピバラ
やっと念願のカピバラを食べられるかと思ったら
牧場主いわく「カピバラを狩るのは違法だよ」 ハイ終了
エエェェェェ?

結局、チャベス大統領と会話もせず、カピバラも食わずで番組は終わってしまいました。
どこが「ベネズエラ・チャベス大統領とカピバラのディナー」なのか?
今回は開運何でも鑑定団のトリにありがちな「思わせぶりに煽った末に期待はずれの残念パターン」だったのです。
それにしたっていくらなんでもサブタイトルに偽りあり。東スポだって最後に 「か?」をつける良識があるよ。
BBCワールドの日本語版スタッフは良心なさ過ぎです。

2009/5/31 Sunday

重力ピエロ

Filed under: - dekaino @ 22:40 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

重力ピエロを観ました。
同名のベストセラー小説が原作。

かなり前評判が高い映画でしたが、私には面白くありませんでした。どうやら人を選ぶ映画のようです。どちらかというと女性向き。腐女子の妄想を刺激する映画。

舞台が仙台で、仙台地元の人には楽しいかも知れません。しかし話のリアリティさはまったくありません。
草食系男子を通り越して病的なレベルのキャラ設定。そもそもあんな男兄弟なんてありえないし。
時代設定がいまいちわからないのですが、たぶん1990〜2000年くらい。あの携帯電話機がある時代に、ポラロイドカメラで写真撮るのがもうありえない。携帯電話のカメラかデジカメを使うのが普通でしょう。だいたいポラであんなにじゃんじゃん写真撮ったらフイルム代でいくら金があっても足りません。
ポラロイドカメラの方が絵になるからなんてリアルよりアート性を追求してしまうゆるい演出は、ミステリ作品としては致命的欠陥です。

つまり本作はミステリ作品ではありません。登場人物の心理状況が揺れ動くのを楽しむ心理劇です。つまり本作を楽しむためのキモは登場人物への共感。まるでおとぎ話のような浮世離れしたストーリー展開でも共感できる柔軟な精神があれば楽しめそう。しかし、星里もちる作品のようにリアリティ皆無な設定のストーリーを読んでもキャラの心理描写にリアリティを感じてしまうような、高度なセンスが必要です。
残念ながら私には無理でした。

男性からみて魅力的な女性キャラがいないのが出てこないのも残念。
一応夏子さんという女性キャラが出てくるのですがストーカー体質の危ない女。厳しい厳しい。

本作品の裏には、私刑を容認する思想があります。現実社会の規範では許されないモラルハザードな思想と言ってもいいかも。だからこそ極力リアリティをなくしファンタジー化しているのでしょう。そうでないとあまりに反社会的で危ない。
また、キリスト教的家父長主義を礼賛し自由意志を重要視する思想もあります。原作者にはキリスト教のバックボーンがあるのでしょうか? 不義の子を進んで育てる継父というのはイエスとヨセフの関係のようです。

言葉遊びばかりやっていて、何かともやもやとしたまま最後まで観ても全然スッキリしない自称ミステリ映画。

ラスト・ブラッド

Filed under: - dekaino @ 22:14 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻祉のはてなBookmark被リンク数

ラスト・ブラッドを観ました。Production IGのアニメBLOOD THE LAST VAMPIREの実写版らしい。製作は香港/フランス
アニメ版は未見なのですが、地名や施設が実名バリバリなのに、本作では架空名になっているものが多いです。
ベトナム戦争時代の銀座線が駅に入る前に前の車両から順番に一瞬車内の明かりが消えて行くのはリアルなのですが、なぜか車両は丸の内線。浅草行きの赤い車両は謎です。

主役のサキを演ずるのはチョン=ジヒョン(全智賢)。10年前はすごい美少女でしたが、20代後半の今とセーラー服の女子高生役はちょっときついかも。数百年生きてるという設定に真実味を持たせるという意味では成功かも。まぁ確かに柴咲コウを少女と言い切るのに比べれば全然穏健です。
でも黒木メイサあたりの若手にやらせた方がよかったと思うなぁ…

とにかくアクションだらけ、ストーリーなんてどうでもいいと割り切った作品で、チョン=ジヒョンがワイヤーアクションその他でアクションをバリバリこなします。しかし、サキを育てた加藤という老人を演ずる倉田保昭がピカイチ。劇中の1960年代には加藤はとっくに死んでる設定ですが、サキの回想シーンで大活躍! 年をとっても冴えまくりの倉田アクションが堪能できます。

悪役の小雪はイマイチ。CGでうまく誤魔化してるけどアクション的にはつまらない。小雪はフランス人ウケがいいのかなぁ? 劇場版デビルマンに出てきた富永愛のような扱いです。

倉田保昭のアクションが好きなら必見の映画です。

2009/5/30 Saturday

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第四回

Filed under: - dekaino @ 6:31 このエントリをはてなブックマークに追加 BBC若ャ若 筝蕋 激若冴2 膃のはてなBookmark被リンク数

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第四回を見ました。
今回のサブタイトルは「インド・ビハールでネズミを食する」です。
BBCワールド公式サイト

インド北部でダリットと呼ばれる最下層民(不可触賎民と訳される)の人々を取材。
とにかくインドは人が多すぎ。中国のように一人っ子政策もやってないので、地方の農村において農産物のおこぼれに預かれない階層民がたくさんいます。それがダリット。ダリットの中でもよい方は地主の畑をわずかな報酬で耕したり刈取りして生計を立ててます。さらに下の階層は畑を荒らす野ネズミ生計を立てています。害獣駆除に役立つので地主が畑への立ち入りを許しているだけで、報酬は何もなし。つまり捕ったネズミを食べて生きているわけです。

その他、地主階層が組織した自警団も取材。ここが一番危険度が高い取材。武装した集団はみな顔を隠しています。国家の警察力が及ばない範囲で非合法的に地主の権利を守る集団のようです。つまり用心棒?

次に鉄道でムンバイまで移動。車両の中のいろいろな人々に取材。お弁当を分けてもらい、食文化紹介番組としての義理を果たします。
ムンバイでは金持ち相手の高級レストランを経営する人、オフィスに家庭からのお弁当を配達する人々、貧民街で住む人々などを取材。

正直、今回はあまり面白くなかったです。NHKでそのまま放送できるくらいゆるい。
次回に期待。

2009/5/21 Thursday

ダウト 〜あるカトリック学校で〜

Filed under: - dekaino @ 7:05 このエントリをはてなブックマークに追加  絖<сのはてなBookmark被リンク数

ダウト 〜あるカトリック学校で〜を観ました。原題はシンプルにDOUBT。
2005年製作のSLOW BURNというハリウッド映画の邦題がダウトだったため、変に説明口調のサブタイトルをつけたようです。

1960年代のニューヨーク市ブロンクス地区にあるカトリック系教会&学校のセントニコラウス学園を舞台に神父やシスターが反目する話です。
舞台となる教会は、学校部分はシスター達が運営し、教会は司祭である神父が管轄しています。
生徒はカトリックだけにほとんどイタリア系移民とアイルランド系移民の子息。そこに学園史で初めての黒人の男生徒を受け入れたことで事件が起こります。

主要キャラは、司祭のファザー・フリン、校長のシスター・アロイシアス、若手の教師(歴史)のシスタージェイムズの3人。
司祭は時代に合わせて教会も変わっていく必要があると考える革新派。世俗的楽しみに寛容。本人も酒・煙草を嗜む。
校長はバリバリの保守派。古き良き伝統を守るのが自分の使命と信じ、生徒が万年筆の代わりにボールペン(60年代の新テクノロジー!)を使うことを禁止します。
歴史教師はその手の政治的なことはどうでもよく、ただ生徒に歴史を教えることに喜びを感じる、全共闘世代風に言うノンポリ。

黒人ということで差別されがちな男生徒をさりげなく保護する神父。それを見た校長先生は「ふたりは親密すぎる、もしかしてウホッ?」と勘ぐります。なんという腐女子脳!
まったく証拠がないのに校長先生の確信はまったく揺るぎません。まずは部下の歴史教師を使い司祭のことをスパイさせて探ります。それでも証拠は出ません。むしろ否定する証拠ばかり。
それでも納得しない校長があれやこれやいろいろと司祭に圧力を加えると、司祭側もミサの説教で「根拠のない噂をする者は大罪を犯している」とか対抗します。

間に挟まれた歴史教師はいい迷惑です。

60年代のニューヨークの風俗と政治的風土、カトリック組織などが詳細に描写されてなかなか興味深い。
敬虔な信者というのは裏を返せば客観的事実や他人の理性より自分の確信を優先するもので、自分の腐女子脳が産んだ妄想をひたすら信じるのは宗教者としては正しい態度なのかも?

結局、ウホ疑惑は真偽が明らかにならないまま映画は終わります。よってウホ描写もなし。がっかりしないように。

2009/5/20 Wednesday

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第三回

Filed under: - dekaino @ 7:59 このエントリをはてなブックマークに追加 BBC若ャ若 筝蕋 激若冴2 膃筝のはてなBookmark被リンク数

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第三回は「カナダ・イヌイットのクジラ料理」です
BBCワールド公式サイト

タイトルにはクジラが出てきますが、冒頭にちょっと出てくるだけでほとんどはアザラシなどの海獣類の話です。原題は「Cold Cuts」冷たい切り身ですから、邦題をつけるときに日本人ウケがいいようにクジラを織り込んだのでしょう。江戸時代の日本の捕鯨と同じようにたまたま沿岸に迷い込んできたクジラがいたら漁をする程度で、積極的にクジラをねらっているわけではないようです。

第一回、第二回と比べて危険度が低いように感じられますが、今回もけっこう危険。危ないのはアザラシ漁ではなく、カナダのイヌイットの文化です。映像に出てくるイヌイット達はカナダ政府の定住政策のため飼い殺し状態。だからといって豊かなわけではなく現金収入は少なく、政府の所得補助金に頼って生活しています。場所が場所だけにスーパーマーケットで売っている食料品は非常に高く、食費の助けとするためだけに漁に出ています。昔はとったアザラシの毛皮などが高く売れたらしいのですが、アサラシ保護運動のあおりで出荷価格も低下しますます生活は苦しいそうです。
今の若い世代は親達の狩猟生活なんかは時代が違うと切って捨て、政府系の職員(公務員)として働き、週1階は宅配ピザをとって家族の団欒を楽しんでいます。減反政策によってタマ抜きにされた日本の農民のように、ダメダメ化してます。

それはさておき、温暖化の影響でアザラシ漁は難しくなっているらしいです。やはり海面が氷結しないとアザラシはなかなか捕まえられないらしい。シロクマが減ってるのと同じ理由ですね。でもアザラシにとっては温暖化バンザイなわけで、一方的に温暖化が悪というわけでもないと思います。

イヌイット文化の珍味としてキビヤックが有名ですが(ウミスズメをアザラシに詰め込んで発酵させたもの)、本番組ではイグナックというこれまた発酵食品を珍味として紹介してました。
これはセイウチやアザラシなどを凍土に埋めて発酵させたもの。昔は保存食として豊漁のときにたくさん作って食糧不足になったときに掘り起こして食べるものだったそうですが、いまは珍味としてもっぱら美味を楽しむために食べられるそうです。基本的にハレの日に食べるもので掘り起こす時は一族が総揃いで集まって分け合って食べるくらいの特別な食べ物。
BBCの取材班のため最後の1頭を掘り起こして振舞ってくれました。これはイギリス人の味覚でも美味だったようです。匂いはどんな感じなんだろう?

2009/5/17 Sunday

天使と悪魔

Filed under: - dekaino @ 21:39 このエントリをはてなブックマークに追加 紊篏帥薛のはてなBookmark被リンク数

天使と悪魔を観ました。
簡単に言えば、ダビンチコードの続編です。
トム=ハンクス演ずるラングドン教授がバチカンで大活躍。この教授ラテン語もイタリア語も読めない話せないので、活躍するのはもっぱらアクションで学術分野ではありません。

考証的にはまったくのデタラメで、るろうに剣心の明治時代の時代考証の方がマトモに思えるくらい。
そして推理の強引さはマガジンミステリー調査班(MMR)レベル、ΩΩΩ<な、なんだってー
さすがラテン語読めないのは伊達じゃない。しかも貴重な文化財を破壊しまくり。MMRもそこまではやりません。

ここまでトンデモの連続だと、ストーリーとかどんでん返しとかどうでもよくなります。

だって最後には、反物質の対消滅でその時バチカンにいたすべての人間が深刻な被爆してしまうのだから。
おそらく主要キャラもバチカン警察もスイス衛兵もカトリック教会のすべての枢機卿も1ヶ月以内に被爆が原因の多臓器不全で死亡すること間違いなし。カトリック教会は壊滅的なダメージを受けることでしょう。

こうなっちゃえば、新しい教皇が誰であろうとどうでもいいよね… なんて真面目に考えてはいけないんでしょうね。

バチカンを含むローマ市の観光案内映画としてはよくできています、加えてCERNのセットはかっこよかったです。

2009/5/16 Saturday

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい

Filed under: - dekaino @ 23:57 このエントリをはてなブックマークに追加 篋ら粋膀祉 宴鴻сc宴のはてなBookmark被リンク数

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱいを観ました。
観た劇場はテアトルタイムズスクエア。新宿の高島屋の上13階にある映画館で初めて行きました。新しいだけあって大変きれいでした。

本作は、テレビシリーズエウレカセブンの劇場版というカタチをとっていますが実のところそうではありません。キャラクターやメカ設定が流用されている程度で、ストーリーも舞台設定もSF考証も、ふざけたネーミングもまったく異なります。ネーミングの民俗学からの引用は減り、有名どころの古典SFや歴史的事件からの借用が増え、はっきりいって学のないオタクちゃんにもわかりやすいような心遣いが感じられます。衒学的要素は激減です。

人型兵器KLF(テレビ版では味方の非軍事用メカはLFOと呼ばれていた)が、謎のゆるキャラ化しているのは序の口で、主人公レントンの生い立ちや家族構成もまったく異なります。
世界は地球となっており、そこに住む人々にはまったく余裕がありません。遊ぶという発想もないのでボードでリフするという文化も出てこない。トラパーという用語自体でてこない。もちろん謎生物のスカイフィッシュだってでてきません。
ギャグ要素もないのでドギー兄さんは完全に空気キャラとなり、ハップはただの極悪人となってます。
エウレカはまったくニルバーシュを操縦できないし、逆にレントンはニルバーシュと話はできるし操縦も巧いスーパーマン。もうまったくの別作品です。

テレビ版でもかなりの存在感を示していたドミニクとアネモネのカップルは、本作では主役よりも主役らしい美味しい役です。

ちょっと残念なところもいくつかあります。
画面構成設計が明らかに劇場版を意識していないこと。とにかくキャラのアップが多くて大スクリーンに投影されると、近い! 近すぎるという印象。製作段階ではOVA企画だったのを途中で劇場版に企画変更でもしたのでしょうか。正直スクリーンで観るととても疲れるので、ブルーレイで40型ぐらいの室内テレビで観た方がいいかも。
また、テレビシリーズは音楽がとてもよかったのですが、本作はいまひとつというかマニアック方向に行き過ぎ。ライトなHALCALIの挿入曲は残念ながらありません。うーむ。

気合は入ってるけど、商業的にはどうなんでしょ? この作品。
テレビシリーズもそんな感じだったのでエレカセブンらしいといえばらしいのだが。

バビロン A.D.

