アクエリオンEVOL
アクエリオンEVOL第3話 どげせん!!
ワイルド7を観ました。往年の名作マンガの映画化です。
かなり現代風にアレンジされていますが、バイクと銃器のアクションという基本ははずしません。キャラクターも原作からだいぶ変更されています。
カーアクションとかバイクでノーヘルとか日本映画の限界に挑戦している点は評価できますが、ハリウッドを超えるほどではない。まぁ挑むことに意義があるということか。でっかいトレーラーとかはいい味出してると思います。
今の若者ってバイクに興味なさそうだからなぁ… もっと昔のファン世代に向けた宣伝をすれば売れそうな潜在力はあると思います。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルを観ました。M:i:IIIの直接の続編にあたります。
Bad Robot Production作品で、プロデューサー名にJJエイブラムスの名がありますが、本作の脚本・監督にJJの名はありません。本作の監督は、あのアイアンジャイアントやMr.インクレディブル、レミーのおいしいレストランで有名なブラッド=バードが、実写作品の監督に初挑戦しています。たしかにちょっとアニメっぽい表現がありますが、テンポがよいアクション映画として巧くまとめています。
話の設定もよく出来ており、アメリカ政府の支援を全く受けられない困難な状況、チームが限られたリソースの中で全力を尽くすというマンネリ要素を排除したいかにも劇場版らしいストーリー。いつもの変装ギミックもこの理由で使えないって言い訳することで、トムクルーズ出ずっぱりが可能となりました。変装できちゃうと変装中は別の役者になっちゃうもんね。
予告編でいきなりクレムリン宮殿が爆破され、ドバイの高いビルの外壁でロープを使ったアクションシーンが出てきますが、こんなのはごく一部、アクションシーンは盛りだくさんです。クルマを使ったアクションもたくさんあって、惜しげもなくぶっ壊します。
ブラッド=バード監督は人妻をヒロインにすることが多いことで有名(?)ですが、本作も恋愛要素のヒロインは主人公イーサンの妻! とにかく独身女性には萌えない体質のようです。
私は本作を1月1日の午後、海老名市で観たのですが、ちょうどクライマックス ミサイルが打ちあがった頃に鳥島が震源の地震が発生! 震度3〜4で揺れました。最初のうちはすごい臨場感だなと思っていたらどんどん揺れが大きくなって、これマジ地震だ!と気づいたころにはもうどうでもいいやって気分でした。上映も何事もなく続行してたし。珍しい経験をしました。
観光名所を案内するトラベルムービーとしてもよくできていると思います。おすすめのアクション映画。
リアル・スティールを観ました。
本作は予告編の出来が非常に良かったんだけど、本編は予告編そのまんまですね。何も隠してない。最近のジブリ作品の予告編と本編みたいな感じです。
生身の人間が戦うボクシングは廃れ(少なくともショウビジネスとしては成立しない)、ロボットがなぐり合うショウが人気を得ている時代、主人公親子がゴミ捨て場から掘り出した旧式ロボット(文字通りの掘り出し物)を駆使して勝ち抜いていくというストーリー。
これがロッキーなら特訓シーンがあるんでしょうけどロボットは特訓しません。せいぜい改良するくらいか?
どうやら大事なのはユーザーインターフェースらしい。つまり、操縦桿で操るνガンダムよりモーションコントロール式のGガンダムが強いんだぜってこと。機体の性能の差が絶対的戦力差ではないことを教えられました。
なんか家族愛をからめてダメな父親が父性愛に目覚めていくみたいな美談にまとめようとしてますが、子供は11歳だよ?! 釣りキチ三平でもおなじみの「学校はどうした」問題は完全無視みたいです。言い訳として夏休み中ってことにしたいんだろうけど、あの様子じゃ10月になっても絶対学校に行かないと断言できます。いいのかそれで?
あまり深く考えずロボット肉弾バトルを楽しむのがおすすめの作品
源氏物語 千年の謎を観ました。
原作は高山由紀子の小説。高山は小説家ではなく脚本家なので小説の映画化というよりはオリジナル脚本と言った方が正確か? もちろん本作の脚本にも高山がクレジットされています。
いきなり冒頭から紫式部が藤原道長にアオ姦されるシーンから始まってドン引き。さすが愛ルケの鶴橋康夫監督です。本作はR指定ないんだけど大丈夫なのか? もうとにかく平安時代の恋愛はレイプが基本なのかってくらい光源氏は鬼畜、その元ネタの道長も鬼畜ってことでしょうか?

どの登場人物も性愛にいじきたいない(六条御息所風に言えば、あさましき)中、葵上だけはまぁまともで不幸なだけなのか? 多部ちゃん(葵上役)可愛いのに光の君はなんで他の女に手を出すのかね? しかも同時進行で葵上とも子供作るようなこともしてるし。そりゃ田中麗奈(御息所役)も怨霊化するよね。
紫式部が御息所に自分の内面のドロドロとした負の意識を仮託してる表現があり、現実シーンでも中谷美紀(式部役)が怨霊化して安倍晴明と戦うのかと期待したんだけど、残念ながらそうはならないようです。田中と中谷の対比で、物語世界では美しい生霊も現実世界ではあさましい姿って表現できそうだったのに。
限られた映画の尺では源氏物語すべてをやるわけにもいかず、桐壺帝が崩御し藤壺が出家するあたりで幕となります。
衣装とかお金はすごくかけていて豪華絢爛な平安時代の京の街が表現されています。それをみるだけでも一見の価値あり。
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAXを観ました。タイトル長いね!
MOVIE大戦はひとつ前のライダー編と現行ライダーが協力して黒幕的なライダー全体の敵と戦うというのが基本ライン。しかし本作ではさらにスケールアップして、タイトルにあるオーズ(ひとつ前)とフォーゼ(現行)だけでなく、昭和の伝説ライダー7人や2つ前の仮面ライダーWまで登場するサービス満点の豪勢な作りになっています。
基本的な脚本はフォーゼのメインライターの中島かずき。中島らしいベタベタな設定のもとキャラ魅力で話を進める舞台演劇らしいストーリーとなっています。いまどき空から謎の美少女が降ってくるなんてベタすぎてすかすがしいくらいです。21世紀に入ってもう干支一回りしようとしているのにスゴいぜ!
ただしオーズ編についてはオーズや電王のメインライターだった小林靖子が書いており、オーズテレビシリーズの後日談として電王テイストで未来からライダーが来るというお話になってます。これはこれで正統なオーズ外伝になっていて面白い。アラサー独身女でオヤッサンポジション担当の知世子さん(甲斐まり恵)も相変わらず。誰得な謎キャラ知世子さんが正統ヒロイン比奈ちゃん(高田里穂)とともに乙姫コスプレしたりして、本当に誰得! 目じりのカラスの足跡が光ってます。
仮面ライダーダブルは主人公ふたりだけが参戦。探偵長の亜樹子(山本ひかる)が出てこないのは残念。
タブルは二人がかりだし、オーズはオーズ以外にバース型が2人も出てくるのに、フォーゼは一人だけで奮戦。まぁまだ現行シリーズ半ばで2人目のライダーが出てきてないからしょうがないのですが、やはりそこは現行の強みで一番おいしいところはフォーゼが持っていきます。
最後の最後に謎の新ライダーの影と言うのもライダー映画のお約束。
アクションもキレがよく、とても楽しめるライダー映画です。
CSのFOXチャンネルで放送されていた24(twenty-four)最終シーズンのシーズン8を最後まで観ました。
シーズンが進むたびにどんどんと汚れていくジャック=バウアー。とうとうシーズン8初頭ではCTU捜査員ではないどころか、国外逃亡して家族にまで偽名を使ってメキシコに潜伏している始末。
それがますます汚れていく。ジャックに残された正義は家族愛とアメリカ国家に対する忠誠のみ。もう何が正義なのか? なまじ人気シリーズだけにずるずると続いてどんどんドツボにはまってしまった気がします。
Season8の最終回を観た感想は、とりあえずご苦労様 と言いたい。スタッフにも役者にも。24に出演して一番得したのはクロエ=オブライエン役のMary Lynn Rajskubだろうなぁ。実は北米ではお笑い女芸人としても有名な彼女。シリアスな役どころにも才能を見せて一気にブレイクしました。
テレビシリーズはこれで終わりですが、劇場版の企画があるようなんで、期待して待ってましょう。
トワノクオン 第6章 永久(とわ)の久遠(くおん)を観ました。2010年に逝去した飯田馬之介の遺作トワノクオン全6章の最終章です。→第1章 第2章 第3章 第4章 第5章
最終回らしくド派手なアクションシーンの連続です。
広げに広げた風呂敷も何とかたためたと言えるのか? 主要キャラクターそれぞれがそれぞれの決着をつけ、それなりの大団円を迎えたようです。
ただ、第1章のヒロインのキリは思わせぶりのまま最後までたいした活躍することもなく出番なし。時間が足りなかったのか伏線を回収することはできなかったようです。結局、彼女は主要キャラではなかったということかも知れません。
確かによく動くし脚本も出来がいいのですが、終盤になるにつれ明るい感じの(悪く言えば甘ったるい)飯田馬之介テイストは薄れてしまったような印象です。まぁしょうがないのでしょうけど。タイドライン・ブルーみたいな感じでTVシリーズ展開ができればよかったのに残念です。
TINTINの冒険/ユニコーン号の秘密を観ました。それも字幕版。もうティンティン、ティンティン言いまくりで男子大喜びです。
なぜか吹替版や字幕ではタンタンって表記されますが、TINTINはふつーティンティン以外に読めないよねえ
タンタンは強引にもTINTINをフランス語読みした発音、そのせいでCapt.Haddockもハドックじゃなくてアドク船長と巻き添えでフランス語読みにされてます。
ベルギーの人気漫画をスピルバーグがモーションキャプチャーの3D CGを駆使して映画化した本作は、いかにもな20世紀初頭の冒険物語です。インディージョーンズ シリーズに時代も世界各地を股にかけた冒険活劇というジャンルもかぶります。
しかし、本作は超常現象とかオカルトとか近未来技術とかは出てこない、王道の冒険活劇なのです。怪力乱神を語らずを地で行くクラシックな冒険は決して退屈ではなく、むしろ最近の超能力バトルになりがちなCG演出過剰な作品よりずっとリアリティな冒険を感じられる活劇作品となっています。
ストーリー展開の鍵はティンティンの愛犬スノーウィ。ヤツの演技は本物の犬では手間がかかって大変そう。CGアニメだからこその演出が素晴らしいです。霊能犬ゼロなみの活躍をするスノーウィだけは超常現象的かも?
ハドック船長も21世紀的倫理観だとかなりダメ人間ですが100年前なら普通の荒くれ男の範囲内だったんでしょう。ラム酒漬けだった海賊達から現代のハイテク船を操るスマートな船員の間を結ぶミッシングリンクみたいな海の男です。
いくらでも続編が作れそうなオチがつきこの後の展開が期待できます。というか現に原作にはたくさん続編があるのだが…
小学生男子を連れて行くならぜひ字幕版へ。ティンティン連呼に大興奮することでしょう。それを除いてもワクワクすること間違いなしの良質な冒険活劇映画です。
ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊を観ました。
前作ハッピーフィートの主役とヒロインとの間にできた息子ペンギン マンブルが今回の主役です。
本作も前作同様ミュージカル風の演出です。皇帝ペンギン、アデリーペンギンだけでなく、ゾウアザラシその他の種族を超えた愛と友情の物語、そして少し地球温暖化ネタも出てきているような出てないような…
日本語吹替え版もがんばってミュージカルしてますが、できれば原語版の方がおすすめかも。
地球防衛ガールズ P9を観ました。→公式サイト
もう東京の公開は終わってしまいました。今日から大阪、新年からは名古屋だそうです。
地球防衛少女イコちゃんの正統な後継作品(と言えるのか?) あの河崎実監督の久しぶりの劇場公開作品です。
なんと本作は9人もの少女がでてきて、地球防衛少女シリーズ歴代最多人数です。

劇場版の割に渋く地味なストーリー、まるでウルトラマンの予算が尽きた頃の回のような知恵と工夫で低予算をカバーしてるのが目に浮かぶような作風。だからといってつまらないわけではなく、人間の内的宇宙を舞台に戦うという設定(なのか??)
うちわ受けが多く、芯から河崎実ファンも大満足でしょう。ライトな昭和特撮ファンも十分楽しめると思います。21世紀のライダーしか知らない人もAKBオタだったら全然OKです。子役マニアにもたまらないキャストでしょう。B級お笑い芸人フェチにも大サービスであります。
決して一般人にはすすめられない、といってコアなサブカルと言うほどでもない、河崎実作品が好きな方にだけおすすめ。
今回は日光江戸村とタイアップしてなかったのは残念です。
映画マネーボールを観ました。
私はメジャーリーグも日本のプロ野球も興味ないんですが、とりあえず観ました。
正直日本でオークランド・アスレチックスのファンってかなり稀有だと思われ、主演がブラピ以外に売りがなさそうな映画ですが、結構客が入ってました。
貧乏プロ球団のGM(General Manager)が金がないなりに頑張って優勝を目指す実話に基づいたストーリーです。日本の某金持ち球団のGMはオーナーに逆らったら大騒ぎになって解任されてしまいますが、メジャーリーグのGMは自分の権限内のことについてはオーナーの意見すらはねつけます。
アメリカ映画らしく、GMの仕事以外に私生活の特に家族関係の話も絡めており、それなりに美談っぽくまとめられてます。
ちょっと盛り上がりに欠けてハリウッドらしくない感じの淡々と哀愁ただよう作品です。ブラピ目当ての女子がみて面白いかどうかちょっと疑問。
辛亥革命/1911を観ました。邦題は「1911」だけです。辛亥は干支で1911年のこと。
本作は今から100年前の1911年に清帝国が倒され中華民国が建国された辛亥革命を主題にした群像劇です。太陰暦(旧暦)の辛亥年に始まり年内のうちに決着がついたことから辛亥革命と呼ばれます。
本作はガンダムの一年戦争サーガのような、敵味方両方からみた戦争・革命を巡る群像劇となっています。もちろん孫文(孫中山)が率いる革命派びいきにはなっていますが。
基本的に歴史的事実に沿ったストーリーとなっており、明らかに史実に反する演出は少ないです。まぁジャッキーチェン(成龍)が演じる黄興がカンフーアクションで孫文を救うのはちょっとやり過ぎかも? 恋愛ドラマも多く散りばめられてます。
革命100周年記念事業として北京政府主導で作成された割には、歴史上唯一の選挙で選出された元首などという、現北京政府の現状を揶揄するようにもとれる表現があふれており、中国映画界の太っ腹と言うか余裕を感じさせられます。建前上では一党独裁している中国共産党の「時機が来れば公選制による民主化をする方針」に揺るぎはないということなんでしょうかね。
それとは対照的に日本語版は政治的思惑たっぷりの超訳がそこかしこにあるようです。
封建帝制を帝を抜いて封建制と訳されてます。ここは封建帝制のままか、せめて封建君主制にすべきところ。廃帝とか廃元号みたいな表現は全削除のようです。また最後に「孫中山先生の魂は中国共産党に引き継がれている云々」という中文字幕が出るのに、共産党のくだりは完全無視の訳になっているのは自粛を通り過ぎて失礼なんではないかとさえ思います。いったいどちら方面に気を使っているんだろうか? 中国映画界の太っ腹さと対照的に日本映画界の器の狭量さが際立ちました。冒頭のレッドクリフみたいな、とってつけた当時の状況説明パートもなんか出来わるかったし、カネと気を使うところを間違えてるとしか思えません。
今からたった100年前なのに日本ではあまり知られていない辛亥革命について詳しく知る教科書的にも使える映画です。
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 4 重力の井戸の底でを観ました。
地球の重力の井戸の底に落ちたバナージ。ユニコーンサーガはじめての地上戦メインの話です。
0083の地上戦はモビルスーツがジャンプするだけで自由自在に飛んだりしないので面白かったのですが、逆シャアより後の時代設定のユニコーンだと、地上でもVガンや∀のマヒローみたいに飛び回ってしまうので、あんまり新鮮味がありません。大火力の表現に頼った演出はいまひとつ食傷気味です。その手はヤマトの波動砲以来使い古され過ぎ。
たしかに作画はきめ細やかですが、どうもチャレンジ精神を感じません。まぁ原作が福井晴敏だしなぁ…
ものすごい引きで幕を閉じるのですが、episode5は半年以上先らしいです。
商売上手ですねえ。
トワノクオン 第5章 双絶の来復を観ました。2010年に逝去した飯田馬之介の遺作トワノクオン全6章の第5作目です。→第1章 第2章 第3章 第4章
ますます話が煮詰まってまいりました。話が終息するどころかどんどん思いもしない方向に発散していきます。出てくるキャラほとんどが能力者かサイボーグ。もう普通の人間の出る幕はないようです。
残り1話で本当に風呂敷をたためるのかとても心配です。HEROESのサイラーみたいなストーリーを破壊するほどの能力者が出てきて大変なことになっております。
最終話は今月末26日から公開開始らしいです。
サラリーマンNEO 劇場版(笑)を観ました。
NHKのコメディ番組がなぜか劇場版に! いつものレギュラー陣に加え小池徹平と篠田麻里子などを加えた豪華キャスト。みたいな映画ですが、ちょっと斜めから見ると大人の事情が見え隠れする作品です。
はっきりいって本作はNHKエンタープライズが作成したVシネマです。そしてVシネマのプロモーションとして単館系劇場で公開しとくかと思ったら、なぜか悪乗りが過ぎて全国ロードショーになってしまった、さすがNHKだぜー って映画です。
画質はもちろんVシネマらしくDVD画質。大きい画面で見てもうれしくはありません。部屋のテレビで見るのが最適な絵作り。ブレてません。
テレビシリーズのキャストや人気コーナーやセクスィー部長をうまく拾いながら、メインストーリーと島耕作みたいなサラリーマン人生もの。そつなく作ってあります。サラリーマン体操の面々もコンテンポラリ踊りながら登場です。
本編未収録の「世界の社食から」を映像特典としてつけたDVDが店に並ぶのが目に浮かぶようです。
NHKらいく、あからさまな企業タイアップはしてないが、なぜかサントリーが黒幕にいたりして、サントリーの「はちみつレモン」の頃のどろどろの怨念が見え隠れする作品です。
カイジ2〜人生奪回ゲーム〜を観ました。
大ヒットした前作の続きです。
メディアミックスでアニメのテレビシリーズも放送されてました。本作はTVアニメ版とは粗筋こそ同じですが、基本的に別作品と思ってよいです。
とにかく冒頭から笑えます。開始30秒で地下チンチロシーンでシゴロ賽発覚、即座にハンチョー退場。いきなりこんな贅沢なスタートはスゴい。モモタロスも驚きの初めからクライマックスのノリ。怒涛のカイジワールドです。
さて今回気になるのが吉高由里子が演じる裕美。映画版オリジナルキャラです。カイジの世界には女は不要。唯一許される♀は美心(みここ)だけと言われてたのに、いきなりきれいどころ投入です。まぁだからといってカイジがモテるわけでもほだされて付き合うことになるわけでもないのですが、やはりなんかちょっと浮いている感じなのは否めません。
大人の事情として映画の製作費を出す金主の不安を和らげるためだけに若い女優を起用しなければならないのも理解はできるのですが、やはりここは禁欲的に男だけの世界にしてほしかったなぁ。カイジに美女は似合わない。
本作のオリジナルギャンブル「姫と奴隷」も、利根川のローズ(通し)ネタは面白かったものの、ゲーム自体は単なる三択ギャンブルで、言葉による心理戦も子供のババ抜きレベル。痛いのを通り越して悲しさを感じてしまいました。
見どころは沼ですね。実際に板金加工して作り上げた一品物のパチンコ台 沼がすごい。本当に重厚で存在感バッチリ。
頭の中で想像するのと、実際にモノを作るのでは全然違うのがよくわかりました。パチンコ玉が貯まって貯まってあふれていく表現もリアルでいい。映画版を観てしまうとアニメの演出は嘘っぽく軽く感じられます。そらそうだ、圧搾空気ごときでパチンコ玉は宙を舞わないよなぁ。
ギャンブルに勝った後の最後のオチはよく出来てます。ここは感心しました。まさにカイジっぽい終わり方。利根川の老練さとカイジの青臭さの対比が素晴らしい。
前作では強調されていた死の危険とか生理的苦痛という要素は、本作ではきれいに取り除かれており、娯楽作としての完成度、一般受け指数はだいぶ高くなっています。
文句なく楽しめる娯楽映画。
映画フェア・ゲームを観ました。
イラク戦争時のブッシュJr.政権で世間を騒がしたCIA絡みのスキャンダル事件(実話)ベースに映画化した作品です。
アメリカでは有名な「ブレイム事件」(ブレイムは人名)ですが、日本ではあまり報道されませんでした。アメリカ連邦政府は大統領が代わると政府高官も総取替えされますが、軍や外交官や諜報機関などの特殊技能色が濃いポストは政権党が変わってもそのまま続投することが多いです。
この事件は、任命した大統領が去った後も別政策をもつ次期大統領に宮仕えし続けるという構造が生んだスキャンダルとも言えます。この事件以降、大統領府/連邦議会とCIAの関係はかなり冷え込みました。
オーソドックスないわゆる再現ドラマ風の演出ですが、特にマスコミの偏向報道や身勝手な世論などに注目した演出がいかにもハリウッドっぽい感覚です。また夫婦の関係や家族愛も重要なテーマとなっているところもハリウッドっぽいですね。
いくら当時から政権党が変わった時代とはいえ、メジャー作品として受容されるのがアメリカ映画の懐の深さです。日本映画ではこの手のマスコミ叩きや世論を叩く作品は単館系でそれなりにあるけれど、注目するのは右翼くらいで彼らがわざわざ劇場に街宣抗議した結果、ニュースになって一般大衆が「へえこんな映画やってるんだ」って知ることができるくらいマイナー路線だもんなぁ。
あまり派手なアクションシーンはありません。でも、この事件のせいで米国外の協力者達ががんがん巻き添えで死んでいくのを淡々と描写するあたりはある意味で派手です。
リアルを追求したスパイ映画。主役のナオミ=ワッツも好演してます。
三谷幸喜監督・脚本の喜劇映画 ステキな金縛りを観ました。
落ち武者の六兵衛は西田敏行のハマリ役。その他の脇も有名どころの役者がたくさん出ていて大変贅沢な作りになっています。
ただ、従来の三谷作品に比べて長回しは控え目で、カット割りを多用しています。つまりあまりお金と時間をかけてない作り。これも時代なのでしょうか? でも客の入りは大入りのようで、次回作も作れそうです。
ストーリーとしては笑いあり涙ありをねらってるんでしょうが、泣き所はさらっとしててあまり泣けません。つーか父役の草薙クンが出てくるところ、どうして早死にした母親と一緒に出てこないのか? あえて話を重くしないように演出しているのか? いまひとつ意味不明です。
法廷画家ギャグというのはドリフの昔からあるのだけれど、本作が一番面白い。そんな作品です。
カウボーイ&エイリアンを観ました。原題はCOWBOYS & ALIENS。そう どちらも複数形です。
本作は複数のカウボーイたち、そしてアウトローの荒くれ者が、異星からきたエイリアンたちと戦うという話です。もちろんインディアンも出てきます。
主人公は最近の007シリーズの若いボンド役をやっているダニエル=クレイグが演じます。せっかくボンド役になったのに、不況のせいか007新作がいつまでたっても製作されない不遇なクレイグが一花咲かせられるか? 役者人生崖っぷちな感じの真剣演技がいいです。
またもう一人の主役としてハリソン=フォードが老体にムチ打ってこれまた西部劇にありがちな牧場主という役柄で出てきます。さすがに巧いですね。
本作はいわゆる西部劇のお約束をちゃんと守っていて、その点でニヤリとさせられることが多いです。なぜかわからないけどなぜか町の名士である牧場主の息子はロクデナシのドラ息子だし、親友は医者だし、主人公は盗賊の頭目崩れの犯罪者だがなぜか憎めないヒーロー気質だし。
見どころは圧倒的な火力と飛行マシンを駆使するエイリアン達に、ライフルですらない旧式銃(マスケット銃?)を手に馬に乗ってほとんど自爆テロ的な特攻で立ち向かう地球人たちの戦闘アクションシーンです。とにかく軍事力的には圧倒的に不利なのにクソ度胸だけで何とか戦う、いわばスターウォーズ帝国の逆襲で帝国軍の巨大四脚マシンのスノーフォーカーをワイヤーだけで倒すみたいな爽快さがあります。
見方によっては、石油を取りに来た圧倒的火力を持つ米軍に対し、知恵と勇気と信仰で立ち向かう反米ゲリラを賛美してる気もしますが、考えすぎでしょう。
ストーリーが浅いという批判の声もありますが、この浅さこそ往年の西部劇映画の味というものです。SFアクションと西部劇のお約束のいい感じのごった煮が素敵な映画です。
ピープロの人気特撮テレビシリーズ電人ザボーガがなんと映画化されました。
さっそく公開された最初の週末に劇場版電人ザボーガーを見に行きました。

