DEKAINO.NET 開設二周年記念特別企画

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時がたつのも早いもので、でかいのネットが設立されてからはや二年がたちました。 おかげさまで、でかいのネットもY2K問題が発生することなく無事に2000年を迎えることができました。このページは満二才になったでかいのネットの今までの歩みについてつれづれなるままに書いたものです。
(記 2000年2月11日)

1. でかいのネットのマシンたち

現在のでかいのネットを構築しているサーバマシンたちの簡単な紹介です。

SLC改 Sun SPARC Station/SLC改。マザーボードをSS/ELCのものと換装してELC同等品になっています。ただしエンブレムはSLCのまま
わたしが初めて買ったUNIXが動くマシンです(1992年に中古で購入)。 最近ディスプレイの表示が暗くなってきました。そろそろ寿命かも知れません。 しかし財政難にあえぐでかいのネットではそう簡単には引退させません。天寿を全うするまでコキ使ってやるのだ(ニヒヒ)。
2000年問題に対応するためNetBSD1.4.1にOSを変えました(詳細は次章参照)。
DNSサーバのセカンダリサーバやNISサーバのスレイブサーバをさせています。

SS2 Sun SPARC Staion2。ビデオカードはbw2(モノクロ)
私の3台目に手に入れたUNIXマシンです。えっ2台目はどうしたかって? 2台目は、マザーボードだけ入手してPC9801Eの箱に入れて使ってたSun SPARC Staion IPCだったのですが(自作Sun!)、 知人にあげちゃいました。でもあんまり大切にしてくれてないみたい。ヒドイね。
話は戻って、Sun SPARC Staion2のCPUはSPARC 40MHz(性能はi486DX66と同等)、RAM 64M。ホストネームはdekaino。でかいのネットのフラッグマシンです。
これもSLC改同様2000年問題に対応するためNetBSD1.4.1にOSを変えました(詳細は次章参照)。
DNSサーバ、ファイルサーバ、NISサーバなどの基幹サービスをやってます。

PC フルタワーPC。
私が初めて買ったIBMPC互換機。いまはなきA Masterで1997年夏頃購入しました。
CPUはPentium 133MHz、RAM 64M。OSはFreeBSD2.2.5R。
ホストネームはasami。 Webサーバ、mailサーバ、newsサーバなど負荷が高いサービスを受け持っています。 でかいのネットで一番の働き者です。

SOTEC PC SOTEC PC NEW
買ったばっかりのニューカマーマシン。 1999年12月に本厚木のLAOXにて7万円で購入。つまり通販じゃなくてショップ売りのソーテックPC。写真見ればわかるけどiMacのニセモノじゃないよ。
でかいのネットで一番のCPUパワーを持ち、同時に一番安い値段で購入したマシン。 なんとコストパフォーマンスのいいこと!!!
こいつは仕事の関係でLinuxをデバイスドライバ開発のための実験マシンなので、一番早いのに関わらず何の仕事もさせてません。もったいなーい
CPUはCeleron400MHz、RAM 64M。OSはLaser Linux6.0。 ホストネームはhenken。ラーディシュの艦長ヘンケン=ヘッケナーから拝借。
「エマ中尉を守れぇ」

2. 2000年問題

やはり最近の1年間で一番ホットなトピックは2000年問題でしょう。 小さな人のところにも大きな人のところにも、分け隔てなく2000年問題はやってきます。でかいのネットを主宰するでかいの企画にも2000年問題の脅威が訪れようとしていたのです。 でかいのネットのサーバの中で一番やばかったのが、SunOS4.1.3を使ってたSPARC Staton達。Sunは2000年問題対応のパッチを出しているのですが、なんとSunOS4.1.3はパッチ対象外!(パッチ対象はSunOS4.1.3U1以降)。しょうがないので、別のOSへの移行を検討することとなりました。

OSの候補はいくつかありました。まずはSun純正OSのSolaris7。 Sunは 最新のOS Solaris7を個人での比営利目的に限り無料でライセンスしています。 当然最新のOSだから2000年問題も対策済のはず。しかも純正だ!! さっそくメディアを入手して(メディア代は有料)、インストールしてみました。
今まで使ってたSunOS4.1.3のインストーラーは、まずswapパーティションにmini rootファイルシステムをつくり、そこからブートし直すと、キャラクタベースのインストールプログラムを起動するという伝統的なものでした。 それに対し Solaris7はインストールCDがライブファイルシステムで、CDから直接ブートしCDE(標準デスクトップ環境)の上のインストールプログラムが起動すると言う大変モダーンなつくりになってました。
ところがでかいのネット所有のSunはかなり年代もの。CD-ROMドライブも 標準速です。 このような過去の遺物的システムでSolaris7を使おうと思った僕が馬鹿でした!! インストーラーのCDを挿入してから、インストーラーの最初のウィンドウが開くまで なんと2時間かかってしまいました。
はっきりいって「こりゃだめだ」

Solaris7がNGとなると、残りのOS候補はNetBSD/SPARCかLinux/SPARCです。 NetBSDは4.4BSD-liteから派生OSで、同様の生い立ちをもつFreeBSDと相性がよいだろうとの判断から、NetBSD1.4.1をインストールしてみました。 NetBSD-1.4.1のインストーラーは古き良き伝統的なswapパーティションにmini-rootをつくる方式で、うちの古いSun達でもすいすいと動きます。なんの問題なくインストールすることができたのでした。