Filed under: - dekaino @ 23:48 このエントリをはてなブックマークに追加  A.D.のはてなBookmark被リンク数

バビロン A.D.を観ました。
いわゆる近未来SFもののアクション映画です。

退廃したロシアの都市にいる元テロリストの主人公が現地のマフィアから、修道院にいる少女とお付のシスター(寺島しのぶに似てる)をニューヨークまで運ぶ依頼を受けたのが発端として、様々なトラブルが襲い掛かるというストーリー。
ありがちなストーリーですが、本作ではストーリーにさほどの重きはなく、アクションやSFギミックに真髄があります。90分と最近の映画としては短い尺にこれでもかこれでもかとアクションが詰め込まれあっという間に時間がたちます。
たくさん張られる伏線ともたいして拾われず、最後の決着もよくわからないままですが、それはそれでいいのかも知れません。

とにかくかっこいい映画です。ハリウッド資本が入ってますが、ヨーロッパ的絵作りが美しい。

2009/5/14 Thursday

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第二回

Filed under: - dekaino @ 23:24 このエントリをはてなブックマークに追加 BBC若ャ若 筝蕋 激若冴2 膃篋のはてなBookmark被リンク数

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第二回は「ロシア・チェルノブイリ産の野菜を試食」です
BBCワールド公式サイト

今回も濃い話です。1986年に黒鉛型原子炉が大事故を起したチェルノブイリに行って地場野菜を食べる企画。
当時はソ連邦内でしたが今はウクライナ共和国となっています。
BBCのスタッフには迷彩服を着た軍人のガイドがつきっきり。決して離れません。ガイドなしでの行動は禁止だそうです。

ロシア・チェルノブイリ産の野菜を試食
まずは有名な石棺の前に。実は石棺の前の広場はあまり放射線レベルは高くないらしい。
チェルノブイリの石棺
それでも他の土地よりは線量多いのですが。

チェルノブイリの街は基本的に立ち入り禁止ですが、研究者達の宿舎など、いくつか人が住んでいる建物があります。なんとホテルも1件あります。半分観光地みたいな感じ?
チェルノブイリの唯一のホテル
チェルノブイリ唯一のレストランはホテルの中。早速試食。ここで提供される料理の食材はすべて他地域から搬入したもの。特に可もなく不可もなく普通のロシア料理。安心して食べます。
従業員も被爆量抑制のため、1ヶ月のうち2週間しか働いてはいけない規則だそうです。

次は、事故当時にたくさん死の灰を浴びた森林地帯。通称「赤い森」に行きます。
赤い森
危険だから防塵服を着ろと言われます。しかしガイドの軍人達はいつもの格好で防塵服なんか着ない。バカらしいのでレポーターも顔の部分をはずしてしまいます。健康よりカメラへ顔が見える方が大事。

ここからが本番。次はプリピャチの街へ。ここは当時原子力発電所で働く労働者が住んでいた街で、事故直後に立ち入り禁止になったまま現在に至る街です。
プリピャチの街
なんかもうSFの世界。人間がいなくなって20年もたつとここまで自然に帰ってしまうのです。
プリピャチの廃墟1
がんがん緑が侵食しています。
プリピャチの廃墟2
事故当時のプリピャチでは遊園地がほぼ完成していたのですが、開園予定の日程の直前に例の事故が発生してしまい開園しないまま廃墟となってしまいました。
プリピャチの豚1
街中では野生化した豚が我が物顔で歩き回っています。
プリピャチの豚2
立ち入り禁止にも関わらず勝手に入ってくるそうです。まぁ豚だからしょうがないか。

と思っていたら人間まで不法侵入。近所に住む男性が自転車に乗って、何事もない風に通行しています。
謎の男1
さっそくつかまえて話を聞くと豚を捕まえに来たとのこと。捕まえた豚をどうするのか尋ねると、「もちろん食うのさ」と当然のように応える男性
謎の男2
まぁそうだよね。放射能は怖くないのだろうか? なんか未来少年コナンに出てくるハイハーバーのような世界です。

近くにある男性のうちにお邪魔すると、奥様も出迎え。
謎の夫婦
事故直後に別の土地に移住させられたが、ひどい沼地で半分の人間が最初の冬を越せなかったそうだ。悩んだ末に元の土地に帰ってきて住み続けているのだそう。もちろん不法居住。Vガンダムの地球上に勝手に住んでる難民みたい。
食料は昔のごとく畑で作った作物と、たまに街で捕まえる野豚。

めったにこない客にものすごい勢いでもてなしてくれるお婆さん
もてなし料理
料理は絶対食べてくれるよねとすごいプレッシャー。これはヤバいよ。
夫婦曰くずっと土地のものを食べてきた私らは見ての通り全然平気だ。大丈夫大丈夫。
悩んだ末にレポーターは食べることに決めました。犬を食べるときは英国にいる家族にケータイで電話して相談していたのに、放射能料理の決断はサクっと独断してしまいました。その程度のことなの??

次は立ち入り禁止地区からはずれたスラブティッチの街。ここも昔のプリピャチと同じく発電所で働く人たちの街。
勇者達
この街には命をかけて原子炉をコンクリート詰めにして石棺をつくった殉職者達の勇姿の像があります。
さすが現役の発電所の街!
市場には食料があふれ、人もたくさん行き交います。
バーベキュー
市場で買った食糧でバーベキュー。美味い。

スラブティッチの町長が取材班をポルチーニ茸のキノコ狩りに誘ってくれました。
ポルチーニ茸はヨーロッパでは珍味です。場所は郊外の林。
町長
ポルチーニ茸
キノコって放射能が蓄積しやすいんではなかったか? 念のため町長に聞くと全然OKとの回答。

しかし後日にいただいたキノコの放射線量を測定してもらったところ、許容量の8倍の放射線が出ていることが判明。あわてて町長に電話するも、「平気平気 うちの街のキノコは安全で美味いんだから」と相手にしません。東西問わず政治家というものは風評被害を防ぐために身体を張って毒とわかってても地場作物を食べないといけないのでしょうか? 原子力発電所に依存する経済の街だけに原発の悪口は口が裂けても言えないのでしょう。

今週のも大変濃い料理レポートでした。
事実はSFよりもセンス・オブ・ワンダー。

2009/5/8 Friday

おっぱいバレー

Filed under: - dekaino @ 7:38 このエントリをはてなブックマークに追加 c宴爾里呂討Bookmark被リンク数

おっぱいバレーを観ました。
男子の一生の中で中学生時代は人生で一番バカな時期である。そのバカのピークの本領を発揮したバカ映画です。

地味にCGがすごいです。70年代の八幡の町並みがCGで再現されているのですが、特にクルマや市電、自転車などの乗り物をCGで忠実に映像化。本筋にはまったく関係ないところで、ここまでエネルギー費やすのは正気ではありません。

ストーリーは、70年代の青春ドラマのごとく「転任してきた教師が、目的を見失った生徒達を更正させ、また別の学校に転勤していく」ベタな話です。ベタ過ぎてパロディとして定着した感がある古臭さ。

BGMも70年代の懐メロがたくさん用いられています。40〜50才あたりがど真ん中のマーケティング戦略のようです。それにしてもフラッシャーを装備した自転車は懐かしすぎる。
ただ、この頃の中学生ってもうちょっと大人の顔をしていた気もしなくはない。

主役の綾瀬はるかよりも主役の中学生時代を演じた大後寿々花の方が当然のように演技が巧く、思いっきり食われてます。なんで大後を看板にした戦略宣伝をしないのか? もったいない。

おっぱいを本当に見ることができるかどうか? それはキャストから考えれば自明。
及川奈央あたりが主役だったらポロリもあるよって行けたかも知れません。

Avex作品としてはまぁまぁ面白い部類でした。

2009/5/7 Thursday

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦

Filed under: - dekaino @ 11:44 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 莇私皿≪ゃ守紫&c宴ゃ NEO吾с若激с潟 薔若九涯Δ里呂討Bookmark被リンク数

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦を観ました。タイトル長すぎ!

電王の新シリーズ超・電王の第一弾ですが、重要なポイントとして佐藤健が出てこない!
キバの三馬鹿モンスターとかディケイドのキャラが乱入してきたり、平成ライダーファンとしてはなかなか楽しめるのだが、単体の作品としての完成度はいまひとつかも。
このままシリーズ化するほどの勢いは感じられません。

だが、ヒロインの南明奈はいい。

2009/5/6 Wednesday

グラン・トリノ

Filed under: - dekaino @ 11:36 このエントリをはてなブックマークに追加 違潟祉、里呂討Bookmark被リンク数

グラン・トリノを観ました。
クリント=イーストウッドの監督作にして最後の主演出演作(と本人は言っている)です。

タイトルのグラン・トリノは今から37年前の1972年に発表されたフォード社のスポーツカーのモデル名。
主人公が勤めていた工場で作られ、主人公が大事に動態保存しているビンテージカーのことです。
このクルマが発端でいろいろな事件が起こります。

本作は老人向け映画なのですが若者が観てもいろいろ考えさせられる深い作品です。
古き良き強かったアメリカの時代へのノスタルジーや、アメリカで生きていく少数民族の想い、そしてブルーカラー労働者の矜持など、いろいろな要素が詰め込まれています。
サイゴン政府に加担したため米国に移民してきたモン族は当然として、主人公のウォルト=コワルスキもポーランド移民といういわゆる少数民族であり、宗教的にもカトリックはアメリカ社会ではメインストリームではないわけで、雑多なアメリカを象徴するような構成となっています。

モン族の少女スーと少年タオの役者がめちゃくちゃ巧いです。演技が巧いのにアジア系の顔のためハリウッドではなかなか役が取れない層からちゃんと引き上げてくるあたり、イーストウッドのプロデューサとしても顔もうかがえます。

ドラマとしては地球の危機とか世界の破滅とか、そんな大層なものは出なく、だんだん少数民族の居住区に変わりつつある古い住宅地が舞台の、ありがちといえばありがちのトラブルという映画のネタとしては小さいストーリーなのに、深いドラマです。
日本的感覚で言えば、死に場所を探す年老いた侍の物語なのかもしれません。

2009/5/3 Sunday

BBCワールドニュース 世界の食文化 シーズン2 第一回

Filed under: - dekaino @ 10:42 このエントリをはてなブックマークに追加 BBC若ャ若 筝蕋 激若冴2 膃筝のはてなBookmark被リンク数

昨年に紹介したBBCワールドニュース 世界の食文化(原題:Cooking in the Danger Zone)のシーズン2が今月から始まりました。
BBCワールド公式サイト
シーズン2は全部で5回。以下が予定されています。

第一回ビルマ・カレン族のご馳走ハクビシン
第二回ロシア・チェルノブイリ産の野菜を試食
第三回カナダ・イヌイットのクジラ料理
第四回インド・ビハールでネズミを食する
第五回ベネズエラ・チャベス大統領とカピバラのディナー

シーズン2もかなり濃厚な内容です。

さて第一回の「ビルマ・カレン族のご馳走ハクビシン」を少し紹介します。
ビルマ カレン族のご馳走ハクビシン
邦題でミャンマーと表記せずあえてビルマと書いているのは、原語でもMyanmarではなくBurmaと表記しているからです。
カレン族はビルマ国内のタイ国境に近い地域に住む少数民族で現ミャンマー政権で強い弾圧を受けています。そのためカレン族の一部は政府に対抗して反政府勢力を組織し武力闘争を行っています。イラクやトルコの国境近辺に住むクルド族のような存在と言ってもいいでしょう。