テレビ放送の時代が舞台の青年期編と、現代が舞台の熟年期編の2本立て構成になっているのですが、予想した以上に青年期編が長いです。たっぷり懐かしいピープロ魂のつまったザボーガーワールドが楽しめます。原作へのリスペクトと言うか愛を感じる金のかけっぷりとチープなデザインが泣けます。そして熟年期編は原作にはないifストーリーになっていくのですが、これはこれで面白いです。いい意味で真面目に頭が悪い作品だ。
ザボーガーに空中戦させるだけの予算があるのに、なぜかセーラー服は場末のイメクラの衣装みたいなテラテラの生地というのが、軽くドラマ要素を入れたアダルトビデオっぽい感じがして、これまたチープです。
なんか女子攻兵をパクったような敵キャラも老人Zをバクったようなラストの落ちも全く気にせずお祭り気分で流してほしい。
旧作ファンも全く旧作を知らない人も間違いなく楽しめる良質な特撮等身大ロボット映画です。
劇場版「ツレがうつになりまして。」を観ました。
コミックBirz(懐かしい名前!)連載の人気マンガの映画化らしい。作者の実体験がベースとなった作品で劇中にもコミックBirz誌が出てきます。なんか若い女性が読むマンガ誌みたいな説明されてて、いつのまにそんな風になっちゃったのかちょっとビックリしたぜ。昔は男性青年誌でちょいエロ誌だったのに…
マンガ家の旦那が欝になって通院して紆余曲折しながら回復していく様子をコメディタッチに描写していくストーリーで、見どころは宮崎あおいと堺雅人の夫婦役の演技です。
神様のカルテで宮崎あおいが演じていた妻は古風な良妻と写真家という芸術家を兼ねた上品な女性という印象でしたが、本作の妻はかなり怠け癖があってずばり悪妻系。マンガ描きという芸術系の職ですがあくまでも食うために描いている正しい意味でのプロ漫画家です。
夫役の堺雅人の欝の演技は巧いのか下手なのか私には区別がつきませんが、まぁこの程度なら周りの人は迷惑じゃないかもと言う穏やかなもの。かなり美化されているのかも?
終盤クライマックスでヘタウマ系の作者の絵がなんと3D CGとして立体化されぐるぐると回転しながら画面を飛び回ります。あの絵を立体化できるなんて日本の映像技術はスゴいと思いました。東京ムービー新社のCG部門はいい仕事してます。
客の入りはかなりよかったので、興行収入も結構な額になりそう。原作者夫婦は一生遊んで暮らせるくらい貯金できるといいですね。
日輪の遺産を観ました。浅田次郎原作の終戦間際の物語です。
浅田次郎文学によくある劇中の人物に過去を回想して語らせるという構造をそのまま映像化してあります。本作においては大正解の演出です。
カドカワブランドに恥じぬ子役女子のキラメキ具合がすごい。20名のローティーン少女の説得力といったら、よくもまぁこれだけ上手い子役たちを集めてきたもんだと思います。
ただ大人たちはちょっといけませんね。想定した観客層である老人にコビているのかも知れませんが、こんな綺麗ごとで済ましちゃいけない話なんだと思います。
マッカーサーもひどい。弱腰すぎる。大統領の座をねらう野心すらあったとされるマッカーサーが胃酸を手つかずで残すなんてありえないでしょう。
昭和天皇も役者の配役はなく玉音放送のいつものNHK音源の声だけの登場なんて、制作サイドはちょっと腰が引け過ぎじゃないかと。大人の事情気を使いすぎて作品をどんどんつまらなくしている感があります。
とはいっても大人や老人とは無縁の少女たちの演技は素晴らしい。本作の価値はそこにあります。
猿の惑星:創世記(ジェネシス)を観ました。読みがな付の邦題ってちょっとかっこ悪いですね。原題は"RISE OF THE PLANET OF THE APES” 猿の惑星サーガの発端みたいな意味合いでしょうか?
もはや伝説とも言っていいSF映画猿の惑星(1968年版)から連なる様々な派生作品の一つとも言えますが、基本は第一作の設定だけを活かして続編その他はほぼ無視しています(主人公のシーザーと言う名前は続編に関連してますが)。バットマンサーガにおけるビギンズからダークナイトへの流れのような作品とでもいえばいいのでしょうか?
とにかく旧作へのリスペクトがすごい。そしていまやちょっと古臭くなってしまったSF考証部分に、遺伝子工学による創薬産業という新しいギミックを取り入れて見事に今風のSFとしています。
ところどころに有人火星探査ロケット打ち上げとか、ロケットが行方不明になったとか、第一作へ回帰する伏線を忍ばせているところも憎いです。ということは作品世界はコールドスリープが実現化された技術レベルの世界ってことなんだよなぁ… うーむ。
旧作は、人種差別やイデオロギーの違いによる対立、核ミサイルを向け合った冷戦体制の愚かさをえぐるような話でした。本作は、自分だけが儲かればよいとするエゴイズム、つまり利益至上主義の愚かさや、異文化への無理解な態度などの現代アメリカで問題になっている部分が、人類を滅ぼすんだという主題となっています。よく考えると、アメリカ以外の国はいいとばっちりじゃないか?
このまま第一作につながるとすると核戦争でニューヨークは砂漠にならないといけませんが、そのあたりはまったく表現されていません。もしかしたらダークナイトにたいするダークナイトライジングみたいな、本作の続編企画があるのかも?
映像技術や演出は全く問題なし。サルは着ぐるみではなくて指輪物語のゴクリのような役者のモーションキャプチャ+CG合成で作られています。ちなみに主役チンパンジーのシーザー役は指輪のゴクリ役をやってた俳優です。
旧作を知ってる人も知らない人もぜひ観てほしい作品。
新テレビシリーズ 牙狼GARO MAKAISENKIの放送が始まった。
旧シリーズのレギュラーが勢揃いのキャスティング。さすがパチンコマネーはぱねぇっす。アクエリオンすら新テレビシリーズ作っちゃうもんなぁ。日本のエンタテインメントシーンを語るのにもはやパチスロ業界を抜きには語れない!
さとうやすえ(旧名 佐藤康恵)すら出すのか。再現度高い! でもマーク武蔵だけいないのが残念。せめてゲストとして出てきてほしいけど無理かなぁ?
トワノクオン 第4章 紅蓮の焦心を観ました。2010年に逝去した飯田馬之介の遺作トワノクオン全6章の第4作目です。→第1章 第2章 第3章
話が佳境に入ってきました。テレビシリーズなら最終回の2つ前くらいの回か? もはや初期設定の舞台は取り返しがつかないレベルまで破壊され、決着まで一気に突っ走るしかない状況になりました。
主役のクオンは致命的ダメージを受けますが、さすがにここで主役退場はないとは思います。
敵のサイボーグ部隊は全員元能力者かと思っていたら、一人だけ選定ミスで紛れ込んでしまったって話だったようで、それはそれで新鮮な設定かも。人間との合体に成功したデーモン達の中に稀に人間の心を残したままのデビルマンがいるみたいな話かな?
今回ちょっとだけ第1章のヒロインのキリの出番あり。でも影が薄いのは相変わらず。
残り2話でどこまで風呂敷がたためるのか。期待大です。
とある飛空士への追憶を観ました。人気ライトノベルが原作だそうです。
予告編だけ見たらありがちな太平洋戦争を題材にした架空戦記モノなのかと思ってましたが、まったくの架空世界のお話だったんですね。ライトノベルの文法がよくわかってませんでした。
なんだかよくわからないけど、おフランス風っぽい大国と大日本帝国風な大国が戦争してる世界観で、12000キロ(!)を単機で敵の制空権を抜けてお姫様を運べってミッションに挑むパイロットのお話らしいです。科学技術にもよくわからない設定が入っているので、どっちかっていうと魔法世界のファンタジー的な設定なのかも?
12000キロってリンドバーグの大西洋横断の往復よりも長いですよ。現実世界の東京→メキシコシティぐらいの距離感。なんかスゴい。
しかもレーダーがない目視だけが頼りのガンダム世界のような設定なのに、なんであえて夜休んで昼間飛ぶのか意味わかりません。ふつー逆だろ?
設定のアラはいくらでも見つけられるのですが、ファンタジーと思えば問題なしです。
声優はジブリ風に専業アニメ声優を排除して俳優を使ってます。主役の神木隆之介は巧いですけど、ヒロインの竹富聖花は何か棒読みです。なんで女性誌モデルをわざわざ起用するのか? 原作ラノベファンのストライクゾーンってココなの? いろいろ大人の事情をうかがわせるキャスティングです。下手したらBluRay化の時に音声リマスターと称して別人で再アフレコしちゃうレベルか?
原作を知ってる人も知らない人もちょっと残念な作品です。
途中で力尽きる滅びの美学的な決着ならば松本零士の戦記漫画っぽくてよかったかもなぁ。最後に勇士を追悼するモノローグが入るか、風の大地のよくわからん詩が入る感じで。
3D映画スマーフを観ました。
むかし雪印チーズのマスコットにもなっていた青い妖精(?)スマーフ

ベルギーのマンガが原作で、ハンナバーバラがテレビアニメ化していてアメリカでも有名なキャラです。
この青い小人たちが3D映画化されました。
悪い魔法使いと一緒にニューヨークに瞬間移動して大騒動。3D CGと実写を合成する形式の映像です。
尺が102分と子供向け作品としてはやや長め。というか本作は子供向けというよりむしろ大人向けの作品です。
特に新米パパに向けてのメッセージが強く込められています。
私は原作をよく知らなかったのですが、原作の世界観をちゃんと反映させたストーリーになっているようです。
一人だけいる女性型スマーフにも原作仮面ライダーみたいなドロドロとした出生の秘密があったりして面白い。
子供が見ても大人が見ても楽しめる親子向け3D映画です。
ラビット・ホラー3Dを観ました。清水崇監督の3D最新作です。
本作は厳密にいうとホラーではありません。内的世界、精神と狂気の物語。だけどホラーって言わないと企画が通らなかったのでしょう。逆にいうと清水崇のホラーとさえ言えば金が湧いて出る。ブランドとはこういうものか…
プロットそのものはエコエコアザラクテレビシリーズの1エピソードに収まる程度の単純な話ですが、実験的とまで言える3D演出を施した意欲作です。
テレビシリーズっぽいチープ感がまたいい味を出しています。
メインの遊園地のシーンは本当にチープで実際に金もかかってなさそうですが、劇中劇で映画館で3D映画を見てるシーンなどは製作費がかなりかかってそう。
ただちょっと3D効果がどぎついのでかなり目が疲れます。途中で気持ち悪くならないように注意。
本作は役者がみんな巧い。満嶋ひかりだけでなく子役の澁谷武尊も巧い。学校シーンの脇役の子役たちも芸達者ぞろいです。もちろん香川照之に狂人をやらせたらハズレなし。小道具はチープだけどキャスティングは豪華です。
ホラー映画としては怖くはないが幻想文学の映像化という意味ではよく出来ている作品です。
世界侵略:ロサンゼルス決戦を観ました。
水資源を奪うため地球に侵略してきた異星人軍と戦う防衛戦争の話。1960〜70年代のSFストーリーを現代のSFX技術で再現してみたような映画です。
一応SF的な文法は成立しています。しかもハリウッド作品らしからぬ地球側が絶望的な状況。ヤマトの地球よりも厳しいよ、これは。
地球の沿岸部にある大都市が軒並み先制攻撃で潰されてしまいます。この時点でどの国も核攻撃してないあたり、地上の核ミサイルサイロも海中の原子力潜水艦も短期に全滅しているっぼい。24時間たたないうちに海面平均水位が下がってるものがわかるくらいリアルタイムに水が奪われていってるしもう何やってもダメっぽい状況。
海水面が10mも下がったら、現行の港湾施設は軒並み使用不能だろうし、パナマもスエズも通行不能だろうなぁ。海軍アウトだわ、これ。
映画に出てくるのは海兵隊の小隊と、途中で合流する数人の陸軍や空軍の士官が、民間人を救出し、敵軍と戦い、ある程度の戦術級勝利を得るまでの話となり、いくらでも続編やらテレビシリーズへのスピンオフができそうな感じだけど、もうちょっと設定を甘くしないと人類敗北が目に見えてるのが悲しいところ。
しかし映画としてはちゃんとクライマックスシーンで感動して楽しめる出来になっています。
先のことは考えず刹那的に生きるアメリカ人向けらしい作品。
くまのプーさん(2011年版)を観ました。
久々のディズニー手描きアニメです。残念ながら長編ではなくて中編ですけど。
昔からディズニーのくまのプーさんは原作レイプだという声が大きかったものですが、今回はそれを反省したのか、メチャクチャ原作をリスペクトした内容になってます。
原作のクリストファーロビンが幼いゆえに醸し出す頭が足りないキャラ満載のプーワールドがそのまま再現。石井桃子の訳もきっちり採用して日本の原作ファンも納得の出来です。
まぁその分、作画の方はかなりさびしい出来上がり。テレビシリーズのパイロット版のような品質になってます。まぁでも、グネグネうねうね動く黄色いクマなんか誰も見たくないよね? だからこれでいいんでしょう。
SILLY OLD BEAR バカなくまさん
まさにこの言葉通りのバカばっかワールドが展開する本作は、子供向けというよりは大人向けの作品なのでしょう。あー子供ってこんなバカなことするよねってアルアルネタの宝庫です。
いまどき川崎のミュージアムの話だったら、藤子不二雄ミュージアムが旬でしょうが、あえて川崎市民ミュージアムで2011年9月4日まで開催されている実相寺昭雄展に行きました。