結論から言うと、でかいのネットでは1999年11月からNetBSD1.4.1を使用しています。 SunOS4.1.3よりかえって軽いです。ヤハリBSDはいいね(宗教かかってる)

3. DEKAINO.NET 更新手続き

ドメイン名 DEKAINO.NETの初回登録の有効期間は2年間です。 つまり、でかいのネット二周年ということは更新(Re-registration)の時期がきたことを意味します。ドメイン名の有効期限は2000年1月16日でした。
請求書 最近 com org net ドメインの登録業が自由化されて、多数の業者が参入して きているためか、今まで唯一のドメイン登録業者だった NSI社(Network Solutions Inc.) はかなり混乱しているようで、再登録の手続きが遅れ気味のようです。
本来は期限切れの60日前に通知が来るはずなのに、去年の12月になっても通知は来ず、メールで何回か問い合わせをしても、なしのつぶて。どうなってるの!!
期限切れの3日前の1月13日にやっとこさ、AIR MAILでNSIから封書が届きました(左図)。中身はinvoice(請求書)と改正したAgreement(同意書)と返信用封筒(たぶん小切手返送用)の3点。
NSI社は米国の会社なのですが、封書の発信元はアムステルダム。 リメールは万国郵便条約で禁止されてるんじゃなかったっけ?? いいのか?NSI!!
オランダから日本って安いのかな? 江戸時代から手紙のやりとりしてそうだから安いのかも(??)
発送日は1999年の12月26日。米国のクリスマス休暇と日本の正月休みが重なったとはいえあまりにギリギリです。しかも1月21日までに支払えってあるしあまりに急過ぎ。 まぁNSIのWeb siteにクレジットカードの番号入れればいいのでなんとか手続きは間に合ったんですけどね。危ないところでした。
しかしなんで郵便なんでしょうね? 実態のない組織がドメイン名を取得することを防止するために、登録された住所が存在するか確認する目的なんでしょうか? 確かに、宛先不明の場合は返送しろって封筒に書いてあったけど (IF UNDELIVERABLE PLEASE RETURN TO XXXXXXX)、 日本の郵便屋さんはちゃんとこの但し書き読めてるのかなぁ??

いろいろありましたが、なんとか後1年 dekaino.netを使い続けられるようになりました。めでたしめでたし。

4. でかいの企画の歴史

でかいの企画の年表です。

1994年5月 この月に日本初の商用ISPのIIJがサービス開始。さっそくUUCPとDialup PPPの契約を結ぶ。料金は1分30円(電話代別)。今から思うとかなりお高い。 このときにドメイン名dekaino.iijnet.or.jpを取得し、 「横浜でかいの企画」が発足する。当時は横浜の実家に住んでいたのだ。 メールアドレスこそXXXX@dekaino.iijnet.or.jpが使えるが、あくまでもUUCP接続で専用線ではなかった。
1994年12月 勤務先の関係で、厚木市に引越す。でかいのネットの設備一式も一緒に厚木に引越した。IIJのアクセスポイントは厚木市内にないのでしょうがなく横浜アクセスポイントを利用する。 引越を機に「横浜でかいの企画」から横浜をとって「でかいの企画」と改名する。野望は横浜だけにとどまない。全国的にでかくするのだ!! 「でかいことはいいことだ」
1998年1月5日 新年を迎えて、家に専用線をひくことを決意する。さっそくNTT厚木支社(ようは電話局だな)におもむくが、なんと新年5日は休みだった!! NTT休み過ぎだっ
1998年1月6日 この年は6日から仕事始めの予定だったが、前半休して電話局に行く。 そしたら結局そこではOCNエコノミのことがわかる人がいなかった。 結局金沢かどっかのOCNサービスセンタに電話した。 後日営業の人が家に来て話をした。
1998年1月16日 Internicにドメイン名登録を依頼する。即日でdekaino.netが発給される。NSI(Internicを運営している会社)は素早い。JPNICとはわけが違う。当時のドメイン登録料は$100(2年)だった。
1998年2月9日 OCNエコノミ回線が開通。この日からでかいのネットの歴史が始まる。 OCNエコノミの通信料は一ヶ月38000円+消費税だった。
1998年1月末日 IIJ解約。4年弱使ってきた dekaino.iijnet.or.jpドメインは消滅。
1998年2月27日 より安い専用線サービスを探しているうちに、地元のプロバイダのシスコムがOCNアクセスラインを利用した専用線サービスを始めるとの情報を入手。さっそくコンタクトをとる。 OCNエコノミに加入してから1月たたないというのに乗り換えを決意する。
1998年6月12日 OCNエコノミからシスコムへ専用線を変更する。IPアドレスが変更になるので移行がちょっと面倒だった。 これで通信費が月38000円→30000円となった。
1999年2月9日 無事一周年を迎える。
1999年11月26日 SotecPCを購入する。henkenと命名。
2000年1月13日 ぎりぎりで DEKAINO.NETの再登録手続きを行う。更新料は$35/年。
2000年2月9日 無事二周年を迎える。
2000年2月11日 ちょっと遅れて「二周年記念 でかいのネットの秘密2」を公開


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一周年記念 でかいのネットの秘密 (1999 2/9)

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