カレン族の居住地域は現ミャンマー政府の施政域外のため、ミャンマー国内からのアプローチは困難。そのためタイ側から国境を越えて密入国します。手引き&通訳はタイに亡命したカレン族の男。いきなりハードな展開で始まります。
密入国した先には、カレン族の居住地がありました。普通の村のようですが周囲の農地は政府軍が施設した地雷だらけ耕作は不可能。国内への交通路も政府軍が遮断しているため、タイ側から輸送される援助食糧だけが頼りの事実上の難民キャンプとなっています。

村から先はカレン民族解放軍(KNLA)、要は反政府軍とともに行動します。彼らの地域パトロールに同行し、戦場の食事のご相伴に預かろうというのが今回の企画です。
カレン民族解放軍(KNLA)
兵士が持っているのはAK47ですね。ソ連製か中国製かは不明。

彼が部隊長の少佐。軍のキャリアは30年だそうです。
少佐
彼の保護下で3泊のパトロール旅行に出発です。宿泊地はKNLAを支援するカレン族の隠し村のこともあり、または野営もあり、少なくとも楽な旅ではありません。
カレン族の村ではわざわざ豚をつぶして歓迎の宴を開いてくれました。

これは野営地での炊事の準備。
コメと調味料以外の食材はすべて現地調達です。調理器具もありあわせのもので作ります。
竹細工
これは竹で飯盒を作ろうとしているところ。少佐自ら細工しています。

細工した竹筒にもち米を詰め込んで炊きます。
竹筒にもち米

おかずは銃で狩った鳥や小動物です。
鳥
鳥もご馳走ですが、ジャングルには鳥以外にもご馳走がいます。

左がハクビシン、右がノロマザル(ロリス)です。
竹細工
ノロマザルは絶滅危惧種らしいですが、軍隊の食欲の前にはそんなの関係ない。
BBC撮影隊はハクビシンのことをcat(猫)と呼んでました。猫に似てなくもないけど、猫じゃないだろう、コイツ。

竹筒で湯を沸かす様子。
竹筒で湯を沸かす
人類が土器を発明する前は焼け石を水に投げ込んで湯を沸かしていたという説がありますが、そんなことしなくても竹筒で事足りていたのかも。

完成したハクビシンの煮物。
ハクビシンの煮物
撮影隊は猫のシチューって呼んでました。

少佐自ら、竹筒から炊けたご飯を取り出します。
竹筒で炊いた飯
竹の香りがうつってかなり美味らしいです。

猫を食うのは初めてといいながら美味そうに食べるレポーター
猫なら食える
犬料理のときはあんなに渋って結局食べなかったのが嘘のようです。イギリス人にとって犬と猫の違いはものすごいものがあるようです。

長い旅も終わり、KNLAとの別れのとき。
別れ そして土産
少佐はお土産にと竹細工の飯ごうを撮影隊に贈りました。KNLAも世界世論を味方につけようと、マスコミへのサービスはよいようです。

NHK朝ドラとラジオ

Filed under: - dekaino @ 8:13 このエントリをはてなブックマークに追加 NHK吾のはてなBookmark被リンク数

最近のNHK朝ドラでラジオ放送との絡みが妙に多い気がします。
前期のだんだんでもAMラジオで歌手のプロモーション仕掛ける話があったし、今期のつばさでは、コミュニティFM局がストーリーの柱になっています。
NHKの戦略上、ラジオ放送の重要性をアピールしたい政治的思惑かなんかがあるんでしょうか?
事実上ラジオは受信料徴収できてないので、この部分だけでも国庫からの補助金をよこせなんて言い出しそうな予感。

また、しょせん朝ドラなので描写にいろいろ不自然なところがあるのはしょうがないのかもしれないが、つばさのはゃっちけぶりはちょっと目に余ります。
空き周波数を探すためにひたすら電波状況の調査をするのはいいとして、試験放送開始した後も調査しなくていいんだろうか? むしろ試験放送のときに調査しなくては試験放送の意味がないでしょう。

試験放送の時にコールサインを言わないのもひっかかります。関東のコミュニティFMならJOZZ3xx-FM (xxはローマ字2文字)というコールサインが交付されるはず。
好意に解釈すれば、テレビ放送で自局のコールサイン(JOAK-TVとか)と異なるコールサインを音声に乗せるのはまずかろうという判断でしょうか? まぁピンクレディのSOSって曲のイントロのSOSのモールス符号音もラジオ放送ではカットされるらしいので、それはしょうがないのかも。

ちなみに周波数の80.8MHzだけは連呼してますが、80.8MHzは伝播試験用に予約されているので、この周波数では決して免許がおりることはないそうです。ただ免許不要のミニFM局が使っている場合があるそうです。

ドラマでは主人公つばさのボーイフレンドがJリーグに入団して宮崎に引っ越してしまい、遠距離恋愛となっています。
もしかしたらEスポ(スポラディックE層異常伝播)でラジオぽてとの電波が川越から宮崎まで届くなんてマニアックな展開があったりするんでしょうか?
ちょうど七夕の夜なんか、季節的にもEスポが発生する確率が高いし、科学考証的にはまったく自然です。

さすがにマニアックすぎるかな?

2009/5/1 Friday

劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇

Filed under: - dekaino @ 22:37 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 紊腦 違潟 阪膀 のはてなBookmark被リンク数

劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇を観ました。
本作は紅蓮篇の続編で最終編。つまり紅蓮篇と螺巌篇の前後編構成でグレンラガンサーガは完結します。

しかし本作は単体で完結した構成となっており、わざわざ前編の紅蓮編を観る必要はありません。
何の説明もなく本作の 螺巌篇を観ても何の問題もないどころか、むしろその方がよいくらいです。
たとえれば伝説巨人イデオンの劇場版の発動編に相当します。接触編など商売の都合とテレビ版ファンへのサービスに過ぎません。

大筋でテレビ版と同じストーリーですが、戦闘シーンはほとんど新作に近いぐらい変わってます。
また尺の都合か、死亡して退場するキャラの数はだいぶ減っています。あたかもテレビ版では死んだマクベが劇場版では生き残ってしまったような感じ。

とにかくアツくてツッ走りまくっており、見応え十分おなかいっぱい状態。
アンチスパイラルの出番もかなり増えています。アンチスパイラルって策略練ってばかりいるかと思えば実はけっこう肉体派だったのがちょっと意外。

エンドクレジットロールの後にもオマケがあるので最後までちゃんと観ましょう。

2009/4/30 Thursday

劇場版エウレカセブンのチケット売切

Filed under: - dekaino @ 8:48 このエントリをはてなブックマークに追加 雁祉潟宴紕峨のはてなBookmark被リンク数

いま、テアトル新宿でモーニングショーとレイトショーで上映している交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱいが大入りのようです。

29日(水)のモーニングショーの上映開始の30分前の9時に劇場に行ったところ、すでに全席売切でした。早朝から並ばないと買えないそうです。モーニングショーは予約できないので並ぶのは必須らしい。
予約できる回でも5月1日の分はすでに予約分だけで売切れ。1000円で見られる日は全滅状態のようです。

ただでさえ上映館/上映回数が少ないので大変なことになっている模様です。
テレビ視聴率があまりにも悪かったから、ものすごく弱気な戦略になっているのでしょうか?
上映館を増やして拡大ロードショーするのも、6月にはブルーレイ/DVDを発売する強行スケジュールなので、なかなか難しいところ。

地方在住者にとって劇場で観るのは難しそうです。

バーガーキングでスタートレック

Filed under: - dekaino @ 8:23 このエントリをはてなブックマークに追加 若若潟違с鴻帥若のはてなBookmark被リンク数

ハンバーガーチェーン店のバーガーキングで、トレイの中に敷く紙のシートが5月に公開されるスタートレック映画の宣伝でした。
スタートレックの宣伝

今回のスタートレック映画、パラマウントも気合入れて宣伝しているようです。
広告宣伝費ってどのくらいなんだろう? テレビCMも投入しそうな勢いです。公開直前あたりには予告編がテレビでも見られるかも?

ニセ札

Filed under: - dekaino @ 7:36 このエントリをはてなブックマークに追加 紙のはてなBookmark被リンク数

ニセ札を観ました。
木村祐一初監督作品。ちりとてちん人脈で草々役の青木崇高や四草役の加藤虎ノ介などが出ています。他に吉本芸人が多数、そして倍賞美津子が主役を務めます。

戦後の占領下日本(Occupied Japan)の時代に山梨県で実際にあった、村の名士や小学校の女教師など村の有力者たちが共謀して偽札を作り流通させた事件を映画化したものです。
戦後すぐというのはある意味アナーキーな時代で様々な事件が起きているのですが、これも平時なら絶対にやりそうもない地位の人々が進んで悪事を行う戦後特有の事件です。

本作は、ただ時系列に沿って発生したイベントを淡々と描写しているだけで、各登場人物の内心の動き、特に犯行の動機について明示的には説明しません。
倍賞美津子が演じる女教師についてはちょっと心の動きについて深堀りしてますが、それでも動機は不明。作中には出てきませんが昭和21年に新円切替えというインフレ対策施策があり、これで政府に騙された、紙幣なんて結局紙切れなんじゃないか、だったら自分達で刷ってもいいじゃないかって境地に達したのかも知れません。

青木崇高が演じる哲ちゃんは知恵遅れだが彫刻が巧い青年で、女教師が引き取って育てているという設定。
彫刻が巧いんだからいつかは偽札の原版作成に協力する流れになるのかと思いつつ、みていたら見事スカされました。ただ彫刻と亀が好きなだけだったみたいです。

戦後風俗の描写は結構がんばっています。でも昭和25年にあんな立派なオート三輪はないんじゃないかなぁ… あれは昭和30年代だろ。
本当に淡々と妙な演出なしにつづられる映画です。

2009/4/27 Monday

鴨川ホルモー

Filed under: - dekaino @ 7:14 このエントリをはてなブックマークに追加 藉綏≪爾里呂討Bookmark被リンク数

鴨川ホルモーを観ました。
ベストセラー小説の映画化らしいですが、原作は読んだことはありません。

70年代テイストの青春ドラマな感じ。大学サークル内のドロドロとした恋愛模様とか、リアリティがあるのかないのか不思議な映画です。
八方美人でいわゆるサークルクラッシャーな早良役を芦名星、それを憎々げに思っている地味目の楠木役を栗山千明が演じています。
同期ばっかりで群れて、先輩後輩の上下関係があまり出てこないところはリアリティにかけるというか、尺の問題で省略されたのでしょうか? 二回生(関西では二年生をこういうらしい)になったのに新入生が出てこないとか、ちょっとさびしい。

鬼というか式神はCGで表現。もはやCGは金をかけずに安く作る手段になってますが、まさにそんなチープな感じの鬼に仕上がっています。

登場人物が、菅原とか安倍とか芦屋とか三好兄弟とか、どこかで聞いたような安直な命名なのがちょっと笑えます。高村は小野篁(おののたかむら)から来てる? 早良は早良親王??
だからって直接的には名前とキャラは関連していない様子。安倍(清明)と芦屋(道満)がライバルなのはいいとして、菅原先輩が左遷されたり怨霊になったりはしないようです。三好は兄弟って以外にキャラ立ってないし。

舞台演劇が好きな人には楽しめそうな映画。

2009/4/22 Wednesday

レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-

Filed under: - dekaino @ 6:40 このエントリをはてなブックマークに追加  PartII -ャ吾腟羆堺-のはてなBookmark被リンク数

レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-を観ました。言わずと知れたレッドクリフPartIの続編かつ完結編です。つまり前後編の2部構成。原題は「赤壁 決戦天下」。変な横文字にせずに原題のままの方がかっこいいと思います。

前作にも増してアクションに次ぐアクションの連続、かなりハイレベルのアクション映画です。
そしてアクションだけではなく人間ドラマもなかなか面白い。伝統的な三国志ドラマと比較して性善説な甘っちょろい友情ごっこみたいなストーリーなのですが、演出がいいので勢いで納得してしまいます。
曹操はもって悪役悪役してもいいと思うのに、なんか妙に正々堂々としてるし。雲行き怪しくなったらとっとと逃げろよ!
特に孫権の妹の尚香(史実では、後に劉備の妻となる)がスパイとして曹軍に忍び込んだ時に知り合った千人隊長の叔材と淡い恋仲になるくだりとか、甘酸っぱすぎるー。叔材は名前だけで三男坊とわかるとってつけたような名前なのがまたいいです。日本で言えば茂三みたいな名前?
前編に出てきた子馬の萌萌(もんもん)も重要シーンで出てきます。

三国志にうとい人でも楽しめる傑作。

2009/4/19 Sunday

激情版 エリートヤンキー三郎

Filed under: - dekaino @ 11:15 このエントリをはてなブックマークに追加 羶 若ゃ潟寂、里呂討Bookmark被リンク数

激情版 エリートヤンキー三郎を観ました。
ヤングマガジン連載の漫画が原作。監督は山口雄大、あの劇場版 !クロマティ高校の監督です。
とにかくぶっちゃけたハチャメチャな作風で原作も基本設定を除いてかなり改変してしまうのですが、それでヨシと思わせてしまう勢いがあります。

名の通った俳優、女優を意味不明な役どころで使うも面白い。佐伯日菜子がやってたトックリ女は本当に意味不明、でもすごい面白かったです。仲間由紀恵なんか顔を隠した謎の修道女だったり、何がなにやら。
映画のパロディネタもふんだんにありましたが、クロ高の宇宙猿人ゴリほどのインパクトはなかったかも。
強いて言えば超遅いロケットがあの時代の特撮番組のパロディなのかも知れません。
ヒロインの山本ひかるもかなりかわいい。でもギャグは冴えてます。