川崎市民ミュージアムは等々力緑地の中にあり、武蔵小杉からバスで10分くらいです。
多摩川中域の南岸にある等々力緑地はその名の通り緑がいっぱい。

等々力緑地にいたミンミンゼミ
ウルトラマンその他の特撮テレビシリーズや今や古典となってしまった劇場版帝都物語で有名な実相寺昭雄監督の作品と生涯の紹介、遺品のおたくコレクションなども展示されていました。大量の絵手紙風の色紙が面白かったです。
ウルトラマンの頃からぜんぜん外観が変わらず年を取らない印象があったまま急逝してしまった実相寺監督。もっと長生きしていろいろ作品を作ってほしかったです。
神様のカルテを観ました。
宣伝とかポスターは宮崎あおいイチ押しでしたが、実際は櫻井翔の方が出番が多い。櫻井:宮崎で8:2くらいの比率かな。観客は櫻井翔めあての若い女性ばっかりでした。
同名の小説が原作。原作を書いた夏川草介は33歳の現役医師だそうです。本作はもっと年がいった定年間近の人が書いたみたいな脚本になってます。
とにかく出てくるキャラがすべて枯れているというか老成されたというか、年寄りくさい言動しかしません。演ずる役者は若いのに言うこと為すこといちいち年寄りくさい。御嶽荘という下宿屋みたいな元旅館も年寄りくさい。夢破れて田舎に帰って畑仕事ってリアリティのなさがまたすごい。平成の世ではむしろ田舎の方が仕事ないよ。
ちょっと若さが感じられるのは要潤がやってる外科医くらいか? 朝倉あきが演じる新人ナースですら言動が年寄りくさいのは、脚本が悪いのか演出が悪いのか?
病院の描写はすごく現代的なのに、なぜかカルテは手書きなのも謎なところ。
一番わからないのはすべての登場人物がすべてお金持ちなんですよね。生活のために働く、食うに困るみたいなことはまったくなく、仕事は100%自己実現の手段となっている。医師が書いた小説らしいといえばらしい話です。
宮崎あおいが演じる妻の榛名は写真家をやってるんですが、明らかに100%持ち出しの趣味レベルの職業になっている。自宅の暗室でカラー写真を印画紙に焼き付けたりするシーンをあげるまでもなく、リアリティ皆無なところが、むしろすがすがしいくらいです。
ところで、櫻井くんと宮崎あおいは夫婦って設定なのに、キスどころか手もつなぐシーンすらありません。会話は敬語だし。まるで枯れた老夫婦みたい。メイン客層の櫻井翔くんファンがヘソを曲げないための演出なんでしょうか?
とても老人受けしそうな演出と櫻井翔ファンとのミスマッチがある意味面白い作品です。
イースターラビットのキャンディ工場を観ました。
予告編やポスターからは怪盗グルーの月泥棒のような3Dデジタルアニメだと思ってたら、実はロジャーラビットのような実写とアニメキャラの合成映画でした。
ハリウッドが舞台の作品で、有名な芸能人が実名で出てくるのが面白いところ。
たとえば、プレイボーイ誌のオーナーHugh Hefnerとか、ナイトライダーのマイケル=ナイト役のDavid Hasselhoff等。日本語版ではHasselhoffの声をささきいさおがやっているってところが憎い。たぶん日本語版声優の中で一番ギャラが高いに違いない。でもささきいさおじゃないとダメだよなー。
ストーリーは基本ドタバタコメディでちょっと家族愛のテイスト込み。時代でしょうか、若者の就職難とか就職活動がネタにされてます。
劇中で「イースターは4000年の歴史がある」なんて言ってるけどいいのかな? キリスト教より古い異教のお祭りになっちゃうんだけど。モーゼの出エジプトを起源とする過ぎ越し祭までさかのぼるってこと??
アメリカの文化やテレビに詳しいとより楽しめる作品。
カンフー・パンダ2を観ました。2008年のカンフー・パンダの続編です。
前作では未解明だった出生の秘密が本作で解き明かされます。
本作の導入部は中国影絵劇(皮影戯)風の2Dアニメで、これが素晴らしく良い出来です。どことなくカレル=ゼマンの切り紙アニメを想わせる、手で操作してるアナログ感が香る動き、とても手間がかかってます。
今度はパンダのポーは最初からカンフーの達人です。さらに奥義まで習得してしまいどんどん強くなります。それよりも目立つのが本作のラスボス、孔雀のシェン公。火薬を使った新兵器はカンフーの達人でもかないません。さらにシェン自身のカンフー技も大したもの。メタボのパンダがどうやって勝つのか!? 本作の見どころです。
声優は英語版の方が豪華、アンジェリーナ=ジョリーとかダスティン=ホフマンやらイタチ顔のルーシー=リュー、とどめにジェッキー=チェンまでが前作から引き続き出演しています。すごいメンツですぞ! これに比べると日本語版の山口達也や木村佳乃やMEGUMIは見劣りします。MEGUMIってまだ芸能界にいたの?って感じ。まぁでもジェッキー=チェンがやってる猿を石丸博也がやってるのはいい配役です。日本語版でviperをヘビって訳すのはちょっと迫力ダウンでかわいそう。せめてドクジャなりマムシなりにしてあげて!!
笑いあり泣きありでベタなストーリーですが、映像演出の質の高さもあってとってもよい子供向け3Dアニメ映画に仕上がっています。夏休み映画としておすすめ。
トワノクオン 第3章 夢幻の連座を観ました。2010年に逝去した飯田馬之介の遺作トワノクオン全6章の第3作目です。→第1章 第2章
今回は精神世界 インナーワールドの話です。主人公の過去の話もだんだん明らかになってきました。
それにしても第1章では完全にヒロインの立ち位置にいたキリ(歌う少女)の出番がかなり減り、影が薄くなってまいりました。お祖母さんはまだ生きてるのかな?? なんか電王の大人の方のハナみたいな感じで消えつつある印象。なんとかして出番を増やしてあげてほしい。
敵のイプシロンの過去もある程度でてきましたが、思ったほどは明かされなかったようで。まだまだ秘密が多いみたい。ここまででやっと半分。残り3章も早く観たいものです。
THE MECHANICを観ました。
メカニックとはゴルゴ13みたいに請け負ってターゲットを殺す職人のこと。組織で行動したり、営業や実行犯とか分業されているんで、必殺仕事人の方が近いかな? しかもただ殺すんじゃなくて自然死に見える形で殺す。いわば有料のデスノートみたいなシステムです。
で、組織内に裏切り者が出て、主人公と親交が深かった幹部級の人を別の幹部の依頼で殺すわけです。そして親友を殺したことを隠して、親友の息子を弟子として指導するみたいな流れで話が始まります。いかにも必殺仕事人風なベタベタなストーリー。
自然死を装う殺し屋って設定なのに、なぜかガンアクションやカーチェースシーンがものすごく多く、しかもそれがかっこいい。ゴルゴ13ばりに場末の娼婦とのエッチシーンもばっちり。さすがR15指定だ。そういやデューク東郷は最近齢のせいかあまり娼婦と寝ませんなぁ
とにかく派手なアクションと職人気質な主人公が小気味よく活躍します。みてて気持ちいい。どっちかっていうと老人が喜ぶようなストーリー展開は、ビッグコミック読者層向けかも知れません。
年寄りも若者も楽しめる作品。
今月からワーナーマイカルシネマズのチケットをイオンカードセレクトでカード払いすると正規料金より500円引きのサービスが始まりました。セレクト以外のイオンカードでも300円引き。
ただし、イオンカードセレクトはカード払いの引き落とし口座がイオン銀行しか選択できない制約があります。美味しい話には必ず裏がある。
とはいえ、ワーナーマイカル海老名の正規料金は1700円なので、平日の昼間でも1200円でOKということです。これは美味しいということで、さっそくイオンカードセレクトに入会しました。我ながらイオングループにいいように操られてます。
そしてワーナーマイカルシネマズでイオンカードセレクトで支払したところ、何ということでしょう!! 300円しか割り引かれていないではないですか!
その場でクレームつけたら、奥から偉い人が出てきて詫びの言葉をいただき、いったん返金処理をしてそれから再度500円引きのチケットを発行するという手続きをしてもらいました。
実はイオンカードセレクトのカード表面は一般のイオンカードとほとんど同じなんですよね。どこにもセレクトなんて書いてない。
定義としてはWAONマークとイオン銀行マークがついてるイオンカードがイオンカードセレクトということらしい。
しかも発券システムで割引チェックしてるわけでもなく、まず売り場のお姉さんが目でカードを確認して割引額を機械に入力して、それからカード支払い処理する流れらしい。まだイオンカードセレクトはあまり数が出てないらしく、ミスしたお姉さんも初めてイオンカードセレクトを見たようでした。
カードを機械に読ませたら自動的に割引額を判定するようなシステム作ればいいのに。
大事なことは、一瞥だけでは区別がつかないイオンカードセレクトを使うときは、これはセレクトだよってきっちりアピールすることです。そうしないと一般イオンカードと勘違いされてしまいます。ご用心ご用心。
劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダルを観ました。
前宣伝でバンバンでてた暴れん坊将軍(松平健)の共演ですが、予想以上にストーリーに絡むというか、これはもう劇場版 暴れん坊将軍でオーズが友情出演と言っていいくらいの話です。謎の貧乏旗本 徳田さんかっけー
とはいいつつ、オーズの世界観も崩すことなくうまく話をまとめたもんだなぁと思います。
いまテレビシリーズでは決着寸前の佳境に入ってますが、本作では中盤の時間軸らしく、まだアンクも普通だし他グリード達も健在でした。まぁいつものパラレル世界エピソードと考えてもいいんでしょうけど、そんなに矛盾はありません。
仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼でもバイクではなく馬に騎乗するライダーが出てましたが、今回みたいにバイクと馬の併走ってのはライダー映画史上初かも? 意外と絵になっているかも?
酒井美紀が演じるラスボスがキャラがたっててよかったです。酒井美紀もオバさんキャラをキッチリ演じられる女優になったんだなぁとしみじみ。
高岡早紀より若い頃とのギャップが大きいかも?
恒例の次作ライダーの顔出しもありました。仮面ライダーフォーゼ?? ライダー初の学園ものらしいです。ヒーロー特撮の学園ものと言えばビーファイターカブトが真っ先に思い浮かびますが、個人的にはヒーロー特撮の学園ものの最高峰は円谷プロのグリッドマンだと思ってます。ああいうノリが出せればヒットするかも? ただ主役の人がリーゼントなんだけど身長も高いんだよね。高身長であの髪型だと日本の電車とかバスに乗るの不便だろうなぁって余計な心配をしてしまいます。これがでかいの一族クオリティ。
話が脱線してしまいましたが、ライダー映画としても暴れん坊将軍映画として非常に良い出来です。立ち回りとかサイコー。東映の映画史に残るかもしれない奇作。
海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船を観ました。
タイトルはたぶん石森章太郎原作の東映動画劇場中編アニメ「空飛ぶゆうれい船」のオマージュだろうか? ゆうれい船はSFでオカルト要素なしですが、本作の幽霊船は特に説明もない真の幽霊船。しかもむやみにでかい。ゴーカイジャーの海賊船の1000倍はありそう。
中には石森章太郎というよりは永井豪的なエロ幽霊までいます。
単体劇場版のゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦に比べると、仮面ライダーオーズの同時上映短編だけあって尺も短くだいぶアッサリ味ですが、それでもバトルフィーバーJが出てきたりそれなりの見どころはあります。永井一郎が声をやる野球仮面も懐かし面白ネタとしてよかった。でも野球仮面ならNinja of Ninjaのシュリケンジャー(ハリケンジャーの6人目)に相手してほしかったかも。
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーンを観ました。
マイケルベイの自信作らしいです。確かに3D CGがすごい。お金かかってる。本作の特撮に注ぎ込んだリソースはアバター級でしょう。
でも尺が無駄に長いんだよね。話はつまらなくはないし原作好きなら楽しめるところも多いんだけど、とにかくダラダラしていて散漫な印象です。
人間の主人公のサム=ウィットウィッキーが無職のヒモ生活まで落ちぶれてる導入部とかギャグのつもりだろうけど、2011年の世界経済状況を考えると、ちょっと笑えないでしょ。
タカラは、本作の製作費の1分あたりでいいから日本のテレビ特撮番組制作にまわしてほしいものです。
とにかく長くてツラい映画。
トワノクオン 第2章 混沌の蘭舞を観ました。2010年に逝去した飯田馬之介の遺作トワノクオン全6章の第2作目です。
今回はあまり話が進まず、各勢力の活動の理由を説明して、世界観を明らかにします。。親玉同士の対決も装備の準備ができてないとか理由をつけて回避します。敵が撤退する理由付けが巧くいっている感じ。もし本シリーズがテレビシリーズだったら普段のレギュラー回にあたる話なのでしょう。
第1章の感想では、体制側の戦闘部隊は能力者と予測しましたが、単なる能力者ではなくてかなりのサイボーグ手術を受けている様子。少なくともコードウェイナー=スミスのスキャナーに生きがいはないに出てくるヘイバーマンのように感覚の遮断ができるみたいですね。
第3章ではどうなるのでしょうか?
カーズ2を観ました。
PIXARのカーズの続編です。正確にはボルトの前座にやったショートムービーメーターの東京レースの発展系かな?
主役はレーサー車のスピード=マックィーンではなくてレッカー車のメーターです。原語クレジットではもちろんメーターが筆頭にでてきます。
なぜか日本語版製作のクレジットはマックィーンが1番でメーターが2番… 謎です。
いわゆるDVD売りがメインの中編作品を箔付けのための劇場公開したというディズニーの販売戦略でよくあるシリーズ2番手のものではなく、正真正銘の大作長編です。舞台も日本の東京、イタリアのポルト・コルサ、英国のロンドンと盛りだくさん。某英国諜報組織MI6の某有名スパイみたいなクルマも登場します。
(関係ないけど、某スパイ映画は制作会社がつぶれかけててなかなか続編でないんですよね。せっかくボンド俳優になれたダニエル=クレイグもたった2作だけでかわいそう。)
いろいろな有名な人物がクルマで表現されているのがまた面白い。女王陛下とかいかにもな英国製高級車! しかし隣にいる孫、こないだ結婚してなかった? キャサリン妃はどこよ!? 作り込むの間に合わなかったのかなぁ? できれば情報局の女性上司のMをクルマで表現してほしかった。
CG技術もすごいです。東京やポルト・コルサでは従来の3Dアニメ背景ですが、クライマックスの舞台のロンドンはなんと背景が実写。それも静止画じゃなくて動画の実写ですよ。遠くでクルマとかバスとか普通に動いている動画を背景につかってます。結構時間かけてロケしたんだろうか?
それともハリー=ポッターシリーズの特撮のために撮り貯めたデータをILMからわけてもらったのか? いま仮想空間用データの量ではロンドンが一番豊富な都市かもしれません。
前作はアメリカのカントリー文化がメインだったのに対し、本作はアメリカ国外の非アメリカ文化が主題となっていて、これはこれで面白いです。
日本語版のセリフも前作のような苦しいダジャレの珍訳はなく、普通の洋画吹替えレベルになってます。つまり、ジミヘンとか知らないお子様でも楽しめます。でも今のお子様は007を知らないか? うーむ困りましたね。
ボリュームたっぷりのPIXAR大作作品。
小川の辺を観ました。藤沢周平の短編が原作の時代劇映画です。
原作が短編なだけにあっさりしたストーリー。筋よりも道中の自然の描写がメインの映画?
出羽か奥羽にある設定の架空の海坂藩から関東の行徳宿までゆっくりと歩いて旅する武士二人連れを淡々と描きます。
最後の方でやっと脱藩した夫婦が潜伏する小屋を見つけるが、そこが小川の辺(ほとり)にあるという…タイトルのつけ方も単純。
しかし、小川の辺と言ってもあまりにも川に近すぎ。あれじゃ雨が降ったら小屋ごと流される。いくらなんでも石ころがゴロゴロしてる河原に小屋は建てないだろうと。もうちょっと考えてセット作ればいいのに。
あと菊池凜子がゴツいですね。武家の娘で剣をたしなむ設定だからゴツいのが正確な描写なのかもしれないが、一応作品のヒロインなんだからもうちょっと何とかならないのかなと。
娯楽作としてはサービス精神が欠けています。そこまでして表現したかったものは何かと考えたらウーンと唸るしかない作品。
I AM NUMBER FOURを観ました。邦題は片仮名にしただけのアイ・アム・ナンバー4。
私はフォウといっても、フォウ=ムラサメの話ではありません。いやでも性別が男って以外は結構同じ話かも? 強化人間か異星人かの違いだけ。
マイケル=ベイがプロデュースだそうですが、確かにそんな感じのおバカな作品です。
派手な特撮は使ってますが、ストーリーは昔からある陳腐な話で、特にびっくりさせられることもなし。この薄さはテレビドラマシリーズのパイロットフイルムみたいな感じ。
決着のつけ方のあたりからして、明らかにテレビドラマへのスピンオフを狙っています。ただこれはSciFiドラマとしてもあまり面白くしようがないんじゃないかなぁ。ヒネリが全然足りません。
ただ劇場作品としてきっちり予算かけた特撮だけは見ておく価値あり。クラシックな古臭い超能力バトルに最新のSFXを使うとこうなるよって教材的な意味が強い作品です。
コクリコ坂からを観ました。言わずと知れたジブリ最新作、宮崎吾郎第二回監督作品ですよ。