しかも劇中で重要な役割を持つ「バーチャくにおくん」というアーケードゲームがかなりミステリアツかつアツい。
テキスチャー貼ったポリゴンがぶんぶん動く3D格闘ゲームなのですが、 はぁ? くにおくん? あのテクノスジャパン(倒産済)の熱血硬派くにおくんシリーズの最新作か と一瞬驚いてしまいました。
どうやら本物ではなく、映画のためだけに作られた仮想ゲームらしいのですが、かなり作りこんであります。映画制作費を流用して趣味に走ってないか? いや効果的に使われてるので決して無駄遣いではないのですが…

興行的にはかなり悲惨な成績のようですが、ぶっちゃけ広報が下手過ぎです。この手の映画が好きな人に存在が届いていない気がします。
竹内力アニキが自分の主題歌をフンドシ丸出しの姿で熱唱するんですぜ。この一点だけで面白くないわけがない。しかもこれは捨てギャグに近い扱いだから。

こんな映画が不入りなんて、面白いのにもったいないなぁ。

2009/4/18 Saturday

ハイランダー ディレクターズカット版

Filed under: - dekaino @ 9:18 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ潟 c帥若冴のはてなBookmark被リンク数

劇場公開で観そびれた映画をCS放送(スカパー)で観たシリーズ第4弾。ハイランダー ディレクターズカット版を観ました。放送していたチャンネルはアニマックスです。
不死の戦士が戦いあうハイランダーシリーズのアニメ劇場版、もともと英語圏向けに作成されたものを再編集して日本語版を作成したものが本作です。

脚本や音楽は米国、監督は日本と言う分業体制で、アクションは派手だけどストーリーは薄いという印象。
がんばって日本向けに豪華な声優陣で日本語版を製作してはみたけれど、あまり日本人受けしなさそうな作品になってしまいました。
中世欧州と未来の文明衰退世界がミックスしたような世界観が吸血鬼ハンターDっぽいですが、不死者の背負う業というものがあまりにも軽くてスカスカな感じ。アメリカ人としては軽く輪廻転生っぽい思想を入れればそれでおなかいっぱいなんでしょうか?

アクションはかなりスゴいので、そこだけに期待してみるのが世界のアニメ映画です。

2009/4/17 Friday

シネプレックスもどんどんデフレ化

Filed under: - dekaino @ 17:38 このエントリをはてなブックマークに追加 激鴻のはてなBookmark被リンク数

シネプレックス平塚が10周年記念を口実に今月2009年4月から値下げしました。
毎月20日に料金1000円の日を設定し、加えて毎週月曜日もカード会員のみ1000円になりました。ますます吹き荒れるデフレ化の嵐。
なぜか20日に1000円の日が集中している。1日に続き20日も共通1000円の日になってしまうのでしょうか?

以前に作った1000円で見られる条件リストを更新しました。

日付系
毎月1日 全系列
毎月5日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月10日 109シネマズ
毎月14日 TOHOシネマズ
毎月16日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月19日 109シネマズ (ポイント会員のみ)
毎月20日 シネプレックス MOVIX ワーナーマイカル
毎月22日 109シネマズ(男女ペア)
毎月27日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)

曜日系
月曜 シネプレックス(メンバーズカード所持者のみ) コロナシネマ(男性) ワーナーマイカル(女性)
火曜 MOVIX(女性)
水曜 シネプレックス(女性) 109シネマズ(女性) TOHOシネマズ(女性) ワーナーマイカル(2人組)
木曜 MOVIX (男性) コロナシネマ(男女ペア)
金曜 コロナシネマ(女性)

時間帯系
午前初回 コロナシネマ

ウォッチメン

Filed under: - dekaino @ 7:00 このエントリをはてなブックマークに追加 <海里呂討Bookmark被リンク数

ウォッチメン
ウォッチメンを観ました。アメコミヒーローの映画です。正確には原作のウォッチメンはカートゥーンではなくて大人向けのグラフィックノベルに分類されるそうですが、とにかくDCコミック作品です。
…カートゥーンとグラフィックノベルの違いは、児童小説とライトノベルの違いみたいなものなんだろうか?

かなり過激なヒーロー集団の話です。ものすごく悪趣味というか露悪的ですが、SFとしては結構いい出来なのかもしれない。舞台は仮想戦記もののような過去のパラレルワールド、1985年が基本軸で、そこから過去をふりかえる演出で1940年以降の話がコマ切れに出てきます。

とにかくタブーをすべて無視した独りよがりな中二病的設定がスゴい。
本作でのヒーローとは、自らが信じる正義を為すために覆面をかぶって実力行使する徒党とされていて、法律で活動が禁止されている非合法集団。基本的にKKK団とかネオナチスと変わらない不逞のやからです。(あのナチスだって合法だったんだぜ)
政治的正しさなんか一笑にふす勢いで、ヒーロー達はすべてアメリカ人で白人で愛国心にあふれています。ヒーロー活動も車に轢かれかけた少女を間一髪で救うみたいなぬるいものではありません。世界の敵、アメリカの敵に敢然と立ち向かうべく、ベトナム戦争だってキューバ危機だってがんがん介入します。ベトナムでスーパーパワーを駆使してベトコンどもを焼き尽くすヒーロー達のシーンは衝撃です。

なぜか(当然?)アメリカ以外にはヒーローはいないのでアメリカ独り勝ちの歴史がつづられます。
ベトナム戦争は早期にサイゴン政府が勝利し、アフガニスタンはアメリカが支配しています。この世界では革命の輸出は非常に限定されたものになっているらしく、本編には出てきませんが中国もおそらく国民党政府が本土を支配していると思われます。

しかし、いいことばかりではなく、アメリカ国内はニクソンが失脚せず三選しており、市民がお互いに監視しあう状況、まさにオーソン=ウェルズの1984年そのままのビッグブラザーが君臨する世界となっています。
アポロ11号が月面着陸するときも、ヒーローのひとりDr.マンハッタンが先回りして監視していたり、歴史上重大イベントの影にはすべてヒーローありなのです。

そしてパラレルワールドの歴史のifの歪みぐあいが仮想戦記SF的に大変面白い。
どうやら本作のアメリカは1985年になっても大陸弾道弾を持っていないが、ソ連は大量の核弾頭つき大陸弾道ロケットを保有しているらしいのです。アメリカがソ連を大攻撃をしかけるときに爆撃機で一挙に核をお落とそうとするシーンからうかがえまます。ということはソ連もサイロから発射する弾道弾は持っていても、核ミサイルを搭載した原潜はもっていないということか?

はっきりと明示はされませんがアポロ11号の乗員はスラブ語圏の名前だったりして、実はアポロ計画を実行したのはソ連なんじゃないかという暗示があるのです。ここがSF的に面白い。
確かにヒーロー達という絶対的軍事力により優勢に立ったアメリカなら、ソ連の宇宙開発競争に大金費やしてつきあう必要はないわけで、そうするとアメリカは弾道弾を開発しないし、世界初の月旅行はソ連が実現するという流れも納得なのです。そして原潜が核ミサイルを持つというアイデアはどこの国も実現していない。現実のリアル世界よりかなり軍事緊張力が少ない、核の傘が確立していない世界ということです。
ありがちな無茶設定で破綻してしまった仮想歴史モノは多いのですが、ウォッチメンは妙に裏設定がキッチリしていてSF者としてカナリ萌える作品と言えます。

ヒーロー達のキャラもかなり立っています。
一番強いのはおそらくDr.マンハッタン。放射線事故で体が真っ青になってしまった超人(どこかで聞いた設定?)。念動力、過去透視、未来予知、瞬間移動などとにかく万能に近い能力を持ち、ただ過去は人間だったと言うだけの別種の存在で、もはや人間性すら失っている存在。スタートレックTNGに出てくるQ連続体よりも強力かつ人間離れしており、話そのものをぶち壊しにするほどのパワーがあります。
こんなに強いのにフルチンというのが笑えます。フルチン全裸のブルーマン。成人の男性器を正々堂々とCGにしてしまった一点だけでも本作の突き抜け度がわかろうというものです。

そしておそらく人気が一番高いであろうロールシャッハ。ロールシャッハ試験に使うような墨の流し絵模様が常に変動する柄のマスクをかぶった変人ヒーロー。身体能力は並みのヒーローですが探偵能力はかなり高い。暗闇のスキャナーが元ネタでしょうか?
他にも金持ちの一人息子が遺産でスーパーハイテクメンつくりまくったバットマンもどきとか、天才実業家のヒーローとか、どこかで聞いたような設定なのに、キャラ立ちまくりです。
天才実業家はデスノートのキラっぽい世直し思想にかぶれたヒーローですが、頭のよさも実行力もキラの比ではありません。

エロ・グロ表現もタブーを無視してバリバリ出てきます。とにかくデーモーニッシュな悪趣味演出のあらし。
1985年当時のか音楽や風俗の表現もまた楽しい。昔のMacとか懐かしすぎる!
好き嫌いが分かれると思いますが、他には絶対ない無茶苦茶クォリティが高い作品です。

2009/4/16 Thursday

真・女立喰師列伝

Filed under: - dekaino @ 6:17 このエントリをはてなブックマークに追加 糸コ腴医見篌のはてなBookmark被リンク数

劇場公開で観そびれた映画をCS放送(スカパー)で観たシリーズ第3弾。
真・女立喰師列伝を観ました。放送していたチャンネルは東映チャンネルです。

本作は立喰師列伝の続編に当たります。
前作はblogに書いた通り、悪乗りした押井守のセルフパロディ的異色作でしたが、本作は複数の監督(主にアニメ業界のクリエータ達)が参加するオムニバス形式になっており、商業作品としてのエンタテイメント性を確保しています。前作のやりすぎを反省して作られたはっきりいって売るために作られた作品です。
キャストも佐伯日菜子や小倉優子など、マニアックな配役がされており、話題性にも事欠きません。
佐伯日菜子をGIRL役をやらせるのは柴咲コウを少女と呼ぶよりスゴいと思いますが、アニメ声優業界の現状を考えると全然問題ないように思えてしまうのが不思議です。

ここまで売れる要素があるのにあまりに前作が無茶したせいでしょうか、上映館がとてつもなく少なく名前どおり単館系作品となってしまいました。やはり興行実績がモノを言う業界らしい。そのため不本意にもCS放送(スカパー)で観たシリーズになってしまったわけです。ちなみに今回の東映チャンネルの放送は地上波/BS/CS通してテレビ初放送らしいです。

商業性が向上した代わりに、立喰師つまり専ら食逃げを業とする人々とは関係ない話がほとんどとなってしまいました。チンケな食逃げ芸では場が持たないというか商業性以前の問題なので、しょうがないところです。

押井マニアよりはProductionIGファンに観てほしい作品。

2009/4/12 Sunday

ポルフィの長い旅 最終回

Filed under: - dekaino @ 8:03 このエントリをはてなブックマークに追加 c激 腟のはてなBookmark被リンク数

アニマックスで放送されていた名作劇場第25作ポルフィの長い旅が最終回を迎えました。
原作はシミトラの孤児という小説なのですが、アニメ版は脚色は入り過ぎで特に後半の方が全然違う話になっています。
原作のあらすじ

原作でのポルフィは、転々と各地を遍歴して得た語学力を活かしつつ最後まで自動車関係の仕事を続けるのに、アニメ版では父の形見の工具を盗まれた後はすっかり自動車関係にも興味をなくしてしまいます。最後はローズと言う女優くずれのパリジェンヌに囲われるヒモ生活にどっぷりつかる日々。天然の空気の読めなさが母性本能をくすぐってしまう生来のジゴロ、それがポルフィー。名作劇場の主人公がヒモってそんなのアリですか!?

もうひとつ特筆すべきことは、アポロというフクロウ。名作劇場すべてに存在するマスコット的動物キャラクターです。このアポロがなんとシリーズ半ばで猟銃に撃たれて死んでしまうのです。かつて途中退場したマスコット動物がいたでしょうか? 確かにギリシャからパリまでずっとフクロウがついてくるのは不自然だし、特にギリシャ料理店で働くときに、飲食店でペット飼うのは難しいのだろうけど、殺すことはないでしょう。誰か別の飼主に託すとか、もうちょっと工夫すればよかったんじゃないだろうか?