脚本は借りぐらしのアリエッティと同じく、宮崎駿と丹羽圭子の共著。共著と言っても宮崎駿はアイデアや構想を出すだけで、テキストのほとんどは丹羽圭子が書いているのでしょう。
で作品なんですけど、商業的にみて、アリエッティよりずっといい作品に仕上がってます。普通に面白いしわかりやすいし、でもネタにして語るぐらいには劇中で説明されてない裏設定があるし、プログラムピクチャーとしての出来はかなりいいですよ。しかもこれ尺がたったの95分。カルチェラタンの取り壊しの話と、風間の出生の秘密という2つの話を混ぜて同時進行するアメリカドラマでは定石の手法で意外とボリュームがある話を詰め込んであるのに、たった95分とは宮崎吾郎はプログラムピクチャーの監督としては間違いなくそれなりの才能がありますね。作家方向ではなくてマネージャ方向の監督の才能。
ただ宮崎監督の意図を推測すると、これ本当は高畑勲に監督させるつもりの企画だったんじゃないかと私は邪推します。この手の淡々とした群像劇を作らせたら高畑勲は本当に巧いですからね。しかも短く安く作るのも得意。そういう意味で宮崎吾郎は父の駿ではなく高畑勲の方向を目指してたんじゃないかと思います。ただ、その視点で本作を見直すと巨匠高畑勲と比較するのも酷なんですが、いろいろアラも見えてくるんですよ。
まず高畑なら動物をもっと効果的につかったろうなということ。コクリコ荘の住民のだれかがペットを飼っててもいいし、カルチェラタンに誰が飼ってるかははっきりしないマスコットみたいな動物がいてもいい。だいたい港と船乗りの話なのにカモメもウミネコも飛んでない海ばかりって、演出以前に作画的にもジブリらしくないです。このあたりはどうにも高畑勲の足元にも及んでいない。動物のほかに幼児とか小学生も出てこないし、観客層設定を考えればそれもありなんでしょうけど、夏休み映画ならもうちょっと子供が見て感情移入できる何かがほしいところです。
宮崎駿の影響なんですけど、設定の黒い部分にいろいろでてますね。時代設定を原作よりずっと古い東京オリンピック前年にしたあたり。その頃の高校生って要は終戦直後に生まれた世代。主人公の親ははっきり言われてないけどばりばり海軍さん。海の父は軍医にならずに海軍士官になったから勘当されたわけですね。そして朝鮮戦争にも掃海や物資輸送で戦争に参加して戦死したんだけど、当時日本は戦争に参加してない建前だから、国からは何の補償もなくて残された妻子は苦労したと。もし戦死しなかったら海上保安官か海上自衛官になったのだろうか?
ツッコミどころは多いけど今年の夏休み映画の中では上の方だと思います。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2を観ました。PART1の続編、長かったハリーポッターサーガの完結編です。
PART1はいきなり3D版がキャンセルされたり尻切れトンボでPART2が製作されることになったりさんざんでした。完結編の本作はがんばって作ってあります。
3Dだし、学園シーンもたくさんあるし、クリーチャーのCGもたくさんでてきます。まさに完結編にふさわしい豪華さ。
ストーリーは原作本とは違った流れになったようです。原作者J=K=ローリングも最初のうちは改変を認めないみたいなこと言ってたようですが、結局一般うけする決着に改変することに同意したようです。恐るべきは金の魔力。金はトルネコの杖よりも強いようです。
さんざん言ってた、トルネコの杖とか透明マントとか秘法を集めると世界を支配できるって設定は結局深く説明されることなく流されました。
ダンブルドア校長は前作で死んでしまったけど、吹替え版では永井一郎の声がたっぷり楽しめます。
アンダルシア 女神の報復を観ました。アマルフィ 女神の報酬の続編です。
実はあまり観に行くモチベーションがなかったのですが、公開してしばらくたってからクチコミで意外と悪くないとの評がたってたもので、ものは試しと観に行きました。
前作アマルフィはフジテレビ映画にしてはよく出来ているレベルなのに対し、本作アンダルシアはフジテレビ映画なのによく出来ているレベルで、以外にも以外で確かに面白いんですよ。
前作できっちり反省会やって悪いところをすべてピックアップして、律儀にそのすべてについてちゃんと直してきたみたいな作品です。脚本(クレジット名なし あまりにひどいので表記を拒否)ダメ、ヒロイン(天海祐希)ダメ、脇の戸田はよかったねって反省点に対し、練った脚本、ヒロインは黒木メイサ、戸田は続けて起用と完璧な対応。
無意味に派手なアクションをやらずに渋く抑えた演出がこれまたいい感じ、コーヒー飲めない黒田、そしてバルセロナのタクシーの運ちゃんの不運とかシリアルなのにこつこつ繰り返すギャグが冴えています。
ただまた季節がずれてますね。なんで冬の話を夏に公開するのかまったく理解できません。資金回収を冬まで待てない事情があるんですかね。製作会社の資金繰りが苦しいに違いない。
騙されたと思ってみると意外な拾い物的映画です。
マイティ・ソーを観ました。ゲルマン神話のトール神がヒーローのアメコミの映画化です。
各方面で言われてますが、なんでソーなの? せめてトールってすればいいのに。日本語の響きとしてソーは強く聞こえないしヒーローっぽくないよね。
字幕をみる限り、英語訛りに執着しているわけではなく他の固有名詞はエッダ詩の発音に沿った表記。ただTHOR本人だけがトールではなくソーとかたくなに表記されます。
権利関係に厳格なマーベル作品のことだから、これは日本国内でトールって商標をとれなかったから、マイティ・ソーをごり押ししているんではないだろうか? そんな問題でソーって呼ばれちゃうトール神かわいそう。マイティ・ソーより、鉄槌トールとか雷神トールの方が絶対いいよね。
作品としては、いかにもアメコミなマッチョヒーロー。しかもなぜかニューメキシコ州の砂漠に落ちてくるところがアメコミ風。
ゲルマン神話ってアメリカではある程度はメジャーなんでしょうか? 劇中で木曜日ThursdayはThorの日が語源って出てましたが、水曜日WednesdayはThorの怖いお父ちゃんOdinの日って意味だよ。
本作はあくまでも自分たちの家族内のケンカで地球に迷惑かけるだけの話で、全然地球の危機をすくようなヒーローらしい行動はしません。結局アベンジャーな取り込まれてしまうみたいなんで、小粒な神様ではあります。雷を使いこなすからか、一応ローマ神話の主神ユピテルやギリシャ神話の主神デウスと同一視されているのね。
マッチョ好きな人にお勧め。あんまり頭を使わずに楽しめるアクション映画です。
鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星を観ました。外伝ストーリーなので主役はエルリック兄弟というよりはゲストキャラのアシュレイとジュリアの兄妹の方でしょう。
ストーリーはよくできています。シナリオや設定もよく文芸面ではハリウッド作品と言ってもいいくらいの高品質な出来。
その反面、演出して映像化する部分が劇場版とは思えないほど不出来なのが残念。確かにアクションシーンはばんばん動きまくって派手で手間がかかっていますが、演出ってそれだけじゃないでしょうと。ストーリーボード、シナリオにある深さの映像化に失敗しています。
たとえば、主な舞台となるミロスの民が住む谷底の集落。二つの大国に挟まれた不遇の民族が谷底に追いやられて貧民街をつくっており、上からは廃棄物などが捨てられるばかりか、崖にとりついて登ろうとすると問答無用で撃たれるという、ハガレン世界観にあったシビアな設定。このシビアさが全然映像化できてないです。冒頭でエドがハエの大群に襲われるとかセリフで「臭いとか」言うだけで、不衛生さとか貧しさがまったく映像に出ていない。
服装が小奇麗だし贅沢じゃないけど自然志向のむしろ結構いい生活してるようにしか見えない。
どことなくジブリっぽい演出が入っているのが鼻につきますが、ジブリ作品なら宮崎監督はマンガ的にツギアテの入ったボロ服着せて貧しさを表現するだろうし、高畑監督ならもっと写実的にエゲつなく貧しさを表現しますよ。あれだけハエだらけって設定なんだから生活空間にハエ取り紙をぶら下げておくとか、食事シーンでハエ除けの網のカバーを出すとか、簡単な演出でいいのに。セリフで説明するにしても火葬シーンで「土葬にしたらハエが大発生するからやむなく火葬にするしかない」って言わせるとか、もうちょっと効果的な演出があるでしょうに。製作スタッフは不潔な環境や貧困生活を実体験したことがない人ばかりなんだろうか?
どうも文芸にばかり力を注いで、作画演出の準備時間がまったく足りてない印象が強いが、とはいえ、アクションだけ楽しみたいならまぁ悪くはないクオリティではあります。
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦を観ました。
もっと早い時期に公開予定だったのに震災の影響で遅くなってしまったのがちょっと残念。
歴代スーパーヒーローとそれ以外のマニアックなキャラ達が全員集合して闘うオールスター的な作品です。
もともとTVシリーズのゴーカイジャーがオールスター的コンセプトなんですけど、映画なのでさらにお祭りムード満開。
ただし前作のゴセイジャーも出てくるいつもの春の「前作vs新作」Vシネマと同じノリです。
しかもゴセイジャーは金色がついた最終形態なのに対し、ゴーカイジャーはまだ初期スタイルなのに加えて6人目がまだ顔出しだけ!(春公開予定だったしね)
明らかにゴセイジャーにパワー負けしてます。
夏の海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船では本気を出してくれると期待します。バトルフィーバーJも出てくれるとうれしいな
SUPER8を観ました。スピルバーグとJJエイブラムスの夢のタッグです。
とにかく子役がみんな巧い。アメリカの俳優層は本当に厚いです。過去のスピルバーグ監督作品のオマージュ的表現がたくさんあって昔の映画ファンにとっても楽しい作品です。
怪獣も売りの一つですがそれだけじゃない子供たちの冒険ドラマが素晴らしい。
特に脇キャラがみな光ってていい。特にチャールズ(太った監督役の子)は明らかに若かりし頃のJJですね。島本和彦が炎尾燃は自分とは別人格だといくら言っても同人格とみなされるように、本人が難と言おうとチャールズは少年時代のJJです。粉かけた女をイケメンスタッフにかっさらわれる哀しさがリアルです。
あと子供たちがみんな行儀がいいですね。大人に対してみんな Sirづけで対応する。80年代のアメリカの田舎町ってみんなこうだったのだろうか? 保安官/保安官代理の権力の強さと連邦/軍への反骨心も古き良きアメリカ人っぽいです。今は失われてしまった精神なんでしょう。今の米連邦は愛国愛国って煽り過ぎ、ハリウッドもそれに便乗しすぎ。
間違いなく超A級のアクション冒険映画です。
スカイライン-征服-を観ました。
宇宙から怪物襲ってキターって災害モノ映画です。
襲われるのは人類全体のようですが、本作で描写される襲われる人達は西海岸のお金持ち達。日本で言う六本木ヒルズ族みたいな感じの人生の春を謳歌してる人達。
日本人が企画した映画なら金持ちの善人面が剥げ落ちて醜い争いを繰り広げるってなりそうですが、アメリカ文化では金持ちは基本的に尊敬されるべき人なんでそこまでは行かず、普通に家族愛を持ち普通にパニクる人たちってあっさりした描写です。
クリーチャーの造形や動きがとにかくよくて、中でも素早く人型二足歩行するヤツがかっこいい。
オチは不動明がデビルマンになって対抗する系の終わり方ですが、美樹が人類にクビはねられてウワーみたいなのはなく、あくまでも人類は完全な被害者だってスタンスです。
正直オチなんかどうでもよく、ネタバレなんかしても本作を鑑賞するのにまったくダメージないです。ただ人類と敵のバトルを見て感じる。ただそれでよい。
そんな作品です。
なんん渋谷区立松涛美術館で開催されているカレル=ゼマン展にいきました。
チェコスロバキアの人形アニメ・特撮映画・切り紙アニメの監督、カレル=ゼマン(故人)の企画展です。
カレルゼマンの特撮作品「ほら男爵の冒険」と「悪魔の発明」日本公開企画の予告編
(今回の企画展とは無関係)
チェコの伝統芸のガラス細工を使った人形アニメ。Inspirace(1948)
当初の志しは高かったものの壊れやすいガラス細工を使った製作は困難を極め、完成の暁にはゼマンは「ガラス壊れ過ぎ!」との言葉を残し、ガラス細工アニメはこれ1本きりとなったそうです。
ゼマン特撮の代表作、ジュール=ヴェルヌSF小説を映像化した映画 悪魔の発明(1958)
手間暇かけた光学合成の映像がすごい。背景やメカがすべて原作小説の挿絵とおなじ銅版画調(OReillyの表紙みたいなの)の背景書割や、メカの切り紙アニメがあり、独特の雰囲気を出している。劇中には潜水服を着た男と大ダコが闘うシーンもあり海底二万海里からの着想が含まれる。冒頭には宇宙ロケットが飛ぶシーンもあってなかなかのSFマインドを感じさせる。ゼマンはヴェルヌの大ファンだったとのこと。
晩年は切り紙アニメ作品を数多く製作した。Krabat(1977)
切り紙アニメは人形アニメや光学合成特撮ほどの手間暇はかからない。いま見ても全然古びておらず、むしろ現代風な雰囲気。現代の視点だと出来のいいフラッシュアニメのように見えます。
映像作品そのものはいつでもどこでもYouTubeで見ることができるいい時代になりましたが、これらの作品を作った貴重な小道具や絵コンテなどが松涛美術館で展示されています。作品も毎日2本上映されています。大人300円でこのサービス さすが区立美術館は太っ腹。
トワノクオン 第1章 泡沫の花弁を観ました。2010年に逝去した飯田馬之介の遺作トワノクオン全5章の第一弾です。
基本は超能力を持つ小集団が反体制派となり体制側と戦うというアリガチな世界観。X-MENとかHEROES的ですね。
主人公のクオンがミステリアスで見た目より年寄りっぽくてストイックなあたり、地球へ…のソルジャーブルーに似てるかもしれません。
超能力バトルといっても、かなり痛みを感じさせるバトルシーンで、力を使うには大きな代償が必要らしいことを暗示しています。
第一章では明らかにされませんが、たぶん体制側の戦闘員のα〜εも能力者なんだろうなと思われます。
飯田馬之介監督作品は未完のものが少なくないですが、本作はちゃんと最後までやりそうなんで安心です。
ちゃんと完結してるのってタイドラインブルーとかCBキャラ永井豪ワールドくらいか? 08小隊は途中からだしね。
上映館が関東だと新宿バルト9だけなのがつらい。もうちょっと上映館を増やしてほしいものです。
次回の第2章は7月中旬から上映予定。
例年6月はあまり大した映画が公開されない梅雨枯れの月間なのですが、今年は大作話題作が集中しています。
それと言うのも、3月11日の震災によって公開が延期された作品や新たに公開が決まった作品の、もともと公開スケジュールがスカスカだった6月に押し込まれたからです。
今回観た100,000年後の安全もそのような震災企画のひとつ。
フィンランドに建設中の高放射能廃棄物の永年処理場オンカロのドキュメンタリー映画です。
施設の設計耐用年数は10万年。おそらく10万年後には現文明は影も形もないはず。事情を知らない未来人が掘り起こしたりしないのだろうか?
素朴な疑問をもってこの一大プロジェクトの関係者にインタビューします。
出来るだけ中立的な立場で制作するように努められた作品です。ただ、日本語版はちょっと危険厨に偏ってる感じ。だいたい原題の"INTO ETERNITY"に比べて邦題のキャッチーなことと言ったら。字幕もかなり意訳されて危険厨よりなセリフになってます。
たぶんこの手の設備は忘れ去られてしまえば勝ちで、一番の脅威は、施設の目的も構造も分かったうえで、プルトニウムなど有用な物質を得るために採掘しようとする企てでしょう。エジプトの大ピラミッドの化粧石だって後世のファラオたちが自分の墓の飾りにするためにどんどん剥ぎ取ってしまって、今はゴツゴツした基岩丸出しの丸裸状態になっているわけです。
BSとかで夜中に放送されてそうな作品。
映画ヤバい経済学を観ました。
同名のノンフィクションベストセラーの映画化です。原題はFREAKONOMICS。
雑多なテーマで短編と中編が複数あるオムニバス形式。中編は全部で4つ。1「子供の命名問題、名前は人生にどのように影響するか?」、2「神話の堕落、大相撲の八百長問題」、3「全米犯罪発生率減少の本当の要因は?」、4「高校一年生にアメを与えたら成績が上がる?」
経済学ってうさんくさい印象がありますが、それは未来を予測するとか金儲けをするとかを目的として場合の話で、過去の事象を統計データから説明したり、実験を行って仮説を検証したりする分には非常に為になる面白い学問なのです。本作でも豊富な統計データと、綿密な実験で得られたデータからくる、非常に意外な結論なのにものすごい説得力のある話に強引にへーと思わされてしまいます。
1は日本でも最近増えてきたいわゆるキラキラネーム(?)とかDQNネーム、震災被害報道でNHKのアナウンサーが読めない名前のような話がアメリカでもあるそうで、名前で富裕度や人種がなんとなくわかってしまうらしいです。追跡調査や、偽名を使って求職票を出す実験なので、きっちり検証していきます。
2は日本の大相撲の八百長の話。これも関係者にきっちり取材して検証します。もう有無も言わさない結論、間違いなく黒! が導き出されます。曙や小錦も取材を受けてます(やつら英語話せるしね)。
3はアメリカ社会のタブーみたいな話ですね。データは明らかな相関を示唆しているのにキリスト教をペースとする社会では受容しがたい結論「中絶合法化により望まれない出産が抑制されたことによる」がはっきりと証明されます。産めや殖やせやは、犯罪を助長する、つまり聖書の教えの中に原罪が刷り込まれているということ?
4はアメリカ人の高校生気質がわかる話。日本だとまた全然違った話になると思います。教育予算の効率のいい使い方とは何かと考えさせられます。
その他、細かい短編ネタも興味深いものが山盛り。たっぷり1時間半のボリュームまったく飽きずに楽しめます。
劇場版プリンセストヨトミを観ました。原作は万城目学の同名小説ですが、未読です。
大阪にある、とある財団法人OJOに会計検査院の実地検査が入るところから話が始まり、豊臣家の末裔が健在だとか、大阪国だとか、万城目らしい大風呂敷を広げた大ホラストーリーです。ただ、最後に浪花節的父子愛で誤魔化され、国の補助金の不正使用を認めてしまうところはまったくもってとんでもない話です。
いくら明治維新の時に資金援助を受けたからって延々と毎年5億を出さなきゃいけないってのはおかしい。腹黒い金貸しか?! 法定金利で引き直して再計算したらとっくに元本返済済みの過払い状態なんじゃないの? だいたいたった5億円くらい自分らで工面しろよと。財団法人じゃなくて社団法人にして会員から会費集めればよい。大阪国民がざっと1万人いたとして一人当たり5万円/年くらい都合つくでしょう。
「徳川はひどい。太閤さんかわいそう」とか言ってるけど、秀吉だって残虐非道の限りを尽くしています。石山本願寺を長期にわたり兵糧攻めにして、門徒の心が折れるまですりつぶして、和議を飲ませて追い出した、本願寺跡にぶっ建てたのが秀吉大阪城。大阪近隣の一向宗門徒からはものすごい恨みを買っており、少なくとも大阪冬の陣、夏の陣の敗因のひとつとなってるはず。徳川が大阪城を再建したぐらい何てことはないのですよ。
それより国からの補助金をまるで既得権益のようにしがみつく態度が、父子愛では誤魔化せないほどに見苦しい。本作にシンパシーを感じる人が多いということは、地方の財団法人ってどこも、補助金は空から降ってくるくらいの意識なんでしょうか? 国民が自腹を切らない国ってろくでもないよ。
話は変わって豊臣家の末裔(家督?)が女系相続になってるのはなぜなんでしょう? 本人には知らせないシステムだから、確実に子孫であることを証明できる母→娘という受け継ぎ方をするようになったんだろうか?? ここらへんまったく説明不足な気がします。
なんだかんだいって、本作見どころは、綾瀬はるかの大食いと乳揺れくらいなものらしい。
X-MEN:ファースト・ジェネレーションを観ました。
X-MENの結成の秘密の話です。バットマンビギンズみたいに、人気シリーズの誕生秘話ものは、だいたい面白いんですが、本作はかなりいけてます。
おなじみのキャラが若かった頃がかなり違った印象なのがよいです。
ビーストはやはり若い頃はオタクっぽかったし、プロフェッサーには髪の毛が生えていた!!! (当然か?
とにかくプロフェッサーの頭髪ネタはこれでもかこれでもかと何回も念を押されます。X-MENファンにとってここんとこ重要なんでしょうね。
マグニートとプロフェッサーって戦前生まれって設定、じゃ21世紀には80近いのか? ゴルゴ13みたいな時間が止まった系の設定です。まぁミュータントなんだから老化しないって設定にするだけでいいんだけど。
キューバ危機と絡ませているところもいいですね。でもそうなるとベトナム戦争ではミュータントたちはどう関わってたんだろう? 人類は確かに愚かだけど、X-MEN達もそんな賢いわけでもないようです。
噂ではFOXは、本作を1作目とする三部作構想があるらしいです。しかしこの手の人気シリーズの知られざる過去ストーリーは結果がわかってるだけあって、後になればなるほど辛いんだ。スターウォーズEpi3とかがんばってたけど、本当に辛かったもんね。
それよりはやくX-MEN:ファイナルディシジョンの続編作ってほしいです。サイクロプスもう要らないでしょ!!
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉を観ました。
言わずと知れたカリブ海の海賊シリーズの第4作。4作目はちょっと外伝的扱いです。
ジョニー=デップが演じるジャック=スパローが相変わらず出てきますが、今回は船長ではありません。船もクルーもいません。あくまでも他人の船やクルーと絡んだ冒険。本作ではバルボッサとその娘アンジェリカが主役でスパローは狂言回しの立ち位置です。
アクションは今回も派手で面白く、あまり整合性を考えないゆるい設定も含めて、シリーズの世界観を壊すことがなく、シリーズ作品としてはよくできています。
ゾンビの魔法が使えるなら不老不死なんて要らないよね、とかツッコんではいけないのです。
あくまでも外伝なので、まだまだいくらでもシリーズが続けられそう。
しかしさすがにジョニー=デップの年なので、あのハイテンションで子供じみたジャック=スパローを演ずるのはキツいんじゃないだろうか。
そろそろ役者の代替わりを考える頃合いかも?
今の時期に公開するにはもったいない、なんでゴールデンウィークか夏休みに公開にしなかったのか、謎なくらいよくできた娯楽作です。
アジャストメントを観ました。原題はTHE ADJUSTMENT BUREAU。直訳すると調整局? 原作はフィリップKディックの短編小説Adjustment team(邦訳では調整班)で、初出は1954年という古い作品です(米国内ではもうパブリックドメインとなってるくらい古い)。
映画の方はTEAMからBUREAUに格上げになっているように、謎の組織のスケールが大きくなっています。キリスト教の一大命題「自由意志とは?」に絡む話なので当然のようにキリスト教くさい組織で、なんかコードウェイナースミスの人類補完機構のような怪しい組織っぽい描写です。
ストーリーそのものは単純でまさに短編なのですが、演出的に、電王みたいにドアを開けると違う空間につながってる映像表現を使ってて飽きが来ません。なぜこのようなことができるのかは全く種明かし無し、または組織のオーナーは全知全能だからって当然の答えがあるのみ。
初期の作品なのでまだドラッグネタも薄く、ライトなSFとして楽しめる作品になっています。
原作では、戦時下の統制経済にあったアメリカが、戦後に自由主義を突っ走る(反共バリバリ)になっていく時代の空気を、再び世界は自由意志に委ねられたって表現したのでしょうが、21世紀の今となってはどう解釈すればよいものやら?
ディック原作にしては、単純な娯楽作としてシンプルに楽しめる一品。
手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しくを観ました。プロモーション担当の弱気さが透けて見えるようなタイトルの長さ。いくらなんでもやり過ぎだろう。ブッダでいいじゃん、ブッダで。
最初から三部作を想定した一作目という宣伝をしてますが、20世紀少年のようにグダグダになりそうな雰囲気ありありの本作。
お金をかけた分、作画はきれいですがドラマ的には原作のエピソードを表面的に拾っただけの出来の悪い総集編みたいなストーリーです。
一作目はシッダルタの誕生から出家までの話。それだけじゃ話にならないので、奴隷身分出身から成り上がったチャプラをゲスト主人公的扱いに祭り上げてお涙ちょうだい浪花節的オチをつけて何とかごまかしてます。
はっきりいって面白さで言えば幸福の科学の永遠の法に劣ります。クレーム対策のためか宗教的要素が徹底的に排除されておりネタにすらなりません。
本編のハイライト部分は予告編やテレビCMですべて流されています。あのままの展開で終わり。長いタイトルの赤い砂漠がなんのことかまったくわからないまま終わります。
えらそうな聖者アシタを演ずる永井一郎の声が聞けることだけが唯一の価値の作品。
Mr. Nobodyを観ました。
2092年、不死化技術が人類全体に普及した世界の中、最後に一人残された不死でない死すべき男が117歳の誕生日を迎えた、という導入で始まるSF仕立ての話です。彼の記憶は混乱しており、「自分は34才で今は2009年」と話すように、すでに見当識を失っている状態。最後の「人の死」というイベントを世界中の不死者が注目しているという世界が舞台です。
ハードSFというよりは、一個人の内的世界を描写した幻想文学的、たとえるならティム=バートンのビッグ・フィッシュや今敏の千年女優のような作品です。
人生のifの分岐をすべてトレースして可能性をすべて確認したような時系列を無視した映像の洪水がポップな感じで娯楽作というより芸術作品の香りがします。人生の伴侶も、母の再婚相手の連れ子(クリームレモンの亜美?)の官能的で15才からエロエロのアンナや、メンヘル系でトラブルメーカーだが、子供に恵まれあたたかい家庭の母となるエリース、女としても母としても非常につまらないが金銭的には成功するジーンの3人の可能性をいったりきたり。もちろん結婚しない可能性もあり。すべての可能性を網羅した人生スゴロクをいったりきたりする描写は、わかりやすいヒントがちりばめられているため、すんなり理解でき、決して難解な映画ではありません。
主人公のニモが、THE GOLDEN MANのような予知能力を持つ超人で最良の選択肢の結果、最後の死すべき人間になるまで生きながらえたのか、それとも本人の独白の通りすべては単なる少年の妄想に過ぎないのか、はたまた死に瀕した老人の脳内が生んだ記憶の混乱なのか、どれが正解かはわかりませんが人ひとりの人生にはそれなりの重さがあるという、老人が喜びそうな作品ではあります。
それにしても1975年生まれで機械式タイプライターってのはちょっと懐古趣味に過ぎるんじゃないかなぁ。もうちょっとearly digitalなガジェットを出した方がポップ感が増したような気がします。
15歳のアンナ役を演じたジュノー=テンプルが健康的にエロチック感バリバリとてもいいです。
日本では単館系の上映しかしてませんが、もっと全国展開してもよかったと思うくらいには面白くわかりやすい作品でした。
少年マイロの火星冒険記を観ました。
地球の少年の母親が火星人にさらわれるという事件から始まる少年の冒険活劇の物語です。
すべての画像がモーションキャプチャによる3D CGで作られており3D対応です。
意外とちゃんとしたSF仕立てになっていて一般の火星人は英語(地球語)を話さない。子供向け映画でこれをやるのはけっこう冒険だったのではないかな? スピルバーグのET程度にはSF的です。ETというか80年代の日本のアニメ的SF考証、要はスタジオぬえ的です。乱暴に要約すると、マクロスのメルトランディが火星に住んでて、失われた文化だか親子愛だかを取り戻すみたいなストーリー。
モーションキャプチャーなのですべてのキャラの動きは役者をトレースしたもの。モブシーンであってもエキストラをたくさん呼んで作ってるようです。舞台演劇的な大げさな動きがうまく本作にマッチしています。アメリカならいくらでも舞台俳優いそうだし。
火星までワープ? だかワームホール通っていくので、本当の火星かどうかは不明。わざわざ火星という設定にしなくてはならない事情があったのだろうか? アバターみたいに遠くの星の話にしても問題ないのに。
ディズニー作品としてそれなりに冒険して作られているが、結果としていかにもディズニーらしいファミリーものに仕上がった作品。
岳 -ガク-を観ました。
ビッグコミックオリジナルの連載マンガが原作です。原作は掲載誌からもわかるようにリタイア世代が主ターゲットですが、映画化された本作は、小栗旬&長澤まさみというキャスティングからわかるようにもっと若い世代向けに作られています。
浜ちゃんが釣りバカであるように、主人公の三歩は山バカだと原作では描写されますが、まだマンガなのですこしはシリアスな雰囲気もただよいます。しかし、実写で小栗旬が演じる三歩は真のバカ。ものすごいバカ。上野樹里演じるのだめよりバカに見えてしまいます。赤塚不二夫もビックリのバカっぷりは、ある意味で突き抜けていてスゴいです。
一応、山岳ロケによるリアルが風景をウリにしているようですが、残念ながら主役の2人を長期間拘束することはできなかったらしく、季節感がまったくありません。山のシーンはいつも同じ風景。ストーリー的には夏山のはずでも雪ががんがん残ってるし(日本には万年雪も氷河もありません。富士山ですら夏は雪ない)、厳しい冬のはずなのに黒い岩肌が見えてたりして、リアリティはまったくありません。劔岳 点の記の本気の山岳ロケシーンとは全然違います。、
売れっ子の小栗旬と長澤まさみにここまで危険なロケさせたボクちゃんスゴいって自画自賛臭しかしない山岳ロケシーンなら、むしろ全編CGにした方がマシだったかもしれない。
本作に心あたたまる感動などを期待してはいけません。ギャグ作品として豪華キャストを楽しむというのが本作の正しい見方です。
これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫を観ました。
小学館少年サンデーで赤塚不二夫の担当をしていた編集者武居氏の伝記を原作としたドキュメンタリー風映画です。
原作というよりは原案といった感じで、もちろん史実からかなり外れた設定となっています。だって原作者の武居の役を堀北真希が演ずるという性転換配役です。性転換キャストは地上波テレビドラマに多い現象ですが、本作はテレビドラマというより、舞台演劇の香りが非常に強い異色作です。
昭和40年代、学生運動真っ盛りの東京を舞台にギャグ漫画家赤塚不二夫の担当にされてしまった新入社員武居の運命は如何に!? みたいな導入で、ゆるゆると、おそ松くん、もーれつア太郎、レッツラゴンと少年サンデー連載作の移り変わりに沿って、鬼才赤塚不二夫のハッチャけた日常が大げさに(そして上映できるレベルにマイルド化されて)描写されます。
演じてる浅野忠信が本当に楽しんでやってるのがわかります。この手の舞台演劇ノリが好きなんだろうな。堀北真希もノリノリ。まぁでも一般受けするかというと、ちょっとなというのも事実。実際本作のプロモーションでウリになるのはキャストが豪華だってところだけだし。
赤塚作品も一緒に出てきますが、やはりサンデー連載の各作品に比べてマガジン連載の天才バカボンのメジャーさと普遍性には敵わない。ア太郎は面白いと思うけど、股旅モノのフォーマット(木枯し紋次郎とか)を知らない現代の子供には理解できないと思うし、レッツラゴンはマニアックすぎる。チビ太とニャロメ、ケムンパスとベシぐらいか、今でも通じるのは。
似たような路線で永井豪もやってほしい。まだ生きてるけどね。成人指定しないと無理かな?
鑑賞後に「たりらりらーん、これでいいのだ」と思えたら勝ちな作品。
豆富小僧を観ました。豆腐じゃなくて豆富です。京極夏彦の豆腐小僧双六道中ふりだしが原作ですが未読。
200年間封印されていた豆富小僧と達磨センセイが現代の東京に出てきてひと騒動みたいなストーリー。原作通りなのか脚色入っているのかよくわかりませんが、子供向けのわかりやすい筋になっています。ちょっと京極風味の駄洒落ネタがありますが特にきになりません。
豆富小僧の声を演じる深田恭子はいつものアニメ声でこれはこれでいいんじゃないかと思います。同性の反感を気にせずロリ声に徹する開き直りにプロ魂を感じます。
達磨センセイの武田鉄矢もいい爺ちゃんキャラで子供向けらしく好感もてます。

CGは正直言って安っぽい気がします。特に人間の群集キャラのデザインが手抜き過ぎててかえって素敵。劇場作品なのにここまで手抜いていいのか? そして無駄にプルンプルンする豆富のCGは地味ながら結構な資金と労力を注ぎ込んでいると思われます。頑張る方向がまちがってる?!
このマニアックな絵作りとベタなストーリーが相まって、不思議なほのぼの感を生んでいます。
子供に見せるなら鬼神伝より本作の方が絶対におすすめです。
鬼神伝を観ました。オニガミデンと読みます。キジンデンではありません。
児童向け文学のアニメ映画化企画ですが、宣伝がオロチのコンセプトデザインを大友克洋がやったとか、かなりヤバイ匂いがするプロモーション戦略です。
実際観たところ確かにヤバイ。少なくとも商業作品として誰をターゲットにしているのかよくわからない作品です。上映館をこんなに多いのが不思議。ゴーカイジャーの映画が震災で遅れなきゃGW週間上映作品としてここまで幅を利かせられなかったんじゃないかな。そういう意味でラッキー(客としてはアンラッキー?)
最近の流行りかもしれませんが、主人公が特殊能力を備えている理由がただ「血統」だけ。努力も悩みも葛藤もせず、ただその星の元に生まれたからチカラがあるというのはドラマに欠けます。設定も妙にこっているようで全然薄っぺら。天皇も皇族もでてこない平安京創設の秘密の物語っておかしすぎでしょ? 各方面に気を使って無毒化した結果、本当につまらない超能力バトルアニメに堕してしまったようです。
ストーリーはダメダメですが、アクションシーンはさすがに金をかけた分は動きます。キャラクターデザインがちぐはぐなのも気にせず、昭和50年代の東映動画中編アニメなノリで楽しむのがいいでしょう。石原さとみの声の演技は可もなく不可もなし。
尺が短く、アクションシーンの描き込みがすごいのに、なんかスカスカな印象を与えるのが不思議な作品です。
ガリバー旅行記を観ました。
完全に子供向け、ナイトミュージアムのターゲットと同じところを狙った作品です。いかにも小学生男子が喜びそうなベタなギャグが連発。
そんな作品なのに、主人公が30代草食系男子(もちろん童貞)ってのはどうなの?
うだつの上がらない冴えない男で、後から入社してきた平成生まれの若造が昇進して上司になっちゃう悲哀みたいな演出されてる。子供向け映画がそんなのが主人公でいいの?
だがちょっと考え直してみる。あれだけ映画、小説、マンガ、ゲーム、音楽に通じてて、ギター弾けるし踊れるし、10年も定職について安定してる上、勤務時間中にちょっと休憩してギター弾いて遊んでも問題にならない職場って、コレ日本だったらリア充そのものでしょ。何不自由ない夢の準公務員待遇の生活じゃん。親に寄生せず自立した一人暮らしで毎日会社に通勤してるんだから、日本なら善良な市民扱い間違いなし。
ただ、ちょっと女性に奥手でなかなかデートに誘えない。野心に欠けて新しい職種に挑戦しようとしない、ただそれだけでダメ男扱いって、USAの社会人価値基準おかしくない? 草食系は社会的に抹殺すべき完全悪なのか?
本作は、草食系気味の多才な30代男子(童貞)が冒険活劇を経験することで、肉食の味を覚え見事にヒロインを食って脱童貞したというサクセスストーリーです。ホントに子供向け?
3D版もありますが、べつに2D版みとけばいいんじゃない程度の出来。300円の価値はないと思います。
Sucker Punchを観ました。
Sucker Punchは不意打ちのパンチって意味です。なぜか邦題はエンジェル ウォーズ、まったく意味不明な邦題です。
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2005)の長女役を演じたエミリー=ブラウニング(当時16歳)が主演。