いろいろ話が破綻しているポルフィー、もしメディアミックスでコミカライズするならぜひとも八潮路つとむ氏に描いてほしいです。副題は「ひもの道in欧州」でひとつよろしく。
有名女優になった妹のミーナにちょくちょく金をせびりに行くダメ兄ポルフィーなんてシーンをばっちり描写してくれそう。

2009/4/11 Saturday

スタートレック 予告編

Filed under: - dekaino @ 23:18 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻帥若 篋膩┐里呂討Bookmark被リンク数

ザ・バンク 堕ちた巨像をコロナシネマ小田原で観たときに、JJエイブラムスのスタートレックの予告編を観ました。
2009年5月29日封切りらしい。→トレイラー

予告編をみた上では、若いカーク船長が出ることと派手な宇宙戦があるらしいことしかわかりません。
しかしかなり期待が持てそう。タイトルはスタートレックXIではなく、シンプルにスタートレックとしたようです。

ザ・バンク 堕ちた巨像

Filed under: - dekaino @ 22:56 このエントリをはてなブックマークに追加 吟祉潟 <綏のはてなBookmark被リンク数

ザ・バンク 堕ちた巨像を観ました。原題はThe International
悪のプライベートバンク(ゴルゴ13が取引しているスイス銀行の類)と戦うインターポール捜査官の話です。

とうとう銀行が悪役になる時代がきたというのが最初の感想。紛争地域を借金で支配する悪の組織らしいです。サブプライムやらリーマンショックやらでアメリカ人にとって銀行はパブリックエネミーになったのです。

舞台設定はともかくアクション映画としては大変よく出来ています。特にニューヨークの美術館での銃撃戦は出色の出来。それ以外にも欧州中心に各国の主要都市を舞台にアクションシーンが繰り広げられます。
原題がThe International命名されているだけはあります。邦題は苦労してつけたんだろうけど、ちょっと説明しすぎですね。だいたい巨像ってなんのことやら? 別に自由の女神が空から降ってくるようなことはないです。

最後のオチはスッキリするようなしないような…
さすがにキレイに勧善懲悪というわけにはいかなかったようです。

天然コケッコー

Filed under: - dekaino @ 17:30 このエントリをはてなブックマークに追加 紊吟潟宴潟爾里呂討Bookmark被リンク数

劇場公開で観そびれた映画をCS放送(スカパー)で観たシリーズ第2弾。
天然コケッコーを観ました。放送していたチャンネルはチャンネルNECOです。
夏帆初主演の映画。原作は少女マンガだそうですが読んだことはありません。

田舎の分校に東京から転校生がやってきて主人公と仲良くなると言うどこにでもあるようなストーリー。
特に誰が良いとか悪いとかない、まったりと時間が過ぎていく演出です。
映画館で集中して観るにはいいのかもしれないが、テレビで観ているとどうにも気が散ってしまいがちです。本当にヤマとかタニとかないダラダラ進行、でもそんな悪い感じでもありません。

夏帆ファンなら観ておくべき作品

2009/4/8 Wednesday

ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE

Filed under: - dekaino @ 6:20 このエントリをはてなブックマークに追加 ャ若鴻!吾c THE MOVIEのはてなBookmark被リンク数

劇場公開で観そびれた映画をCS放送(スカパー)で観たシリーズ。
ピューと吹く!ジャガー THE MOVIEを観ました。放送していたチャンネルはチャンネルNECOです。

これは以前に見たフラッシュアニメ版とは違い、実写映画です。主役は仮面ライダーアギトでG3ライダーをやっていた要潤。ストーリーは各キャラクターの導入や世界設定の説明から始まるのでちょっと冗長です。基本的設定は原作どおりで、映画版らしいちょっとスケールの大きいドタバタコメディ的展開。

劇中にフロッグマン版のフラッシュアニメがちょっと入っているのが見所かな。この頃からフラッシュ版の企画はあったようです。
上映時間は99分と短く、気軽に観られるのがいい感じの良作です。

2009/3/28 Saturday

ワルキューレ

Filed under: - dekaino @ 22:52 このエントリをはてなブックマークに追加 ャ若のはてなBookmark被リンク数

ワルキューレを観ました。実際にあったヒトラー暗殺計画の再現した映画です。
いささかクーデター側を持ち上げ過ぎなきらいの演出ではありますが、基本的には史実にそって話が展開します。ただ、会話はすべて英語。だからワルキューレではなくヴァルキリーと発音されます。だから戸田奈津子が字幕つくれます。
また、ワグナーの交響曲ワルキューレも効果的に使われています。

あらすじは、平民出で国民の圧倒的支持はあるものの軍部とは蜜月関係とは言えなかった総統ヒトラーにたいして、軍部内の反ヒトラー派やヒトラー政権で冷や水飲まされていた政治家達が組んで、1944年7月に実行し未遂に終わった暗殺&クーデター計画の物語です。

劇中、電話でヒトラー本人の声を聞いた軍人がすぐ本人の声とわかる描写がありました。
当時、ヒトラーは毎日のように演説をラジオで放送し、全国民はそれを聞いていたという世情からして説得力があります。米国でもルーズベルト大統領が毎日ラジオで談話してたり、ソ連の共産革命の輸出にもラジオ放送は欠かせないものであり、まさに当時はラジオの時代だったわけです。

本作では史実どおりクーデターは失敗に終わります。
翌年にソ連軍がベルリンを占領しヒトラーが自殺してドイツが敗戦した後、クーデター首謀者達は英雄とし名誉が与えられたそうです。
しかし、ナチスドイツとヒトラーは民主憲法下で合法的に政権を得たわけで、それに対して非合法に暗殺&クーデターを企てた彼らはたとえクーデターが成就したとしても、ほめられるような人間ではないのは確かです。一般的に民主政権は軍に嫌われがちなもの。特に敗色濃厚の場合は。ヒトラーの悪行は多数ありますが戦争に勝てなかったのが最大の悪行だったのでしょう。

さて、当時の米国の大統領フランクリン=ルーズベルトはヒトラーが総統になった1934年の1年前の1933年に合衆国大統領に就任して以来、戦時体制を理由に異例の4選を果たしており、ヒトラー同様の独裁的地位にあったともいえます。政治的にも非白人系米国人・移民に対しあからさまな人種差別的政策をしており、戦争に勝った以外はヒトラーとはたいした違いがなかったのかもしれません。当時の戦時体制下の米国のマスコミはルーズベルトがたって歩くことができない車椅子使用者であることすら報道できないていたらくだったわけで、連合国vs枢軸国は決して自由民主主義vs独裁全体主義ではなかったのです。
歴史のifは禁物ですが、もし当時の米国が敗色濃厚で、大統領府が戦争継続強硬政策をとっていたら何が起こったか…

そして現在の21世紀の世界にも政権と軍部が蜜月関係ではない国はたくさんあります。
事実、昨年までのブッシュJr政権も米軍制服組にはあまり支持されていなかったわけですが、選挙による政権交代というソフトな解決策が採用され、流血クーデターを起こさずに済んだのは、民主主義の利点をうまく活かせたということでしょう。

それを踏まえて、本作の閉塞感に押しつぶされそうな当時のドイツをみると、いろいろ考えさせられることが多いと思います。

2009/3/25 Wednesday

DRAGONBALL EVOLUTION

Filed under: - dekaino @ 22:27 このエントリをはてなブックマークに追加 DRAGONBALL EVOLUTIONのはてなBookmark被リンク数

DRAGONBALL EVOLUTIONを観ました。言わずと知れたドラゴンボールのハリウッド版実写映画です。
中国武侠モノとごっちゃになっていて、和風な部分は時々日本語が出てくるのと田村英里子がマイ役(原作ではピラフ様の部下だった女)で出てくるところぐらい。

悟空はバリバリの高校生で女性に興味津々。原作で言うヤムチャかGTの高校生の悟飯(グレートサイヤマン!)の性格に似てます。育て親の悟飯はまだ生きていて(!)、悟空の武芸の師匠をやってます。
ブルマはアイシャドーとマスカラばりばりの武闘派娘で彼女が一番原作に近い役どころです。ヤムチャはガチ盗賊のチンピラ、だけどなぜかブルマといい雰囲気に。ちょっぴりスターウォーズのハンソロ風な役得ポジションです。武天老師(字幕では亀仙人、原語ではMaster Roshi)は、原作よりもさらに俗っぽくなってました。お付きの亀はいない。つーか原作では非人間型だけど人語を解すキャラが多数でてましたが、本作では非人間型キャラはピッコロ大魔王だけです。

ピッコロは特殊メイクなので誰がやってもピッコロとわかりますが、マイを演じる田村英里子はいったいなんなんでしょうか? 20年前にハリウッドがドラゴンボールの映画を作って、それに田村英里子が出るなんて誰か想像できただろうか? 非常に出番も多く、アクションも派手で目立ってはいるのですが、なぜ田村英里子なのかいまひとつ理解できません。

ちょっとネタバレになります。最後の最後でドラゴンボールを7個集めて神龍を呼び出すことに成功、願い事をひとつだけ叶えてもらうのですが、その願いがちょっと薄情です。
悟空、実は悟飯爺ちゃん嫌いだったのかなぁ… いくらなんでもひどいよ。

Gガンダム的に原作とはまったく関係ない作品と思ってみれば、そこそこの良作かも。

2009/3/21 Saturday

劇場版 釣りキチ三平

Filed under: - dekaino @ 9:52 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 c筝綛海里呂討Bookmark被リンク数

劇場版 釣りキチ三平を観ました。
期待していた以上に面白い。三平を演じる須賀健太は、三丁目の夕日で茶川さんが引き取って育ててる淳之介役や花田少年史の花田一路(主役)などをこなし、実績たっぷりの実力派子役で、本作でも素晴らしい演技をしています。

世界観も原作をほどよく平成風にアレンジしていてさほど違和感がありません。

三平は原作そのままの釣りマニア(釣り気違い→略して「釣りキチ」)の少年。両親はすでに鬼籍で祖父と二人暮らし。
ガールフレンドのユリっぺは三平と同年代っぽい。つまりこれは原作の後半のユリっぺ。実は原作初期のユリっぺは三平よりかなり年上のお姉さん的キャラだったのに、連載が続くにつれだんだん低年齢化していった経緯があります。
祖父の三平一平も原作に近い和竿作りの名人。ただし原作にある気性の荒い部分は出てきません。(原作では、和竿を大金で買いあさろうとする客を激怒して追い返したりします。)

魚紳さんは、原作よりかなりゆるいです。まったく紳士ではありません。特に酒が入るとヤバい。
見た目も怪しいので警官に職務質問されますが、サングラスや現住所について一悶着あります。
でもクルマで来てるんだから免許証見せてで一発解決って気がするのは気のせい? 片目見えないことも運転免許証には書いてあるはずだし。

そして、原作にはない劇場版オリジナルキャラ 三平の姉の愛子。香椎由宇が演じます。
高校から上京してバリバリ東京に染まった姉が弟も東京に連れ出そうとするのが本作のメインストーリーです。野外で連泊キャンプしても眉毛をキッチリ描くのは忘れないあたりが都会かぶれの娘という演出なのでしょうか?

冒頭の鮎釣り大会で鑑札(遊漁券)を帽子につけていたのが本当に現代風。原作の連載していた時代にはこんな風習なかったもんなぁ…
そして魚とファイトするシーンで多用されるCG。これがしょぼい。なんかPS2の釣りゲームで出てきそうなCGっぽい。白組のブランドが傷つくレベルです。

まぁ映画の宣伝にするために白組の名を出したんだろうけど、幸運なことに知名度低かったはずの監督の滝田洋二郎がおくりびとでアカデミー賞をとっちゃったので、本当にいい宣伝になってます。だったら白組の名を出すことはなかったかも。

かなりの佳作。マンガ原作の映画としてはよくできています。さすが少年マガジン50周年企画。

2009/3/15 Sunday

映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史

Filed under: - dekaino @ 22:17 このエントリをはてなブックマークに追加 祉 違祉喝お絎絎傖里呂討Bookmark被リンク数

映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史を観ました。

意外にに旧作に忠実。変に環境問題や親子の情愛要素を加えたせいで散漫になった印象ですが、新ドラ映画では一番できがいいと思います。

それにしてもコーヤコーヤ星の住人の他力本願な態度はどうしようもないですね。自分の力でどうにかしようとは思わないのか?
そんなに貴重な鉱石が採れるのなら適正価格で売り払って別の星に移住するのもひとつの解放じゃないかとも思う。何の努力もせず、妥協もせず、天から助けが降ってくるのをただ待っている入植者はどうにも気持ち悪いです。

旧作のリメイクをしても旧作を超えることは絶対できないのだから、新作にチャレンジしてほしいものです。

2009/3/8 Sunday

劇場版ヤッターマン

Filed under: - dekaino @ 21:43 このエントリをはてなブックマークに追加 雁ゃ帥若海里呂討Bookmark被リンク数

劇場版ヤッターマンを観ました。
実写のヤッターマンです。
主題歌は山本正之が歌います。これだけでリメイクテレビシリーズとは雲泥の差で観るべし!
メカ製造中の「スッタモンダ コッタモンダ ヤッタモンダ〜」で始まる名曲 天才ドロンボーも、ドロンボー一味の謎ダンスつきフルコーラスで楽しめます。ヤッターキングのテーマはなぜかクロマニヨンズが歌います。エンディングクレジット画面はやはりジャニーズ縛りの掟のため嵐の曲なのが残念。
それでも山本正之節たっぷりのBGMが楽しめるのは間違いなし。

話はいつもの調子のマンネリお決まりパターンをそのまま踏襲。
メカ戦は3回、うちゾロメカは2回登場。戦いの舞台は
1. 渋山(しぶやま)ハッチ公前 (みなしごハッチの像がある!)
2. オジプトのピラミッド
3. 南ハルプス → イカメカが飛び交うマトリックスの現実世界に酷似した謎の空間
です。モジリ地名がヤッターマンのお約束をちゃんと遵守しててナイス!