当時はいかにも日本人ウケのいい美少女で、2chにもスレが乱立していました。
そして22歳になってもヘソ出しセーラー服with日本刀が似合うのです。

現実と妄想の世界を行き来する世界観がいかにも押井守っぽくて、日本のアニオタに受けそうなストーリーです。
配給のソニーピクチャーもそこはわかっていて、あえてアニメ声優ユニットのスフィアに吹替えさせて公開する戦略に出ています。
でもせっかくやるんだったら、ディズニーの日本語版みたいにもっと金と時間をかけて、劇中歌も吹替えさせるべきでしょう。
本作はセリフが少ないのでなおさらです。つまんない邦題といい、ソニーピクチャーはアニオタを舐めてるんじゃないのかね?
ハリウッドらしからぬ難解な奇作。でも押井守作品が理解できる人ならたぶん楽しめるはず。
ザ・ライト -エクソシストの真実-を観ました。
アメリカ合衆国内にはたった14人しかいないというエクソシストのひとりについて、どのようにエクソシストになったのか、実際のエピソードに基づいて描かれた再現ドラマ的映画です。
プロテスタントが建国した国アメリカは今でもカトリック教会の影響は弱く、設定された教区の中には司祭が空席のところが多くあるらしい。
そのようなカトリックがマイナーな社会の中で、カトリック世界の中でもさらにマイナーな悪魔祓い師エクソシストが14人しかいないというよりは14人もいる!といった方がいいのかもしれません。
いわゆるホラー映画ではなく、超自然現象を煽るように表現したりはしません。悪魔つきの人間は出てきますが、精神病患者との区別ははっきりとはつきません。ただ悪魔に取りつかれた演技は素晴らしく、役者としては演じ甲斐のある役どころです。
正直、エクソシストは西洋医学に対する針灸整体師のようなもので、現代医学の精神科医師に対する中世の宗教的民間療法師に過ぎないという見方も十分可能です。
悪魔が実在するか否かはこの映画では示されませんが、はっきり言えることはエクソシスト達は確かに神と悪魔の存在を信じる信仰心を持っているということです。
アメリカにおけるカトリックの微妙な立ち位置もうかがえるドキュメンタリーです。
2011年4月からカイジTVシリーズ第二期 破戒録篇がスタート。
今回もエンディング後に箴言ガールが登場。第一期は阪本麻美だったのだが、今回は久保ユリカ。
いまいち色気に欠ける彼女だが前にどこかで見たことがあるような…
そうそう、満腹少女ドラゴネットのピンクだよ。茶髪だと印象がかなり違う。

やはりニコラの読者モデル(ニコモ)出身だけあって、女子ウケの方がよさげな彼女。♂キャラしか出ない深夜アニメの視聴者層に果たして受け入れられるのだろうか?
ドラゴネットでも思いっきり鹿谷弥生(ミスマガジン2007グランプリ)に美味しいところさらわれてたかも。なんかオーラの出方が違うのか?
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーを観ました。
オールライダーの名に恥じず、各作品の主役ライダーだけではなく、2人目以降のライダーも登場。それどころか石森章太郎&東映のヒーローがすべて登場する勢いです。と言ってもバッテンロボ丸とかTVオバケてれもんじゃまでは出てきませんが。また、電王に限っては良太郎もTVシリーズの電王も出てきません。孫のNEW電王しか出てこない。残念。その代わり子供に大人気の4馬鹿イマジン、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスは登場します。
とにかく旧作と平成ライダーに対する愛がすごい。そしてショッカーの皆さんがノリノリで動いててすごい。敵となる悪の秘密結社も勢揃い!!
タイムパラドックスSFとしてもお約束も守っていて、かなり完成度が高いです。
ショッカー怪人バッタ男と化した仮面ライダー1号2号の悪辣ぶりも見どころ。少年仮面ライダー隊の半ズボンと紅一点のプリーツスカートにも注目。
昭和テイスト満点で子供にも大人にも見ごたえがあるライダー映画です。
それにしてもアマゾンは21世紀になっても独特でキャラが立ってる素晴らしい造形だと思う。現在の特撮技術を駆使してアマゾン主役の映画って作れないものかなぁ?
THE TOURISTを観ました。アンジェリーナ=ジョリーとジョニー=デップの大物二人が出てくる映画です。
予告編をみる限り、いかにもありがちな各地の観光地を巡るロードムービーで、恋愛ドラマもアクションもてんこもりって感じかなと思っていました。でも実は意外と淡泊。舞台はパリとベネチアとその間を移動するユーロスター特急車両だけ。あまり移動しません。
アクションもあるにはあるのですが、アンジェリーナ=ジョリーを起用してる割にはこれまた淡泊でもったいない感じ。
ラブストーリーもなんかあまり盛り上がらない雰囲気でした。一応どんでん返し的なオチが用意されてるのですが、そんな驚くようなものでもなかった。
全般に薄味な出来上がりの映画です。
つーか、高級ホテルに泊まって風呂入らずに寝てしまうのがまったく理解できない。ドラえもん映画ですら入浴シーンをサービスするのにどうなってんのよと言いたい。
塔の上のラプンツェルを観ました。
ディズニーの3Dアニメ映画です。グリム童話の髪長姫を題材に、大胆な脚色を加えた純愛ラブストーリー。
ミュージカル仕立てで伝統的なディズニー映画のお約束をちゃんと守っています。
主人公のラブンツェル姫の声は日本語版ではしょこたんこと中川翔子が演じますが、ミュージカルパートの歌は小此木麻里が歌います。ディズニーのキャスティングは厳しく、知名度だけでOKとはしないらしい。
キャラクターがかなり単純化されているので、大人が見ても楽しめるかどうかというと微妙かもしれませんが、子供向け映画としては大変良くできている映画です。
劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜を観ました。前作の続きで完結編です。前作はテレビ版の粗筋に近いストーリーでしたか、本作はテレビ版とはかなり違う完全新作です。
SF的にはどこかで聞いたことがあるようなネタを集めてきた感じで、決してセンスオブワンダー成分はないのですが、いかにして「歌で戦争する」という設定の裏付けにするかという点において、トンチに近い綿密な作業がされていて感心します。これがマクロスです。
アクションシーンはさすがにお金がかけてあってド派手。
パチンコマネーをふんだんに使った贅沢な作品です。
ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島を観ました。
古典ファンタジー ナルニア国物語の第三巻の映画化です。
さすがに良くできたストーリーで優れた児童文学で非の打ち所がありません。
あえていうなら、第一作では末っ子の妹だったルーシーが一作目では美少女だったのに、本作では育ってしまって微妙な感じに。でもそのために、姉のような要望になりたいなんて煩悩がリアルになるメリットもあったりして。
ヒロイン分がちょっと物足りないファンタジー大作でした。
劇場版実写あしたのジョーを観ました。
山谷のドヤ街を屋外セットで再現。映画らしくお金がかかってます。
しかし少年院から豚にまたがって脱走のシーンはなし。金のかけ所がわかってません。
豚なして矢吹丈の少年院時代は語れないだろ! 西の鼻ウドンなんかどうでもいいんだよ。
香川照之の丹下のおっさんが面白かった。なんだかんだいって香川照之は娯楽作向きだ。
力石戦で終わりなので、ホセ=メンドーサも燃え尽きたジョーも出てきません。
RED/レッドを観ました。
ブルース=ウィリス主演。豪華キャスト共演の、黄昏流星群とスパイアクションを融合させた老人向けアクション映画です。
いきなり冒頭から、年金ぐらいのハゲオヤジ(ブルース=ウィリス)が年金会社の電話オペレータのアラフォーおばさんを口説くという、黄昏流星群ど真ん中の導入部。じいさんの妄想夢は東西で変わらないんだなぁと実感しました。
girl friendならぬlady friendって言葉この映画ではじめて知りました。さすがにアラフォーをgirlと呼ぶのは失礼なんでしょうか?
アクションシーンはとにかくハゲじゃなくて派手。ガンガン撃って走って爆発しまくり。さすがハリウッド映画です。
老人でも若者でも楽しめる映画です。
ソーシャル・ネットワークを観ました。facebookの創業の経緯を元にいろんな脚色を加えた実話ベースのファンタジー映画です。
ハーバード大の学生寮の生活シーンと、西海岸シリコンバレーのギークハウスの生活の対比を軸に、東海岸カルチャーvs西海岸カルチャー、スーツ族vsギーク族、旧家エスタブリッシュメントvs新興IT富豪 みたいなわかりやすい構図でドラマを作っていきます。
正直私はfacebook使ってないし、そんな高い価値を社会に提供している会社とも思えませんが、とりあえず今は時価総額がすごいバブル臭い会社らしいですね。
Napster立ち上げたアヤしい山師っぽい男とか、いかにもなキャラが話を盛り上げます。
本作が言いたい事は、結局弁護士を雇わないと負ける、アメリカはそういう国だということてす。
劇場版グリーン・ホーネットを観ました。
アメコミ原作の古いテレビドラマ グリーン・ホーネットが21世紀になってまさかの映画化。
テレビドラマ版はブルース=リーがカトー役をやっていたことでも有名な作品です。
かつてブルース=リーが演じていたカトー役は、頭文字D the Movieで藤原拓海役で鈴木杏といちゃついてたジェイ=チョウ。イケメンです。
テレビドラマ版とは違って、雇われ人というよりは対等なパートナーな感じになってます。
昔のアメコミにありがちな新聞社の人間が実はヒーローって設定や、新聞社の社長っていまどき金持ちじゃないだろとか、カトーはいつも本名で呼ばれてて通り名がないのはなぜ? とか日本の上海出身とか、とんでも設定はすべてセルフパロディとして拾われていて、原作への愛を感じる脚本です。
アクションシーンもカンフー系アクションを巧くアレンジして3D CG化したもので、よくできています。一瞬だけ木人相手にトレーニングしてるシーンが出てきたのは笑った。
カーアクションもブラック=ビューティー号がクラシックかつかっこいいです。普通ヒーローのメカは一品ものなのに、ブラックビューティーは量産さてれるところがリアルロボットに通じている!?
キャロン=ディアスはインテリでうざいアラサー女を素のまま(?)に演じていい味出てます。
原作を知らない人にも楽しめるアクション映画です。
シュレック フォーエバーを観ました。
ドリームワークスの人気CGアニメシリーズの第4作目にしてシリーズ最終作と宣伝されています。
今回もメルヘン童話世界を現代風味にひねった世界観で、いつものドタバタ騒ぎをやります。ゲストメルヘンキャラはルンペルシュティルツヒェンとハーメルンの笛吹き男。もうメジャーどころは使い尽くして、渋いキャラのセレクションです。
シュレックシリーズは脚本がよく出来ているのですが、本作もかなりよく練られた脚本。子供がみても楽しく同伴の親世代が見ると泣ける、教科書どおりのストーリの作りこみはさすがです。おそらく映像化された部分の数倍の量のテキストが書かれて、尺に合わせるために泣く泣く削っていった結果を映像化したと思われます。裏設定が山盛りで最終作なのに続編がいくらでも作れそうな勢いです。
映像はまぁいまどきの3D CGで特にビックリさせられるところはありませんが、そつなく良く出来ています。
3D上映で観ても2Dで観ても面白さにあまり差はないと思うので、お金を節約したいなら2Dでどうぞ。
ロビン・フッドを観ました。
中世イングランドのリチャード獅子心王からジョン王にかけて、マグナカルタが成立したあたりを主題にした英国史群像劇といった感じの映画です。
主人公のロビン=ロングストライドが後のロビンフッド伝説になるという説に沿った比較的史実に忠実だが演出もちょこちょこ入る大河ドラマ風なストーリーです。
十字軍から帰還したロビンがノッキンガムの諸侯領のごたごたに巻き込まれ、なぜかフランス軍と戦います。本作中ではフランスはあくまでもイングランド侵略をねらう完全悪として描写されます。
とはいっても、当時のイングランド王もノルマン系、つまり当時のフランス王と同系のフランス貴族。フランス王家の娘を王妃にするのも親戚同士同士でやりとりしてるようなもので当然のお付き合い。北部諸侯のサクソン人達にとっては、土着化して英語をしゃべるようになったフランス人王と、フランス語しか話さない大陸本土のフランス王の領土争いに巻き込まれているようなもの。どっちが勝っても大差ないと思ってたわけです。
だからこそジョン王はマグナカルタみたいな妥協案を提示せざるを得なかったわけなんですが、そこら辺の事情は作中で明示的に説明されません。日本人のほとんどが信長、秀吉、家康を知っているように、イギリス人にとってジョン王は愚昧な王として有名(シェイクスピアの戯曲にもなってる)で、そんなの説明する必要もないのでしょう。
BBCがつくる歴史劇に近い気もしますが、さすがに劇場作品だけあって戦闘シーンは臨場感抜群の鮮やかなアクションになっています。馬もいっぱい出てきます。
馬に乗ったままつっきれるくらいまばらな樹木の群生地、日本だったら林とすら呼ばれないようなすかすかの林、しかしイングランドでは強引に森と呼んでしまう土地も出てきます。これがいわゆるシャーウッドの森のモデルなんでしょう。
イギリス史に興味があれば楽しめる作品。
2011年正月のライダー映画「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(コア)」を観ました。タイトル長いよ!!
カメンライダーダブルのアナザーストーリーであるスカルとダブルとオーズの3つのオムニバス作品。
スカルではとにかく吉川晃司が張り切り過ぎ。ダブルでは亜樹子と照井が結婚、オーズではよくわからないバレリーナを持ち上げすぎ。なんか薬やってそうな不健康丸出しの女(彩也子 )に惚れてしまうノブナガの理不尽さと、無闇に持ち上げる演出に鼻白む気分。
シナリオがいまいちなのに加え、大胆すぎる演出の暴走が、小さいお友達にも大きいお友達にも理解不能な不思議ワールドを作り出してしまったようです。
次の超電王映画に期待するしかない
トロン:レガシーを観ました。1982年の映画トロンの続編的作品です。
これが期待以上にかっこいい映画でした。1970年代後半〜1980年代前半のSF映画全盛期の雰囲気をいい感じに再現した素晴らしいフイルムです。
3D CG映像としてはそんな派手なところはなく、むしろ地味でお金がかかっていないのですが、そこがむしろ80年代的。まだ髭が生えてなかった頃のジョージルーカスがB級作レベルの予算しかない中で、表現したいところだけに予算を注ぎ込み、それ以外の部分には涙を飲んだような、そういう映像、背景が真っ黒なのがむしろカッコイイ!
女性キャラは、ジェリー=アンダーソン作品(謎の円盤UFOやらスペース1999)に出てくる銀ラメペラペラのボディライン丸出しファッションみたいで、これまた懐かしいです。
登場人物が少なくシンプルなストーリー。いかにも西海岸の技術オタク好みなテクニカル用語を連発し、オタクの夢、仮想世界の♀キャラを現実世界に連れ出すという、それなんてラブプラス同人本みたいな設定が面白くないわけないです。
メカをみてあらためてシドミードって天才だと再認識できる逸品。
武士の家計簿を観ました。
幕末期の加賀前田藩の算用者一家三代の物語。
予告編の絵に描いたにらみ鯛を持って「鯛じゃ 鯛じゃ」と囃し立てるシーンは、唯一のほのぼのシーンで、その他は基本的に若者に対する説教ばっかりです。観客ターゲット層を団塊世代に据えたわかりやすい構図。
厳しい教育に反発した子は脱藩して大村益次郎率いる官軍(長州軍)についていく始末。
結局明治維新になって海軍の偉いさんになって過去をしみじみ回顧する、これまた老人にはたまらない展開となっています。
堺雅人は浮世離れしていてまさに算盤馬鹿っぽくてよかったです。仲間由紀恵は何をやっても仲間由紀恵だなぁと思える映画。
SPACE BATTLESHIP ヤマトを観ました。
オリジナル第一作にかなりのアレンジを加えた作品。キムタク古代が売り。
壊れた設備は壊れたまま、死んだ人は決して生き返らない、旧作のツッこまれ所をすべて封印したストーリーは意外と面白いです。さすが脚本 佐藤嗣麻子! あやしいリメイク物をやらせたらほんとに巧い。これヤマトの名前じゃなかったらそれなりに名作になっていたかも?
黒木メイサの森雪はなぜかコスモタイガー隊のパイロット! 「だって古代クンが死んじゃう」という名セリフは言わないし、男やもめの反乱分子に拉致られたりしないし、アラナイザーにしりを触られたりしないし、ワープ中にヌードになったりしませんが、ストーリー上決定的に重要な役どころをこなします。
本作のガミラス星人はアゴ割れてません。というかボーグのパクリです。宇宙犬作戦なみのパクリっぷりはかえってすがすがしい。
無限に広がる大宇宙なんだから、1作くらいこんな映画があってもいいんじゃないでしょうか?
マルドゥック・スクランブル/圧縮を観ました。和製SF(ハヤカワ文庫JA)が原作で、コミカライズ版を別冊少年マガジンに連載中らしい。
どうも企画段階で紆余曲折があったらしく、65分という中篇級の尺で単館系公開されました。
かなり濃密なSF世界観をがんばって表現しているのですが、ココまでしか作ってません! 的な終わり方には唖然。ここまで堂々とまだ作ってませんエンディングやった映画を観たのはこまねこのクリスマス 〜迷子になったプレゼント〜以来です。
万能兵器のねずみウフコックの声を八嶋智人がやっているのですが、アニメ専門声優とは違った演技が新鮮でした。
尻切れトンボっぷりを楽しみたいマニアックな方にお勧め
劇場版ゲゲゲの女房を観ました。
NHKの朝の連続ドラマでも有名な水木しげるの妻の布枝さんの自伝を原作とした、水木夫妻の貧乏時代をつづった映画です。
NHK朝ドラでは鬼太郎のアニメ化などで成功し、水木プロ20周年謝恩パーティまでやりましたが、本作では、布枝の結婚から水木しげるがテレビくんを発表して貧乏生活から脱出するまでが描かれます。
NHK朝ドラ版はなんだかんだいっても水木しげるが主人公でしたが、本作はNHK版とは異なり、本当の意味で布枝夫人が主人公。ずっと布枝夫人の視点で話が進みます。
クドカンの水木しげるは常人離れしてる水木しげる像をうまくひょうげんできています。向井理の水木は話せばわかる印象ですが、本作の水木はある意味で常人には理解不能な価値観をもっています。
そんな水木を時には愛し、時には喧嘩し、強く生きていく昭和の妻。そんな布枝夫人を吹石一恵が見事に演じます。松下奈緒じゃこうはいかない。
調布にある水木の家は忠実に1960年代を忠実に再現していますが、それ以外の野外シーンは21世紀のままです。たとえば東京駅は平成の大改修中たし、調布駅前にはパルコがあるし、そこらの道端には大規模マンションがあったりします。この割り切りようがいさぎよずてシュール。まるで大学の映研が撮ったみたいな映像です。
あくまでも描写は布枝夫人の内なる心情。ほとんどセリフもないのですがよく表現されています。
娯楽趣向は薄く、何か賞とかとってしまいそうな完全に芸術系の映画です。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1を観ました。当初は3D映画だとアナウンスされていましたが、途中でPART1は2Dのみ、3D映画となるのはPART2のみと方針変更されました。
長いシリーズの最終話の前半なのですが、過去シリーズの中で一番制作費が少ないんじゃないだろうか? リーマンショックはハリーポッター映画にまで影響を与えているようです。マグルどもの活動をあなどるなかれ。
今回は学園シーンはほぼゼロ。新聞でホグワーツの校長にスネイプが就任したと報道される程度しか出てきません。学園シーンって時間もお金もかかるんで、しょうがないのかな?
場所の移動も魔法の瞬間移動ばかりで、ドラゴンとか魔法の乗り物な気のきいたものは出てきません。スタートレックの転送と同じ理屈の制作費削減の工夫でしょうか?
まぁここまできたら、贅沢に作ろうが制作費しぼろうが、観客動員数に大差ないのかもしれません。
最後の対決を前に、どんどん重要キャラを淘汰していくそんなお話。
最近の地上波の映画枠なら編集して30分に圧縮するの余裕だと思われます。ロンとハーマイオニーの痴話喧嘩パートとか丸ごと不要。
なお、今回はエンドクレジットの後に後編の予告編はありません。制作費節約もココまでくるとアッパレです。
ジャッキー=チェン主演のラスト・ソルジャー(大兵小将)を観ました。中国語タイトルは大兵小将。日本語にしたら「老兵と若将」あたりか?
細かいアクションギャグを交えた古代中国戦国時代を舞台にしたアクションロードムービーです。
全体的なプロットは真面目な時代物。へんな内功とか秘薬とか仙術とか出てきません。鄭問の東周英雄伝のような史実に沿った渋い作風です。
将軍役の王力宏(ワン=リーホン)の伊達男ぶりに対し、成龍(ジャッキー=チェン)の老人っぷりが際立ちます。
それから字幕が結構くどいです。太平と書かれた札にかぶせて「平和」とか字幕出さなくていい。太平も立派に日本語として通じる熟語だと思うよ。タイピンとカタカナすると別の意味になっちゃうけどね。
老成した魅力にあふれる作品。中国物が好きなシルバー層にウケがいいかも?
怪盗グルーの月泥棒を観ました。3D CGアニメです。
原題は"DESPICABLE ME"、直訳すれば「卑劣な私」。関西弁でいえば「悪い奴やでぇワシ」とか「ロクでなしやワシ」みたいな感じでしょうか? 邦題は親ウケを考えたぬるいタイトルになっており、典型的な説明口調の悪い例みたいになっててとても残念。でも内容はとてもいいです。
盗賊団のボスであるグルーが盗みの作戦のために孤児院にいる3人の幼女たちを養子にしたことから始まるドタバタアクションです。ちょっとパワーパフガールズに似た設定ですが、違うのは同年代の幼女3人ではなく、年齢差がある三姉妹というところが新しい。この3人がもともと血縁があるのかどうかちょっと不明ですが、3人ともグルーの養子になった時点で姉妹扱いになるのは間違いない。
主役のグルーの声は笑福亭釣瓶、必然的にグルーは関西弁をしゃべります。長女格のマーゴの声はハーマイオニーの吹替えで有名な須藤祐実、あのいかにも優等生な声で反抗期と甘えん坊をおりまぜたツンデレ演技が絶品です。
グルーは原語ではGruらしい。いわゆるヒンズーの導師のこと。ってことは本名じゃなくて怪盗の通り名なのか? でも母親もグルーって呼んでいたような… すべての元凶はこの母親ってことか。月ロケットの夢くらい認めてやれよ。
バナナから作ったミニオン達もかわいい。子供がみても大人がみても楽しめる作品です。
牙狼<GARO> 〜RED REQUIEM〜を観ました。
テレピシリーズから5年のブランクをあけて製作された劇場版。しかも3D版のみの上映とは、まさかこんな企画が通るとはビックリです。
どうもパチンコの牙狼GAROが好調なようで、そこらへんからお金が出ているみたいです。つまり本作で作られた映像素材はパチスロ新台に流用される可能性が高い。3D前提の素材ということは裸眼3Dパネルでも搭載した台でも開発されるのでしょうか?
ストーリーはテレビシリーズの外伝的な話。そもそもテレビシリーズに出てた役者は主人公と彼が持つ指輪(魔道輪)しか出てこないので、オリジナルシリーズとの関連は薄いです。
しかし、いかにも深夜テレビシリーズ的な安っぽさといかがわしさを感じさせる画作りで、いい意味で劇場版らしくありません。3D効果も3D専用として作られているのでいい感じです。
ゲストヒロインの松山メアリ(魔戒法師の烈花役)も新体操/バレエの経験を活かしたアクションがエロかっこいいです。同じバレエ経験者の佐藤康恵のような人外の魔女的雰囲気はないけど、とにかくかわいいのはいいですね。また、メガネをはずすというアイデンティティを危機にさらすほどの体当たりの演技をした、ホラーの被害者役の時東ぁみもいい演技をしています。
ただ、スーツアクターも別の人になっているのが残念。マーク武蔵のアクションが見たかった!
ちなみに馬はテレビシリーズ同様出番が少ないです。出番が少ないからこそのプレミア感がある黄金の馬。魔界騎士のくせに滅多に騎乗しないのがGAROらしいところです。
特撮映画としてはかなりよい出来。昼間っから深夜テレビ感覚に酔いたい方におすすめ。
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode2赤い彗星を観ました。episode1の続編です。
今回はオードリーの正体が明かされるところとシャアのそっくりさんの活躍あたりがストーリーのキモ。
絵はよく動きます。話は福井なのでまぁこんなもん? 期待しないで観てるので裏切られることもないです。
結構客は入っているようで、episode3も劇場公開する勢いです。鑑賞料を1200円と安く抑えているのも客の入りがいい理由のひとつでしょうか?
時間と金が余っているガンオタなら観ておいてもいい作品。
おまえうまそうだなを観ました。

ベストセラーの絵本が原作らしいですが読んだことありません。
母、主人公、その子 という三代の恐竜一家の話、ただし実の親子関係はないというありがちといえばありがちなファミリーストーリー。
恐竜たちの骨格が人間そのものなのが面白い。円谷特撮の着ぐるみというか、劇団四季のキャッツとかライオンキングみたいな特殊メイクした役者が演技しているような味わいです。しぐさとか完全に人間そのもの。
どんな表現も可能なアニメであえてこういうことするのは何か信念があるのか、それとも人間ではない骨格で演技させられるアニメータが希少でそろえられなかったせいなのか、謎です。
アクションはかっこいいけど科学考証以前の問題でリアリティはありません。現生鳥類と同じ形態の鳥とティラノサウルスが一緒にいるとか無茶な話ですが、まぁ原作は絵本なのでご愛嬌。
お涙ちょうだい的な話だけど、それほどご都合主義ではなくシビアな味付けなので大人でも楽しめる骨太な話になっています。三代の家族なので孫を連れたじいちゃんばあちゃんって客層をターゲットにしているのかもしれません。
100%手描きアニメ、変な3Dアニメより面白いです。
ナイト&デイを観ました。原題はKNIGHT AND DAY
脚本がめちゃくちゃ巧い。観客のマーケティングも完璧です。妹に先を越されてしまったアラサー〜アラフォーの未婚女性や、子供が独立した後二人で暮らしてる老夫婦など、いかにも映画を観そうな層をガッチリキャッチ。世界中の観光地でアクションやらかす観光地案内映画としても秀逸です。
ストーリーは空っぽだけど、アクションはよくできている映画。
CSの日本映画専門チャンネルでインスタント沼を観ました。
いかにも単館系のナンセンスでオシャレっぽくてくだらなくてハートウォーミングなストーリー。
基本は雑誌の女編集長をやってた主人公(麻生久美子)が雑誌廃刊後会社を辞めて骨董屋やったりいろいろやったりするお話です。
主人公の心情をモノローグ形式でナレーションしてくれるので非常にわかりやすい。これでテロップまで出たらそのまんま昼間のゆるいテレビ番組フォーマットです。
キャストが以外に豪華で無駄にCG使ってるあたり、単館系にしては金をかけてる感じです。
メインターゲットはアラサー/アラフォー女子なのかな?
以外に面白かったです。
エクスペンダブルズを観ました。
超豪華キャスト。マッチョな肉体派俳優、ただしちょっと年が行ってる人たちが勢ぞろいです。
シルベスター=スタローンが主演。共演はジェットリー、ステイサム、ミッキーローク、ブルースウィリス、シュワルツネッガー(現職集知事)、スタローンの人脈をすべて駆使して集めるも集めたり。
ストーリーがスカスカの空っぽなのがまた良し。癖のある役者同士の絡みとアクションだけでお腹いっぱい。
頭の中はすべて筋肉が詰まってる系レトロなアクション映画です。
REDLINEを観ました。

キムタクが主役の声。アニメ制作はマッドハウス。ひたすらレースアクションシーンが続く映画です。
とにかくアメコミ調の濃い絵柄でがんがん動くアニメだけど、ストーリーはいい加減というかゆるいです。
神作画のチキチキマシン猛レースといった感じ。
チキチキマシンなのでレース参加車両も個性的。レースを邪魔するヤツラも個性的。個性的過ぎて空回り。こういう勢いだけのアニメは結構好きです。
終わり方も投げっ放しでシビレる〜
十三人の刺客(平成版)を観ました。昭和38年の東映版のリメイクになります。東映映画のリメイクをなぜか東宝が制作配給しちゃう不思議。
劇中のテロップが毛筆縦書きなのがよろしい。武家の妻はちゃんと眉毛剃ってるし、病的にほどに時代考証しているかと思えば、必殺シリーズも奇想天外な設定もあり、大人のエンタテインメントとしてよくできた映画です。
敵のラスボスは吾郎ちゃん演ずる悪魔的異常さを備える殿様。将軍の実弟のためなんでもやり放題という設定。
そしてとにかく首が飛びまくりなグロ、ウホっまででてくるエロ、「みなごろし」なバイオレンス。クラシカルでエロ・グロ・バイオレンスの集大成のような映画です。
ガフールの伝説を観ました。安い方の2D版の方を鑑賞。
日本語吹替えのキャストが超豪華。主役2人の市原隼人と川島海荷は話題集めの芸能人枠ですが、そんな下手ではなく気にならない程度。むしろヘタれな感じの市原の声が主人公の幼いフクロウ役にマッチしています。
しかも、主役以外の敵役や脇役が超豪華メンバーです。敵の親玉は石塚運昇、その右腕の女幹部が榊原良子。大川透が味方側の王、伝説の勇者は永井一郎。
日本語吹替え版を観ておいて損はないです。
また、オープニングにロードランナーとコヨーテの3D CG新作が上映されます。ワーナーマイカルの定番のアニメが3D化。これを観るだけでも映画代の元はとれます。MEEP! MEEP!

劇場版 君に届けを観ました。
人気少女マンガの映画化で、NHK御用達のさわやか系男女 三浦春馬と多部未華子が主役を演じるます。
ヒロインは貞子とあだ名がつけられた黒沼爽子(さわこ)。自分のことより相手のことを優先してしまう彼女の性格は、ひとつ間違えると貞子じゃなくてサセ子になっちゃういそうですが、少女マンガ的予定調和力学により、そのようなエロゲ展開にはなりません。
高校の入学式から高一の正月までの9ヶ月をゆるゆるとゆったりしたテンポで描写しますが、ダレた感じにはなりません。夏休みにはか肝試しやったり、体育祭がんばったり、クリスマスイブにイベントかましたり、学生生活はイベントてんこ盛りなのです。
ロケ地は足利市。足利の地方都市らしい風景と風光明媚な山々がいい味だしてます。
原作の人気の割には興行収入があまりよくないらしいです。原作の主な読者層は映画に行かない・行く暇がない年齢層なんだろうか?
TSUNAMI-ツナミ-を観ました。韓国の天変地異災害映画です。
舞台は釜山近くの海雲台(ヘウンデ)という沿岸の観光地。海水浴場と温泉がある一大観光地、日本で言えば熱海に相当するような街です。そこにメガ津波が襲う、ストーリーはただそれだけですが、この大天災にまつわる人々の群像劇が昔の日本映画の人情物ってぽくて面白懐かしいです。
吹替版をみたのですが、日本語版製作において大森一樹と川北紘一が監修しているらしい。何でまた!? モブシーンの叫び声とかがんばって収録しているようだ。
日本のテレビドラマの映画化みたいなチャラい作品より、ずっと見ごたえあります。
災害の前には死ぬやつは死ぬし生き残るやつは生き残る。いい人も悪い人も関係ないって無常観が潔い。
伏線しきまくり拾いまくりなのがすごい。
日本の長崎もただ事じゃ済んでないはず
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-を観ました。
テレビシリーズに出たキャラをほとんど拾ってるオールキャストのお祭り的な作品です。
ストーリーもぶっ飛んでます。いきなり宇宙からサイバトロン戦士だかデストロン軍団みたいなのがやってきて無口なまま戦闘開始ってアナーキーな展開。過去の経緯は拾おうとはしてるけどどうでもいいじゃん状態です。
とにかく絵はきれい。各キャラの見せ場シーンをひたすら楽しむための映画です。ガンダム史上ここまで無口な敵は初めてかも?
シネプレックス平塚のメルマガで「パーフェクトブルー 今週末から1週間限定上映」という記事が届いた。
お! これは今敏監督の追悼企画か、さすが角川 目ざといなぁと思って、さっそく公式WEBサイトで確認してみたら、出演:加藤ローサとな… はてな? 端役で出てたっけ? しかし加藤ローサって公開時はまだ10才くらいのはず だったら子役か?? と混乱することしきり
実はこっちではなくて

今敏のパーフェクトブルー
こっちの作品だった

宮部みゆきのパーフェクトブルー
いやぁ、いまのタイミング、パーフェクトブルー、短期限定公開、と3つ揃ったら今敏追悼企画としか思えないよね。私以外にも勘違いしたひと多数いるはず。確認しないまま出かけて映画館に入ってから気づく人だっているかも知れない。
紛らわしい!!!
ルー=ガルーを観ました。
京極夏彦の「ルー=ガルー 忌避すべき狼」を原作に長編アニメ化した作品。ちなみに原作はまったく読んでいません。
近未来の管理社会で親子や友人同士の人間関係が希薄な社会で発生した連続殺人事件の話。
ミステリーっぽいけどぜんぜんミステリーではない仕立てはいつもの京極作品っぽいです。
メインキャラは同年代の女の子達なのですが、京極原作のせいかそれとも脚本のせいか、キャラが女子っぽい考え方してないのが気になりました。明らかに男子っぽい。もしかしたら、竹宮恵子の美少年キャラにして同性愛風な香りをただよわせた方がずっと面白くなるんじゃないかと思いました。マーケティング的には女子じゃないとダメなんだろうなぁ…
かなり血しぶきが小さいお子様に見せるのはおすすめできない作品。
魔法使いの弟子を観ました。ディズニー古典ファンタジアの一幕「魔法使いの弟子」とは直接関係はないけどそれなりの影響はある不思議な実写映画です。たとえていうなら大魔神と大魔神カノンくらいの薄い関係かな?
ストーリーもぜんぜん変えられて壮大なスケールの魔法大戦になってたりして、まったくの別作品。
とはいっても魔法の力で生命を吹き込まれたモップや箒などの有名シーンはちゃんと出てきます。
魔法といっても、魔法陣とかマジックアイテムとか出てはくるけどかなりサラっとした感じでオカルト的要素は皆無です。たとえば幻魔大戦みたいな80年代の超能力合戦みたいなノリです。
CGはよい出来。それなりに気合はいってます。
ハナミズキを観ました。
新垣結衣演じる主人公 紗枝の18才から28才までの10年間の男遍歴の物語。
紗枝はキャンディ=キャンディの黒い部分を消毒したような女です。なぜか周りの男にモテモテで、これはいいなと思ってた男は不運な死で悲劇の別れ、結局最後は初恋の人と元サヤでハッピーエンド。いじめられたり、他の女から男略奪したりする黒い部分は巧妙にカットされてます。
大手小町の初期によくいた海外在住or海外帰国子女の女性が夢見るような、自己実現をこなしつついい男もゲットしたいみたいな都合のいい話ではあります。
とはいえ、脚本もいい出来だし、ロケ地の風景も絶景です。恋愛映画としてしっかりつくられてます。
新垣結衣をみるだけで眼福な人におすすめ。
その昔、まだブロードバンド環境が入手しにくかった時代、アナログモデムの低帯域でも楽しめるgifアニメ動画が流行っておりました。のすふぇらとぅ氏の機動戦士のんちゃんシリーズはなかなかのハイクオリティで高い人気でした。
6年前に公開された「雨に抱かれて」の続編「海からの使者」が6年の歳月を経て劇場公開されました。(といっても下北沢トリウッド)
淡路島で青果店を営みながらこつこつと作画するのすふぇらとぅ氏の最新作!
「雨に抱かれて」と「海からの使者」あわせて上映時間約12分+エンディング曲(絵はほぼ静止画)5分で600円という観劇料は高いのか安いのか? セリフはすべて画面に出ます。音はBGMのみ。昔の白黒サイレント映画に伴奏を加えたような不思議な味わいです。
DVDも売ってるらしい
特攻野郎Aチーム THE MOVIEを観ました。Aチームと言ってもAKB48のチームのひとつじゃありません。昔の人気テレビドラマのリメイク映画です。
キャスト一新、設定も今風に変更した本作はアクションたっぷり大ボラたっぷりでまさにAチーム的雰囲気を再現しています。ただ毎回1話完結の依頼者からの願いをかなえるパターンではなく、劇場版らしく自分たちの過去を清算するために一働きします。
最後のオチはザ・ハングマン!? 日本のテレビドラマも研究されているようです。
アニメ版カラフルを観ました。
原作は森絵都の小説、過去に実写映画化されたこともある同名作品を原恵一監督がアニメ化しました。
マトモなようでちょっとおかしい家庭の描写が秀逸。特に食事シーンがすごいです。1回1回は普通の豪華な食事に見えますが、これが連続していくと、お母さんの異常な肉攻勢がわかります。いったいどんだけ肉が好きなのかと! さすが高3の息子がいるのに外に男作っちゃう肉食系人妻であります。もっと野菜とか魚とか食卓に出してあげよう。
この効果って実写映画だとうまく出せなかったと思います。消えモノを調理する料理人はやはり職人だから「子供が喜ぶご馳走」というお題でもついつい無意識に栄養的にもバランスが取れたものをつくってしまいがち。しかしアニメの本作では「子供が喜ぶご馳走」というお題でガストのなんとか定食みたいな料理を描いてしまい、連日その手の料理しか食卓並ばないことで異常な感じがうまくでてきています。意図的にやったかどうかは不明ですけど。
それから、同級生の宮崎あおいが声をあててるまだ意図的にお手入れしてないバージン眉毛の女生徒がいろんな意味で面白い。文科系女子の中3時代ってこういう感じなんだろうか?
世田谷区南部が舞台で、実在の風景がリアルに描写されるところも良いです。等々力とか二子玉川とか、等々力渓谷も出てきます。
アニメ映画としては丁寧に作られている作品。
冷静に考えると、母親の向精神剤を大量摂取した後遺症で表層意識における記憶障害と幻覚に悩まされる主人公が、時の経過とともにゆるやかに寛解していき、ついには記憶を取り戻し幻覚は見えなくなってハッピーエンドって話なのかもなー
ヒックとドラゴンを観ました。
ドリームワークスの3D CGアニメです。ただし私が見たのは2D版でした。
ドリームワークスらしいお子様も大人も楽しめる骨太のシナリオが素晴らしいです。もちろんCG画像もかなりのもの。ドラゴンの空中戦がスゴいです。
敵にだって戦う事情があって絶対悪ではないとか、戦傷軍人を大事にしようとか、戦争中のアメリカらしい教訓めいたところが鼻につきますが、ちゃんとバイキングの歴史や文化を調べているし、ルーン文字で書かれたドラゴン図鑑とかかなりイケてます。
ディズニーのティンカーベルシリーズでもそうですが、やたらと技術系の人材を持ち上げる傾向があるのはなぜなんだろう? マッドサイエンティスト以外の理系ヒーローってマクガイバーくらいだったのに21世紀になって風向きが変わったんだろうか?
とにかく傑作。安心して子供に観せられるし、大人が観ても楽しめます。
エアベンダーを観ました。
アニメの「アバター 伝説の少年アン」が原作で、それを実写+CGで作ったのが本作の劇場版。例のアバターが先に公開されたためこんなタイトルになったそうだ。
ところで、実写デビルマンに相当するくらい原作レイプ作品でもあるらしい。私は原作アニメを観ていないため、まっさらな状態で本作を観ました。
基本は西洋人が考えている東洋の神仙術ファンタジーです。火、水、土、風の4つのエレメントってところはなぜか西洋(ギリシヤ?)風です。本来の神仙思想では五行説(火水木金土)が基本。
技を出すとき、いちいち太極拳みたいな踊りをするのも西洋人が考える神仙術っぽいです。
とにかくアクションシーンや特撮が派手、その割りにストーリーはスカスカでまったく説得力がないです。原作アニメはストーリーも骨太だったらしいので、そういう面では確かに原作レイプものなのかも?
しかも決着がつかず第二部に続くって形で投げっぱなしで終わってしまうのは酷い。
特撮以外に見所はないが、逆に言えば特撮効果はすごい作品です。
シアターN渋谷で単館公開している韓国アニメのテコンV劇場版を観ました。

マジンガーZによく似てるテコンV、有名作品をパクっただけの粗悪作品かと思ったら、意外とまじめに作ってあって面白かったです。もちろん敵の設定とかヤカン少年とか笑えるところはちゃんと笑えるのがいい。
ただ、テレビ版では敵メカもがんがん日本のロボットアニメからぱくった奴らが出てくるらしいのですが、そこらは全部出てこないです。ちょっと残念。アッガイもどきとかイデオンもどきをみたかった…
マジンガーZをはじめとして初期の日本ロボットアニメは巨大感を表現したゆっくりした動きでしたが、本作はテコンドーばりばりすばやい動きなのが新鮮。
また、本作の冒頭部はぜんぜんロボット出てこずテコンドーの試合ばっかりやってて、まだ真面目な頃の田舎っぺ大将みたいな展開でした。試合シーンはおそらくロトスコープで達人の演舞を取り込んでいるようで、アニメ版空手馬鹿一代くらいの迫力は出ててよかった。
それから、ロボット工学者の博士たちが揃いも揃ってテコンドーの達人過ぎ。格闘技はロボット工学をやるにあたって必修なんだろうか?
ただ残念なのはBGMやSEがしょぼい。主題歌もいまいちです。渡辺宙明とまでは行かなくてももうちょっと何とかしてほしかった。
意外と楽しめた良作。
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリを観ました。
天装戦隊ゴセイジャー エピックON THE ムービーの併映作品です。3D上映もあるのですが私は2D上映を観ました。
本作はストーリー、出演者、特撮、どれをとっても傑作です。
世界観をうまく活かし、ヒーロー側が使っているガイアメモリを使ったドーパントがいたらどんな奴になるだろうという疑問にストレートに答えた作品になっています。
また役者もいい。特に女性陣はすばらしいです。杉本彩は東映特撮では実写セーラームーンのクインベリルでノリノリの演技を魅せていましたが、本作でもそれ以上のノリの良さです。杉本彩は本当に東映特撮と相性がいい。また、ヒートドーパントの女を演じる八代みなせがスゴい。切れのいいアクションとスタイルの良さで素晴らしい敵役を演じています。八代みなせのアクションだけで映画代の元が取れます。
作品の舞台となっている風都(ふうと)市は、テレビ版ではどこかわからないように気を使って、完全な架空都市としてみせいいましたが、本作では横浜港がそのまんま使われていて横浜固有の建物を隠そうともしてないのがちょっと気になりました。まぁ横浜でもいいんだけど。
次回作の仮面ライダーオーズがちょこっと出てくるのも恒例の演出。たいへん楽しめました。
天装戦隊ゴセイジャー エピックON THE ムービーを観ました。仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリの併映作品です。
例年の通り、夏のスーパー戦隊の劇場版はテレビ版のサイドストーリーの短編作品です。
今回のゲストヒロインは磯山さやか演じる異星人のお姫様なのですが、かなり微妙。グランセイザーに出てた頃ならまだしも今になってヒロインされても… ゴセイレッド(アラタ)が実年齢21才以上に童顔なので、下手したら母と息子くらいに見えてしまいそう。
仮面ライダーWのゲスト女性陣はかなり豪華だったのに比べるとさびしい限りです。
よいところは、敵の怪人たちがモトクロス自転車に乗りこなしてバトルするシーン。着ぐるみ着てるとは思えない華麗な乗りこなしはスゴイの一言です。
ソルトを観ました。アンジェリーナ=ジョリー主演のスパイアクション映画です。
基本ストーリーは冷戦時代のスパイ映画にありがちな設定ですが、アクションシーンを畳み掛けるように連続させることで、歯切れの良い映画となっています。もう一回見直したら、主人公の真情の変化の表現もよく理解できるかも。
なんか勢いでハッピーエンドみたいな終わり方になっていますが、ちょっと考えるとアメリカ大統領府は大打撃を受けていてかなりヤバイ状態になってます。下手したら国がつぶれる級のダメージじゃなかろうか?
まぁそこは勢いでさらっと流してしまうのが吉。あまり深く考えずにアクションを楽しむのが正解の映画です。
必死剣 鳥刺しを観ました。 藤沢周平原作の時代劇です。明らかに団塊の世代向け○匹目のドジョウねらいの企画。
時代考証的にもよくできている良作。ただ280石の碌を食んでいるにしてはあまりにも質素な生活しすぎ。馬とか飼ってるはずなのにどうなっているのやら?
剣戟シーンたっぷりで血もがんがん飛び散ります。ハードな殺陣がみたい肩には超おすすめ。色気方面はちょっとイマイチかな。池脇千鶴がちょっとだけ脱ぐけど「だから何?」って印象しかありません。
借りぐらしのアリエッティを公開初日に観ました。
感想は、予告編そのままだなの一言に尽きます。オチまで含めて予告編に出てたものがすべてです。あの品質のアニメーションが94分続くけど、特に新しい情報はありません。
ああ、舞台が日本だったのだけは意表を突かれました。ヨーロッパじゃないんだって…
でもその割には小人共はコメ食わずにムギばっか食ってます。まったくもってけしからん。日本家屋にいるならコメを食え。
それから「借りぐらし」ってなってるけど別に何か対価を返済したりしないので「借りパクぐらし」にした方が正確です。
家内にゴキブリがいないのも不自然。ネズミなんかより数多く潜んでいそう。小人共はネズミには勝ててもゴキブリ相手じゃ到底かなわない気がする。
小人共はトイレをどうしてるかも不明です。臭いなんかしたらすぐに人間にばれてしまうので垂れ流しなんかできないはずですが、排泄シーンがないので謎です。もしかしたら小人共はゴキブリみたいに排泄をほとんどしないのかも知れません。つーか見た目は人間だけど中身はゴキブリって種族なのかも (そんなマンガどこかにあったかも)
ストーリーにセンス・オブ・ワンダーはないけれど、日本最高峰の作画を楽しむにはいい作品です。
アデル/ファラオと復活の秘薬を観ました。リュック=ベッソンの最新作です。
女性版インディジョーンズと言われてますが、まさにその通りの作品です。
ただ、ベッソンらしく変な科学考証にこだわらない、ぶっちゃけ子供だまし的なご都合主義だられでそれがまた楽しいです。たとえるならナイトミュージアムのノリの低年齢向け冒険活劇です。もちろん主役が美人なので色っぽいシーンも用意してあります。
また、今回の日本の公開では珍しくフランス語音声+字幕なのが面白いです。過去のリュック=ベッソン作品はもともとフランス映画なんですが、フランス語訳者が少ないor高いせいか英語版音声+英語版から訳した字幕という公開パターンが多かったのです。でも本作は原語のフランス版で楽しめます。
警部がシェフ シェフ呼ばれてるがちょっと面白い。シェフは英語でいうチーフのことなんだけど、日本語だとシェフってコック長だから、別に真面目な芝居で笑わせようとしてないんだけど、日本人としては笑ってしまう。
ご都合主義満載のベッソン作品。子供向けです。
ザ・ウォーカーを観ました。
原題はTHE BOOK of ELI。Eliというのは主人公の名。直訳すればイーライの本です。タイトルが示すとおり主人公が持っている本が本作のキーアイテムです。
舞台は世界大戦から30年たった文明が滅びた世界。人口は激減したがまだ少し生き残りがいる北斗の拳のような世界観です。生き残り達の集落間を渡り歩く旅人のことをこの世界ではwalkerと呼んでいます。つまり邦題のザ・ウォーカーは複数いる旅人達の中の一人の主人公のことを言っていると思われます。また、戦後生まれつまり30歳未満の若者には文字が読める者がほとんどいないようです。
キリスト教文化に強い思いがない限り本作の楽しみどころはアクションしかありません。幸いなことにアクションは冴えてます。文明崩壊後の近未来バイオレンスアクションとしては及第点。
これ以降ネタバレのツッコミになります。
件の本は要はこの世界の最後の一冊になってしまった聖書というオチですが、これが欽定訳(KJV)なんですね。たった400年前に成立した英語翻訳版、いわばコピーにコピーを重ねた劣化した複製が残っても伝統を残すことになるのか疑問です。なんたって教祖の名前が訛ってる翻訳版だし。「ジーザスとは俺のことかとイエス言い」
それ以前の1600年のキリスト教の歴史が失われること必至。ギリシヤ語写本とはいわずともせめてウルガタ版(標準古典ラテン語訳)を残さないとダメでしょ。ちょっと隣のメキシコにいきゃごろごろあったはずなんだから。アメリカ人にとって欽定訳こそが聖典なんでしょう。さすが歴史が浅い国。
また、点字版聖書の解読なんてあれだけ部下をじゃんじゃん殺す気合があるなら、点字とアルファベット/数字の換字表作るくらい簡単だと思うんだけど。たった36種しかないのに… そこまで絶望しなくてもいいんではないか?
それから、将来この世界からは英語という言語が消滅すると思われます。かつて広い範囲で通用していた古典ラテン語が変容し分裂したいったように、北米大陸には英語起源のたくさんの方言が地域ごと別々に話されるようになるでしょう。なぜならラジオも字が読める読者もいない世界なのだから。
本作の世界の未来は暗く文明復興の望みは薄いといわざるを得ません。
テレビ神奈川tvkで満福少女ドラゴネットの放送が始まった。毎週土曜朝8:30から