ドロンジョは深田恭子、ボヤッキーは生瀬勝久、トンズラーはケンドーコバヤシが演じます。ドロンジョ様はもちろんとてもいいのだけど、一番おいしいのはやはりボヤッキーかな。トンズラもいい味出してました。それにモシカしてモシカする〜のドロンボー一味おハコのインチキ商売も2つも出てきます。

旧作に対する愛をものすごく感じさせる作品です。

2009/3/1 Sunday

ポチの告白

Filed under: - dekaino @ 18:05 このエントリをはてなブックマークに追加 修里呂討Bookmark被リンク数

ポチの告白を観ました。

ストーリーを要約すると、日本の警察官が堕落して悪に染まり、運悪く不祥事として世間に露呈し起訴されるという話。
よくある悪徳刑事ものジャンルですが、特筆すべきところは原案協力として反警察ジャーナリストで有名な寺沢有がいるだけに、警察の腐敗エピソードが細部にわたって非常にリアルです。
共犯意識をもった運命共同体、親方日の丸ファミリーといった警察内に蔓延した空気がよく表現されています。考え方や行動はまさに昔の任侠団体そのもの、合法ヤクザと呼ばれる所以です。

ただ、主人公のタケハチ組織犯罪対策課課長の視点ではリアルですが、その妻の行動はリアルがまったくありません。警察内勤経験があり、警察寮に住む現職の妻なら、昔の職場同僚や同じ寮の妻同士との口コミで夫が何をやってたかそれなりの情報を把握していたのは間違いなく、何も知らないイノセントな状態に置かれてたというのはおかしい。寺澤有は警察官の妻からは取材したことないのだろうか? 確かに道義的にも物理的にも警察寮に住む妻を取材するのは難しいのだろうけど、いくらなんでも不自然です。
ストーリーが夫からの視点固定で描写されていたなら、夫は妻の心中についてまったく関心がなかったという流れでリアルだったのに、ちょっと脚本が破綻していて惜しいです。

些細な難点もありますが、基本的に本作は良作。3時間半にも及ぶ長い尺でもまったく退屈せず、娯楽作としても面白い刑事/警察ドラマになっています。
それに役者達がみんなノリノリで芝居しています。役者として演技しがいのある作品だったのでしょう。最後のシーンの菅田俊の一人芝居は圧巻です。

2009/2/28 Saturday

チェンジリング

Filed under: - dekaino @ 23:22 このエントリをはてなブックマークに追加 с潟吾潟阿里呂討Bookmark被リンク数

チェンジリングを観ました。
1920年代後半にロサンゼルスで実際に起きた連続少年誘拐殺人事件(通称Wineville養鶏農場事件)を元に再構成した再現ドラマ映画です。
チェンジリングとは西洋の童話にでてくる取替えっ子のこと。
誘拐された息子が発見されたと警察に知らされ、迎えに行ったら息子と別の子供だったと言う事件が発端として、恐ろしい一連の事件が始まります。

当時の腐敗したロス市警(LAPD)の一大スキャンダルとなり、市長を含め市警幹部も失脚した有名な話だそうです。ハリウッドがあるロサンゼルス市を中心とした話だけに、映像的にもかなりこって1920年代風俗を再現しています。オスカー賞の授賞式中継をラジオで聞くなど当時から映画の中心地であったことが伺えます。

アメリカ全土で女性参政権が認められたのは1920年。それから10年も経っていない当時は女性に対する偏見と戦いつつ女性の社会的地位が向上しつつある時期であり、そのために生じた悲劇ともいえます。
特に主人公のクリスティーナのようなシングルマザーはいわゆる良家の子女の範疇に入らない軽蔑の対象だったため、軽く扱われたのかも知れません。

ひとつ面白いのは、入れ替わりの証拠のひとつとして本当の息子は割礼してないのに、息子を詐称する子供は割礼されているというのが挙げられていること。割礼の有無で見分けるなんて日本ではありえない話です。

本作の時間軸は、真犯人が判明して処刑された後のさらに数年後まで続きます。なかなか終わらず結構ひっぱります。しかしそれは蛇足的な後日談ではなく、とても重要なエピソードがあるのです。ストーリー構成が綿密に設計されています。

警察組織の事なかれ主義によって醸成される隠蔽体質、権力による不当な威嚇・拘束は、本当に怖いです。
日本でも高知白バイ衝突死事故なんてのがつい最近あったし、こんなの80年前の昔話なんて安心することはできません。

2009/2/23 Monday

ワーナーマイカル さらにデフレ化

Filed under: - dekaino @ 23:20 このエントリをはてなブックマークに追加 若若ゃ のはてなBookmark被リンク数

ワーナーマイカルも毎月20日に料金1000円の日を設定しました。ますます進む映画料金のデフレ化。
以前に作った1000円で見られる条件リストを修正した。

日付系
毎月1日 全系列
毎月5日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月10日 109シネマズ
毎月14日 TOHOシネマズ
毎月16日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月19日 109シネマズ (ポイント会員のみ)
毎月20日 MOVIX ワーナーマイカル
毎月27日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)

曜日系
月曜 コロナシネマ(男性) ワーナーマイカル(女性)
火曜 MOVIX(女性)
水曜 シネプレックス(女性) 109シネマズ(女性) TOHOシネマズ(女性) ワーナーマイカル(2人組)
木曜 MOVIX (男性) コロナシネマ(男女ペア)
金曜 コロナシネマ(女性)

時間帯系
午前初回 コロナシネマ

2009/2/22 Sunday

わが街、やまと ポスター

Filed under: - dekaino @ 23:01 このエントリをはてなブックマークに追加 茵障 鴻帥爾里呂討Bookmark被リンク数

今月22日に行った大和市の泉の森公園の管理棟で下のようなポスターをみかけました。
わが街・やまと ポスター
大和市市制50周年を記念して作った「わが街・やまと」という映画のポスターでした。見てわかる通り、ぴあの表紙で有名なイラストレーター及川正通の手によるものです。
なんと、及川氏は大和市在住とのこと。なんかもっと都会に住んでいるイメージがあるのに意外です。

ポスターの女の子は映画の主役の女子高生役の娘で、一般オーディションで選ばれたとのこと。
さっそくweb検索してみました。
主役 理沙 3D主役 理沙 イラスト
ん?
ゴシゴシAA
…うーむ。ある意味で及川正通って真のプロ意識がある人ですね。
こういう空気を読んだ解釈ができるのが長期にわたってぴあ表紙を手がけられる秘訣なんだろうなぁ…

ちなみにこの映画、残念ながら上映会は終了していますが、ネットで観ることができるそうです。もちろん無料。
「わが街、やまと」インターネット上映館
DVDの無料貸出しも行っているそうです。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

Filed under: - dekaino @ 7:54 このエントリをはてなブックマークに追加 潟吾c潟祉 医篋榊のはてなBookmark被リンク数

ベンジャミン・バトン 数奇な人生を観ました。
原題はThe Curious Case of Benjamin Button、直訳すると「ベンジャミンバトン 興味深い症例」といったところでしょうか。フィッツジェラルドの短編が原作です。

物語は20世紀初頭、ガトーという南部一の時計職人が駅に設置する大時計を作るところから始まります。ガトーが作った時計は時を逆に刻む時計でした。米西戦争で一人息子を失った彼の時間を巻き戻したいという願望がこめられた時計だったのです。
いかにもファンタジーっぽいエピソードで始まる本作は、主人公ベンジャミンの80代の肉体で産まれ歳をとるごとに若返っていくという奇妙な人生を軸に、各種の短いエピソードが折り重ねられる方式で進められていきます。

基本的にはノスタルジーさを売りとした老人向けファンタジー作品です。日本映画で言えば三丁目の夕日のような昔の風俗や景色を再現し、古き良き時代を懐かしむ趣向。ただし非常に美化されています。アメリカの歴史で良かった所だけを誇張したような、まさに老人の思い出話のような美化のされ方。
本作では21世紀に入るまでの100年あまりが語られるのですが、戦争は冒頭の米西戦争のほかに、第一次世界大戦と第二次世界大戦までしか出てきません。気持ちよく勝利した戦争だけが思い出に残っているわけです。まかり間違ってもキューバ危機とかベトナム戦争とか出てこないのです。

主人公の人生もかなり都合がいいです。学校にも行かず、たいした職業訓練もせず、小さなタグボートの船乗りとして世界の海を巡り、各港の女性たちといい仲になり、第二次世界大戦でほんの少し戦功をあげただけ。戦後はずっと親の遺産を食い潰してバイク乗ったりヨット乗ったりしてただれた享楽的生活をして老いて(若返って)いきます。
正直彼の人生観はまったく共感できません。勤勉さとか感謝の心が足りないし、子供ができても結局逃げるし。
家族に甘えるばかりで家族に何も貢献しないまま赤ちゃん返り。本当にこれでいいの? こんなのに共感しろと言われたらマトモな老人怒るんじゃないかな?

本作の最大のメッセージは、老人を介護する世代に向けた、介護がんばれ。人は老いると子供に戻っていくものだ、という本当に老人世代に都合がいいメッセージです。もう黄昏流星群並みのご都合主義にしびれます。だいたいベンジャミン本人は養親も実親もまったく介護してなかったし、それでいて結構な遺産をすべて食い尽くしたし、自分の娘の養育も放棄したし、自分がやってないことを妻や子供世代に求めてもいいものなのか?
いや、いいんでしょうね。ファンタジーだから。ある意味でアメリカの老人向けマーケットはすごいです。日本のヲタク向けの空から美少女が降ってくるみたいなファンタジーなんか足もとにも及びません。

最後は、21世紀になり冒頭のガトーの時計が駅からはずされ、大きなデジタル時計に置き換えられるところで終わります。古き良き時代は終わり、世知辛い21世紀が始まるのです。

2009/2/20 Friday

チェ 39歳 別れの手紙

Filed under: - dekaino @ 22:31 このエントリをはてなブックマークに追加  39罩 ャ膣のはてなBookmark被リンク数

チェ 39歳 別れの手紙を観ました。チェ 28歳の革命に続くチェ・ゲバラ二部作の後編です。

本作は39才で突然キューバから姿を消してからボリビアで処刑されるまでの1年余りについて描かれます。前作の人生の頂点を極めるまでの話とは違い、敗退を重ねていくチェの姿がみられます。

キューバでは革命が成功したのにどうしてボリビアでは革命が成就しなかったのか?
基本的にゲバラにはブレがありません。キューバ革命と同じ方法論で武装闘争による革命を画策していきます。しかし国民はゲバラたちキューバの革命闘士たちを外国人といって嫌います。しかしキューバでもゲバラはアルゼンチン出身の外国人だったはずなのです。

ゲバラの革命思想は原住民であるインディオの農民には理解されなかったと言うことなのかもしれません。
(カリブ海の島々にもかつてインディオと禁煙の原住民がいましたがスペイン人が持ち込んだ天然痘によって絶滅しました。いまキューバに住んでいる人はスペイン系を中心としたヨーロッパ系白人とアフリカ系国ドン、その混血がほとんどです)

住民に支持されないゲリラの日常は悲惨です。まず食料入手が困難で常に飢えと向かい合わせです。しかも住民は政府軍にゲリラの居場所を通報します。しかしゲバラは住民を迫害することなく、あくまでも住民を搾取する政府をつぶし、住民達の生活をよりよくするという理想のもとに戦い続けるのです。

ゲバラが処刑されてからエンディングに入りクレジットが流れるのですが、BGMはまったくなし。無音で文字がスクロールアップしていくだけの画面はゲバラ追悼の精神を感じさせます。
中南米最大のカリスマ ゲバラの人生はあまりにも短かい。

本作の最大の教訓: 喘息の持病があるのに葉巻吸っちゃダメです

2009/2/14 Saturday

少年メリケンサック

Filed under: - dekaino @ 22:45 このエントリをはてなブックマークに追加 絨綛眼<宴潟泣のはてなBookmark被リンク数

少年メリケンサックを観ました。
宮藤官九郎が脚本監督をつとめるパンクロックロードムービーです。

少年メリケンサック
宣伝ポスターのイメージとは違って、宮崎あおいは歌わないしメリケンサックも手にしません。タバコも吸いません。
あくまでもおやじパンクバンドのマネージャー兼ディレクター兼プロデューサーという役どころです。
「車内でおならをしたら500円」ルールを有無を言わさず施行する強権ディレクター(?)を演じます。

宮藤官九郎らしい過激でぶっ飛んだストーリーですが、もともとは主役キャラは男性だったんじゃないのかと思わせる設定ではあります。まぁ原作つき地上波ドラマでは原作では男性だった主役がドラマでは女に性転換するのはザラなので、らしいといえばらしいのですが、おかげでレコード会社社長がホモであるという設定が空回りしてます。本当はもっと主役と絡めたかったんだろうなぁ…

しかしを主役をカンナという女性にしたからってつまらないことはなく、カンナの恋人(ヒモ)のイケメンのマサル君というキャラとうまく絡めて過激に面白くまとめているのはさすが。
宮崎あおいのリアル夫である高岡蒼甫の浮気暴露報道が耳に新しいですが、実は本作のプロモーションのためのやらせスキャンダルじゃないかと思わせるような絵に描いたようなダメンズだったりします。劇団の主宰まではしてないようですが…

劇中にいかにも2Dバリバリのアニメーションシーンが挿入されますが、鉄コン筋クリートのキャラクターデザインと作画監督をした西見祥示郎が作っています。鉄コン筋クリートには声優として宮藤官九郎が参加しているのでその人脈で受けた仕事なのかな? 画風は基本的に鉄コン筋クリートと同じなので、ものすごいデフォルメされた手描きのキャラがにゅるにゅる動く絵です。何がすごいってアニメ絵の宮崎あおいがリアル宮崎あおいにまったく似ても似つかないってところ。宮崎あおい本人の声があてられているので、ああこれがカンナ(宮崎あおいキャラ)なんだってなんとか判断できるけれど、もし声がなかったら絶対わからないレベルです。
これでヨシとしてしまう宮藤官九郎は監督してパンク魂ばりばりなんだぜッ

つまりこれってデトロイト・メタル・シティのパクリなんだろとおっしゃる方もいるようですが、DMCはデスメタルであってパンクではありません。パンクとメタルは全然違うよ、混ぜるな危険
ちなみに、本作はパンクとメタルの区別がつかない人でも楽しめるのでご安心ください。

2009/2/8 Sunday

20世紀少年(第2章)最後の希望

Filed under: - dekaino @ 22:27 このエントリをはてなブックマークに追加 20筝膣絨綛(膃2腴)緇絽のはてなBookmark被リンク数

20世紀少年(第2章)最後の希望を観ました。
全3章のうちの第二話目、2008年秋に公開された第一章の続編です。

第一章の記事では、だいぶつらいのではないかと書いたのですが、作り手側も同じ懸念があったようで、かなりのテコ入れ策がなされているようです。

まず、原作時の「ともだちの正体は誰?」で煽ることは完全にあきらめ、人間ドラマにだけ注力しています。とはいえ本作には登場人物が大量に出てくるので感情移入対象を厳選、遠藤カンナと小泉響子ふたりの心情描写を中心に作品は進みます。
時間軸としては第一章冒頭の2015年のうみほたる刑務所のシーンから始まり、ともだち暦時代に入るまでで終わります。初めのほうの中国マフィアとタイマフィアの抗争をカンナが止めるまではアクションも適度でテンポもよく、なかなか改善されているなと思いました。でも、ともだちランドに入ったあたりからどうしても原作をなぞるだけのダラダラ展開です。

しかし、人間ドラマ的にはそれなりに上手につくられています。カンナを演じる平愛梨も頑張っています。
この役が女優としてのラストチャンスというのが本人もよくわかっているようで、気合の入りようはものすごいものがあります。だからといってすごく巧いってほどでもないのが悲しいのですが… いつも睨みつける単調な表情で柴咲コウみたいな大味な演技しかできていません。
しかも脇役の小泉響子を演ずる木南晴夏がすごい巧い! オーラが出ていて完全に主役のカンナを食ってます。もはやともだちの正体なんてどうでもいいのだから、サダキヨが出てくるくだりは全部カットしてもいいはず。しかし、響子が拉致られるというカンナを絡ませずに思いっきり響子を活躍させられる美味しいシーンなので、あえてカットせずに木南晴夏の出番を増やした! と私には思えます。

もうひとつ気がついたことですが、今回は前作ほど制作費かかってません。かなり経済的に作られている感じ。1970年前後の再現シーンは極力減らし、派手な画面はCGまたはエキストラ(おそらく無料で動員)大量投入だけ。なんか作り方が東映の劇場版仮面ライダーっぽくて、厳しい予算の中でも頑張ってますよって声が聞こえてくるような絵作りです。
そういえば前回の公開時には制作費総額60億みたいな景気のいいこと言ってましたが、今回は具体的金額は全然出してしません。勝手な見積もりですが前回の半分も制作費使ってないんじゃないでしょうか?

続編を観て貰うためのテコ入れ策としてすごい露骨だなと思ったのは、エンディングクレジットでの秒読みです。「エンディングの後に次回作の予告があります」とテロップを入れるのなら普通だと思いますが、なんと次回予告まで後○○秒と言わんばかりに右下に残り秒数が表示されてカウントダウンしていきます。
まったくもってヒッシだな!

正直、この手の三部作の最終作って前の2作を観た人以外は観ないので、かなり厳しいことになると思われます。といって決着をつけるとなると本作みたいに制作費を削って水を濁すのにも限界があるだろうし、他人事ながらツラそうです。

原作厨にとってはやや期待はずれかな? 木南晴夏に関しては観る価値あり。

2009/2/3 Tuesday

誰も守ってくれない

Filed under: - dekaino @ 23:48 このエントリをはてなブックマークに追加 茯違絎cのはてなBookmark被リンク数

誰も守ってくれないを観ました。
殺人事件の加害者の妹を保護する警察官の話です。保護される妹は志田未来が演じます。

ひとむかし前のアメリカドラマで流行ったハンドカメラだけで撮影する手法が多用されてます。いわゆる臨場感を出すための演出。しかし2009年になってそれか〜という気もしないでもない。
他にもわかりやすく「リアルっぽさ」を出す演出が続発です。ネタとしてはなかなか深いと思うのですが、演出の底が浅くてちょってシラける感があります。

たとえば、15才の妹が携帯電話を操作するとピコピコ電子音がなります。いまどきクリック音が出る設定のままにしてる女子中学生なんていないよ! なんつーか、団塊の世代のお父さん達がこうあってほしいというファンタジーをすべて映像にしましたってノリの気持ち悪さがあります。まるで弘兼の黄昏流星群のようです。
他にも
・インターネットで某巨大掲示板はモラルなき無法地帯で、実名・住所・電番さらしだらけ
・そして書き込んでるのはアキバファッションをしたPCオタクばっか
 (実は2chヘビーユーザって独身男より主婦の方が多いらしいぜ)
・15才の娘は汚れなく純粋で正直。
 (少なくとも同い年の少年にコロっと騙されるような15才の女はいないだろう)
・15才の娘のボーイフレンドはロクでもないクソガキ
 (娘の男は何であれ気に入らないよね)

うーむファンタジーだなぁ

志田未来は演技は巧いけど、スチル写真でみるとすごい地味な顔。なんかオーラがあるようなないような微妙な感じ。
脚本を書くにあたっていろいろ取材したようですが、本作のスタンスとしては警察より、既存マスコミとは中立、ネット情報には敵対的です。
特にネットについては、たとえば麻生首相邸見学ツアーをつぶした公安警察官の顔をそのままYouTubeに流してしまった件について、マスコミでは絶対できないことができちゃうことについての羨望と、こちとら一線を超えずに我慢するモラルを保っているのにモラルなき無法行為をやってしまうネットへの嫉妬と嫌悪があるように思えます。

本作はフジテレビ資本の制作なんですが、ワイドショーの過熱報道も軽く悪役っぽい扱いなのによく企画が通ったなぁと最初は思ってたんですが、後半ではネットがとにかく超悪役扱いで、ああこれなら喜んでOK出すだろうと納得した次第です。

それにしてもコンピュータの画面を流すときに、字をてろてろ表示させながら謎のラインプリンタの印字音みたいな雑音をかぶせる演出はあまりにダサくないのか? ザ・ハングマンの頃からまったく進歩していない。
まさに黄昏流星群的作品です。

劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー

Filed under: - dekaino @ 23:19 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 腑眼若潟吾cVS蚊潟吾c爾里呂討Bookmark被リンク数

劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャーを観ました。
毎年、スーパー戦隊シリーズの現シリーズと一つ前のシリーズが競演するセルビデオが製作されるのですが、今年のゴーオンジャーvsゲキレンジャーはまさかの劇場公開されました。ファンサービスたっぷり、特にゲキレンジャーファンにとっては素晴らしい映画です。ヒーローだけではなく、敵役の理央様とメレも登場するのです。

ロケ場所のひとつとして山梨県にある大門碑林公園が使われています。いかにもゲキレンジャーっぽい中華な風景。
大門碑林公園
ここで中華拳法アクションが繰り広げられます。

ストーリーはいつものビデオ特番と同じノリ。時間も短く50分ありません。さすがにそれ単体で劇場公開するのはつらいのか、オマケが盛りだくさん。
ゴーオンジャーの音楽ライブショーから2曲と新番組の侍戦隊シンケンジャーの宣伝など、サービスサービス。

しかしやっぱり物足りないかもしれません。これで1800円とられたらちょっとボッてる感ありあり。映画の日に観にいってよかった。

次は4月に電王の映画をやるそうです。まだ続くのかよ 電王!

2009/2/1 Sunday

チェ 28歳の革命

Filed under: - dekaino @ 0:07 このエントリをはてなブックマークに追加  28罩潟修里呂討Bookmark被リンク数

チェ 28歳の革命を観ました。
言わずと知れた医師であり政治家であり革命家であるチェ・ゲバラの伝記的映画です。
二部作の前編にあたる本作では、1956年〜1958年のキューバ革命前夜の反政府ゲリラ闘争(7月26日運動)と革命後の1964年の国連演説のシーンが、交互に挿入される形式で、再現ドラマ風につづられます。

フィデル=カストロはあまり出番はないですがカミロ=シエンフェゴスはともに戦った同志として結構出てきます。
ゲリラ戦をするゲバラもかっこいいですが、国連演説のゲバラやその前後のTV局のインタビューやパーティで歓談するゲバラも知的でダンディです。

1964年の国連演説はなかなか興味深いです。キューバに隣接する中米諸国、ニカラグアやらベネズエラやらパナマが、のきなみキューバの姿勢に対し批判的な発言をして親米姿勢を示します。
しかし1964年当時の各国親米政権で現在まで続いているものはないという事実、特にニカラグアなど、かばったアメリカによって扇動されたコントラとの内戦で、当時中米でもっとも豊かだった国が今は貧困国になってしまった事実を考えると感慨深いものがあります。

本作は、独裁者バティスタが敗北を認めてドミニカに亡命したあと、ゲバラら革命軍がバハマに乗り込むために進軍していくシーンで終わります。まさに革命勝利を確定させた瞬間、ここから国連演説までの期間がゲバラの人生でもっとも充実していた時期だったのでしょう。

クレジット表示の後、後編にあたるチェ 39歳 別れの手紙の予告編が流れます。カストロに別れの手紙を出してキューバから消えたゲバラ、その後の人生…。あーめちゃくちゃ観たくなりました。20世紀少年とはまったく異なる続編への期待感と飢餓感! 必ず観にいく所存です。

2009/1/25 Sunday

装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版

Filed under: - dekaino @ 22:24 このエントリをはてなブックマークに追加 茖臥泣 若若潟祉<ゃ 雁のはてなBookmark被リンク数

装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版を観ました。25分×12話のOVAシリーズの劇場版です。
ガンダム0083と同じく、劇場版のために各エピソードを圧縮しているため、いまひとつ総集編的なノリです。やはりオリジナルをじっくりみた方が楽しめそう。

時間軸は野望のルーツとテレビ版第1話の間となります。今回のキリコは主役のようでドラマ的には主役ではなく、ペールゼンやキリコ以外の分隊員4名が話の中心。キリコただ死なないキャラと言うだけでドラマ上は何の役割もなく、異能生存体であることを暗示するだけです。メインキャラであるはずのキリコが狂言回しですらない投げっぱなしのところがいかにもボトムズらしい。
また、女性キャラがまったく出てこない男臭さもボトムズらしくてよいです。
メカはほとんど3D CGで、結構よくできています。ちゃんと伸び縮みして歪むという手描きATのいい所は取り入れつつ正しく立体化可能な造形をとどめているバランスが素晴らしい。

100年戦争がまだ終結する前の話でキリコがいる部隊も戦時中の正規軍のはずなのだが、どうにも規律がゆるい。本来ボトムズテレビ版は終戦のため職を失った素行の悪いあぶれ職業軍人の物語という形でリアリティさをもたせていたはずなのに、実は戦争中でもゆるゆるの規律だったというのはちょっと世界観を壊しているかも。まぁ些細な例外として目をつぶるのが吉なんでしょうね。

本作は新宿ピカデリーという映画館で観たのですが、土地の高い都会のシネコンのためか、高層ビルに入っています。私が観たのは11階にあるスクリーンでそこまでエスカレーターで延々昇るか、エレベータで長時間待つのを強いられる構造。行きはいいのですが帰りはもっと混雑するので大変でした。たぶん火事が発生したら異能生存体でない限り生還は無理という覚悟が必要。

2009/1/22 Thursday

IN THE SHADOW OF THE MOON

Filed under: - dekaino @ 23:36 このエントリをはてなブックマークに追加 IN THE SHADOW OF THE MOONのはてなBookmark被リンク数

IN THE SHADOW OF THE MOONを観ました。アポロ計画のドキュメンタリー映画です。制作国はアメリカではなくてイギリス。
原題を直訳すると"月の影の中"、アポロ宇宙船と太陽の間に月がきて、文字通り月の影の中に入った状態のことを指しています。地球上だったら日食。
そして邦題は「ザ・ムーン」ちょっと短くしすぎだろ。

まだ存命のアポロ計画に参加した宇宙飛行士のインタビューをまじえて資料映像を流す典型的ドキュメンタリースタイルです。ストーリーの進め方、資料映像は特にとりたてて言うべきところもなく、普通にディスカバリーチャンネルなりナショナルジオグラフィックチャンネルなりヒストリーチャンネルでやってるBBC制作のドキュメンタリー程度のレベル。
それでも劇場の大画面で観ると迫力があります。

アポロ計画を知らない子供に見せてあげると喜ぶかも。

2009/1/18 Sunday

007/慰めの報酬

Filed under: - dekaino @ 21:39 このエントリをはてなブックマークに追加 007/違演のはてなBookmark被リンク数

007/慰めの報酬を観ました。007最新作にして、ボンドをダニエル=クレイグが演じる作品としては2作目です。

今回の敵はMI6の内部にまで手先がいる正体不明の組織Quantum、なんかハードディスクドライブメーカーみたいな名前です。この組織が隠れ蓑としているのがエコ・グリーンと言う環境保護団体。
なかなか現代社会に即したうまい設定です。実在するエコとかグリーンとか騒いでる団体って確かにうさんくさい。石油メジャーならぬ水メジャーとして水利権ビジネスで貧困国から搾取します。
(水メジャーは実際にフランスやイギリスにある業態)