プレス写真を見ればわかるように、女の子3人が主役の特撮ドラマです。
どうやら探偵モノらしい。悪者退治の女子三人組ってあたりはパワーパフガールズっぽいのか?
第一話を見る限り、ワイヤーアクションばりばりで女の子達のアクションもよし、特撮CGも頑張っていてなかなか素晴らしいです。ただこれ著作・制作がtvkなんですよね。つまり金主はtvk、そしてスポンサーはtvkハウジング… それって身内もいい所じゃん。
コレどうやって儲けるつもりなのかわかりません。DVDとかCDで製作費を賄えるほど甘くはないと思うのだけど、tvk勝負に出たな! という感じ。他人事ながら心配です。
そしてオープニング部に無駄に萌え絵アニメが入ってるのがツラいです。

萌え絵のアニメ要らんですよ。実写ねぎまですらアニメは入れなかったわけで、こういうのはせいぜいエンディングにしてほしい。でもtvkのプロデューサの立場になって考えてみたらわからなくもないんですよね。
とにかく投資を回収するためになりふり構わず打てる手はすべて打って、人事を尽くして天命を待つという心境なのでしょう。
でもここはあえてその手は打てるけど打たないという余裕がほしいところ。
いまのところ他局UネットやBS/CSにも放送予定がないようで、すごく心配です。
このままだとsakusakuあたりのゲストに出して番宣するくらいやっちゃいそうだ。
(実はもうハマランチョとキンシオにはゲスト出演しているらしい ァァ〜)
ふざけたアタマの軽い番組のようで実はテレビ神奈川の社運がかかっている特撮番組。出来はよいのでみんなでみよう!
ダブル・ミッションを観ました。ジャッキー=チェン主演のスパイアクション映画です。
一男二女を子を持つシングルマザーに、隣の家に住んでいる中国系の文房具のセールスマンがプロポーズした。実は彼は中国諜報部からCIAに出向してる腕利きのスパイだった、という話。いかにも冷戦時代にありそうな設定です。
原題はTHE SPY NEXT DOOR。邦題はどうヒネってこれが出てきたのかよくわかりませんが、スパイとしてのミッションと家庭人としてのミッションを同時にこなすって意味でしょうか? ちょっとヒネりすぎ。ここまでひねるならせめて「ジャッキー=チェンの」という冠をつけた方がよかったんじゃなかろうか?
大胆に要約するとジャッキー版低年齢向けディズニーホームドラマってところ。非常にわかりやすく人は死なない。そしてギャグが豊富。CGもスタントも使ってないスパイキッズみたいなものと思えばヨシ。
さすがジャッキーはずれがありません。そして恒例のエンドロールのNG集も面白かった。
大人にも子供にも安心しておすすめできるアクション映画です。
宇宙ショーへようこそを観ました。
子供向け夏休みアニメ映画として丁寧に作りこんである作品です。
ストーリーラインはドラえもん映画的な流れで、ばっちり過去のヒット作を調査しています。
タイトルに出てくる宇宙ショーは一応ストーリー上重要なキーワードではあるのですが、別に主題というわけではありません。ただキャッチーで客の興味を引くという一点でこのようなタイトルにしたと思われます。よくあるベストセラーの書名は著者ではなくて編集者がつけた風のタイトル命名です。ここらへんが巧みでさすが電通が絡んでいるという感じです。
ただ問題もあります。まず封切時期が夏休みじゃないこと。完全に季節をはずしています。6月に公開してどうするんだ!? 好意的に解釈すると口コミで上映館が増えていってそのまま夏休みまでロングラン上映することを目指すってあたりでしょうか?
でもどうもそうはなりそうもありません。なぜならば子供向けにしては尺が長すぎるからです、136分はいかにも長い。2時間超は厳しすぎます。子供向けなら100分未満にしないときつい。子供の集中力はそんなに続かないし、1日にかけられる回数も減ってしまいます。上映されている136分バージョンでもここかしこで話を飛ばしているところが散見されるので、これでもかなりカットにカットを繰り返して尺をつめてはいるんだ思います。でも、まだまだ長すぎます。大人が観てもちょっと長いなぁとは感じるくらい。
作品そのものはよく出来ています。できればヒットしてほしいものです。
アイアンマン2を観ました。
名前でわかる通り、アイアンマンの続編です。
今回の主人公スタークは第一作よりかなりバカっぽくなっています。
人工心臓/アイアンマンのスーツの影響で余命短いという事情があるにしてもあまりにも考えが足りないバカ丸出しで、第一作の渋いトニー=スタークはどこにいったのという感じです。
代わりにトニーの父で先代社長のハワード=スタークがかっこよく渋い父として描かれています。
ここら辺の主人公の生まれ育った事情は、あの有名な符合ハワード=ヒューズあたりを参考にしているのかも知れません。
アクションシーンはよくできています。今回はスーツ同士の戦いがテーマです。でもコジラのシェーみたいなお馬鹿なシーンも多いです。特撮技術の無駄遣いだなぁ。
何も考えずに楽しむアクションゴラク作としてはさすがの出来上がり。いい意味でマーベル作品っぽいです。
仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE YELLOW お宝 DE エンド・パイレーツを観ました。
超電王トリロジーの最終作。ゲスト主役は仮面ライダーディケイドに出てくるディエンドです。
いきなり、過去の自分には手を出せないというルールが出てきますが、それって侑斗がやってたことの全否定? 時間警察ってのもよくわからない。でもどんな無茶をやってもいいのが電王のいいところです。設定ちゃぶ台返しなんてもう慣れっこさ。
最後の重要な役で粟田麗(仮面ライダー剣の女医)が出てくるので注目です。
湾岸ミッドナイト THE MOVIEを観ました。
週刊ヤングマガジン連載のマンガが原作です。原作はとても長いですが、初期の怪談風味の悪魔のZががんがん事故ってた頃の話を原作に忠実に映像化しています。改造車の思想とかオヤジの美学みたいな中期以降の楠みちはる教ともいえる宗教にも似た哲学的話は出てきません。
主役のアキオは仮面ライダー電王の侑斗(ゼロノス)役だった中村優一、ライバル役のブラックバードの島を演ずるのは仮面ライダーカブトの大介(ドレイクに変身する美容師)役だった加藤和樹です。仮面ライダーづいているというか、若手のイケメン俳優をがんがん起用したキャスティングです。女性陣の松本莉緒や小林涼子もなかなかよいです。
本作は2009年に劇場公開されていますが、私は今月スカパーのユニバーサルチャンネルで観ました。ついこの間まで海外SFドラマの専門局Sci-Fiチャンネルだったこの局はほとんど海外作品を放送しているのですが、なぜか邦画の本作品を放送。ちょっと浮いています。
でも、本作は邦画といっても日本国内向けというよりはアジア市場向けをねらった作品なので、マーケティング的には外国映画扱いなのかもしれません。
バトルシーンはそこそこ金をかけているようです。しかしとにかくBGMがユーロビートというのはお約束なのか?
プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂を観ました。

APPLE2時代からある有名なアクションパズルゲームの映画化。上の画像はメガドライブ版のプリンス・オブ・ペルシャ。
とはいっても元ゲームはストーリーがあってないようなものなので、原作を知らなくてもまったく問題がありません。
アクションシーンで、石造りの砦が出てきたり、壁をよじ登ったり、ジャンプして壁に取り付いたり、下敷きになったら痛そうな鉄格子の落し扉が出てくるあたりにゲームの残り香が感じられますが、ただそれだけです。
舞台は古代ペルシヤ王国。おそらくはゾロアスター教(拝火教)を信仰していたイスラム化以前のペルシャを舞台に、マジックアイテム時の砂を巡るアクション活劇です。なぜか出てくる駝鳥レースのシーンがなにげに迫力があって面白い。本筋じゃないとこに妙に力が入っている映画です。
ハイキック・ガール!をスカパーの東映チャンネルで観ました。

全アクションシーンでスタントを使っていないガチアクション映画です。空手使いの土屋という少女がタイトルにあるハイキックガール。演じるのは武田梨奈。アクションバリバリです。
宣伝では当然のように武田梨奈が演じる土屋を前面に押し出してましたが、実際のところ本作の主役は土屋ではなく、その師匠の松村(中達也)です。師匠は強くて渋いです。
敵役の壊し屋は、武道の達人をたくさん集めていますが、諜報能力はからっきしの様子。10年以上も松村を探し続けて見つからないってどういうことか? 松村は堂々と道場を開き多数の弟子を集めてたいそう盛り立てているというのに。壊し屋は筋肉バカ集団ということでよろしいか?
武田梨奈のプロモーション映画と言ってもいい作品
プランゼットを観ました。惑星大怪獣ネガドンの粟津監督の最新作です。

昭和特撮のテイストで、俳優のモーションキャプチャーで動く3D CGキャラが活躍するSFアクションです。
尺は1時間足らずの劇場作品としては短い映画ですが、昭和SFテイストが詰まったアツい作品です。
今回は博士っぽい人が出ないのがさびしいですが、軍人キャラはたくさん出ます。敵は地球外の謎の戦力。生物なのか機械なのかまったく説明がないのが潔いです。短い尺の中でいちいち世界観の説明をしなくても面白い作品は面白いのです。
ただ、主人公妹がずっと同じ髪型なのはどうだろうか? いくらなんでも士官学校通ってる学生でツインテールはないよね。
制作費はネガドンよりはたくさんかけていそうですが、それでも映画としては格安のはず。それでこのクオリティはかなりコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
ぜひ劇場の大画面で観てほしい作品。
仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラルを観ました。前作にもましてタイトル長い!!
善玉イマジンの棚卸しの話。デネブ以外はみんな活躍します。ゲストヒロインの高山侑子がいい演技してます。
アクションは冒頭のエスカレータを使ったシーンが平成っぽくない昭和テイストの殺陣っぽくてGOODでした。
三作目のYELLOWにも期待
運命のボタンを観ました。
SF作家リチャード=マシスンの短編"Button, Button!"を原作というか原案にして、2時間の映像に仕上げた作品です。原作は10ページ足らずの分量なので、ほぼ新作です。
マシスン作品はI am Legendもそうですが、そのままストレートに映像化されることはなく、必ず曲げられてしまう宿命にあるようです。
本作の原題は"The BOX"。物語の重要な役目を果たす装置のボタンがついた箱 the BOXがそのままタイトルとなっています。邦題は原作に先祖がえりしたのか「運命のボタン」です。
実は本作を見逃すところでした。マシスン作品が映画化される、タイトルはthe BOXだという記憶だけが頭に残っていて、邦題はすっかり忘れていたのです。映画館の上映スケジュールにボックスというタイトルがあるので、まだ上映している安心安心と思っていたら、なんとボックス!って本作と全然違うボクシングを題材にした邦画だったんです。なんと紛らわしい名前!! 気がついたときは本作のロードショーはほとんど終わっており、わざわざお台場にあるシネマメディアージュまでみにいく羽目になりました。TOHOシネマズと同じ形態なのにシネマイレージカードが使えない謎の映画館です。場所がいいせいか土曜の夜はレイトショーでも正規料金を取る強気の商売。なぜかJCBカードを見せると300円引になります。
「ボタンを押せば100万ドルもらえるが、その代償として見知らぬ誰かか1人死ぬ」という装置を渡されたら、あなたはどうしますか? 基本ストーリーはこの宣伝文句に尽きます。それ以上でも以下でもない話。
わざわざ100万ドルを1億円と翻訳してるサイトもちらほら見受けられますが、、当時の円レートでは3億円くらいの価値はあり、現在2010年の1億円とは桁違いです。とはいっても600万ドルの男の開発費の1/6に過ぎないわけですが…
10ページの短編を引き延ばすために非常に凝った設定になっています。まず時代は1976年、ベトナム戦争は米国側の敗戦で終結し、外貨為替変動制が導入されドルがどんどん弱まっていったアメリカ斜陽の時代。この時代にNASAで働く技術者とその妻を主人公としています。アポロ計画も終了して宇宙開発戦争もじわじわと下火になっていましたが、まだ米国は火星無人探査のバイキング計画を、ソ連は金星無人探査のベネラ計画を遂行していた人々が内惑星探査に興味を持っていた時代の物語です。
70年代中頃はSF文学もアツかった時代、そしてノンフィクションではカール=セーガンのCOSMOSがベストセラーとして売れていたそのような時代です。本作はそのようなサイエンス熱に浮かれた時代を、三丁目の夕日のごとく忠実に再現することで、単なる短編小説を長編映画に転換することに成功しました。
当時のアメリカの文化人は世界を相対視して評価する、今のネットで言う左巻き脳の天下であり、旧来の西側資本主義を疑問視する向きがありました。歴史的にもアメリカは1980年代を頂点に国力が落ちていったわけです。ソ連はそれ以上に没落して国自体が消失してしまいましたが。
本作に出てくるThe BOXは、その文脈でいうと「資本主義」の象徴と言えるでしょう。資本主義では市場にいるプレーヤーはみな自分の利益だけを考えてガンガンボタンを押しあっている世界。全プレーヤーが利己主義的に行動しても、神の見えざる手または戦争が自動的に調整してくれて、みんなハッピーになれるという嘘くさい世界観のもとで動いています。それっておかしくない? そういうメッセージが本作には込められているように思われます。ここらのユートピアな近未来という青臭い赤化思想がまさに当時のSFシーンを再現していて素晴らしいです。アーサー=C=クラークは作中で神格化されてるし。
ただし終盤からオチにかけては、どうにも歯切れが悪くてつまらない。まぁI am Legendもそうですが、本来のテーマを肯定した決着はハリウッド資本の意に背くので、どうしようもないのでしょう。観客もそんな作品みたくないだろうし。客はキャメロン=ディアスが見たいだけなんだよね?
70年代アメリカが好きな人にお勧め
仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE RED ゼロのスタートウィンクルを観ました。タイトルながっ!!
超電王三部作の第一弾。オリジナルシリーズのメインストーリーラインにもあった、侑斗と愛理お姉さまのラブストーリーの行く末をきっちりフォローした話です。
電王/良太郎役が佐藤健から溝口琢矢に変わったのは知ってましたが、ヤング侑斗も俳優変わったの? と一瞬思ってしまうほど、侑斗役の中村優一の容貌が変容したのはびっくり。スーパー戦隊物のOVAではよくある現象ですが、カメンライダーでコレはちょっと珍しいかも。それに対して野上愛理役の松本若菜がまったく変わっていないのもある意味ですごい。4年の歳月をまったく感じさせない、女優の鏡です。
それにしても、ハナも良太郎も役者変更しても人気に衰えがないことをみても、超電王シリーズは007みたいにどんどん役者を変えていつまでも延々と続けてもOKなのかも知れません。
第二弾も見に行かねば
劇場版TRIGUN(トライガン) -Badlands Rumble-を観ました。
いかにもセルDVDがメインターゲットで、箔付けのために単館ロードショーやるって企画の映画のようですが、その実態はずばりそのまんまです。
何で今頃になってこんな企画やるのかって思っていたら、最近、原作が完結したらしい。タマ数が少ない少年画報社の社運をかけた企画ってことか? まぁ海老名で上映するくらいだから単館系にしてはヒットしている方だと思われます。
DVDアニメを大画面でみたい方におすすめ。作画の品質は悪くないと思います。
グリーン・ゾーンを観ました。
イラク戦争のなぜか(?)大量破壊兵器が見つからない問題をネタにしたアクション映画です。
アメリカ人の受けがいい国防省の役人がでっち上げた説を採用し、現役士官が活躍するストーリー。
アラブ人にもいいのと悪いのがいるとか、決して大統領の判断ミスだったという方向に行かないのがいかにもアメリカ人向け映画です。
見所はアクション、それしかない。でもさすが金がかかってるだけあって迫力満点です。でも半年後には忘れさられてそうな映画。
アーサーと魔王マルタザールの逆襲を観ました。
アーサーとミニモイの不思議な国の続編です。第一作に比べてしょぼい印象。いや製作国のフランス語版はそうでもないようですが、日本語版は吹替えキャストのグレードダウンっぷりが非常にショッパい。
ヒロインのセレニア姫は前作は戸田恵梨香だったのに、本作では無名の声優さんになってしまいました。
これは英語版でも同様で、セレニア姫はマドンナがエロ声だしまくりだったのに、本作はこれまた無名女優に変更。敵ボスのマルタザールがデビッド=ボウイだったのも無名俳優に替わってます。
日本語版のマルタザール役は前作から引き続いてGACKTが演じているので、これでも、日本語版のキャスティングはまだ英語版よりはがんばっているようです。
やっぱ予算がないのかなぁ
本作の重要なポイントはほとんど広報宣伝で触れられていない事実「本作は単なる続編ではなく、三部作の第二作である」ということ。しかもスターウォーズ帝国の逆襲みたいに完結編へのヒキは残しつつ、単体の作品としてもちゃんとオチをつけているのではなく、思いっきり風呂敷広げて投げっぱなしエンディングです。えーここで終わるのか!って感想間違いなしの放置プレイ。
もし本作画興行不振で3作目の製作がキャンセルされたら目も当てられません。ロトスコープアニメ版指輪物語の轍を踏むことがないよう祈るばかりです。
ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲を観ました。
2003年公開のゼブラーマンの続編ではありますが、キャラクターと設定だけを引用しており、ドラマと舞台はまったくの別物です。たとえるならエイリアンとエイリアン2のような関係。前作のキャラと設定を都合よく拝借してまったく違うストーリーが描かれます。
ゼブラーマンが白と黒の二つに分かれてしまうというありきたりなプロットで、普通なら一人二役で哀川翔が演じるんでしょうが、そこはテレビ屋のTBS制作映画だけに、哀川翔と仲里依紗のダブルキャスト。原作で男だった役を女にしてしまうことすら日常茶飯事のテレビ屋的発想です。
そして、TBS制作だけにゴールデン時間帯に地上波で放送できなくてはなりません。これは地上派の放送コードに遵守して放送可能なギリギリのエロスを追求した映画です。
いま地上派で放送可能なコンテンツで一番エロイのは洋楽のPVでしょう。だからこそ仲里依紗にPVっぽくエロダンスをさせる。マドンナのPVが放送できるんだから当然OK! テレビ屋のテレビ屋によるテレビ屋のためのエロ映画。それが本作、ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲です。
エロいといっても倖田來未みたいな女子向けの偽エロではなくて、男子もうれしい真のエロスです。仲里依紗すごい!
いばらの王 King of Thornを観ました。
コミックビーム連載の同名マンガが原作らしいのですが未読。何の予備知識もなしに観ました。
感想、ただの妄想設定+枚数使ったアクション作画アニメ。まったくドラマ性がありません。
SF的にもセンス・オブ・ワンダーはないし、どんでん返し的なものも非常に弱い。
ひたすら世界観を説明し、主観的表現をできるだけ減らしてわかりやすく、時系列順にイベントをこなしているだけの映画でした。
なんなんだろう? さすがに公開館が少ないだけはあります。作画はいいので大きい劇場で観る価値はないとはいえませんが、お金はもったいないかも。
原作忠実度ってどのくらいなんだろう? もし忠実に再現しているのなら原作マンガもクソです。
2010年版タイタンの戦いを観ました。
かの有名なハリーハウゼンのタイタンの戦い(1981年)のリメイク作品です。
旧作では人形アニメで動きまくるモンスターをみせるだけで評価されましたが、CGが安く当たり前に使える現代においてモンスターだけで作品を成立させるのは困難です。本作は旧作のリスペクトしてすべてのモンスター達を21世紀流に再現した上で、人間キャラのドラマ部分の肉付けを行ってA旧作品として見事にリメイクしています。
本作に出てくる人物、モンスターの大部分が星座になっているので、それを探してみるのも楽しいかも。
大サソリを倒すのを狩人達が手伝うのも、ギリシャ神話原典で大サソリを倒したオリオンが狩人だからですね。どっちも星座になってます。
ちなみに旧作リスペクト度はかなり高いです。最後のボスキャラのクラーケンは実は北欧神話のモンスターで、ギリシヤ神話原典ではアンドロメダ王女を襲うのは化け鯨(ケトゥス)で星座とでもクジラ座です。ところがなぜか旧作でクラーケンという名前で登場しました。それゆえ本作でももちろんクラーケンで出ているのです。
ティム=バートンのアリス・イン・ワンダーランドを観ました。
20年前のフックという映画はピーターパンが大人になった話でしたが、本作は大人になったアリスのお話。
ティム=バートンらしい現実とファンタジーがほどよくミックスされたおとぎ話です。
映像効果はさすがに素晴らしい。チシャ猫の効果なんか結構イケてます。
だからといってアバターほどのインパクトはありません。本作のキモは特殊効果ではなくてストーリーです。
私は日本語吹替版を観たのですが、白の女王を演じる深田恭子の演技が何か腹に一物ある雰囲気で、今回の騒ぎの全ての原因は邪悪な白の女王のせいみたいに思えてしまうところが面白いです。白の女王は自分の手を汚さず自分の欲望を叶えてしまう結構な悪女タイプだと思いました。
第9地区を観ました。
南アメリカのヨハネスブルクに飛来したエビ(prawn)型異星人の難民キャンプを舞台にしたアクションSF映画です。
エビ型異星人のビジュアルがマンガっぽいのとリアルっぽいのが混じった感じで面白い。えびボクサーやいかレスラーみたいなギャグ風味もあるし、アバターみたいなSFでもあります。
難民キャンプで暮らすエビ達は無気力ですさんだ生活をしていますが、種として劣っているわけではなさそう。身体能力は平均的地球人より高そうだし、英語だって普通に話します。ただ、バルタン星人が話す日本語のように語彙・文法は完璧だけど、音質が人間離れしているだけです。実は知能が高い?
エビたちが持ち込んだ道具も、わざわざ地球人には使用できないようにロックされていることを考えても、地球の技術水準より上を行ってそうです。
エビたちは自分達の食料を生産する知識を持っていないため、地球人に飼い殺しされるハメになったと思われます。そういう意味では愚かな連中かもしれません。
でも、地球の軍隊にあてはめて考えるとどうだろう。
沖縄やアフガンやイラクにいる米兵って、もし本国との補給や通信が途絶えて駐屯地に孤立してしまったら、同じように食糧を自給できないんじゃないかと思います。まぁ彼らは難民扱いされるのを潔しとせず武力を使って現地人から食料を奪うでしょうけど。
その面で言えばエビ達は強力な武具を持っているのにそれを使わない分地球人より理性的かもしれません。
南アフリカのアパルトヘイト政策下の隔離地区の貧困民に食料生産手段も職も与えずただ飼い殺しにしていたら、人口はどんどん増えていきますます問題が複雑になった、みたいな話をSFという口実をつけて皮肉的に表現しているような映画です。
もちろん、難しいことを考えずにアクション映画としても楽しめます。
4月8日にワーナーマイカル海老名 全日全時間帯1000円キャンペーンが終了しました。
1000円で見られる条件リストを更新しました。
日付系
毎月1日 全系列
毎月5日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月10日 109シネマズ
毎月14日 TOHOシネマズ
毎月16日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月19日 109シネマズ (ポイント会員のみ)
毎月20日 MOVIX ワーナーマイカル
毎月22日 109シネマズ(男女ペア)
毎月27日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
曜日系
月曜 コロナシネマ(男性) ワーナーマイカル(女性)
火曜 MOVIX(女性)
水曜 シネプレックス(女性) 109シネマズ(女性) TOHOシネマズ(女性) ワーナーマイカル(2人組)
木曜 MOVIX (男性) コロナシネマ(男女ペア)
金曜 コロナシネマ(女性)
時間帯系
午前初回 コロナシネマ
明日への遺言を観ました。
藤田まこと追悼リバイバル上映です。
本作は戦後の連合軍が戦犯を裁くいわゆる東京裁判の一つの法廷について再現したドラマです。東京裁判といっても本作の法廷は横浜で開かれました。
罪状は名古屋空襲で撃墜された爆撃機に乗っていた米兵捕虜を裁判にかけずに死刑にしたこと。
当時、東海軍司令官だった岡田資(たすく)中将が判断の正当性を訴え、実際に手を下した部下に責任はなく、すべては司令官たる自分の責任であると一貫して主張した法廷ドラマです。
法廷の中と拘置所しか出てこない安上がりなつくりですが、キャストは豪華です。
当然本作は藤田まこと演じる岡田中将の一貫した態度を賛美する姿勢で演出されており、部下思いの司令官として描かれます。
最後は史実通り、岡田中将のみ絞首刑、部下達は懲役刑となり後日恩赦され戦後日本を生きることになります。
ここで、昔は立派な日本人がいたのだなぁと思考停止せず、もう少し考えを深めてみたいものです。
本件のテーマは「上司から違法行為を命令されたらどうすべきか」というところにあります。
本作主人公の岡田は「軍において上官の命令は絶対に従わなくてはならず、その責任は上官がとる」で一貫しています。この考え方は戦後も公務員の間では脈々と受け継がれてます。国鉄遵法闘争では上長の違法行為を実施せよという業務命令に対し違法を理由に服従拒否した者を懲戒にするのは合法という判決が出てるくらいです。「兵隊は自分のアタマで考えるな。ただ従え」論です。
これは日本的美意識では正しく、かつ末端の人間は自分で判断しなくて済むので楽かも知れません。
でも、法治国家に住む人間としては、事前に合法か違法かくらい自分で判断し、違法の場合は断固拒否する方が正しいし格好いいと思うのです。
そういう意味で、本作の岡田中将は美化され過ぎだと思います。藤田まことの演技は素晴らしかったですけど。
CSのFOX MOVIESチャンネルで、ロジャー&ミーを観ました。マイケルムーア監督のメジャー第一作。
1989年公開だから、いまから20年以上前。でもムーア監督のやっていることは今とほとんど同じです。ただ違うところは、まだ痩せている! そしてまだ髪がフサフサ。ここだけでもインパクト大です。
ムーア監督の父がGMで働いていたのは有名な話ですが、本作もGMの話です。日本の自動車産業に押されつつあるGMが米国内の工場をどんどんつぶしメキシコなどの海外に生産拠点を移転し始めた頃の時代、GMの会長に突撃インタビューを試みて失業者についてどう考えるか問いただそうとします。
今だったらマイケルムーア監督が大企業トップにアポなしで会いにきたら渉外担当者が飛んで出てくるのですが、当時のマイケル=ムーアはまったくの無名。受付フロアの警備員が「誰だこれ?」みたいな感じでさっさと追い出してしまいます。今ではまったく考えられない話。
監督はそれにもめげず、いろんなところに出没します。GM株を買って株主総会に潜入してみたり。多数のアプローチを重ね、それでもコメントするのを避けようとするGM会長を見ていると、「こいつ逃げてるな」という印象がどんどん強まります。
これは米国企業トップとしてはあまり好ましくないイメージだというのが、今マイケル=ムーアを門前払いする企業はない理由のひとつなのでしょう。
本作は果敢に挑んで玉砕、たいした成果も得られないまま映画は終わってしまいます。
こういうドキュメンタリ映画を配給してしまうのが米ハリウッド資本の懐の深さなのでしょう。
マイケル=ムーアの原点とも言える作品です。
時をかける少女 2010年版を観ました。芳山和子が主人公の原作の続編に当たる作品です。
主人公は原作の主人公芳山和子の娘の芳山あかり、細田監督のアニメ版時をかける少女の主人公紺野真琴の声を演じた仲里依紗が演じます。
芳山和子は残念ながら原田知世ではなく安田成美が演じているのですがこれがキビしい。劇中の年齢は50代前半、薬学の分野でバリバリやっている女性研究者の役なのに、演技が下手なせいなのか天性のものなのか、これが芳山クンの成長した姿なのか?と思えないほどガッカリさせられます。
アニメ版の芳山和子の魔女おばさんはそれはそれは素敵な年のとり方をしていたのに、いくらなんでもこれはないだろうという演技です。
劇中で交通事故にあい意識不明になるのですが、なぜか病床でバッチリメイク。ついさっき描きましたって眉で寝たふりしてても興醒めするばかりです。
だがここでひるまないでほしい。本作は安田成美さえしのげば後は名場面続出の名作なのだから。つらいとは思いますが冒頭数十分の安田成美パートは犬に噛まれたと思って耐えてください。それだけの価値はあります。
芳山和子の事故の後、母のメッセージを携えて、主人公のあかりは母の作ったタイムスリップ薬を飲んで1974年2月にタイムスリップします。ここからが本作の本番です。メッセージを送る相手はあの深町一夫です。
ここでは詳しくは述べませんが、紆余曲折の上、あかりは深町に会うことができ、深町はあかりに自分はさらに未来から来た27世紀人であること、中学生時代の芳山和子との因縁、そして惹かれあった仲であること、そして本名はケン=ソゴルであることを打ち明けます。
しかし、それはとても自然。過去に時をかける少女が映像化された作品は多数ありますが、ケン=ソゴルと名乗るシーンで失笑しないで済む作品は本作が初です。それだけ説得力があるというか、SF作品として、27世紀人が一夫なんて名前ではなくケン=ソゴルであることは当然、いや必然と認識できるのです。
本作の脚本は菅野友恵というほぼ無名の人が書いているのですが、これだけの説得力を持たせられる素晴らしいホンだと思います。
また1974年の表現も変にCGに頼らない地道なセットと小道具でなされており、なかなかいい感じです。
銭湯シーンも良い。私も小学生だった1974年の頃は銭湯通いしていたので懐かしさを感じました。
余談ですけど銭湯では小学生は小人料金ではなく中人料金なんだよね。小人は学齢に達してない子供の料金で、中学生以上は大人料金なのだ。年頃の中学生はむしろ成人よりたくさんお湯を使うしね。
1974年の高校生の芳山和子を演ずる石橋杏奈も楚々とした美少女で往年の原田知世を偲ばせます。
これが成長すると安田成美になるなんて… 時は残酷です。
条件付で名作。テレビ放送のときは冒頭でチャンネル変えられてしまうんじゃないかとそこだけが心配です。
角川系シネコンのシネプレックスが毎月20日とポイントメンバ限定の月曜日の1000円鑑賞割引を2010年3月で終了します。デフレ圧力に対抗か?
これでシネプレックスの1000円鑑賞は毎月1日と水曜のレディースデーのみとなります。
1000円で見られる条件リストを更新しました。
常時系
全日全時間帯 ワーナーマイカル海老名(海老名店のみ)
日付系
毎月1日 全系列
毎月5日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月10日 109シネマズ
毎月14日 TOHOシネマズ
毎月16日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
毎月19日 109シネマズ (ポイント会員のみ)
毎月20日 MOVIX ワーナーマイカル
毎月22日 109シネマズ(男女ペア)
毎月27日 コロナシネマ(コロナッチョ会員のみ)
曜日系
月曜 コロナシネマ(男性) ワーナーマイカル(女性)
火曜 MOVIX(女性)
水曜 シネプレックス(女性) 109シネマズ(女性) TOHOシネマズ(女性) ワーナーマイカル(2人組)
木曜 MOVIX (男性) コロナシネマ(男女ペア)
金曜 コロナシネマ(女性)
時間帯系
午前初回 コロナシネマ
ダレン・シャンを観ました。原題はCIRQUE DU FREAK: THE VAMPIRE’S ASSISTANTです。
FREAKつまり奇人変人を集めたサーカスCIRQUE DU FREAKを舞台とした吸血鬼(バンパイア)の物語。原作は人気小説ですが未読です。
まずオープニングの影絵効果のアニメーションが素晴らしい。円谷プロの初期テレビシリーズのような強いコントラストが印象的な映像です。時間もたっぷりあります。
ストーリーはよくあるアメコミ風なお話。ドラマよりはキャラクター重視です。
サーカスにはいろいろな能力を持つフリークが多数おり、そのメンバーとしてバンパイアもいます。しかし、吸血鬼は人間を殺さず血だけ吸うバンパイア派と人間を狩り殺して血を吸うバンパニーズ派の二派に分かれ戦争状態、その戦争にサーカスも巻き込まれていきます。
ひょんなことからバンパイアの従者としてハーフバンパイアにされた少年 ダレン=シャンが主人公。まだ新米なのでろくな能力も発揮できません。
本作は長いバンパイア戦争サーガの導入部にあたる話なので、風呂敷は広がるばかりで投げっぱなしのまま終わります。興行成績がよければ続編を作る目論見なのでしょう。エラゴンみたいに続編製作キャンセルにならないよう祈るしかありません。
プリンセスと魔法のキスを観ました。ものすごい久々のディズニーの長編2Dアニメです。
21世紀のアメリカの劇場用アニメはほぼ全て3Dアニメです。その流れに逆らって渾身の想いで製作された作品です。
童話のカエルの王子ではプリンセスがカエルにキスをするとカエルは王子の姿に戻るのですが、本作ではカエルの王子にプリンセスじゃない女性がキスをしたらなんと女性の方がカエルになってしまうのです。
舞台はアメリカ南部ミシシッピ川流域のニューオリンズ市。時代は大型客船が外輪船であることから、おそらく100年ほど前、19世紀末か20世紀初頭ぐらいでしょうか。電灯はあるがラジオはまだない、世界大恐慌前の景気がよかった頃の古きよきアメリカの時代です。
魔法はメルヘン世界の古ゲルマン系の魔法使いではなく、黒人系文化のブードゥー魔法。
ただし良いブードゥー使いと邪悪なブードゥー使いの双方が出てきます。ここらはディズニー流ポリティカルコレクトって所でしょうか。音楽はもちろんジャズです。ジャズ、ジャズ、ジャズのミュージカル仕立てになっています。
作画には、当然のごとくかなり気合が入っています。特にカゲ、陰影がすごいです。
3Dアニメはモデリングを決め光源の位置を設定すると、陰影は物理的に計算された通りに画像化されます。しかし2Dアニメでは影もすべて手描きです。背景に投影される影を効果的に使うのがディズニー伝統の影表現。これは3Dアニメでは巧く再現できないのです。本作では2Dのよさを活かしてこれでもかというくらいに影が大暴れします。
また、主要キャラの顔には一段カゲがつくのですが、明るい部分とカゲっている部分の境界が線ではなくエアブラシ効果でぼやかしてあります。このボヤカシはものすごい手間だと思いますが、もう徹底的に描かれていてものすごい執念を感じます。もちろん脇キャラにはこんな手間のかかるような仕事されていません。ここぞというところのスーパー効果です。