クレイグのボンドはダジャレはまったくなく、完全な肉体アクション派、しかも結構泥にまみれる系です。
そしてスタイリッシュなかっこよさもあります。イタリアでプッチーニ作オペラのトスカが上演されている中でのQuantam幹部の会合&ボンドの介入のくだりが優雅かつ現代的でかっこいい。古き良きゴルゴ13が出てきそうなスパイ映画風でもあり、しかし古臭くなく現代的なスタイリッシュさがあります。

マチュー=アマルリックが演じる悪役エコ・グリーン代表のドミニク=グリーン(スペルはGREENE)はひょろひょろの優男、いかにも証券会社か投資銀行にいそうなインテリタイプなのですが、それなりにアクションをこなします。

ボンドガールズは今回は2名。ヒロインで話にバリバリ絡むカミーユと薄幸な事務員ミス・フィールズ。私はミス・フィールズの方が好きだなぁ。でも本当に薄幸過ぎてかわいそうです。

ウィットとか笑いとかの要素は少なく、勤勉な肉体派スパイってちょっと007シリーズじゃなくてもいいんじゃないかと思いますが、駆け出し時代の007という苦しい言い訳しかないかな。毎回お楽しみのガジェット(面白メカ)はほとんど出番なし。ボンドが使うハイテク機器といえばせいぜいGPSとカメラ機能が搭載された携帯電話くらいか。こんなの日本の中高生でも持ってます。

CIAが初めは敵対的なのに、人事異動によってちょっと話がわかるように変わったと言うくだりは、CHANGEがスローガンの政権交代を反映しているのかもしれません。

2009/1/15 Thursday

ピューと吹く!ジャガー 〜いま、吹きにゆきます〜

Filed under: - dekaino @ 23:20 このエントリをはてなブックマークに追加 ャ若鴻!吾c 障鴻障のはてなBookmark被リンク数

ピューと吹く!ジャガー 〜いま、吹きにゆきます〜 / エト -ETO- の二本立てを観ました。
ETO

どちらもうすた京介原作のマンガの映画化。アニメはDLEが担当。ジャガーさんの方はFROGMANが制作しています。大胆に比喩するならジャガーがとなりのトトロでETOが火垂るの墓という役割分担です。

ストーリーは、ドラえもんの映画みたいなもんです。普段の連載漫画とは違って劇場版ならではの大スケールの冒険に出るというノリ。だからといって普段のいじめっ子キャラが映画ではなぜか性格よくなる現象はありません。みんな自然体、いつものまんまであります。
商業映画としては大胆にジブリアニメのパロディーをやらかしてますが、なんかもうどうでもいい感じで、問題にされることはなさそう。

TOHOシネマズで観ればマナームービーとあわせて蛙男三昧!
フラッシュアニメが好きな方におすすめ。

ちなみに べんぴ猫は予告編だけに参加のようで残念。キリン村はやく再開してくれ〜

2009/1/12 Monday

ティンカー・ベル

Filed under: - dekaino @ 22:11 このエントリをはてなブックマークに追加 c潟若祉のはてなBookmark被リンク数

ディズニートゥーンスタジオズの映画ティンカー・ベルを観ました。3D CGアニメです。

ピーターパンに出てくる妖精ティンカー・ベルの誕生から人間界に来るまでの話です。
今のアメリカの経済状況を思わせるような製造業礼賛物語。エンジニアの才能は恥ずかしいことではない。社会に貢献できる素晴らしい能力なんだというメッセージが含まれています。これって誰に向けたメッセージなのかちょっと深読みしたくなるような文部省推奨または労働推奨というノリの作品です。

本作はティンカーベルシリーズとして4作連続作品の第一弾という位置づけらしいのですが、この先どうなることやら。最後にウェンディーがちょこっと出てきますが、ピーターパンのお出ましはまだありません。

モノ作りの妖精の話ならスケアクロウマンの方が出来がいいかも。

2009/1/3 Saturday

K-20怪人二十面相・伝

Filed under: - dekaino @ 22:01 このエントリをはてなブックマークに追加 K-20篋坂∝吾私のはてなBookmark被リンク数

K-20怪人二十面相・伝を観ました。
日本テレビ系で執拗に流されるCMで、これバットマンのパクリかな? ああまたテレビ局制作のつまらない映画だなって一見思ってしまいがち。しかし実際に観たら期待を裏切ってめっぽう面白いのです。

北村想の怪人二十面相・伝が原作とされていますが、原案といっていいくらいに違う話になっています。
まず舞台が日米開戦がなかった時代の昭和24年という架空史の世界です。つまり米国はモンロー主義のままヨーロッパ戦線にも参戦せず、おそらくヨーロッパや北アフリカはドイツを中心とした第三帝国が支配しているという世界観。核兵器もおそらく開発されていなかったと思われます。
当然東京大空襲もなかったわけで、震災後の建物がそのまま残っている昭和24年の帝都が素晴らしいCGで再現されています。

ストーリーや演出もかなりよい出来。それも当然で、監督・脚本は佐藤嗣麻子。15年ほど前にテレビ東京の深夜枠でやっていた学園ホラードラマ、エコエコアザラクやねらわれた学園の劇場版の監督・脚本をやっていた、いわゆるキャラ萌えではない面白いストーリーの映画を作れる人です。

本作でもスピーディーな展開と映えるアクションの連続でとても面白いです。
大人の事情でどうしてもつらいキャスティングがありますが、それも巧く誤魔化しています。具体的に言えば松たか子なんだけど。良家のお嬢様がレールに乗って結婚するって設定なら、二十歳そこそこか下手したら十代のはず。なんでまた松たか子なのか? 少女じゃないのに少林少女の柴咲コウぐらいひどいキャスティングです。正直いまの松たか子ってお嬢様の母親役で出ても不思議じゃない貫禄ですよね。
でもそんなの気にしない。松たか子は二十歳だと劇中設定したなら、15〜25歳のリアルな若い女優をまったく出演させないのです。こうすることで、なんとなく観客はああ若いお嬢様なのかもなぁと納得してしまうのです。もし一人でもリアル十代の女性が松たか子の隣に並んだらその魔法は解けてしまうはずです。おかげで初々しい女優好きの人にはちょっとさびしい映画になってしまいました。
この大胆な思い切りのいい詐術が気持ちいい。嘘をつくというのはこういうことだという巧みな演出! かっこいいぜ佐藤嗣麻子。
スターウォーズだってレイア姫がキャリー=フィッシャーだったし、スパイダーマンだってヒロインのメリー=ジェーンがキルステン=ダンストなんだから、いけてない女優がヒロインやってても映画は面白く作れるし、ヒットだって可能なはずなのです。(それでもかなりのハンデだぜ。松たか子)

アクションについてもかなり冴えてます。本作はサーカスの曲芸兼手品師が主役なのでサーカス曲芸やそれに類するアクションがたくさん出てくるのですが、これがワイヤーアクションじゃないんですよ。もちろんCGで誤魔化しているのでもなく、生身の体術でこなしているのです。中国雑技段バリのアクションが心地いい。ワイヤーアクションやCGと違って動きが物理法則に反していないのでテンポもキレもよいかっこいいアクションシーンに仕上がっています。

細かいところをつっこむとテスラ装置の操作盤の文字がすべてドイツ語だったのですが、テスラってアメリカに移民しないまま、ドイツ語圏で研究開発したと言う設定なんでしょうか? テスラはオーストリア・ハンガリ帝国領内の出身なのでその可能性は高い。もしくはアメリカ人も輸出品にはドイツ語の銘版をつけるくらいアメリカの地位が低い世界観と言うことなのでしょうか? まぁ確かに1940年代にアメリカがモンロー主義を貫いていたら今のメキシコかブラジル程度の国際的地位しかなかった気もしますね。
世界観を必要以上に説明しないところも嘘のつき方が巧いなぁって思います。

また、孤児が住む貧民街はノガミにある設定、そして主人公が住む盗人宿は浅草という設定になっています。ノガミは当然上野の符丁なんでしょうが、だったら浅草もエンコって符丁で呼ぶべきじゃないのか? なんかノガミと浅草って言葉が一緒に出てくるとすわりが悪いです。ノガミ&エンコ または 上野&浅草のどちらかにしてほしい。大人の事情で浮浪児が住むところに実名の上野を出すわけにはいかなかったというところなのかな?

同じ日本テレビ制作の252とはまったく違う次元の出来の良さ。佐藤嗣麻子の名前がメジャーになるかも知れないし、下手な宣伝のおかげで不入りのまま早々に公開が終わってしまうかも知れない、先が読めない映画です。でも面白いことは確か。劇場の大スクリーンで観たい方はお早めに。

2008/12/31 Wednesday

動物農場

Filed under: - dekaino @ 20:57 このエントリをはてなブックマークに追加 莨峨瓦里呂討Bookmark被リンク数

動物農場を観ました。
ジョージ=オーウェルの同名小説をアニメ化した作品です。製作は1954年、イギリスです。基本的に原作に忠実ですがラストだけ変わってます。

一言でいえば、反共・反ソ連のプロパガンダアニメ映画です。動物達がComrades(同志!)と呼びかけたり、労働歌うたったり、誤解しようもなく当時のソ連を戯画化した世界観です。また、労働者が支配者に搾取される状況に反抗するプロレタリアート文学的要素もあります。

スタジオジブリの企画により2008年末から2009年年始にかけて東京と大阪で上映されていますが、反共映画のためでしょうか、日本の従来左翼層の反応は薄いようです。

アニメーションとしてのクオリティはかなり高く、動物の擬人化アニメとしては高水準と言っていいでしょう。
特に農耕馬のBOXERというキャラがひときわすごい。
搾取されてボロクズのように殺される悲劇の馬BOXER
学はないが肉体労働ならバッチリと、絵に描いたような搾取されまくりの労働者の代表。風車小屋建設に多大な貢献をしたのに怪我で働けなくなると、即座に豚たちが飲む酒と引換えに糊屋に売られて屠殺されてしまうという悲劇の馬です。

トロツキーっぽい豚SNOWBALL
悲劇キャラは馬ばかりではありません。支配者層の豚のトロツキーっぽい役柄のSNOWBALLも悲劇キャラ。同じ支配者層の豚でスターリンっぽいNAPOLEONに粛清されてしまいます。

動物達が暴動を起こして人間の農場主を追い出し革命を成功させると、鳩たちが革命を各地に飛び火させようとプロパガンダするあたりが、当時の西側が持っていた共産圏拡大への懸念がうかがえます。
本作では、幸福だった家畜たちはそんな言葉には耳を貸さず過酷な扱いを受けていた家畜達だけが話に乗って革命をおこすのですが、これも共産革命をおこした発展途上国について当時の西側はそう思っていた/市民にそう思わせたかったということなのでしょう。

建前だけ国民平等を掲げているのに実情は支配者層と労働者層が明確に分離しているあたり、反ソだけではなく反フランスの要素もあるように思えます。イギリス人はフランスが嫌いだし。
それから、共産圏と貿易をして利益を上げる商人は共産国よりももっと悪い存在だ! みたいな表現もありました。これは具体的にどこを指していたのか、中南米や中東/中央アジアなんでしょうか?

あえて難点を言えば、前半ではコミカルな振舞いでギャグ担当だったアヒルのひなが、後半シリアスな話になるとまったく出てこなくなり、投げっぱなし状態なのが気になりました。だいぶ目立つキャラだったのでシリアスな場面でも効果的に使えそうなのにもったいないです。

宮崎駿は本作について「今、豚は太っていない」というコピーをつけています。
駿本人は自分はBOXERのような存在だと思っているんだろうけど、下で働く人たちは彼のこともNAPOLEONのような豚だと思ってそうで、少し滑稽です。

2008/12/29 Monday

252 生存者あり

Filed under: - dekaino @ 22:44 このエントリをはてなブックマークに追加 252 絖のはてなBookmark被リンク数

252 生存者ありを観ました。
いかにも民放テレビ局の企画映画です。

災害シーンの特撮や演出はできるだけリアルに撮ろうとすごい努力をしています。群集がパニックなるシーンなどは素晴らしい出来上がりです。しかしキャラ設定とシナリオがクソ過ぎます。
もう配役が先に決まっててそれを無理やり役にあてはめているのが見え見えのひどいシナリオが泣けます。まったくリアルの欠片すらないグズグズのお涙ちょうだいドラマです。

科学考証も企画当時はある程度筋が通っていたのでしょうが、ダメダメシナリオのために矛盾の嵐となっています。
雹が銀座だけに局地的に降るというのはあり得るとして、高潮の被害は広範囲のはずで、銀座・新橋地区だけにレスキューが集中して出動すると言うのはいかにも不自然です。銀座線なんかよりりんかい線の方が絶対やばいことになってるって! 銀座線とか丸の内線みたいな戦前に作った地下鉄は江戸城の地下通路(抜け道)を再利用してるんだから、冠水はするかもしれないけど崩落なんてめったなことではしない。なんたって400年もってる地盤なんだから。
おおかた、三丁目の夕日でつくった新橋・銀座のCGデータを流用したってところでしょうか。どうせやるんだったらシャレでもいいから壊滅状態のお台場でフジテレビ社屋が倒壊したシーンを入れてほしかったなぁ…

クライマックスの台風の目が過ぎた後ふたたび暴風と豪雨に戻るはずなのに、なぜかなんとなく雲ひとつない無風状態になってしまっているし。そんなにすぐ天候が回復するならそれまで待てばいいじゃんってことになるよね。単に香椎由宇がボケてただけなのかも知れないけど。

ちなみにモールス符号では 短点2回 短点5回 短点2回 は 252 ではなく i5i なので間違いのないように。

多くを期待せずにドラマ部分を捨てて特撮シーンだけ楽しむつもりで観るなら楽しめる映画です。