ディズニー旧作アニメファンにたまらないのは、4本指の復活です! カエルに変身したとき4本指になるのです。これぞディズニー!
人間じゃないからOKって言い訳ができるってことでしょうか。もちろん人間形態では5本指です。
それにしても、カエルなのにヒロインらしくかわいらしく描くというあたりが神がかり的に巧いです。動物擬人化の技の冴えはさすがディズニーです。
本作はぜひ興行的にも成功してほしいものです。これがコケたら今後数十年はディズニーから長編2Dアニメが出ることはなくなるでしょう。頑張れ!
映画ドラえもん のび太の人魚大海戦を観ました。
良くも悪くも新世代ドラえもん映画。鍵となる秘密道具の「架空水体感メガネ」って名前が直接的過ぎて、藤子Fセンスっぽくない。原作にもある秘密道具で初出は1990年の「深夜の町は海の底」。末期の作品は夢が薄れているのだよなぁ…
作画はすごいが、ストーリーにわくわく感が薄いのが残念。終わり方も「日が暮れたから帰りましょ、また明日」みたいなあっさりしたもので、恒例のお別れシーンの要素は皆無。テレビシリーズみたいな「その後どうなるの」を考えちゃダメみたいな不条理オチが、映画版としては斬新なオチかも知れません。
主題歌はmihimaruGT。中盤に武田鉄矢の挿入歌があるのが久作ファンへのサービスか?

今年のオマケ。王冠をまわすと前に進むドラ。水陸両用。
猿ロック THE MOVIEを観ました。
腕利きの鍵師だがその実どこにでもいる童貞高校生が主人公。その主人公の前に現れるちょっとエッチな雰囲気ヒロインをどんど晴れの夏見さんこと比嘉愛未が演じます。
80年代後半から90年代前半に製作されたパンツの穴や童貞物語などの学研系ちょっとエッチな童貞臭香る青春コメディを現代に復活させたような映画です。
ここまで男子向けのちょっとHなコメディって21世紀の今ではかえって新鮮かも?
比嘉愛未がまた微妙な役柄を巧く演じます。ちょっと落ち目なB級アイドルがこれもお仕事だからって無理な注文にも頑張って挑戦しますみたいな腰の引けた体当たり演技が秀逸。スケバン刑事3が終わってから数年後の大西結花っぽい!
鍵の技術のすごさは特に表現されず(しようとしても難しそう)、街中を逃げまったり、夜中に敵組織に潜入したりするアクションがメインですが、これはこれでかなりよい出来です。エロコメシーンとアクションシーンがいい具合に混ぜ合わさっていてなかなか面白いです。
芦名星も二番手ヒロインの役どころですがこちらはなんかパッとしません。脇の男キャラの方がコメディとしてなかなかキャラが立っていて面白かった。
男子高校生におすすめの映画。
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々を観ました。原題はPERCY JACKSON & THE OLYMPIANS: THE LIGHTNING THIEF、副題が全然違います。昭和テイストで訳すなら「電光石火の泥棒」あたりか? 手が早い(腕がいい)泥棒という慣用表現と、実際に稲妻(Lightening)を盗んだってのをカケたダジャレです。
そういえばライトニングカウントなんてキャラがガンダムWにいたなぁ…
監督がハリーポッターシリーズの1と2を監督したクリス=コロンバスで、確かにハリーポッターに似てます。
似ているというか、スノッブで衒学的なアメリカ人に嫌われそうな要素や、お金持ちしか入れなさそうな全寮制私立学校のような貧乏人のコンプレックスを刺激しそうな要素を切り落とし、教養がなくてもわかりやすく、ティーエイジャが喜びそうなお色気要素も付け加えたゆる〜い仕上がりの作品です。
なんたってギリシヤ神話の話なのにギリシャロケなしです。ギリシャ語も魔法の力でなぜか英語に訳されてしまう不思議。
ハリーとロンとハーマイオニーの♂2+♀1の3人組が協力して敵を打ち倒すシークェンスは確かに初期のハリーポッター映画そのものって気がします。学習する場が学校じゃなくてキャンプ(訓練所)なのがアメリカっぽいといえばアメリカっぽい。
劇中で、ヒドラという伝説の怪獣が出てきて、なぜか主人公の水芸にやられてしまうのですが、ヒドラ(Hydra)ってその名の通り水の化け物なんで、水にやられるのはおかしくないかなぁ。炎の魔人イフリートをさらに上回る高熱で降したダーク=シュナイダーみたいなことなのだろうか?
それから字幕でハイドラと呼ばれたりヒドラと呼ばれたり統一してないのは残念。さらにヒュードラも加えたらもっと混乱して楽しかったかも。
能天気なハリウッドアクション映画としてはよくできた作品。まだまだいくらでも続編が作れそうなエンディングはとらぬタヌキの皮算用なんだろうなぁ。
やさいのようせい N.Y.SALAD The Movie 3Dを観ました。
NHKで放送されている番組の劇場版です。
3D料金を取りつつ、3Dなのはほぼ半分だけで残りはいつもの2Dという、きわどい興行をしています。
こんなんで+300円とっていいのかなぁ? 3D上映初期の今にこんな悪どいコトやったら3D上映というビジネスモデルそのものを潰しかねない。ほんと大丈夫!?
手描きアニメの3D化は、まるで立体アニメーション家なき子のような、セルの重ね合わせで奥行きがあるだけみたいな効果です。背景動画バリバリだし手間がかかってるのはわかるのですが、手間の割りに3Dの効果が出ているとはちょっと思えない。実験する意義はあったと思いますが、結果はいまいちでした。
新宿ピカデリーでガンダムUCプレミアプレビューを観てきました。
福井晴敏原作の宇宙世紀のガンダム小説を原作としたOVAのプレミアプレビューイベントです。小説が連載されていたガンダムエースは欠かさず買って読んでいますが、原作小説だけは全て読み飛ばしてたのでまったく予備知識なしです。
もともと福井原作の映画でストーリーが面白かったことはないのでたいした期待をしないで観ました。
まず第一印象は作画に気合が入ってる。大スクリーンで観てもまったくアラがみえないクオリティは素晴らしいです。ストーリーは可もなく不可もなく、ただちょっとそこが浅いかなという感じです。
逆シャアと閃光のハサウェイの間の時間軸を舞台にF91の人間ドラマをリメイクしようとしているのかなという感じです。サナリイの小型化がトレンドな時期のモビルスーツより、逆シャアのアナハイム・エレクトロニクス製の巨大化・半MA化指向のモビルスーツの方がかっこいい(というかずばり売れる)という判断なのでしょうか。
オモチャを売らんかな姿勢は初代ガンダムにも当然あって非難できる筋合いはないのですが、SF的センスオブワンダー要素が皆無なのが残念といえば残念です。いくらなんでもすでに人が住んでるコロニーを拡張とかありえないでしょう。高層ビルの増築するようなもので、実現可能性の机上検討や思考実験をまったくやっていないんでしょう。
まぁ最初からストーリーには期待していないのでどうでもいいんですけどね。
名前だけブライト=ノアが出てきますが、もうオリジナルの声優はなくなっているので出番はないのかな? 原作読んでないのでなんともわからない。
上映後の予告によると、続きのイベント上映もやる気満々らしいです。
寺島しのぶがベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞した。
おそらくバンクーバーオリンピックが終わったら各テレビ局は競って寺島しのぶ出演作品を放送するのだろう。藤田まこと追悼も兼ねて剣客商売を放送できるフジテレビはウハウハに違いない。
しかし、私が薦める寺島しのぶ作品はズバリ劇場版アキハバラ@DEEPだ。あの余裕のゆうちゃんこと山田優がタイツ姿でリング上で寺島しのぶとキャットファイトする物凄いシーンがあるのだ。もはや内輪受けの罰ゲームとしか思えない珍シーン。必然性のある演技のためならどんなことにも真摯に取り組む寺島しのぶは最優秀女優にふさわしい女優バカ一代と言えるだろう(親も芸能人だけど)。
愛の流刑地も相当ヤバイらしいけどちょっとお茶の間に放送できる作品ではなさそう。やはりアキハバラ@DEEPで決まり。
コララインとボタンの魔女を観ました。人形アニメの手法を使ったストップモーションアニメを3D映画に仕上げた作品です。
一部、合田経郎のこまねこに強く影響されたと思われるシーンがあります。そもそもボタンの目というモチーフがこまねこっぽい。しかし文学的な意味でメルヘン寓話として成立した構造を持ち、全然別の作品として完成しています。
かなりダークでおどろおどろしい演出で、実際に途中で観客の子供が泣き出してました。年少のお子様にはかなり刺激が強い作品です。
ゴールデンスランバーを観ました。同名のベストセラー小説の映画化らしいですが、原作小説は読んでいません。
「お前オズワルドにされるぞ」というセリフで始まり、総理大臣場草津事件の犯人の濡れ衣を着せられた主人公の逃走劇というお話。全てのシーンが仙台ロケで、仙台市ご当地映画としてよく出来ています。
基本ストーリーは現実的にはまったくありえないような話で、大局的な視点でのリアリティはないです。
でもディテールについては非常にリアルな描写がたたみかけられ、たしかにこういう状況だとこうなるよねって納得させられるシーンが多いです。漫画にたとえると星里もちる的というか、破天荒なSF設定の上にリアルにキャラ心情の綾の表現を積み重ねていく手法が巧いです。
笑う警官のように、なぜ犯人にされたとか国家組織の腐敗/巨悪などの説明はまったくされません。社会派的要素は皆無。ただ、何らかの都合でこういう状況になったという事実だけが提示され、謎は投げっ放し状態のまま最後までいってしまいます。
「とにかく逃げろ、生き延びろ」という命題が中心テーマであって、「なぜ逃げなくてはいけないのか?」という問いには誰も答えてくれません。まぁ現実もそういうもの、疑問のすべてに答えが与えられるわけではないのです。
土地勘に優れた宅配便のトラック運転手 vs 東京から来た怪しい警察官僚 というわかりやすい構図での闘争ならぬ逃走を繰り広げていく、ただそれだけの映画です。
仙台とセガが好きな人におすすめ
ディア・ドクターを観ました。
笑福亭鶴瓶主演の寒村の無免許医師の物語。たしか昭和の頃の実話で似たような話があったはず。
ただし、本作は実話の映画化というわけでもなく、リアリティよりは笑いやドラマの展開を優先させたシナリオになっています。実際の無医村にはあんなに子供いないだろうし、臨月の妊婦がいるなんてありえないでしょう。
そういう細かいことを気にせず、ゆるーい過疎地の老人医療のお話と思って観る分には良い作品です。